【感想・ネタバレ】ラブカは静かに弓を持つのレビュー

あらすじ

少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘樹は、ある日、勤務先の全日本音楽著作権連盟の上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉桜太郎のもとに通い始める。師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り・・・・・・。第6回未来屋小説大賞、第25回大藪春彦賞受賞、第20回本屋大賞第2位。大反響を巻き起こした、心に響く“スパイ×音楽”長編。文庫版特典スピンオフ短編も収録!

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Posted by ブクログ

『手を伸ばすべき現実はいつも、恐れの向こう側にある』

「やる前から上手くいかないんじゃないか?」
と勝手に頭の中で”不安”になって、
目の前の現実が見えなくなることがあるので、
臆病な私にも刺さる言葉でした

“逃げ腰だった主人公”の成長も感じ取れるので、
好きな一文です!

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

誰もが小さな「嘘」はついたことがあると思う。

自分もその嘘がどんどん大きくなっていくという経験があり、胸が苦しくなるシーンもあった。
しかし、作品でも描かれていたように良い影響が出るような「嘘」もあったり、たとえ「嘘」をついていても、誠意を尽くせば、またやり直せるのだ。

そんな救いを与えてくれる作品であった。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

展開とか、主人公の心のゆらぎとか、まるでジェットコースターのようで、この先どうなっていくのだろう?と、夢中で読んでしまった。
また、目に見えない音楽を、視覚、それも文字だけでイメージさせるのって、相当難しいはずだが、チェロの音色とか、曲の感じとかが頭の中に浮かんできて、描写の妙を感じた。
今年読んだ中でも間違いなく上位にランクインする作品。

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わっちゃうのが寂しかった。
チェロを習いたくなる。ミカサ音楽教室の人たちがいい人達でスパイ行為辞めたくなっていくのが読んでて苦しかった。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

読むメンタルクリニック
スパイという設定上、もっとスリリングでハラハラドキドキさせられるものかと思ったら、まさに深海を泳ぐようなゆったりとした、重くやさしい物語だった。
スパイものというより、心の健康をゆっくり取り戻していく物語だったなあ

チェロに救われながらも、それによってゆっくりと首を絞められていくような感覚になりながら、どうかみんなが良い方に向かいますようにと願わずにいられない。
私もアナザーコミュニティほしい

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とてもおもしろかった。美しい物語だった。ぜひとも映像化してほしい!!!観たい!!!

この物語を色で表すと真っ暗闇の漆黒ではなく、深海のような黒に近が深い群青色をベースにしたイメージがあった。 
主人公の橘樹は一言では表すのが難しい。会社とミカサ音楽教室、過去と現在を揺蕩っているような輪郭のない、触れそうで触れられない人間という印象。
しかし、物語後半の橘は自分のために自分の意思で会社に立ち向かう。ここで初めて橘という人間の輪郭が見えた。
私は深海で必死に静かにもがきながら、光に向かって手を伸ばす橘樹という主人公が好きだ。
浅葉先生やヴィヴァーチェの仲間たち、音楽を奏でる瞬間は深海に差す一筋の光のよう。
雨の演出や深海と塔、遠くの小さな小窓など。読者に想像力を掻き起こさせる仕掛けが散りばめられており、おもしろかった。

私の印象に残ったシーンは、普段自分の話をしない橘が今も続く子どもの頃のトラウマを話した場面だ。
それは深海からの決死の救難信号。
その話に対して講師の浅葉の言葉が印象に残った。
「橘くんは、もう大人だ。(略)自分のチェロを背負っても、ちゃんと家に帰れるよ」
橘にとって必要なもの。それは安心できる自分の居場所ではないかと思った。
浅葉は大丈夫だよとは言わないが、今の君はあの頃の小さかった頃の君じゃない。″自分のチェロを背負っても、ちゃんと家に帰れるよ″と優しく語りかけた。
とても優しい言葉で私は好きだ。

ーどうか消えてしまわないで。
ーどうか壊れてしまわないで。
私はそう願いながらページを捲り続けた。
今日も橘が自分のチェロを背負っても、家に帰れますように。

エピローグ、文庫版スペシャルストーリー「音色と素性」もとても面白かった。
斉藤壮馬さんの解説は、私が思っていた物語の印象や物語を通して感じたものが似ていてなんだか嬉しかった。
次はAudible版で斉藤壮馬さんと伊東健人さんの声で物語を聴こうと思う。

何度も読み返したい本に出会えた。
本と著者にありがとうを伝えたい。
そして私もチェロをしてみたいと思った。
ちなみにチェロを聴きながらこの本を読むと物語を2倍楽しめます!
この読み方はオススメです!

