安壇美緒のレビュー一覧

  • 天龍院亜希子の日記

    Posted by ブクログ

    小説すばる新人賞受賞作。

    タイトルの天龍院亜希子が、回想にしか出てこない。その点は「桐島、部活やめるってよ」と似てるなと思った。

    人材派遣会社勤務の27歳、田町譲。
    父が倒れて遠距離になった、別れかけていた彼女の早夕里。
    会社の同い年の中途同期、巨乳のふみか。
    美人な先輩で子育て時短中の、岡崎さん。

    人材派遣のリアルな現場描写と、女性との、そして女性同士の関係を描いていて、純小説寄り。
    漫画やアニメやタレントなどの名前をガンガン出していくサブカル的な書き方は軽快さを感じつつも、やや違和感があった。
    ちょくちょく出てくる比喩が気になった。

    馬場先生の「自分が知り得ない誰かからの善意を信じ

    0
    2025年11月22日
  • イオラと地上に散らばる光

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この小説に、イオラの視点は出てこない。

    だとしたら、「散らばる光」は誰なのか。
    Agoraに愛想を尽かした女性ユーザー達だろうか。

    イオラ事件を取り上げた岩永を軸に、物語は進む。
    家庭で、仕事で、彼は自分が自分より弱い者をコントロールすることを愉しむ。
    それは、岩永よりも強い者が、彼を愉しむ道具として扱っているのと同じ構造で。

    強い者が弱い者を痛ぶることで、自分の存在を絶対的なモノだと勘違いする。

    そんな構造に諦めを抱いたのが「散らばる光」であり、その先頭にいたのがイオラなのかもしれない。

    正直、イオラと同じ結末を、岩永の妻が繰り返すのではないかと思って、読んでいた。
    けれど、彼女は

    0
    2025年11月22日
  • #ホラーゲーム実況中

    Posted by ブクログ

    ホラーゲームを実況中の短編アンソロジー。

    今は、ゲーム実況などを経験している人は多いのかもしれない。
    だがゲームも好きではなく、ましてや実況などとてもじゃないが見ることもましてや参加するなど無理なわけで…
    だがホラーだと、どういう感じなんだろうかと読んでみたが、ゲームというのが頭にあるからだろうか、怖さを感じることがなく、どちらかと言うと不気味さの方が強かった。
    見るのをやめれば…ということが可能なので入り込めなかったのかもしれない。

    ○マーダー・ミステリー・リプレイ(品田遊)
    姥蜘蛛に喰われる無限ループ

    ○CIUDAD(波木銅)
    生配信中に消息を絶ったバーチャルYouTuber

    ○メ

    0
    2025年09月18日
  • 金木犀とメテオラ

    Posted by ブクログ

     これまでの憎しみや劣等感を、あっけなく手放すなあと思った。でもきっかけなんてそんなもので、本当は、手放したくて仕方がなかったものを手放せるきっかけを待っていたのかもしれない。

    0
    2025年07月31日
  • 金木犀とメテオラ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    星3.5
    中学、高校という多感な時期を過ごす女子の心理描写がとても上手に表現されていた。
    何となく斜に構えている宮田、完璧に振る舞う奥沢、どちらの気持ちも「うんうん、良く分かる。」と頷いてしまった。
    メインの2人以外に登場する子や教師たちもさもありなんというキャラクターで、学校の雰囲気の描写なども「あぁ、女子校だぁ〜」という雰囲気が良く出ていた。

    0
    2025年02月22日
  • 金木犀とメテオラ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    北海道の中高一貫の女子校を舞台に、優等生の宮田と美人の奥沢を主人公にした青春もの。最初は名作かなと期待したのだが、まあ普通かな。母が死に父から東京から寮へ投げ込まれた屈折した宮田はいいとして、母とその愛人を嫌う奥沢がひどい目に会ったりしないかと心配しながら読み進んだが、総じて悪い人が出てこなくてよかった。

    0
    2025年01月13日
  • 金木犀とメテオラ

    Posted by ブクログ

    2人の秀才少女が、自らと向き合い家庭環境を恨みながら、お互いを羨んで過ごした中高時代のお話。

    この年頃の女の子の解像度が非常に高いので、読みやすかった。
    一方で、お互いを認めまいとしつつ交わった時に何かが生まれる、そんな関係性が好きなので、もっと見たかったなと思ってしまった。そうなった途端にリアリティが薄れるのにね。読者ってわがままだ。

