安壇美緒のレビュー一覧

  • 『ラブカは静かに弓を持つ』ロングセラー記念ガイドブック(試し読み付)

    購入済み

    知らなかった裏側

    私はラブカは静かに弓を持つが好きでこの本を見たのですが作品ではわからない物語の裏側を見ることができて面白かったです

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    2025年02月25日
  • 金木犀とメテオラ

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    ネタバレ

    私も学生のとき宮田のように勉強面で負けず嫌いなところがあったためその時を懐かしみながら読んだ。
    きらきらした青春小説では決してない、薄黒い霧に囲まれた中を懸命に自問自答しながらも進む少女たちの物語です。
    しかし、現実のこの時期もきらきら100%じゃないなと思う。純粋な自分の内面とは裏腹に、汚れている世界の気配を感じて疑念を抱き始める。そんな少し不気味な時期じゃないかと思っている。
    自分にはない物を持っている人に劣等感を抱き、どうしたら手に入れることができるのか探し必死に掴もうとする。
    宮田も奥沢も相手に嫉妬しながらもそのエネルギーを自分に向けているところが誠実で『嫉妬』という感情は割と悪いやつ

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    2025年02月23日
  • 天龍院亜希子の日記

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    日常的なささいな出来事を描いているだけなのに、何故か面白くて共感できる。日常も捨てたもんじゃないね。

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    2024年10月07日
  • 金木犀とメテオラ

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    解説がなんか…合ってるのかな?
    私にとって、この小説の真髄は最後の短編にあった。
    天才と天才とが、互いの良さ醜さを目の当たりにしながら、人それぞれの持つ弱さを知っていく。そんな傍らで息をする凡人が何を思いどう生きるか、ただハッピーエンドを迎えるのではないところがたまらなく好きだった。
    テーマ自体はよくある青春小説、と思いきや、とても生々しく綺麗な物語。タイトルと装丁に惹かれて買った本だが、正解だった。文体も読みやすく素敵だった。

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    2024年09月22日
  • 金木犀とメテオラ

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    ネタバレ

    意図したわけではないけど親に苦しむ系の話を続けて読んでいる。
    解決も折り合いもつくものではないので、そこはやはり苦しいな。

    嫉妬の裏にある圧倒的憧憬が、とても響いた。
    学園メンバーにも救われた。
    残りの日々とこれから先も、彼女らに金の雨の景色がたくさん降るといいな。

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    2024年02月25日
  • 天龍院亜希子の日記

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    ラブカは静かに弓を持つ、金木犀とメテオラと新しい作品から読み始め、このデビュー作にたどり着きました。

    どの作品も登場人物の描写がすごく良くて、ほぼ全員に感情移入してしまった。そして自分自身何度も仕事で関わってきた派遣社員業界の大変さも身につまされた。

    解説にも書かれていたけれども、自分が誰かを信じることで、自分が信じ得ない誰かからの善意を信じることができる。自分がほんとうに辛くて、どうしようもない時に、何の証拠がなくっても、もしかしたらこの世の誰かがどこかでひそかに自分を応援してくれてるかもしれないって呆れた希望を持つことができる。

    そういうことを信じられたら、我々は生きるのが少し楽にな

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    2023年02月19日
  • イオラと地上に散らばる光

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    何人かの登場人物視点で話が進んでいくが、総じて社会問題に切り込んだ話だった。ひたすら新たなニュースを眺めて周りの意見を見て、数日後には忘れている。過剰なネットタイトルに批判が集まるがその批判の目すらPVに伝わり評価されるため無くならない。
    社会の強者と弱者。しわ寄せされるワンオペの女性。具体的な解決に進むわけではないので最終的に私たちが考えなければならない話だと思った。

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    2026年02月22日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    ネタバレ

    途中ハラハラしたし心臓が痛くなるくらいだったけど、読後感は良かったです。
    確かにそこにある信頼って、凄く素敵なものだね。

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    2026年02月08日
  • イオラと地上に散らばる光

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    続きが気になって、あっという間に読み終えたけど、自分が未婚だったり育児中だったりしたら怖くて読めないと思った。
    世の中の男性、すべてが信じられないような、そんな気持ちになりそう。

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    2026年02月01日
  • 金木犀とメテオラ

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    ネタバレ

    「青春」と呼ぶには、悲しい痛みを胸に感じる話だった。
    選べない家庭環境、一番にならなきゃという強迫観念のような思い、私には何の取り柄もないなっていう悩み。教室の中にはクラスメイトがたくさんいるのに感じる孤独。
    誰もが登場人物の誰かに共感できるんじゃないかな。

    今は信じられないかもしれないけれど、あの時見た景色、聞こえた音、交わした言葉がいつか力になることもある。後半、少しずつ踏み出していく姿に目が離せなかった。
    今はぐっと踏ん張ってなんとか立っている佳乃と奥沢が、自分の意志で軽やかに好きなところに行けるようになったらいいな。

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    2026年01月28日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    ネタバレ

    一度裏切ったら二度と戻らないとあったように、浅葉は梶山やかすみ達よりも裏切られた事に激怒していた。それは、師弟関係であった橘と浅葉が他の皆より固く絆が結ばれていたからこその怒りだったのだと思う。
    エピローグで、全著連を辞めた橘が再び浅葉の元へチェロを習いに行っている事がわかり、この二人はすぐ信頼関係を取り戻していくのだろうと思えた。

