作品一覧

  • 読楽2024年6月号
    続巻入荷
    -
    47~52巻200円 (税込)
    【新連載】 谷瑞恵 「こだま標本箱」 歴史ある「喫茶こだま」。その予約席にはいわくがあって… 【特別読み切り】 澤田瞳子 「祇園まもり」 隠居話に乗り気な吉左を見て、真葛の心中に複雑な思いが去来する 【大好評連載】 真梨幸子 「フジコの十ヶ条」 轟書房採用試験、最後の試練は思った以上に過酷だった―― 【連載小説 風味絶佳】 村山早紀 「風の港2」 小路幸也 「A DAY IN YOUR LIFE」 吉田篤弘 「月とコーヒー」 【連載小説 ミステリー】 花村萬月 「探偵ノヴァリス・夜の華」 赤川次郎 「盗まれた時を求めて」 【連載小説 妖異幻怪】 夢枕 獏 「闇狩り師摩多羅神」 【連載小説 歴史&時代」 門田泰明 「汝 戟とせば 拵屋銀次郎半畳記」 【マンガ】 サメマチオ 「追読人間臨終図巻」
  • 『ラブカは静かに弓を持つ』ロングセラー記念ガイドブック(試し読み付)
    無料あり
    4.0
    1巻0円 (税込)
    誰かを救うチェロの音色。きっと、あなたの心にも響く―― 少年時代、ある事件に遭遇し、トラウマを抱え生きる橘樹。 勤務先の上司から呼び出され、音楽教室の違法行為を探るための潜入調査を命じられる。 橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始めるが、次第に彼の演奏に魅了され……。 感動の音楽小説『ラブカは静かに弓を持つ』のロングセラーを記念して、斉藤壮馬さん、篠田節子さんとのスペシャル対談、著者・安壇美緒さんへのインタビュー、さらにスペシャルショートストーリー『音色と素性』を収録したガイドブックを配信します。 ぜひダウンロードしてお楽しみください。

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  • ラブカは静かに弓を持つ
    4.3
    1巻1,760円 (税込)
    【2023年本屋大賞第2位】 【第25回大藪春彦賞受賞】 【第6回未来屋小説大賞第1位】 【第44回吉川英治文学新人賞ノミネート】 深く潜れば潜るほど、主人公と自分を重ね、浅葉先生に救われ、突き刺される。 暗い深海で一筋の光にすがるように、どうか壊れてしまわないでと願いながら、一気に読み終えました。 限られた文字数では、語りきることなどできません。 この物語はこう紡がれ、奏でられるしかなかったのだと、心から感じました。 まだずっと、余韻が残響のように、自分の中で鳴り続けています。 ――斉藤壮馬さん(声優) その人は尊敬すべき師であると同時に、得がたい友人になった。 内向的な青年の冷めた視線に映し出された世界が、次第にみずみずしく光に満ちた世界に変わっていく。 たとえその前提が裏切り行為であったにしても。 ――篠田節子さん(作家) 優れた演奏を聴き終えたかのような感動が胸に満ちてくる。 嘘を重ねる主人公にこうまで味方したくなるのは、 書き手の筆に嘘がないからだろう。 〈音楽の力〉によって結びつき回復してゆく人々を、 〈言葉の力〉で描ききった希有な小説。 ――村山由佳さん(作家) 武器はチェロ。 潜入先は音楽教室。 傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。 『金木犀とメテオラ』で注目の新鋭が、想像を超えた感動へ読者を誘う、心震える“スパイ×音楽”小説! 少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。 ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。 目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。 橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。 師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……
  • 金木犀とメテオラ
    3.9
    1巻715円 (税込)
    12歳の春。東京出身の宮田佳乃は、家庭の事情で北海道にある中高一貫の女子校に入学する。しかし、秀才でプライドが高い彼女には、受け入れ難い進路だった。一方、地元出身の奥沢叶も、新入生総代に選ばれるほどの優等生。パッと目を引く美少女で誰もが羨む存在だが、周囲には知られたくない“秘密”があり……。思春期の焦燥や嫉妬、葛藤をふたりの視点で描く、青春長編。スピンオフ短編も収録。
  • 天龍院亜希子の日記
    3.9
    1巻550円 (税込)
    【第30回小説すばる新人賞受賞作】人材派遣会社に勤める田町譲・27歳。ブラックな職場での長時間勤務に疲れ果て、プライベートでは彼女との仲がうまくいかない。なんとなく惰性で流れていく日常。そんな平凡な男の日々を勇気づけるのは、幼い頃に憧れていた野球選手と、長らく会っていない元同級生が書く穏やかな日常のブログだった――。
  • ラブカは静かに弓を持つ

