ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 昭和16年夏の敗戦 新版

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    ・「空気を読む」ということがものすごく大事で、一つのスキルとして捉えられているのは、日本という国がずっと昔から空気に支配されてきた歴史があるからなのか、と妙に腑に落ちた。

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    2026年09月21日
  • ハサミ男

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    イッキ読み。名作と言われるだけあり、面白かった。
    トリックとしては王道ではあるが、見事に伏線がはられている。2度読みしたくなる。最後のシーンは「ああぁ…」となってしまった。

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    2026年09月21日
  • 月の影 影の海(上) 十二国記(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ずっと読みたかった『十二国記』。

    自分の好みから相性は相当高いだろうと期待して、満を持して読み始めた。

    ちょっとだけ読むつもりが、あっという間に60ページ。そこからもページをめくる手が止まらず、上巻を一気に読み終えた。

    陽子と同じように、読者視点から何がどうなっているのかわからない感情にさせるのが本当に上手い。異世界へ何も知らないまま放り込まれ、何が起きているのかも、誰を信じていいのかもわからない。しかも、ちゃんと怖い要素があって、とことん異世界から突き放される陽子の気持ちを思うとつらい。剣が見せる元の世界の幻影も、陽子を追い詰める演出になっていて、さらに追い込まれる。

    何がどうなっているのか知りたくて、先へ先へと読み進めてしまう。ページをめくらせる推進力がすごい。
    久しぶりにこんなにのめり込んだ。直近だと『香君』や『天使の囀り』以上だったかもしれない。

    待望の作品を満を持して読み始めて、期待以上に夢中になれた。久しぶりに味わった、最高の読書体験だった。下巻もすぐに読みたい。

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    2026年09月21日
  • ある男

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    現実ではほぼあり得ない設定だからこそ描かれる表現がとても良かった。
    だけれども、こうなる未来もそう遠くないのかもしれない。もし自分が入れ替わる側の立場だったらどんな気持ちで生活するだろうという、想像力を掻き立てられた。

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    2026年09月21日
  • フェイク・マッスル

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     めちゃくちゃ面白かった。筋トレ好きだとなおさら。

     まず設定がめちゃくちゃ面白い。そんで主人公が成長していくのも面白い。いつの間にか世のトレーニーと同じ思考になっているのが笑える。気持ちがすごい分かるから。そして分かるようでずっと分からない謎も物語を牽引していく上で大きな推進力になっている。

    その上で全部納得する解答編。これは鮮やかだった。超エンターテインメント。とってもよい。

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    2026年09月21日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    ネタバレ

    表題でもある『爆発物処理班の遭遇したスピン』、量子力学が出てきて「うわー量子力学だー量子もつれだー」と興奮しているうちに話が終わってしまった。これは私が悪い。超が付くほどのド文系のくせに、物理学、特に量子力学が好きすぎて(好きであることと理解していることは全く相関しない)、ちょっとはしゃいだ。
    短編集であるが、全編とも何とも言えない恐怖を感じさせる。
    『ジェリーウォーカー』は最高に良い。余韻までも怖い。長編とか映像とか…見たい気がするけど冗長になるのかな。
    『九三式』は現実か幻覚か曖昧になる。『猿人マグラ』も同じだ。どちらであっても救われない。救われなさの軽重はあるかもしれないけど。
    『スマイルヘッズ』『ボイルド・オクトパス』、狂気的・猟奇的で好きだ。いいよなあ…。
    『シヴィル・ライツ』『くぎ』もまあ暴力的。手と足がぞわぞわする。
    『テスカトリポカ』を読んだときにも思ったが、佐藤究さんの文体が私はすごく好きらしい。

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    2026年09月21日
  • ラスト・サバイバー 下

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    ネタバレ

    味わったことのない文体なのに何故かスラスラ読むことができた。
    何かを失うことの才能があると自負するヒッグは、それと同時に今持っているものの大切さを誰よりもわかっている。
    決して豊かな世界ではないが、自分が出会ってきたものを胸に抱きながら空の星を見上げるように生きるヒッグの生き様は素直に美しい。

