あらすじ
高校2年生のなずなのクラスメイト鈴白くんが突然命を絶った。
彼は明るくて容姿も成績も良く、悩みがなさそうな人。だから自殺なんてしない。皆そう思っていた。
彼の悩みに気付いていたらと後悔が膨れ上がり、鈴白くんと一緒に作った思い出の砂時計に「時間を巻き戻したい」と願って眠ると、
翌朝なずなは一ヶ月前に戻っていた。あれは夢だったんだと安堵し、普通に毎日を過ごしていたが、彼はまた死を選んでしまい――。
ループする中で、なずなは鈴白くんを救えるのか?
学校では教えてくれない大切なことの全てがここにある!
何気ない毎日が愛おしくなる、勇気と希望の青春物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
10代、20代で自殺を考えてしまう人、実行してしまう人たちに伝えたい。
まだ決断を下すのは早いんじゃない?って。
若すぎる。
死んでしまう人には届かないかもしれない。
だから、これは未来の私に向けた言葉でもあるんだけど。
まだ頑張れそうもうちょっと生きてみようと、もう無理かもしれないを交互に行き来している感覚がすごくよく分かる。
自分自身の生の不安定さを日々感じながら生きることが私の人生なんだと、やっと最近受け入れられるようになってきた(と思っている)。
正解とかないし、いい悪いとかでもない。
そもそも意味もないし、人間の意思がだって何かよくわからないものだと思ってる。
生きることに意味がないのと同じように、死ぬことだって大して意味はないって言ってた人がいたけれど、私はその言葉をじわじわ感じながら命を引き延ばしてる感じ。
まだ神様に招かれてないから、今日も生きてる。
当分招かれそうにない。
そのことがありがたいと思うし、生死について考える時、私は自分の人間らしさをすごく感じる。
この小説を読んで、生きることが難しくなる時、それは美しく綺麗でいる状態が崩れることを受け入れられない時なのかもしれないと思ってしまった。
弱さや汚さをウェルカムできることは強さでもあるのかもしれないなあ、なんて。
Posted by ブクログ
話としては自殺してしまったクラスメイトを止めるために何度も過去に戻る女子高校生を主人公としたもの。よくある設定と表紙から分かる通りライトノベル的な登場人物たち。
序盤は、平凡な主人公となんでも出来るヒーロー的な男の子、なんでも出来るが一匹狼な男の子、この3人の立ち位置の説明が続く。ここは王道な設定なだけに少し退屈に感じたが中盤からの話の展開が面白かった。
なんで彼が自殺したのか、どうしたら止められるのか楽しみに読み進めていった。しかし結果としてはそう上手くはいかない。ここに作者の考えやメッセージがあるのは伝わったが物語としては求めていたものが与えられなくて肩透かしをくらってしまった。
Posted by ブクログ
読んでて涙が流れてきました。
自分のクラスメイトも電車で自殺したので、その時のことがフラッシュバックしてすごく感情移入してしまいました。
それと別に「死」とはなにか、そして「普通」とはなにかも同時に考えさせられる話でした。
普通の人なんかいない、どんな人にだって悩みがある。
家族や親しい大切な人にだからこそ打ち明けられない苦しみや悩みがある
Posted by ブクログ
もう、ほんとこの人の本は大好きすぎる。自殺って本人は止めないで欲しいけどこっちは止めたい。でも本人が生きるのがほんとに辛くて逃げ道がないときってどうすればいいのか分からない…。でも止めたい。このすれ違いの描写がタイムリープを通してすごく繊細に描かれているので号泣してしまいました。
Posted by ブクログ
なずなも薊くんも決意して終わらせたんだよね…
たとえ届かなくても伝えようとするなずなたちに感動しました。
なずなの作文のところも涙。
Posted by ブクログ
ただの青春物語じゃない、もう一度、彼を救うチャンスを。
優等生で人気者のクラスメイトが自殺した。
砂時計を操ると過去に戻れると気づいたなずな。
彼が自殺を止めるまで、何度だって巻き戻す。
自殺者を『かわいそう』と片付けてしまうけど、誰にでも死に引き込まれてしまう瞬間はあること。それを否定する権利はだれにもないことがやるせない。
それでも、生きていてほしいと強く願うなずなの行動と、救えなかった罪悪感、無力感に引き込まれた。
Posted by ブクログ