    Posted by ブクログ

    産業スパイと音楽練習もののミックスが楽しい
    あと、大手に勤め、定時上がりで音楽の趣味に打ち込み、品の良い仲間の居て、でも少し暗い過去がある…今や憧れの中流の生活に触れ、心が癒される

    0
    2024年11月18日
  • ラブカは静かに弓を持つ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分好みの本でした。
    途中どうなってしまうのか、ドキドキしながら頁を捲っていました。
    ずっと暗闇に居た橘が、自分の意思で一歩踏み出し前に進もうとしていく様が最後印象に残りました。
    橘がした事は当事者側からしたら、実態を知る正当な事だと思う反面、ミカサ側からしたら怒り許されない事だと思う。
    どっちがどうとかは難しくて何とも言えないけど、「講師と生徒のあいだには、信頼があり、絆があり、固定された関係がある。それらは決して、代替のきくものではない。」
    と文章中にある言葉に、正に温かい血の通った人間性を求めてしまう。

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    2024年11月08日
  • ラブカは静かに弓を持つ

    Posted by ブクログ

    音楽×スパイってどういうことなのかなと思っていたけれど、著作権の話だった!
    音楽教室「ミカサ」での一時が満たされるものであればあるほど、いつこの瞬間が終わってしまうのかという罪悪感や恐怖感の落差が大きくなる。
    橘樹は温かいミカサの人たちを裏切り続けるのか。
    スパイがバレるのか。
    浅葉先生との関係はどうなってしまうのか。
    色んな意味でハラハラした。
    ラブカという深海魚をここで初めて知ったけど、
    過去にトラウマを抱え孤独に人と交わらずに生きてきた橘にすごくリンクして暗い気持ちになったとき、美しいチェロの旋律に救われた。
    音楽を言葉で表現している部分がスッとイメージできる感じで素敵
    小野瀬晃の曲も聞

    0
    2024年11月08日
  • ラブカは静かに弓を持つ

    Posted by ブクログ

    素晴らしかった。本当によかった。
    ゆるやかに流れるチェロの音色が本当に聴こえてきそうな文体。
    それでいて、焦燥感のあるスパイという展開。

    いつばれてしまうのか、いつこの時間は終わってしまうのか。
    幸せであればあるほど、その落差は大きくなる。

    全てが上手くいくわけではない。思った通りの人生を歩めるわけではない。
    それでも、人は人を信じるし、音楽はまた人を救う。

    そんなことを信じてみたくなるような素敵な作品でした。

    0
    2024年11月04日
  • ラブカは静かに弓を持つ

    Posted by ブクログ

    本屋大賞2位、チェロ×スパイと珍しい設定で期待値の更に斜め上をいく面白さ。読んでる途中で架空の作品のはずのラブカの曲に出会い、その物悲しさと綺麗な音色にものすごく胸を打たれ惹かれた。チェロの代わりに昏く重い過去を背負うようになった橘がスパイになり潜り込む様は深海のラブカさながら。その精神状態を思いこちらもしんどくなったりバレることを恐れたり、少しずつ仲間との時間を楽しめる様になった橘がどうか無事でありますようにと願う。講師の浅葉も周りの人たちも好き。著作権の話であり、音楽を通して大切なものを見せてくれる。
    ✳︎
    この作品に感銘を受けて作られた「戦慄のラブカ」という曲がYouTubeにあっとても

    0
    2024年10月30日

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