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

表紙とタイトルからライトノベルっぽい感じがするけど、とても素敵な面白い中身の濃い音楽小説です。音、音楽を言葉で表現するって難しいと思うけど紙面からチェロの響きが聴こえてきそうな素晴らしい文章。私もバッハ好きなので共感度も高かった。キャラクターも魅力的で会話のテンポも良く、企業スパイ業務を巡る緊張感とチェロの音色の美しさが交錯してイッキ読み。タイトルの意味も読んでいくと納得の物語で、声優さんの書いたあとがきまで読み応えがありずっと手元に置いておきたい本です。「蜜蜂と遠雷」以来の感動でした。

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2025年11月01日

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今期最高。嘘がバレないかのヒヤヒヤさもあるが音楽教室を通じて人間関係を築き青春も感じられて素敵であった、

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2025年10月28日

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じーんと癒されていく話だった。平凡過ぎる毎日で自分の人生なんてと思ってしまった時にはこの本を読みたい。話の最後の橘くんとチェロ講師の浅葉先生のやりとりは涙腺崩壊だった。

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2025年10月25日

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ネタバレ

とてもいい作品だった!チェロの曲ってあんまり聴いたことなかったけど聴いてみたくなった。「戦慄きのラブカ」架空の曲なのか…残念…

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2025年10月22日

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ハードボイルド作品に与えられることの多い大藪春彦賞を受賞したスパイ小説と聞き、007ばりに国家間の諜報戦が繰り広げられるのかと思ったら全然違ってた。馳星周が審査員だったら絶対賞は獲れなかっただろうなあと想像するけど、それはそれとして非常に現代的なスパイ小説といえる良作だと思う。
なぜ現代の日本でスパイなのかという点に関しては、なかなか面白いアイデアだなと感心したし、言語化するのが難しいといわれる音楽の描写も素晴らしかった。
主人公とチェロ講師2人の青年の深層心理の描きこみは中盤まで薄味だけど、人間関係が表層的になってきている現代においては逆にリアリティを感じられる。
マイナスポイントはスパイ活動が露見してからの展開が予想通りでやや物足りなかった点ぐらい。本屋大賞2位も納得。

ところで本作、間違いなく映像向きの作品なのだが、果たしてJASRACに忖度せず映像化できるのだろうか。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

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《心に灯ったことば》
210ページ
その代わり、あの日から俺を貫いているのは、この世はまったく信用ならない場所なんだってことなんですよ。ちょっとでも気を抜いたら、暗いところに引摺り込まれる。
307ページ
「たとえ、経歴とかが嘘だったとしても」
人の本質ってもんは繕えないもんだろう、と囁かれて、橘は身を竦ませた。
318ページ
人の心を無条件に振るわせる力が、音楽にはある。


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《My book log》
♦天気で例えると?
嵐→時々、雨だったり曇りだったりする静かな時間もあるが、内側で繰り広げられる葛藤が嵐のように感じた。



人生で嘘をつく瞬間、嘘をつかれる瞬間ってどのくらいあるだろう。
その嘘も大きいものから小さいものまであるし、相手を騙すものや相手を守りたい気持ちから出たものなどがあるだろう。

嘘をついた時はジワジワと自分が蝕まれた感じがし、嘘をつかれた時は信頼が崩れた気がしてどん底の気分になる。

どちらも暗闇に飲み込まれる感覚だ。

嘘をつかなくて、嘘をつかれない人生なんて存在しないと思う。

だからこそ、自分を救ってくれるものが必要なんだろうな。
無理に元気に明るく、嘘なんて忘れろというわけじゃない。

暗闇に飲まれないための対応策。

私の場合は、読書だと思う。
小説に慰められたり元気付けられたり、寄り添ってもらったり。

読書ができなくなった時は、どうなるかと思ってけど、今読書ができるようになって改めてありがたみがわかった。

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

美しい...とにかく美しい。

橘の中に眠る深海というイメージを一貫させて、シックな雰囲気を崩さずに終わらせやがった!