    0
    2024年10月03日
  • 金木犀とメテオラ

    Posted by ブクログ

    中学生ぐらいの時に読んでたらものすごく刺さっただろうと思う。笑
    こういう本をある程度大人になっても読んで…いいんでしょうか…?と思っちゃうくらい憧れる〜。

    0
    2024年09月15日
  • 金木犀とメテオラ

    Posted by ブクログ

    タイトルに物凄く惹かれて手に取る。
    北海道の中高一貫校で生活する主人公や
    その周りの友人たち。
    日々葛藤する姿に少しハラハラし、だけど瑞々しくもあり心の中でエールを送る。

    0
    2024年09月08日
  • 金木犀とメテオラ

    Posted by ブクログ

    二人に共感した
    二人とも強い思いを抱えながら努力しているのをみて、こうはなれないと思いつつも自分はなぜか共感して…時々泣きそうになった。特別でありたい、特別であるはずだと思う宮田に特に共感した
    ただ、部分部分は面白かったものの、深く印象に残ることはなく。よくも悪くも日々を描いてるなって印象だった

    0
    2024年07月28日
  • 金木犀とメテオラ

    Posted by ブクログ

    どんなに優秀に見える人でも弱みや人に知られたくない秘密を持っていて、それを隠して一生懸命生きているんだと思った。
    最後のみなみの描写が人間味があってとても良かった。

    0
    2024年06月20日
  • 金木犀とメテオラ

    Posted by ブクログ

    主人公の2人は家庭環境のせいで心に闇をかかえていて、青春小説のようでこれは殺人事件とかミステリーに発展するのか、と思いつつ読み進めていったら結果いいお話でした。後半なんとか2人とも幸せになれ!と願いながらページをめくりました。個人的にはお友達のみなみちゃんが最高です

    0
    2024年06月02日
  • 金木犀とメテオラ

    Posted by ブクログ

    04月-08。3.0点。
    北海道の新設女子中学・高校、二人の優等生が。一人は父との折り合い悪く、母の死去後に受験したピアノの上手い娘、もう一人は地元で特待生になった娘。互いを意識しながら、互いにコンプレックスを抱え。。。

    読みやすく、面白かった。最後の章がイマイチ意味がわからなかったかな。

    0
    2024年04月17日
  • 天龍院亜希子の日記

    Posted by ブクログ

    読みやすい。こんな仕事もあるのねと思ったり。主人公に感情移入できないとよくわかんないまま終わっちゃうかな。

    0
    2024年01月13日
  • 金木犀とメテオラ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中高一貫女子校の中身。こんな感じだったなあと思い出して、懐かしくなった。
    宮田や奥沢のように、目に見えるほどの良いライバルで常に競っていたような子はいなかったが平和ボケした教室の雰囲気はまったく同じだった。宮田はプライドが高すぎるが故に、自身を苦しめ母親の呪縛から解かれないのだと思った。最後はいい感じに終わっていたが、結局奥田のお母さんは再婚したのか、奨学金はどうなったのか書かれていなくてあやふやだった。そこが1番気になったのに。

    0
    2024年01月12日
  • 天龍院亜希子の日記

    Posted by ブクログ

    20〜30代の若者達が社会の中での立ち位置を模索する様を当事者の如くリアルに描かれてます。
    デビュー作との事ですが読む人が読めば傑作なのでしょう。その後発表の2作品に比べるとストーリーの面白さは及ばないものの、キャラはやはり立っている。

    0
    2023年07月24日
  • 天龍院亜希子の日記

    Posted by ブクログ

    以下ネタバレ含むので、気をつけて。


    とは言え。
    タイトルにハッキリと掲げられている「天龍院亜希子」が、実はほとんど〝登場〟しないと言ったら、これはネタバレになるんだろうか?

    主人公・譲と天龍院亜希子は、小学校のクラスメイトである。
    facebookで同級生との出会いを楽しむ友人に倣い、かつて泣かせた女の子を検索する。
    そして、見つけた亜希子の日記を、まるで日課のように読み続けている。

    譲の、なんとなく波長が合う人への、ちょっとした優しさをしたい気持ちが、分かる。
    勝手に共感して、そうなると、邪険に出来ない。
    そして、そんな優しさは一方通行になってしまって、期待した分、裏切られた思いまで

    0
    2022年12月25日
  • 天龍院亜希子の日記

    Posted by ブクログ

    読者層(世代)によって、面白さはかなり異なるだろう。50歳目前の私は、20代の頃の心模様を思い返しながら、その可能性が眩しく、しかしキリキリと心が傷んだ。

    0
    2022年05月22日