小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
どうしてこんなにも
落ちぶれていってしまったのか。
いつからこんなに。
どこかで踏み止まれなかったのか?
どこかで気付けなかったのか?
止めることはできなかったのか。
もっと、自分のことを大事にできなかったのか。
映画とはまた違った、ドロドロの内容でとても面白かった。
人間の怖さ、弱さがぎゅっと詰まっていて、こんな世界もあるのかと思うと怖くてたまらない。
とことん落ちぶれていく姿は見ていて苦しかったけれど、目が離せなかった。
生活が苦しくて本当に生活保護が必要な人、働きたくなくて不正受給をする人。
あの親子を思い返すと胸が痛い。
本当に必要としている人に、どうか、救いの手を出せるような世の -
Posted by ブクログ
「旅と時間」がテーマのエッセイ集。
著者の「旅」というものの捉え方、考え方がとても素敵で、新しい視点をたくさん教えてもらえた作品でした。
確かに遠くに出かけて有名観光地をまわるだけが旅ではないよなと。
日常の風景や小さなことでも面白がって深掘りしていく著者の姿勢が本当に素晴らしく、どのエピソードもワクワクしながら読みました。
「古いカーナビの案内で歩く」は、調べたら初出の男性ブランコの単独ライブ「駐車場」のパンフレットで2年前に読んでいました。
岡田悠さん初めて読むと思っていたけど、実は初めてじゃなかった。
クスッと笑えるファニーさと、情緒的でエモーショナルな側面が両立した文章は確かに男ブラ -
Posted by ブクログ
ブラジル移民になるには、ひと家族に12歳以上3人の働き手が必要だった。勇は父の従兄夫妻とブラジルに船で渡る。入植地の弥栄村でトキオと出会って親友になった。やがて柔道の全伯大会に二人で出場する。
全伯大会では勇が決勝でトキオを下して優勝した。しかし勝ちを譲られた気がして馬鹿にされたような気分になってしまう。その後勇は里子がブラジル人たちに襲われているところを助けた。そして結婚する。トキオはいたたまれない。その日真珠湾攻撃が起こる。
ブラジルは連合国側についたため、日本とは行き来がなくなった。都市部では日本人の資産は凍結されたが、農村部では日本人が農業から手を引いてしまうとたち行かないので、何 -
Posted by ブクログ
ネタバレスモールワールズと同じくらい良かった。
発売日に買ってちょっと読んでみたけどなんでかその時気分じゃなくて寝かせてたけど、やっぱり面白い!(当たり前)
特に祝福の歌が良すぎ。
最後のハッピーバースデーを歌うお母さんのとこは訳分からんくらい感動しましたね。
この話を読めてよかった。
短いのにどの話も満足度がえぐいです。
ロマンス☆では修羅場が描かれててそれだけで良かった(笑)ちゃんと大喧嘩するシーン書いてくれるだけで嬉しい。ただオチだけは残念、そんな簡単に狂うものなんかな。よくあり過ぎてそれだけ残念。
特別縁故者のだめ親父主人公もいいですね。
息子ちゃんが可愛い〜。
オーソドックスないい話 -
Posted by ブクログ
熱くて、すがすがしくて、そしてそれだけじゃないスポーツ小説。倫理の岩崎先生との対話がとてもいいなと思った。
アメフトのことは本当に何も知らなかったけど、それでも試合の興奮や楽しさ、トレーニングの苦しさが伝わってきてすごかった。経験に裏打ちされたリアリティはあると思うけれど、絶対それだけじゃなくて、若林さんが外の世界に向ける眼差しや考え方が濃く反映されていると思う。日本語ラップの歌詞も効果的に使われていた。
また、展開としてありがちな恋愛要素をまったく含まなかったのがとても良かった。それがそのまま、アリのストイックさを強調していると思う。 -
Posted by ブクログ
コムドットの動画を見ながら、彼らが絶大な信頼をおく編集者さんとして知っていた小寺さん。
そんなヒットメーカーの小寺さんが本を出しただなんてすぐに読みたくて、書店に走りました。
読めば読むほど、小寺さんの魅力に引き込まれて、「小寺さん、なんでもっと早く本を書いてくれなかったんだよ‥!」と思ってしまうほど。
小寺さんは、自分の人生を考えに考え尽くして、成熟した普遍的な価値観を築きあげてきたんだろうな、と。
そして言葉をとても大切にされていることも伝わってきて、憧れざるを得ない女性でした。
絶賛クォーターライフクライシス真っ盛りのわたし。
人生の先輩である小寺さんの本を読ませていただいて、30代か