あらすじ
「変な怪談を聞きに行きませんか?」会社の部下に誘われた大学のオカルト研究会のイベントでとある怪談を聞いた日を境に、高山カレンの日常は怪現象に蝕まれることとなる。暗闇から響く湿り気のある異音、ドブ川のような異臭、足跡の形をした汚水──あの時聞いた“変な怪談”をなぞるかのような現象に追い詰められたカレンは、藁にもすがる思いで「あしや超常現象調査」の二人組に助けを求めるが……選考委員絶賛、創元ホラー長編賞受賞作。
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Posted by ブクログ
何故か単行本のカバーに惹かれて購入。
ホラー小説の怖さという面では控えめだけど、暗所と水という要素は想像するとゾクッとしますね。
キャラ一人一人の個性が光っていて掛け合いが面白く、作品に引き込まれて中だるみせず一気に読み終わりました。
ホラーエンタメ作品として本当に面白かった!
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面白くないところがない。
怪奇現象はもちろんあるが、その解決に向けての手順が論理的でホラーミステリに近いと感じた。クライマックスの解決手順も鮮やかで感心してしまった。
ホラーとしては、怪奇現象やその描写もヒヤリと恐ろしく緊張感があり、バックストーリーも含めて読み応え抜群だった。
文体のリズムや描写も読みやすく、本を読まない人にもおすすめできる。ホラー(ミステリ)の新定番になりうるポテンシャルがあると思う。
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思ってたのと全然違った!仄暗い水のそこから的なクラシカルホラーなのかと思いきや、怪異と向き合うプロフェッショナルホラーだった。怖いのは「ばしゃり」と暗闇から汚水が追いかけてくるシーンくらい。(あとパワハラ当事者の認識のずれが何気に一番怖いかも)
検証隊のメンバーがとっても魅力的。明るい奇人でカリスマリーダーの芦屋、実は頭のキレる優秀な部下越野、テレパスおじさん犬井、ハードボイルド探偵倉元。彼らの活躍が今後も楽しみ!
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オカルト研究会を中心に、怪奇音、超常現象が語られるホラー・ミステリー。超常現象は信じるか信じないかではなく、科学的に向き合うものであるとのメッセージを感じさせる。
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越野草太が犬井陽の語る今回の事象に関する推論を聞いて感じたとおり、まさに「出来の悪い作り話だと思ってしまう」ものの、そうであっても面白い。ゆるぎなく突き進む芦屋晴子さん、超常現象なんのその、観測者として徹底した検証姿勢が素晴らしい。能力を持ちながら孤独の中にいる仲間たちから信頼を得、彼らを率いるマネジメント力には脱帽です。あなたの存在が、このおどろおどろしい物語を読み進めるのに勇気と希望を与えてくれた。それにしても、あれほどの体験をふまえてなおこの事件についてオカルトを排除して考える客観主義、徹底してる。
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「かなり、怖そうー」と思いつつ、震えながら読み進めていたが、登場人物たちとその怖さに一緒に立ち向かっているような気持ちにさせられ、ラストまで心強く読めたという、不思議な感覚!
