安壇美緒のレビュー一覧

  • ラブカは静かに弓を持つ

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    面白かった!スラスラ読みやすい!社内のやり取りの部分でハラハラする、普段社内の仕事してるからか。先生が魅力的。音楽業界の人と普段関わらないから、どんな考えしているのか興味が湧いた。チェロの曲聴きたくなった。

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    2026年01月12日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    人と関わっていくと、信頼関係が生まれ、絆が結ばれていく。その絆が生まれてしまった中で、大切な人たちを騙すようなことをしなければならないことは辛すぎる。ただ現実に目を向ければ、自分にも生活はある。
    いろいろな思いの中で板挟みになり、葛藤しなければならないのは凄いストレスだと思います。読んでいても苦しかったです。いつバレてしまうのか。
    簡単には元通りにはならず、時間はかかると思うけれど、橘本人の本音で向き合うことでまた信頼し合える仲になるといいなと思いました。

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    2026年01月07日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    音楽著作権会社に勤める橘樹が演奏権を侵害しているという音楽教室のチェロコースに潜入捜査するお話。

    スパイをして嘘をつき続けた先にある優しさや、本当の自分をみつけるという終わりが、殺伐としたスパイという題材との対比で美しい。

    主人公にとって自分という器を満たすものがチェロならわたしにとってそれは読書だなぁ。

    著作権って侵害されがちだけど、作った人にとってはそれが収入源なんだから本当にあるべき権利であり守られるべきものだよね。

    じゃないと、この世界にある創作の全てが衰退していってしまうから…。

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    2025年12月31日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    日常にありそうな、でも、確かにスパイのお話でした。この本では音楽でしたが、熱中して取り組めるものには自分を立て直す力があると思いました。

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    2025年12月28日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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     全日本音楽著作権連盟に勤める橘が、上司の命令でミカサ音楽教室へスパイとして侵入する。
     浅葉先生のもと、かつて学んだチェロを演奏することで病んでいた心が解きほぐされていく。
     また「浅葉先生を囲む会」での他の生徒さんたちとの交流で、スパイとしての立場を忘れてしまうほど自分らしさを取り戻してもいく。

     フィクションの作品ではあるが、実際にこういう騒動はあり、それに翻弄された私としては、橘よりも浅葉先生の心情に胸が苦しくなった。時々橘が発する心ない暴言にも悲しくなってしまった。
     
    「無数の信頼の重なりの上に、人間関係は構築される」
     浅葉先生の心の広さと強さを受けて、橘くんも成長していって

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    2025年12月28日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    ありのままの世界ってなんだろう?

    本作で主人公の橘は、幼少期のトラウマをきっかけに、世界との間に透明な壁を作って日々暮らしている。
    その透明な壁は、「世界のありのままの姿」をオートマティックにねじ曲げてしまう。
    それも、だいたいの場合はネガティブな方向に。
    さらにその壁は、橘が自分で重ねていく嘘の力によってどんどん分厚くなり、目に映るすべてを脅威に変換してしまう。

    確かに嘘は、吐けば吐くほどその行為に慣れ、自分だけでなく他人も嘘をついていることを前提としてしまったり、
    逆に、そんな自分を否定し続けることで、この世界を相対的に「自分なんかが居てはいけない場所」にしてしまったりもする。

    しか

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    2025年12月23日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    チェロ、いいですね。
    私は音楽とは無縁と言っていいような人生を送ってきたので、

    音楽の楽しみ方、音楽を奏でるときの感じ方、そう言ったことが綺麗に言語化されていて、
    新しい世界の扉を開いたようでした。

    ただ単純にチェロの話をするだけでなく、そこにスパイという誰もがワクワクしてしまうような設定が出てきます。
    話の内容も実際にあった事件の内容が参考にされており、
    どんどん読み進めていってしまうようでした。


    スパイなんだけど、登場人物の感情に寄り添いながら、ゆったりとまるでチェロの深い音色を味わうように
    文章を楽しませてもらいました。

    数々の賞を受賞しているだけあり、間違いなしの1作でした。

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    2025年12月19日
  • イオラと地上に散らばる光