なずなさん、友達のために頑張れる。すごくすごいと思う(笑)薊くん、じつは優しい。すごいと思うけど、もうちょっとがんばってもよくない?ていうか、二人とも。
鈴白くんの妹ちゃんに教えてもらった、「泣いているところ」に突撃できたら、なんとかなる…気がしなくもない?なずなちゃんの作文に感動しました。まじでそのとおーり!だと思う。先生、作文コンクールでなずなちゃん選んでくれてありがとう。
Posted by ブクログ
過去に戻っても、何度やり直しても変えられないことはある。最後は過去を変えられないまま終わるところも良かった。
その人が望まない限りその人の心の内側、核心に触れるのは不可能なのかもしれないと感じました。
自分の心がすり減っていることを自覚することは大事だと思う。どんなに恵まれた人でも、ある日ふと死にたいと思うことは誰にでもあると思う。そこにたまたま自殺できる手段、環境があったかどうかで変わっちゃうのかなと。
鈴白くんがなんで自殺したのか知りたかったけど、あえて明かさないところも良かった。主人公と同じ目線で、なんでなのかわからないまま助けられなかった絶望を一緒に味わいました。
Posted by ブクログ
ほんとに、ずっと死にたい死にたいって思い詰めで自殺しちゃう人もいるし。
死にたいとか思ってなくて、自分は幸せだって思ってる人でもふとした瞬間にあっ、死のうかなって死んだらなんか悩んでることも無くなるしってなって突然死んじゃう人もいるんだなって思った。
相談して欲しかったって言われても、親や友達とかに相談するようなそういう環境とかじゃなくて自分の性格が相談できなくしてるから周りがこうしてればとかじゃどうにも出来なくて。
だから、自殺したひとを見てなんで助けられなかったんだろうとかなんで自分だけとか思わずに、ただそういう選択をしてしまっただけど残された人は考えた方がいいよねって納得した。
残された人はその人の教訓を活かして1人でも自殺しない人を減らそうとかそんなことどうでも良くて。
人の死を活かしてとか言えるような立場じゃないしその人の死を活かさないといけないほどその人は生きてる間は何もしなかったのかって言われたら全然そんなことなくて、だから。
ただ、お疲れ様っていうか。私は生きるよって思っていればいいと感じた。
Posted by ブクログ
タイトルからして想像していたものとは違う、深く重たい内容に心がずっしりとしました。
でも悪いずっしり感ではない、考えさせられるずっしり感です。
読みながら安易に「きっと上手くいく」なんて思っていましたが、人の命に関することにそんな簡単に上手くいくはずなんてなく…
色々と、考えさせられる内容です。
高校生くらいの子どもさんたちにも読んでみてもらいたいなぁ、と思いつつ、これを読んで触発されたりしないかな…とも思いつつ…。勧める相手を選ばないといけない本かな、と思います。
で、やはりなずなちゃん、薊くん、鈴白くん、それぞれの登場人物の魅力はありますね!個人的にはなずなちゃんと薊くんは良いパートナーになりそうだなんて、重たい内容の本なのにそんなところも妄想してしまいました…(,,ー́ 艸 ー̀,,)♡
Posted by ブクログ
タイムループをして友達の自殺をどうにか止めようとする話。
タイムループを選択しなかった次の日のところから最後まで涙が止まりませんでした。
勇気を出して行動しても、何をしてもどう足掻いても変わらない未来。
どうしたら止められたのか。どうアプローチしたら想いを話してくれたのか。
どんな人でも一瞬でこの世から居なくなってしまう事がある。1日1日を大切に生きようと考えさせられた1冊。
Posted by ブクログ
面白いと言う評価はふさわしくないかもしれないが、面白かった
薊くんの普通がわからない気持ちに共感したし、残された人間の苦しみというものがわからされる作品だと思った。電車が遅れたときの人々の反応とか、そういうのがとてもリアル。
死にたいと思っている人間になにがなんでも生きろと言うのは本当に残酷だと思う。それは薊くんに賛成。だから、二人が根本の解決を目指してくれてよかった。悩みの原因を知りたかった気持ちも、報われて欲しかった気持ちもあるが、下手なハッピーエンドよりよっぽど救われたと思う
Posted by ブクログ
感涙。
鈴白くんの自死を阻止すること3回。
4回目、薊くんと共に阻止することを決意するなずな。
「何で死んだんだ」
多くの中高生に読んでほしいなあ。現実の女子高生の気持ちをよく理解されていて、流石です。汐見夏衛さん。