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    2026年09月21日
  • シンデレラ城の殺人

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    ネタバレ

    原作シンデレラ、その内容に忠実なのかと思いきや?
    シンデレラは豪快で物怖じしないし2人の義姉はツンデレ極めててなんとも愛らしいキャラクター
    お義母様だってなんだかんだでシンデレラのこと大好きやん!
    ミステリーとしてもとても面白かったけれど人物像がまぁ素敵
    シンデレラが男の子だったことには驚きでしたけれども(百合展開では無いんですわね、残念ですわ)
    キャラが濃ゆくてとても楽しめました!
    面白かったです!

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    2026年09月21日
  • こんな夜更けにバナナかよ  筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち

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    鹿野さんとヘルパーさんの、強固な信頼関係の下で繰り広げられるやり取りが印象的だった。
    通常こういった関係性は、どうしても「支援する側」と「支援してもらう側」というものになりやすいが、両者の心構えがそうはさせなかったのではないかと思う。
    生きることとは何なのかを考えさせられるいい本だった。

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    2026年09月21日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    本屋さんでたまたま見つけて、題名を見てどういう本なんだろうと気になって読んだ本。タイトルはどこからきたのだろうと思って読み進めていたけど、最後にわかって嬉しい。すごく優しい文章で幸せな気持ちになりました。

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    2026年09月21日
  • 奇岩館の殺人

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    こういう発想もあるんだ!
    斬新な設定で飽きずに読み進めることができ、ラストも含めてとても満足。
    主人公の覚醒、そのモチベにも納得感あり。
    続編や番外編もあれば読んでみたい。

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    2026年09月21日
  • 暗殺の交響曲

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    ネタバレ

    能面検事読んでないので読まなければと思います。
    不破検事潔い。
    無罪の甲号証不同意でまさか被害者が何かと思ったらそういうことかと。
    真犯人はまあそうでしょうね。
    いやちょっと最近話の進め方が荒い気はするんですが、面白かったです。
    ちゃんと依頼人の利益を汲み取ってる御子柴先生。

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    2026年09月21日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    下巻は駆け抜けるように一気読みでした。
    一緒に疾走しているようでした!!
    上巻もそうでしたが、一人一人がここまで来るエピソードがどれも読んでいて泣けてきました。

    いろんな思いがひしめき合う箱根駅伝、今年はいつもと少し違って見えるかもしれません。

    面白かったです!!

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    2026年09月21日
  • 残酷依存症

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    殺人依存症を読み終わったその日のうちに本作も読み終わってしまいました
    ページを捲る手が止まらないとはまさにこの事ですね
    とんでもない物語でした………
    殺人依存症とまた違う視点で考えさせられました
    そしてめちゃくちゃ泣きました
    性犯罪がいかに残酷で無慈悲なものなのかを改めて実感させるお話でした
    1人の人間の尊厳を奪い死と同義になる人生を歩ませるのが性犯罪です
    絶対に許されない犯罪なのに、日本の法律では罪の軽い刑罰しか与えられなくて…………
    もちろん法治国家において私刑は許されないことでしょう
    それでも私は終盤では犯人側の気持ちに同化しました
    こんな奴らは生きる価値無しだと思い、彼らの死を願ってしまいました
    恐ろしい物語です
    私の中にも鬼が住んでいます
    それに気付かされました

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    2026年09月21日
  • 札幌誕生

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     北海道開拓史。
    ニセコに行った時に有島記念館を訪れ、有島武郎が気になり、この本を手に取りました。
    勝手に、記念館で描かれているより、この門井さんが書かれている有島武郎像の方が実像に近いかなと思いながら。
    他の方のお話もどこまでが本当なんだろうと思いながら読みました。楽しかったです。

