安壇美緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読んでいるこちらの胃まで痛くなりそうだった。
著作権と音楽教室の話は記憶にはあったが、実際に潜入調査が行われていたことまでや最終的な判決がどうなったのかまで知らなかった。読んだ後に気になって軽く調べたが、読む前に詳細を知らなくて良かったかも知れないと思った。
話の方は主人公が過去のトラウマを少しずつ踏み越えながらチェロと向き合い、居心地の良い仲間を得て、患っていた不眠症も改善されつつあるのを安堵しつつ微笑ましく思っていたので冒頭で述べた通り、後半の展開が本当に辛かった。もう一人の潜入員も変に開き直ったりせずにいたのが印象的だった。現実の方ではどうだったのかなとついつい考えてしまう。
贖罪に努め -
Posted by ブクログ
ネタバレ"スパイ×音楽"という新鮮な題材。深海に囚われたトラウマを抱えた主人公の救済と解放の物語。
さすが本屋大賞。
澄んだ筆致で描写される情景、そして音楽の透明感に心洗われる。スパイだとバレるシーン、どちらの立場の気持ちもよく理解できて胸が潰れそうだった泣
ただその辛さがあったこそ、その先にある主人公の姿がより眩しく感じられて素晴らしかった。
序盤から涙腺ゆるゆるになりながら読んでた…
めちゃくちゃ実写化してほしい。というか既に進んでそう…
これ上手く映像化してくれたら絶対号泣する自信ある。蜜蜂と遠雷みたいな綺麗な映像でやってほしいな〜 -
Posted by ブクログ
2023年本屋大賞第2位!
当時から気になっていた作品がいよいよ文庫化!
「音楽×スパイ」という、前例のない特異や設定に惹かれて読みました!
全日本音楽著作権協会に勤める主人公「橘樹」は、チェロの演奏経験を買われ、音楽教室に生徒として通うことで、著作権侵害の事実確認のため潜入調査を実施します。
•講師となるのは二歳上の「浅葉桜太郎」
主人公の橘は割と内気な性格なのに対し、講師の浅葉は気さくでどんどん話しかけてくれるタイプなので、レッスンに通ううちに2人の間に絆がどんどん強まります。
•他の受講生との毎月の飲み会に参加したり、発表会に出演するうちに、スパイとして身分を偽って皆を騙しているという事 -
Posted by ブクログ
「リスキー」の担当者たちが、人をPVやコンテンツとしてしか見られなくなっていく過程が本の世界とは思えなかった。
彼らにとって重要なのは、事件の真相や被害者・加害者の痛みではなく、どれだけネットが沸くか、どれだけシェアされるかという点だけで、そうした情報を操ることが暴力であることに無自覚である。そして、常に新しい刺激を投入し続けなければ忘れ去られるという恐れから、次々と新しい物語を捏造したり加工し続けたりと必要に迫られる。
彼らが心をなくすほどに、記事は読者の欲望を満たすものとなり、彼らの罪悪感も仕事の成功として誤認される感じが、すぐ隣で起きているような気がして、ずっしりと重みを感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ音楽×スパイの異色な物語。
職場と自宅の往復を繰り返す、変わり映えのない橘の生活が、チェロによって彩られていく様が読んでいて心地よかった。
スパイ活動の中で心を取り戻していく橘の中にある「スパイ活動は仕事、だが音楽をしている時の自分や周りの人間のことは好んでいる」というなんとも言えない葛藤にリアリティを感じた。
スパイではもちろんないが、私自身も職場ではある程度「職場に適した自分」を創り出している。その中で「これは本当の自分なのか」と思う時もある。素で接したら職場の人たちはどういう接し方をするのだろうと。
物語終盤で橘の素性がバレても、囲む会/ヴィヴァーチェのみんなは橘を遠ざける事はしなかった -
Posted by ブクログ
ネタバレ
音楽著作権侵害の証拠をつかむため、音楽教室に潜入するスパイものの作品
題名の弓で連想したのは弓矢。しかし、なんと楽器のチェロ。表紙のイラスト見ればそうなんですが、、、
私の周りでは見かけたことがない楽器です。実物を間近で見たこと無いかも。
精神的な病気を抱えている主人公 橘は普段から他人との接触をさけていたが、講師の浅葉や教室の仲間との関わりで少しずつ社会生活に馴染んでいく。その中でもちょっと暗い雰囲気が伝わってきて、チェロや音楽教室の風景なども思い浮かべられる良い作品だった。
音楽は子供の頃にピアノ教室に少し通っていたが、私も何かやってみようかな、と 普段仕事に追われて時間的に余裕はない -
購入済み
ラフかは静かに
からの流れで拝読
何だか清々しく文章が流れていきました。
少し新鮮
電車書籍だと90%位の文面が1番素敵
誰かに応援してもらいたいとは思いませんが
気付かれなくても応援したい人を応援は
し続けてもいいんだな。