    腹の底が読めない蛇のような男の塩坪も、『戦慄きのラブカ』:敵国に潜入した諜報員が潜入先で穏やかに暮らして最期は元の仲間に殺されるという映画が好きであった為か、橘のことも処罰対象にはしなかった。
    さらに、度々登場していま三船も実は潜入員だったが、橘と同じように信頼

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    2026年01月22日
  • イオラと地上に散らばる光

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    ともすれば空虚なSNSなど現代の事情が
    上手く表現されていたように思う。
    本文より「誰かに見つかりたかったし、誰にも見つけてほしくなかった」という一文が言い得て妙だと感じた。

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    2026年01月19日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    ネタバレ

    本屋大賞2位。
    突出した何かがあるわけではないけど丁寧な物語の構成と設定の目新しさが凄く面白く感じた。

    音楽の著作権に目をつけ、主人公に音楽教室に潜入させるという不思議な身近さみたいなものがスパイものでありながらもリアリティを感じれてよかった。

    物語自体も命懸けとかそういうものではなくて、あくまでバレたら人間関係に亀裂が入るだろうという絶妙なシリアスさが一定の緊張感を生んでドキドキしながら楽しめるのも魅力の一つだと思う。

    主人公像も無気力でトラウマを抱えた人物像だけど、人間味というか、良心が腐っていないのが良い。

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    2026年01月12日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    面白かった!スラスラ読みやすい!社内のやり取りの部分でハラハラする、普段社内の仕事してるからか。先生が魅力的。音楽業界の人と普段関わらないから、どんな考えしているのか興味が湧いた。チェロの曲聴きたくなった。

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    2026年01月12日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    人と関わっていくと、信頼関係が生まれ、絆が結ばれていく。その絆が生まれてしまった中で、大切な人たちを騙すようなことをしなければならないことは辛すぎる。ただ現実に目を向ければ、自分にも生活はある。
    いろいろな思いの中で板挟みになり、葛藤しなければならないのは凄いストレスだと思います。読んでいても苦しかったです。いつバレてしまうのか。
    簡単には元通りにはならず、時間はかかると思うけれど、橘本人の本音で向き合うことでまた信頼し合える仲になるといいなと思いました。

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    2026年01月07日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    音楽著作権会社に勤める橘樹が演奏権を侵害しているという音楽教室のチェロコースに潜入捜査するお話。

    スパイをして嘘をつき続けた先にある優しさや、本当の自分をみつけるという終わりが、殺伐としたスパイという題材との対比で美しい。

    主人公にとって自分という器を満たすものがチェロならわたしにとってそれは読書だなぁ。

    著作権って侵害されがちだけど、作った人にとってはそれが収入源なんだから本当にあるべき権利であり守られるべきものだよね。

    じゃないと、この世界にある創作の全てが衰退していってしまうから…。

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    2025年12月31日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    日常にありそうな、でも、確かにスパイのお話でした。この本では音楽でしたが、熱中して取り組めるものには自分を立て直す力があると思いました。

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    2025年12月28日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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     全日本音楽著作権連盟に勤める橘が、上司の命令でミカサ音楽教室へスパイとして侵入する。
     浅葉先生のもと、かつて学んだチェロを演奏することで病んでいた心が解きほぐされていく。
     また「浅葉先生を囲む会」での他の生徒さんたちとの交流で、スパイとしての立場を忘れてしまうほど自分らしさを取り戻してもいく。

     フィクションの作品ではあるが、実際にこういう騒動はあり、それに翻弄された私としては、橘よりも浅葉先生の心情に胸が苦しくなった。時々橘が発する心ない暴言にも悲しくなってしまった。
     
    「無数の信頼の重なりの上に、人間関係は構築される」
     浅葉先生の心の広さと強さを受けて、橘くんも成長していって

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    2025年12月28日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    ありのままの世界ってなんだろう?

    本作で主人公の橘は、幼少期のトラウマをきっかけに、世界との間に透明な壁を作って日々暮らしている。
    その透明な壁は、「世界のありのままの姿」をオートマティックにねじ曲げてしまう。
    それも、だいたいの場合はネガティブな方向に。
    さらにその壁は、橘が自分で重ねていく嘘の力によってどんどん分厚くなり、目に映るすべてを脅威に変換してしまう。

    確かに嘘は、吐けば吐くほどその行為に慣れ、自分だけでなく他人も嘘をついていることを前提としてしまったり、
    逆に、そんな自分を否定し続けることで、この世界を相対的に「自分なんかが居てはいけない場所」にしてしまったりもする。

    しか

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    2025年12月23日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    チェロ、いいですね。
    私は音楽とは無縁と言っていいような人生を送ってきたので、

    音楽の楽しみ方、音楽を奏でるときの感じ方、そう言ったことが綺麗に言語化されていて、
    新しい世界の扉を開いたようでした。

    ただ単純にチェロの話をするだけでなく、そこにスパイという誰もがワクワクしてしまうような設定が出てきます。
    話の内容も実際にあった事件の内容が参考にされており、
    どんどん読み進めていってしまうようでした。


    スパイなんだけど、登場人物の感情に寄り添いながら、ゆったりとまるでチェロの深い音色を味わうように
    文章を楽しませてもらいました。

    数々の賞を受賞しているだけあり、間違いなしの1作でした。

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    2025年12月19日