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    イオラの視点が何ひとつ描かれないまま終わり、それが今の世の中だということにちょっと目を背けたくなるけれども、よほど気をつけていないと誰でもイオラになりうるしイオラを生み出してしまいうる。

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    2025年11月29日
  • イオラと地上に散らばる光

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    ネタバレ

    現実としてある、現代社会そのものだと感じた。
    他人に起きた出来事を娯楽として、ただただ消費する人々。どのような出来事でも、人々に注目されるのであれば、手段を選ばずコンテンツを制作する人々。

    他人の投稿や動画を見て時間を消費する。無駄であることは理解していてもやめられない。刺激を求めている。バズっている出来事を知らずにはいられない。一瞬で変化する時代の流れに置いていかれたくない。
    芸能ゴシップであっても、事件であっても、自分には無関係のことでも、何もかもが人々のたった少しの時間を消費し、脳に刺激を与えるためだけのコンテンツとなってしまう。きっとそれは事実でもそうでなくてもなんでもいい。拡散され

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    2025年11月20日
  • イオラと地上に散らばる光

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    前作「ラブカは静かに弓を持つ」が本屋大賞2位そして新作、待ちに待ってました。今作は前作に比べてまったく違った趣きの作品だと思います。SNSを駆使した現代のミステリーと感じました。イオラが抱っこひも抱えたまま夫の上司を刺した。何ということであろうこれからの展開が気になってしょうがない、テーマが現代社会の暗闇という感じがします。
    あなたも読んでこの異色作を何か感じで下さい。

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    2025年11月05日
  • 金木犀とメテオラ

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    バチバチに発露する女子中高生達の感情を描写した青春小説。青春小説だからといって、明るく楽しく、ではなく、嫉妬や自己証明のための苦悩など、この年齢特有の苦味のある感情がメインに来る物語。

    一筋縄では行かない人間関係。容易にわかりあう展開じゃないからこそ読み応えがありました。結末は、登場人物達にとってはようやく始まったといえる地点なのでこの先も読みたい!と思うけど、書かないからこその余韻であり、伝わるものがあるということなんだろうな。

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    2025年10月23日
  • 天龍院亜希子の日記

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    ネタバレ

    主人公田町譲の描写が生々しくてリアリティある。
    著者の安壇さんって男性なの?ってネットで調べてしまった。女性でした。なんでこんなに生々しく書けるんだ。凄い。

    解説の方も言っていたけど、天龍院亜希子とマサオカが直接物語に絡まないこの構成がいい。終盤とか絡んできたら個人的にはだいぶしらけたと思う。

    マサオカのモデルは清原さんなのかな?清原さんの事は応援しているから、マサオカを応援している田町により感情移入できました。

    佐藤陽平の話も好き。彼の自分の中に波があるっていう所は物凄くよく分かる。私もそうです。
    くたびれた服の所も良かった。こういう風に思える田町くんは優しくて魅力的です。

    解説もい

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    2025年07月17日
  • 天龍院亜希子の日記

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    人材会社勤務27歳男性の何気ない日常を覗き見したような小説。誰しもが日々生きていくなかで、湧きでる小さな希望や絶望の繰り返しが丁寧に描かれていて、自身にとっては共感性の高い作品だった。
    とくに印象的なのは佐藤陽平との出来事だ。実際自分の身に起きたらかなり精神的にきそうな一件である。リアルで虚しく痛々しいエピソードだが、これが物語に絶妙なスパイスを加えてくれている。
    キーパーソンとなる早夕里の父だが、主人公が慕う理由が読者にも違和感なく伝わってくる。2人の会話だけ特別に温度を持って響いてくる気がした。その筆力の高さが流石だと思った。
    また個人的には筆者が女性ということもあり、登場人物の女性たちの

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    2025年03月04日
  • 金木犀とメテオラ

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    すごく好きなかんじ!