展開もベタじゃない。大団円で終わらせずに1つ2つねじれを作って、複雑なドラマを構築させている。

キャラクターに対する造形も並大抵じゃない、最後に浅葉の焦点で終わる時にガラッと雰囲気が変わるあたり、相当登場人物に対して情報を加えて整理したんじゃないかな。

ひとつ違和感があったとしたら、全著連が必要であるという橘の考え方はどのぐらい強くて、どのようにして身についたかが分からない。
じゃないと浅葉に対して講釈を垂れる意味が分からない。

それでもこの小説は面白かったとしか言いようがないな。

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2025年10月09日

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ネタバレ

スパイ×音楽の小説という前提知識のもと読んだが、007のような雰囲気では無く、ゆったりとまるで深海を泳ぐ魚ような雰囲気で物語が進んでいく。タイトルのラブカとは深海を泳ぐサメであるが、そのサメが人間の音域に最も近いチェロを弾くというのが面白いなと思った。ラブカはサメであり、獲物を狙うために虎視眈々と暗い海の底を泳ぐが、他のサメとは違いゆったりと泳ぐものである。その様が主人公の橘と重なった。そんな橘がチェロという楽器を通してより人間的なものを取り戻していくのがとても情緒的だった。もしかしたらラブカというのは講師の浅葉の方かも知れない。

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2025年10月08日

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チェロが気になる最近、この本に出会えてよかったなと思います。作中に登場する作曲家や曲名を検索して、音楽に触れて、読み進める間もとても楽しかったです。

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2025年10月05日

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一度見たら忘れないほどのイケメンなのに、いつも自分に自信がない主人公に目黒蓮を当てはめて読んでいた。
よくある展開ではあるけれど、独特でとても面白かった。
エピローグもとても良かった。

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2025年10月04日

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めっちゃおもしろかった一気読みした、流石にクラシック聴きながら読んでしまった没頭できた、あたしも社会人になったらなんか音楽教室とか通ってみたいハープがしたいの、、、

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2025年10月01日

Posted by ブクログ

音楽とスパイというあまり馴染みのないテーマが新鮮で良かった
なんとなく読んでるうちに先のストーリーが見えてしまい、大きなどんでん返しも無かった気がしてしまったのは普段読んでる本の性質からだろうか

とはいえ、登場人物それぞれの感情が見えやすく、現実世界そっくりだなとも思う
橘くんのような自ら壁を作り続けてしまう人は、今の時代はかなり多いのではないだろうか

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2025年12月01日

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スパイ✖️音楽小説とあって、どんな感じだろうと思っていたが、心底悪い人が出てこない!

気がつけば最後まで読んでいて、橘という主人公は過去を乗り越え成長していた。うん、よかったねと思えた。


サードプレイス
好きなことをするものの集まりは心地よいと思う。小さい頃にしていた人も、挫折したけどもう一回やってみようの人も、急にやりたくなって始めた人も、好きなことをできる場所があるっていいなと思った!

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

凄く楽しみにしていた本書
期待感が高か過ぎて
個人的なハードルが上がってしまったかも。

すべて、ハッピーエンドではないが、
まぁ、現実的なほぼハッピーエンド。

主人公と講師の浅葉さんとの
音楽教室を通じての交流と葛藤
また、音楽教室でのチェロ仲間との
微妙な関係

どっぷりではなく、
罪悪感を持った中での仲間意識。

また、三船さんやかすみちゃんとの
何か進展がありそうでスカす感じ。

ベタじゃない物語に
共感が持てました。

弓を使う弦楽器は、
引いたことがないけど、
少し触ってみたい。

バイオリンはうるさ過ぎるので、
チェロ、いいかも。

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

チェロをベースにした小説は初めてだった。音楽と再生がぴったりはまっていて私もまた楽器を始めたいなと思った。

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

良かったです。心にキズを抱える主人公がチェロ教室を通じていい感じに上向いところにスパイがバレてハラハラしたけど、最後にまた戻ってこれてホッとしました。学生時代に楽器をやっていたので、またやりたいなと思ってしまった〜

