ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 烏の緑羽 八咫烏シリーズ9

    Posted by ブクログ

     なぜ、いまさら長束や路近の話?外伝か?
     と思いながら読んだが、そうではなかった。極めて重要な瞬間に、なぜ、どのように決意したのかを、深く掘り下げた、正統な続編。

     弥栄の烏とテーマが似ている面があって、大人が、子どもを正しく導かなければならないのに、それがうまくいかなかったからと言って、子どもを責めることは間違っている。これは、このような社会を作ってきた大人全体の責任であって、子どもを軽々しく責めてはいけない。

    0
    2025年12月07日
  • 銀杏手ならい

    Posted by ブクログ

     手習いの師匠である萌先生と、子どもたちとの交流の物語り。子どもたちと誠実に向き合う手習いの師匠たちと、それを受け入れていく子どもたちそれぞれの事情や関係が素晴らしい。この世界に浸っていたいと思わせられる。

    0
    2025年12月07日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

     プロローグには騙されました! エピローグまで読み終えてから、あらためて読み返すと、「あー,たしかに」とわかります。
     おしゃれで、だけど仕事・家庭や将来に悩みを抱える女性の日常を描いた作品ではあるけど、誰が読んでも何かしら教えられる普遍的な小説。
     なお、作中のサラリーマンのバカ話ですが、明日死ぬなら高くておいしいものをたらふく食べたいけど、長生きするならお金も健康も大事にしなければならない、「その矛盾を受け入れてこその大人だ」というセリフが、作者の遺作だということも含めて、少し刺さった。

    0
    2025年12月07日
  • 純喫茶トルンカ 〈新装版〉

    Posted by ブクログ

     様々な事情を抱え、それだからこそ、どこまでも優しく、明るく、前向きに生きている人たちの物語。この物語世界のなかに、もう少し留まりたいと思わせてくれる。

    0
    2025年12月07日
  • 親王殿下のパティシエール(5) 皇帝陛下とお菓子の宮殿

    Posted by ブクログ

     フランス革命を逃れ、皇族のパティシエとして清国に渡ってきたマリーのシリーズ5作目。厳しい身分社会、徒弟制度のなか、外国人や目新しいものに対する偏見を上手に受け流しつつ、理解者たちと交流を深める、主人公マリーと周囲の人々の人間力が素晴らしい。今作では、ついに皇帝(乾隆帝)からのお召しがかかる!
     なお、今作ではマリーが、お菓子の大作にかかりきりになるので、日々のお菓子や料理についての描写は少なくなっている。

    0
    2025年12月07日
  • 平成犬バカ編集部

    Posted by ブクログ

     それぞれにペットを愛し、ペットに癒されている飼い主さんたちの物語り。雑食shibaも買ってみました。

    0
    2025年12月07日
  • 翔平選手と翔平ちゃん~奇跡のキャッチボール~

    Posted by ブクログ

     病気と闘う翔平ちゃんと、ご両親を、自然体で励ます大谷翔平選手。翔平ちゃんとご両親、翔平選手のすべてに感動しました。

    0
    2025年12月07日
  • 夏休みの空欄探し

    Posted by ブクログ

     カッコ良く対人スキルの高いキヨ、オタク気質のライと、美人姉妹の4人。3人の高校生と1人の大学生による謎解きと冒険。「理由あって冬に出る」や「午後からはワニ日和」の似鳥鶏の作品らしく、さわやかでユニークな人々の物語です。

    0
    2025年12月07日
  • 隠居すごろく

    Posted by ブクログ

     心温まる人情もの。ご隠居さんと、子ども達(幼い子どもたち、純真な子どもたち、反抗的な子どもたち)との交流が素晴らしい。

    0
    2025年12月07日
  • 大日本帝国の銀河 1

    Posted by ブクログ

     第二次世界大戦前夜、宇宙人と人類とのファーストコンタクト。宇宙人の狙いはなにかという疑問を底流に置きつつ、進んだ文化を受け入れ、紆余曲折しながら文化交流を進めていく人類社会の変化を描く。おススメ。