#中高生
Posted by ブクログ
自殺したクラスメイトをとめるため過去をループする主人公の話。
『過ぎた時間は決して戻らない。絶対に戻せない』
…読み終わってからは、色んな思いが巡る。
ハッピーエンドとは感じないので、複雑な感じです…
『逃げ道だとしても、その道が、自分を大切にして生きていくための最良の道なら、堂々と選んでいい』
『救いを求める手を、迷わず誰かに差しのべてもいいんだよ』
これを読むことで違う道を選ぶ人が増えるといい。落ち込んでる時に本なんて読めないけども、ふと思い出すように…1度は色んな人に読んで欲しいなぁ。
Posted by ブクログ
クラスメイトの自殺を止めるため、1ヶ月前にタイムリープしていくが、何をどうしても自殺を止めることができない。彼を救いたいけれど、どうしたらいいのだろうか。
主人公はクラスメイトの死を回避するためにあの手この手で彼の心の悩みを聞き出そうとする。1ヶ月という限られた時間で、人間関係を作り上げる難しさ、心の壁を破る難しさを突きつけられると同時に、必死になる主人公を応援しながら読んだ。
人間、生きていれば悩みはつきもの。人に相談したり、自分で解決したり、悩みとの向き合い方は様々だ。近しい人でも打ち明けられる悩みと、近くないからこそ打ち明けられる悩みと、悩みの種類も多種多様である。
この作品は、そういった人には言えない悩みを抱えている人、そして、人に言えない悩みを持って自殺してしまって人が身近にいる人にも優しく寄り添ってくれる。
生きていればきっといいことがあるよ、などという慰めにもならない慰めの言葉よりも、小説だからこその説得力のあるメッセージが込められていた。
Posted by ブクログ
作者のメッセージが心に響く作品だった。
主人公は高校2年生の露草なずな。
クラスメイトの鈴白君が突然命を絶った。
勉強が出来て人望も厚かった彼が何故?
自分に何か出来たのではないかと後悔に苛まれていたなずなだったが、鈴白君と一緒に作った思い出の砂時計に願いを込めると一ヶ月前にタイムループする。
果たしてなずなは彼の自殺を止める事が出来るのか。
生きていると良い事ばかりじゃない。
人の悪意や汚れた部分を目にし絶望する事も多々あるだろう。
けれど生きていれば未来が変わる可能性もある。
今、苦しんでいる人に手に取って欲しい一冊。
Posted by ブクログ
導入部にて描かれる日常の喧騒はなくてもいいのでは、と思えた。SNSの書き込みに高校生の無邪気な会話、背景としてサラリと描いてしまっても別に問題はなかったように思える。
中盤から物語はぐっと面白さを増してくる。
自殺というのは難しい問題である。何故、それを選んだのか。止める事は出来たのか、出来なかったのか。
物語の中で彼らが選んだ事も世間的に見て一つの答えではある。この選択が個人的にはとても意外だった。だが、愚者たちが感情に任せて何も考えず叫び、それがあたかも真実であるかのようになった世界で本書はきっちり、はっきりと意志を見せてくる。
その一言が、とても好きである。
Posted by ブクログ
周囲からどう見られるかは関係ない。そうだ、関係ないのに、私は関係ないことばかり気にして、今いちばん大事なことをないがしろにしそうになっていた。
こじつけようと思えば、いくらでもこじつけられる。でも、どれかひとつを選んで、これが決定的な理由だとは断言できない。窒息するほどてはないけれど常に呼吸がしづらくて、息苦しい。ある日ふいに、生きているのが馬鹿らしくなった。些細な、死ぬほどのことではない悩みや葛藤が少しづつ心の奥底に沈殿して、堆積して、突然、許容量を超えた。
「小指って、たしかに他の指よりも使う機会は少ないし、特に親指とか人差し指に比べると頼りなく見えて、目立たないから、なくたって困らないようにおもわれやすいのかもしれないけど」
「でも、他の指にはできない役割があって代わりはいない、ちゃんとすごく大事な存在なんだなって実感したんだ」
「お兄ちゃんはお兄ちゃんでいるだけで価値があるのに、、、」
「周りが思ってる価値と、本人が感じる価値は違うんだろう」
Posted by ブクログ
ループもので解決しないと繰り返し、
印象的な仲良くなりそうもない人とバディになり
解決を目指すパターン。
設定自体はありがちだが、助けるのを諦める
というのが新鮮だった。
そこまでして死にたいのを無理に止めるのが正しいのか
という考えに至れるのが良いと思う。