    自然豊かなど田舎にできた新興の中高一貫の女子校の一期生たちのお話。

    はたから見たら凡人離れしている突出して優秀な少女、宮田と奥沢。
    それぞれ意識して、互いに相手を羨んで反発しているけど、その実どちらも劣等感や大きな悩みを抱えて苦しんでいる。

    二人が相手も色々あるんだって気付くのに、変に距離が縮まったりしない感じが良い。

    まわりの凡人?な少女たちも、キャラが立っていて魅力的。
    ちょっとうざい子はいても、すごい嫌な奴っていうのいなくて、結局ずっと同じメンバーでつるんでいるの微笑ましい。
    誤解されやすい宮田が「こいつはそういう奴」って、排除されることなく受け入れられてい

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    2024年11月21日
  • 金木犀とメテオラ

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    中学の時の塾の先生に勧められてから数年が経ち、最近友達が貸してくれて「そういえばタイトル聞いたことあるな〜」と思いながら読み始めた。

    自分自身、可愛い制服や美しい校舎に惹かれて北海道の端にある女子校に憧れを抱いていた時期があったので、この本の舞台設定にはとてもときめいた。

    宮田や奥沢が、自分には持ちえないものを持っているという点で特別な関係として描かれるのでは無く、同じクラスの程よい距離感の間柄として描かれるのがリアルで良かった。
    進学校だと半強制的に自分の将来を考えて大人に伝えなくてはならない時が来るし、そういう時にこれまで育ってきた環境や容姿など、自らが選択出来ない自己を形成する要素に

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    2024年11月08日
  • 金木犀とメテオラ

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    ネタバレ

    「隣の芝生は青い」どんなに完璧に見える人でもその人なりに悩みがあったり必死に取り繕っていたりする。お互いに対していろんな思いがある二人が合唱の発表会で通じ合うシーンは心に響いた。

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    2024年10月15日
  • 天龍院亜希子の日記

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    社会人が抱える仕事やプライベートに関わる普遍的な悩みを幅広く描いた小説。
    ただ、それぞれの悩みに100点の回答をくれる社会人のバイブル的な作品、ということは全くなく、誰しも65点くらいのところで納得させて生きてるんだと思わせてくれる社会人のお守り的な作品。

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    2024年09月18日
  • 金木犀とメテオラ

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    ネタバレ

    北海道の進学校に、東京から進学した子。
    地元で優秀と言われてきた子。
    いろんな背景をもっている生徒たち。

    お互いライバル視しながら、
    羨ましがりながら、成長していく、
    青春の1ページ。

    大どんでん返しなどはないですが、
    よんでて楽しくなる作品でした。

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    2024年06月21日
  • 天龍院亜希子の日記

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    どんなに仕事がつらくても毎日会社に行かなきゃいけない。平凡な生活のなかに見つける一つの希望。
    それは、かつて少しいじめた天龍院亜希子が毎日幸せそうに生きていること。

    じゃなくてふみかだろ。
    同期で毎日顔を合わせて同じ苦労を味わい、話も合うし巨乳、仕事終わりは居酒屋で愚痴りエッッッなことまで...。
    もうタイトル『俺とふみかのオフィスラブ』だろこれ。希望に満ち溢れてるだろ。
    どこで何してるか分からない人の日記とかどうでもいいだろ。

    天龍院亜希子はブログを消した。
    この世のどこかで誰かが応援してくれる「呆れた希望」なんて求めていなかった。
    マサオカは社会復帰すら怪しい。

    天龍院亜希子とマサオ

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    2024年02月13日
  • 金木犀とメテオラ

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    学生時代ってこんな感じだったか…ってきらきらの青春真っ盛り!ではない現実的な心情が描かれていた。奥沢のように外から与えられるイメージのとおりにふるまうこともある。宮田のように過去の栄光にすがって自分が一番だって思う気持ちもわかる。
    奥沢と宮田の直接的な発言ではなく周りの様子から、彼女たちの葛藤や心の内が伝わってくる。仲が良いし楽しくても、みんなが繕って青春の空間を作り上げている感じ…あるなぁ。それでも最後、前を向こうとする二人の描写はとてもよかった。

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    2024年02月03日