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2025年11月11日

Posted by ブクログ

上司の指令により幼い頃に習っていたチェロを習いに行く男性の話。
主人公はとても真面目な人物なのだと思う。だからこその生きにくさが描かれていました。
チェロを習ってから出会う人たちの温かさにとても心が癒されます。
主人公が演奏した映画音楽を私も聴いてみたいと思いました。もし映画化されたら、観に行きたいです。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

読みやすく、わかりやすい。主人公が楽器や人との関わりを通して、人生を楽しんでいけるようになる様子が面白い。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もし映像化するならば橘くんを作間龍斗くんにするな!と思いながら読み進めていました。
今までチェロにも、クラシックにも興味は無く自ら調べて聴くことをしなかったけれどこの本に出てくる曲名を調べて聴きながら本を読み進めていました。
仕事の任務としてスパイする事になって、嘘を重ねて2年間過ごした橘くん。でも全部が嘘だった訳じゃなくて、チェロが好きという気持ちとかみんなで過ごす時間が宝物だったのは本当であって。彼の葛藤がすごく伝わった。私も同じように葛藤したと思う。私だったら、チェロから離れるためにコンサートにも行かないしアンサンブルにも行かなかっただろうなー。怖いから。橘くんは怖いと思いながらもアンサンブルに行ってさ、そんな選択をとれる彼が羨ましいなって思ったの。1度めちゃめちゃに信頼関係が崩れてさ、そしたら私は修復するの諦めちゃうもん、会社の犬になって他のところにも割り切って潜入調査しちゃいそうだもん。浅葉先生がちゃんと向き合ってれたりだとか他の登場人物が橘くんのことを思ってくれたりだとか、そういうのが橘くんをアンサンブルに引き寄せたんだろうなあって思った。いいなあそんな仲間とすごく羨ましい。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

面白かった
特に趣味もない主人公が
音楽教室にスパイとして行くにつれて
人間味が増していく所
映画ラブカに模倣されていて
最後はどうなるかとドキドキした。

音楽教室で出会った人たちは
全て人間として出来上がっているなと感じた

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2025年10月22日

Posted by ブクログ

癒されるお話でした。スパイ×音楽という設定が珍しくて良かった。ラブカって何だろうと思ってたので知れて良かったです。

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

こういう誰も死なないスパイ?ものってありそうでなかなかない
予想に反して面白かった
スパイ?関連のところはボリュームあるけど、もうちょっと音楽の描写がほしかった。

やっぱ音楽題材にしてるものだとどうしても「蜜蜂と遠雷」を思い出してしまう。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

チェロの深い音色を思い浮かべながら読んだ。
スパイと言っても大袈裟なことはないなと思いつつ読んでたら、マジで007もどきの場面も出てきて(ちょっと大袈裟?)、ドキドキした。
人間関係がうまく築けない、壁を作ってしまうし不器用な主人公だけど、真面目なんだなとわかるし、チェロへの愛は本当に深い。
先生との関係や、チェロ仲間との関係など、一緒になって緊張したし楽しかったりいろいろあったり、距離を詰めていく様子も良かった。
チェロのアンサンブル、聴きたいなぁ…

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

鮮明に色をイメージさせるタイプの本がある。この本もそのひとつだった。私がこの本で思い浮かべたのは、藍色。それも黒に近いような、近づいてみたら実は色がありましたって言うような藍色だった。

この本は深く暗い。その暗さは社会への絶望を示しており、深さは絶望から逃れる事への諦念を表しているように感じた。こちらの気分も何だか塞ぎ、主人公を応援したくなる。

しかし、出だしからそうであったように、この本には何か出口を感じる。一辺倒の藍色ではなく、濃淡があり、その淡い場所には希望がある感じがする。

暗くヒリヒリした雰囲気の中だったけど、聞こえる音楽を頼りに、希望へと近づいてはくれているような感じの本でした

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2025年10月04日

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