    0
    2025年12月07日
  • 剣樹抄

    Posted by ブクログ

     冲方丁にしては珍しく、フィクションらしいフィクション。但し、登場人物は史実を踏まえて登場させている。

    0
    2025年12月07日
  • 天地明察 上

    Posted by ブクログ

     安定の冲方丁品質。タイトルやテーマを見た時点で「面白くなるハズないやろ??」という題材だが、むちゃくちゃ面白く出来上がっている。冲方丁は、本当にスゴイ。

    0
    2025年12月07日
  • 月と日の后

    Posted by ブクログ

     「はなとゆめ」で清少納言。華やかな中宮定子のサロンに比べて地味な印象がある彰子を、紫式部に頼ることなく、面白く仕上げている。

    0
    2025年12月07日
  • 水滸伝 一 曙光の章

    Posted by ブクログ

     北方謙三中国史(宋末期以降)ワールドのオープニング。水滸伝の世界を再構成して、政治経済をリアルに考えている・・・が、それを味付けにした漫画的な世界か。

    0
    2025年12月07日
  • 国盗り物語(一)

    Posted by ブクログ

     子どもの頃、大河ドラマでみてから、歴史ファンになった。道三の立身(最近の学説では世代にまたがっていたようだが)、信長の天才性、常識人光秀の人間模様が面白い。特に、信長!

    0
    2025年12月07日
  • レジェンドアニメ!

    Posted by ブクログ

    ハケンアニメのスピンオフ  ハケンアニメのスピンオフです。ハケンアニメを読んで、数年してから読んだのですが、どの登場人物も活き活きとして魅力的。思わず、ハケンアニメを読み直してしまいました。

    0
    2025年12月07日
  • 月下蝋人 新東京水上警察

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    碇と礼子がたった4ヶ月で離婚や、日下部と東子が結婚と出だしからびっくり箱でした。

    碇の長女・瑞希が急に碇の元へやってきた経緯と、母親である美沙子があまりに家庭に無関心なのが、今回の悲劇を招いたんですよね…
    碇は刑事としては優秀かもしれないけれど、最初の結婚は奥さんが男まさり、次は女!って感じで、あんまり結婚運ない気がしました。1番の原因は碇の家庭を顧みない性分なんでしょうけど。
    その中でも、仕事にも理解があり、碇を心から尊敬している礼子の存在は大きかったのに、理由が理由でスピード離婚。切なかったです。

    瑞希か落ち着いたらヨリ戻してくれそうな感じがしてホッとしました。

    0
    2025年12月07日
  • クリムゾンの迷宮

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    手に汗握る広大な土地を使ったデスゲーム。サバイバル要素もあり、ハラハラした場面が多く、ドキドキしながら読み進めた。終盤のいつ襲われるかわからない追跡劇は心底怖かったです。だれが怪しいかはなんとなく藍かなとは思っていたが、義眼を使ったカメラマンだとは思わなかった。満足感のある一冊でした。

    0
    2025年12月07日
  • 海底の道化師 新東京水上警察

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    念願の警察官になった礼子だったが、予想外の水難救助隊へ異動となり、不満を抱えていた。そんな中、単独で事故貨物線の救難に向かった礼子は捕えられてしまい…

    碇が礼子に言った、「何者なんだ」がとても印象的でした。
    海技職員、水難救助隊、刑事の真似事。全てが中途半端で上官の「電柱」こと高嶺東子にしごかれている理由を即座に把握する碇の観察力が凄かったです。
    その言葉で成長をみせた礼子の向上心が格好良かったです。

    東子の若い彼氏の存在と、礼子を取られた日下部がまさかの位置に収まるのも意外でした。碇班略奪しすぎ…

    0
    2025年12月07日
  • 朽海の城 新東京水上警察

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ついに恋人同士になった碇と礼子。なんだかんだ言って礼子にベタ惚れな碇に周りが失笑。そんな中、斧が頭部に刺さった遺体が発見され…

    豪華客船を舞台に絡み合う悪意。
    根底にある憎悪がまさか、福島第一原発にまで発展するとは思いませんでした。
    壮絶な作業にゾッとしつつ、その中で作業していた人が現実にいたのも事実で。フィクションと判っていても何とも言えない空虚感が漂いました。

    碇と礼子も本当の意味で絆が生まれて良かったけど、何か碇がこれ以上家族増やせない発言が微妙にひきました。刑事としては優秀なんだろうけど、家族としては憎悪の対象なのは判る気がしました。

    0
    2025年12月07日