内容もよく練られたストーリーで、すべてが繋がっていく爽快感もありました。
Posted by ブクログ
導入の引き込みが上手くてさくさく読める。魅力的な女上司晴子さんと、少し自分に自信がないながらも危機的状況での発想力がある越野。これはかなり良いバディ感。
当たり前のように超能力者が関係者として出てくる環境設定でありつつ、霊現象に対して人為的視点も考慮しながら理性的に向き合う姿勢はおもしろい。
続編で「ポルターガイストの囚人」が出ておりこちらも期待大。
Posted by ブクログ
昔のオカ板の雰囲気や師匠シリーズのノリを思い出す懐かしい雰囲気のホラーだった。
水辺の怪異の怖さはレベルが違うな…とても怖かった。
お迎えが来て1人ずつ地底湖に呼ばれてしまう…。嫌すぎる。
でも、私もパワハラに悩んだことがあるのでカレンさん助からなくてもよくない?なんて思ってしまった。
不穏さを残すラスト、大好きてす。
Posted by ブクログ
色々な要素てんこ盛りかつ怒涛の伏線回収で一気に読んだ。そこにどうたどり着くかというスケールもいい。ゆえに物語の味わいよりもテクニカルな印象が強いのも事実。
Posted by ブクログ
ある大学のオカルト研究会の怪談イベントで、異様な雰囲気の女学生が語った怪談を聞いた主人公。その日から汚水のような怪現象に悩まされる。
そこで超常現象を研究する企業に助けを求め…
描写の不気味さや、構成が巧みで、タイトルの回収が見事だった。
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純粋なホラー小説というよりホラーアドベンチャーだったが物語としては面白かった。
登場人物もやたら美人だけどちょっと変人な主人公や元警察万能説の探偵などアニメみたいなテンプレキャラが多いが、それを踏まえても楽しく読めた。
キャラの立ち方や最後の洞窟のシーンなど今後、映画化とかしたら面白そう。
Posted by ブクログ
とても王道な感じのホラー・ミステリーとして読み進める事ができ、面白かった。ホラーの描写はキチンと怖かったし(ほど良く)、ホラー以外の場面の描写も、イメージがつきやすく、話にスンナリ入れた(映像化・実写化しやすそうな気がした)。話の進み方もテンポが良かったし、ピンチの場面での主人公の粘りや発想も、お見事だったと思う。
主人公達は、オカルト的なものを全面的に肯定するわけではない姿勢を貫きながらも、時間や状況的にひとまず存在すると仮定して行動する事になるが、その持っていき方も妥当性があったと思う。解決後も、どう説明をつけるべきかを、1つに絞らないままにしたのは、良かった。
「深淵のテレパス」の意味は、全部読めば何を指しているかは分かりはするが、そこがタイトルになるんかぁ、とは思った(特別な意図はないのかもしれないが)。
続編もそのうち読んでみようという気になった。
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怪奇現象の謎解き。
ホラー小説というよりミステリ小説寄りで、面白くて一気読み。
ホラーが苦手だけど読めた。
怪奇現象を使って物事の見方の定義を掲示している感じ。
あしや超常現象調査シリーズとして『ポルターガイストの囚人』があるので、それも読んでみたい。
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ホラーって普段は読まないジャンル。
超常現象に対して、データを集めて検証する科学的なアプローチと、超能力や呪術といったオカルト的な要素と、どちらも否定も肯定もしないフラットな感じが良かった。
あまり怖さはなかったけど、ミステリ要素が色濃くて、最後まで飽きる事なく楽しめた。
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大学で行われている怪談会に行った会社員のカレンは、得体の知れない何かに怯えることになる。超常現象に悩む人を救うという「あしや超常現象調査」に助けを求める。代表の晴子は部下の越野は、カレンを助けるため奔走する。なぜ、暗やみに引きずり込もうとするか、はじめから読み直したくなる。解決していく様がスッキリです!
Posted by ブクログ
とても面白かったです。
カレンさんに、正体のわからない「何か」が徐々に近づいてくる描写は、終始ハラハラさせられました。安全圏だと思っていたはずの光の当たる場所ですら、電気がひとりでに消えてしまう。その展開には強い絶望感があり、有効な対処法もなかなか見つからないまま、ただ恐怖に怯えるしかないカレンさんの姿がとても気の毒で、読んでいて胸が締めつけられました。
また、晴子さんのキャラクターが非常に魅力的で、ぜひ自分の上司になってほしいと思わせる存在である一方、暗い過去を抱えていそうな描写もあり、その背景が強く印象に残ります。続編があるなら、ぜひ読んでみたいです。
