安壇美緒のレビュー一覧

  • 金木犀とメテオラ

    Posted by ブクログ

    北海道に新設された中高一貫校に一期生として入学した少女たちの挫折と成長の物語

    安壇美緒さんは初読み作家さんです

    家庭の事情で東京からやってきた秀才でプライドの高い宮田佳乃
    地元出身で新入生総代に選ばれるほどの優等生でありながら美少女でもある奥沢叶

    ふたりの視点で話は進むのですが、妬みやあこがれの感情をお互いにいっさい顔には出しません

    ふたりの主役は複雑な気持ちを抱えながら、友人たちに本心を打ち明けることもできず限界まで頑張ります

    リアルで震えます

    精神的にも身体的にも大変だった合唱コンクールが、限界だったふたりの成長のきっかけになったと思います
    宮田には具体的な進路を自分の手でしっ

    0
    2026年02月01日
  • ラブカは静かに弓を持つ

    Posted by ブクログ

    主人公の橘がチェロに苦しめられた過去と戦いながら新しい自分に成長していき、徐々に人間味が出てきて、良いなって思う作品でした。浅葉先生の人間性も良くて、浅葉先生と橘が出会えて良かったなぁって感じました。心があったまる小説です。

    0
    2026年01月18日
  • イオラと地上に散らばる光

    Posted by ブクログ

      「リスキー」の担当者たちが、人をPVやコンテンツとしてしか見られなくなっていく過程が本の世界とは思えなかった。
     彼らにとって重要なのは、事件の真相や被害者・加害者の痛みではなく、どれだけネットが沸くか、どれだけシェアされるかという点だけで、そうした情報を操ることが暴力であることに無自覚である。そして、常に新しい刺激を投入し続けなければ忘れ去られるという恐れから、次々と新しい物語を捏造したり加工し続けたりと必要に迫られる。
     彼らが心をなくすほどに、記事は読者の欲望を満たすものとなり、彼らの罪悪感も仕事の成功として誤認される感じが、すぐ隣で起きているような気がして、ずっしりと重みを感じた。

    0
    2026年01月11日
  • ラブカは静かに弓を持つ

    Posted by ブクログ

    ずっと読みたいと思っていた『ラブカは静かに弓を持つ』。
    読み始めたら面白くて、一気に読んでしまいました。

    スパイという任務を抱えながら、頑なだった主人公が音楽教室のみんなと関わる中で、少しずつ心を開いていく過程がとても良かったです。緊張感のある世界と、音楽のある穏やかな空間の対比が印象的で、読んでいて自然と感情が動かされました。

    音楽に向き合う場面も心に残りました。読み終わったあと、久しぶりに楽器に触れたくなったのも、この本の余韻だと思います。

    0
    2026年01月07日
  • ラブカは静かに弓を持つ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今年読んだ本で一番面白いと思った。
    浅葉先生とチェロ仲間たちの人柄が良すぎて、この人たちを騙してるんだって思ったら苦しすぎて毎日吐き気が止まらなくなりそう。この人たちに軽蔑されたり、浅葉先生の夢の邪魔をしてしまうくらいなら自分も会社の重要なデータを消すというかなり大胆な行動に出てしまうかも。だからこそ呆気なく浅葉先生に正体がバレたシーンは本当に苦しくなった…
    感情移入しすぎて一気に読んでしまった。

    0
    2025年12月30日
  • ラブカは静かに弓を持つ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    音楽×スパイの異色な物語。
    職場と自宅の往復を繰り返す、変わり映えのない橘の生活が、チェロによって彩られていく様が読んでいて心地よかった。
    スパイ活動の中で心を取り戻していく橘の中にある「スパイ活動は仕事、だが音楽をしている時の自分や周りの人間のことは好んでいる」というなんとも言えない葛藤にリアリティを感じた。
    スパイではもちろんないが、私自身も職場ではある程度「職場に適した自分」を創り出している。その中で「これは本当の自分なのか」と思う時もある。素で接したら職場の人たちはどういう接し方をするのだろうと。
    物語終盤で橘の素性がバレても、囲む会/ヴィヴァーチェのみんなは橘を遠ざける事はしなかった

    0
    2025年12月21日
  • ラブカは静かに弓を持つ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    音楽著作権侵害の証拠をつかむため、音楽教室に潜入するスパイものの作品
    題名の弓で連想したのは弓矢。しかし、なんと楽器のチェロ。表紙のイラスト見ればそうなんですが、、、
    私の周りでは見かけたことがない楽器です。実物を間近で見たこと無いかも。

    精神的な病気を抱えている主人公 橘は普段から他人との接触をさけていたが、講師の浅葉や教室の仲間との関わりで少しずつ社会生活に馴染んでいく。その中でもちょっと暗い雰囲気が伝わってきて、チェロや音楽教室の風景なども思い浮かべられる良い作品だった。
    音楽は子供の頃にピアノ教室に少し通っていたが、私も何かやってみようかな、と 普段仕事に追われて時間的に余裕はない

    0
    2025年12月20日
  • ラブカは静かに弓を持つ

    Posted by ブクログ

    『手を伸ばすべき現実はいつも、恐れの向こう側にある』

    「やる前から上手くいかないんじゃないか?」
    と勝手に頭の中で”不安”になって、
    目の前の現実が見えなくなることがあるので、
    臆病な私にも刺さる言葉でした

    “逃げ腰だった主人公”の成長も感じ取れるので、
    好きな一文です!