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    2026年09月21日
  • 傲慢と善良

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    痛いイタスギル
    若い頃の痛々しい自分を思い出すような
    善良さズルさ小賢しさ自己愛
    親がいて環境があって自分が形成される
    本当の自分はどこにあるんだろうとか
    どこからがオフィシャルで
    どこからがプライベートなのかとか
    自意識って本当に自分のものなのか...とか
    人と比べたり羨んだり孤独を感じたり
    そんなことから、この本の人たちも、私たちも
    逃れられない
    そのうえで何をいつ受け入れて選択していくのか
    気が付かせてくれるのは意外な場所や空気や人だったりするところがまた。

    いやー良かった
    シルバーウィーク中の読書時間に
    これ選んでよかったー。
    好きな展開じゃないのに後半ですっかり取り込まれてた
    今のところ「スロウハイツの神様」が最高に好きだけどこっちの方が辻村さんっぽい作品となっていくのかなぁ
    朝井リョウさんのあとがきがまた秀逸

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    2026年09月21日
  • 希望が死んだ夜に

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    ミステリーというには切なすぎる、、、


    胸糞悪いやつらが多数でてくるのですが、
    親になった今、本当に
    追い込まれた時にどんな行動をとれるのか、
    と己を顧みさせてくれる場面あり


    ミステリーとしても、読み応え充分の
    どんでん返しあり

    深刻な貧困問題に対する問題提起あり

    と、ほんまに文章量に対して、読み応え抜群の一冊でした。

    この手のストリーで陥りがちな
    どんでん返しというか、伏線回収がくどくて、
    逆に最後尻すぼみになる気配を一瞬だけ感じました。が、

    もうそんなのどうでも良くなる
    ラストというか本筋の切なさ、、、、


    綺麗に終わりたいけど、、、
    いやぁ、でもやっぱあいつムカつくなぁ笑


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    2026年09月21日
  • マチズモを削り取れ

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    夫にマチズモって知ってる?と聞くと、知らないとの回答。まあそれはわかる。
    男性優位性とか男性優位主義のことだよと説明すると、「そういう男性優位主義の国ってあるの?」と言われた。
    えっ???
    あなたが生まれ育ったこの国がまさにそうですが…。
    ちょっと夫に対して引いてしまいました。
    でも、確かに、優遇されている側は、自分がいかに優遇されてるかなんて、考えないもんなー。それがまさに優遇されていることの最たる証拠なんだけど。
    だって、右利きが多いこの世の中で、右利きって左利きに比べて優遇されてるなー、なんて考えないし。この向きは左利きの人には使いづらいんじゃないか?なんて考える右利きの人はいない。
    だから夫が悪いとかは思わないですが、そうさせている社会は改善すべきだと思います、つまりこの本の著者と同じ意見です。

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    2026年09月21日
  • 三国志 七の巻 諸王の星(新装版)

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    七巻。赤壁の戦い
    千里の陣(劉備と孫権の同盟、天下二分、孫権 vs 曹操開戦)
    風下の利(周瑜奇襲、曹操罠にかからず)
    夜が燃える(黄蓋投降偽装、東南の風、赤壁の戦い)
    わが声の谺する時(張衛、馬超、石岐、五斗米道、浮屠)
    病葉の岸(周瑜の病、曹操の謡)
    秋(孫権妹との結婚、簡雍、成玄固、洪紀、関羽、赤兎の子)

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    2026年09月21日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    すごく面白かった。
    少し前に読んだ「暗黒の瞬間」という小説を思い出した。
    短編小説集だったけれど、10人グループの人間のうち1人だけが性加害に加わっていないという事実があり、10人全員が自分がしていないと証言。
    その時、この人がその1人と証拠が出なければ、全員無罪という話だった。
    法律という完璧に出来ていると思っていたものが、僅かに、ほんの僅かに隙間があるということを思い知らされた小説だった。
    出てくる4人全員が切っても切れない血縁関係が悪いこと、中学生という狭い世界で、周りのみんなが幸せそうに見えることが、良くも悪くも強い結束を作ったんだろうなと思った。
    途中で結末に気づいたけれど、良い結末が待っていた。
    過去は消せないし、どこの立場に立つかで話は変わってくるけれど、死ぬまで背負い続けた上で、少しでも周りの人間との笑顔があれば良いなと思う。

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    2026年09月21日