    0
    2025年12月03日
  • ラブカは静かに弓を持つ

    Posted by ブクログ

    誰もが小さな「嘘」はついたことがあると思う。

    自分もその嘘がどんどん大きくなっていくという経験があり、胸が苦しくなるシーンもあった。
    しかし、作品でも描かれていたように良い影響が出るような「嘘」もあったり、たとえ「嘘」をついていても、誠意を尽くせば、またやり直せるのだ。

    そんな救いを与えてくれる作品であった。

    0
    2025年11月30日
  • ラブカは静かに弓を持つ

    Posted by ブクログ

    展開とか、主人公の心のゆらぎとか、まるでジェットコースターのようで、この先どうなっていくのだろう?と、夢中で読んでしまった。
    また、目に見えない音楽を、視覚、それも文字だけでイメージさせるのって、相当難しいはずだが、チェロの音色とか、曲の感じとかが頭の中に浮かんできて、描写の妙を感じた。
    今年読んだ中でも間違いなく上位にランクインする作品。

    0
    2025年11月27日
  • ラブカは静かに弓を持つ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終わっちゃうのが寂しかった。
    チェロを習いたくなる。ミカサ音楽教室の人たちがいい人達でスパイ行為辞めたくなっていくのが読んでて苦しかった。

    0
    2025年11月26日
  • ラブカは静かに弓を持つ

    Posted by ブクログ

    読むメンタルクリニック
    スパイという設定上、もっとスリリングでハラハラドキドキさせられるものかと思ったら、まさに深海を泳ぐようなゆったりとした、重くやさしい物語だった。
    スパイものというより、心の健康をゆっくり取り戻していく物語だったなあ

    チェロに救われながらも、それによってゆっくりと首を絞められていくような感覚になりながら、どうかみんなが良い方に向かいますようにと願わずにいられない。
    私もアナザーコミュニティほしい

    0
    2025年11月13日
  • 金木犀とメテオラ

    Posted by ブクログ

    学生時代って…側から見るとめちゃくちゃキラキラしてるんですよね、楽しそうで楽しそうで。
    だけど、笑顔の裏に色んな気持ち隠してたり、人間関係苦しんだり、ほんと、波瀾万丈。
    私あんまり一気読みしないんですが、これは後半止まりませんでした!

    0
    2025年09月13日
  • 天龍院亜希子の日記

    購入済み

    ラフかは静かに

    からの流れで拝読
    何だか清々しく文章が流れていきました。

    少し新鮮
    電車書籍だと90%位の文面が1番素敵

    誰かに応援してもらいたいとは思いませんが
    気付かれなくても応援したい人を応援は
    し続けてもいいんだな。

    #スカッとする

    0
    2025年07月18日
  • 金木犀とメテオラ

    Posted by ブクログ

    思春期の不安、孤独、人と比較してしまうこと自分らしさの狭間で苦しむ。
    親に精神的に捨てられた主人公のプライドと不安。
    劣等感や嫉妬、人を信じたい気持ち等細やかに描かれている。
    残念なことがひとつ。
    亡くなった母親との関係がもっと書かれていたらよかった。
    無関心な父親に対して、亡くなってもまだなお佳乃を支配する母とはどんな人間だったのだろう。そこをもう少し知りたかった。

    それと、変わりかけた佳乃と叶、もう少し先まで読んでみたかった。

    0
    2025年05月11日
  • 金木犀とメテオラ

    購入済み

    本屋さん大賞ノミネートの

    ラブカは静かにから流れて拝読

    途中読むのがツラクなる描写もありましたが中々の良作
    作中の時の流れが早過ぎて、終わりも登場人物の進路の
    描写もなく物足りなさもありそれでいいのかも?

    スーパースターのみなみの家族が一番普通
    きっとこの作品に必要な書き下ろしでした

    個人的には馨が1番好き。

    #エモい #萌え

    0
    2025年03月17日
  • 天龍院亜希子の日記

    Posted by ブクログ

    第30回小説すばる新人賞受賞作。人はふいに分かり合えたと感じたり、裏切られたり、思いもよらないものに救われたりする。そんなささやかな、しかし深く刻まれる経験を、ごく自然に書き出した作品。タイトルからは想像できない内容にもかかわらず、読み終わってみるとこのタイトルしかないと思わされる不思議。賞レースのことやどんな作品と競ったのかは知らないが、本作が受賞するような新人賞はすてきだ。

    0
    2025年03月03日
  • 『ラブカは静かに弓を持つ』ロングセラー記念ガイドブック(試し読み付)

    購入済み

    知らなかった裏側

    私はラブカは静かに弓を持つが好きでこの本を見たのですが作品ではわからない物語の裏側を見ることができて面白かったです

    0
    2025年02月25日
  • 金木犀とメテオラ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私も学生のとき宮田のように勉強面で負けず嫌いなところがあったためその時を懐かしみながら読んだ。
    きらきらした青春小説では決してない、薄黒い霧に囲まれた中を懸命に自問自答しながらも進む少女たちの物語です。
    しかし、現実のこの時期もきらきら100%じゃないなと思う。純粋な自分の内面とは裏腹に、汚れている世界の気配を感じて疑念を抱き始める。そんな少し不気味な時期じゃないかと思っている。
    自分にはない物を持っている人に劣等感を抱き、どうしたら手に入れることができるのか探し必死に掴もうとする。
    宮田も奥沢も相手に嫉妬しながらもそのエネルギーを自分に向けているところが誠実で『嫉妬』という感情は割と悪いやつ

    0
    2025年02月23日
  • 天龍院亜希子の日記

    Posted by ブクログ

    日常的なささいな出来事を描いているだけなのに、何故か面白くて共感できる。日常も捨てたもんじゃないね。

    0
    2024年10月07日