作中では、オカルトと科学のどちらかに寄り切るのではなく、その中間に立ち、あくまで合理的な解釈を求めようとする登場人物たちの姿勢が印象的でした。明かされない謎や、少し納得しきれない部分も残りますが、このスタンスがあるからこそ、「分からなさ」そのものに不思議な納得感が生まれていたように感じます。
終盤の地下からの脱出劇は、やや急に物語の毛色が変わったように感じ、少しだけ残念にも思いました。ただ、台風という前情報が回収され、謎が永遠に闇の中に葬られてしまうような終わり方は好みで、結果的には満足しています。
作中に登場する超能力の実験結果は、実際に行われた研究を脚色したもののようで、どの程度の脚色なのかは分かりませんが、妙な説得力があり、そのリアルさが物語への没入感を高めていたと思います。
表紙の印象から「のっぺらぼうの話か」と思っていましたが、全然関係なかったです笑
Posted by ブクログ
怪奇現象を追っかけていくうちに、日本が戦時中に地下で極秘で研究・実験していたことがわかり、内容が「呪詛による敵国要人の殺害」「テレパシー能力を用いた伝令の効率化」「透視能力を使った敵国の機密情報の入手」といった怖いことをしていたんだと思い、この小説を読んで、怪奇現象を突き詰めていくと、戦時中の日本のことが明らかになって怖かったです。
話は三部に分けて書いてあって、すべてつながっています。
怖かったですけれど、面白く読ませていただきました。
Posted by ブクログ
語り手が変わっていくような、視点の切り替えは苦手なのだが(混乱するから)、ページをめくる手が止まらない、引き込まれてスルスルと読めてしまった。
登場人物の女性たちがハーフ系の美しい顔なのが、何か怪異と影響があるのか(戦争遺構が怪異の元だし)と思っていたが特になかった。晴子さんも、怪異を結果的に振りまいていた楓も無事で良かった。カレンさんは命こそ助かったが、元に戻れたかは怪しいところだけど。
しばらくは暗がりと水音が怖かったことは言うまでもない笑
Posted by ブクログ
ホラー作品で、主人公が恐怖体験するタイプと、ルポっぽい?タイプが章ごとに入れ替わったりして、2倍楽しめた気がする。
またホラーの原因のアプローチが、科学的なものとオカルト的なものと程良いミックス具合で、途中で冷めてしまう感覚もなく、どんどん引き込まれた。
Posted by ブクログ
怪談イベントで奇妙な話を聞いた女性が怪奇現象に悩まされるようになり、ある二人組に調査を依頼する。
まずとにかく何より抜群に読み易い!ホラーとしてもミステリーとしても全体的に上手くまとまっている。また、一見すると何の事か分からないタイトル回収もお見事。オススメ!
Posted by ブクログ
Audibleにて。このホラで1位ということで聴いてみた。リーダビリティが高く面白い。シリーズ化することで、ぼぎわんみたいになっていくかも。ただ1位ということで構えてしまった分、期待とは少しダウンした感じもある。たくさんキャラが出てくるけど、活かしきれていなような気もした。読書とは関係ないが、イヌイというキャラクターの声のナレーションが感覚的に受け入れられず、大声を出すと耳障りでちょっと辟易してしまった。
Posted by ブクログ
「3冠達成の今読むべきホラー」——帯の煽り文句に導かれて手に取った。
ホラー作品は、作者の「ほら、怖いでしょ?」という作為が見えた瞬間、途端に白け、興が冷めることがあるが、本作はそんなことなく最後まで面白く読めた。
幽霊やエスパーといった要素を扱いながらも、怪異に対する科学的な視点も忘れず、わからないことはわからないと納得させる誠実さが主人公たちにはある。
一人でいられなくなる程の怖さ、「自分の身にも起こるかも」と震える感じや、現実との接点を感じるリアルさは強くないけれど、伏線回収などエンタメ的な盛り上がり、完成度があり、映像化に向いた作品だと感じた。
澤村伊智氏が帯で述べている「ホラーとして娯楽小説として、非常に高いレベルでまとまっていた、」という評価がぴったりだと思った。まさに、“まとまって”いる。
「影から音がする」「臭いがする」「何かが来る」。その瞬間を予感する登場人物が、照明器具だらけの部屋に閉じこもっているという異様な光景。その描写に一番の怖さとワクワクを感じた。
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大隈大学オカルト研究会主催の怪談会に参加した高山カレンは、それ以来怪異に悩まされている。家の暗闇から鳴る「ばしゃり」という異音、ドブ川のような匂い、緑に濁った水跡…。芦屋晴子と越野草太は、調査に乗り出す。怪奇現象の正体とは…。2025年このホラーがすごい!第一位。
あんまり怖くない。
自分が経験したら泣くほど怖そうだが、読み物としては大した事ない。異音、悪臭、水の跡という情報が端的に並べられているだけだからだろうか。何もない時のどきどきや、突然ばーんと現れる驚きなどが削がれた緩急のないホラーだった。
芦屋晴子は限りなく一般人に近い。
専門知識はそれぞれの専門家に、というスタンスはラストシーンで明らかにされる。しかし、パズルのピースを集める役割は彼女が果たす必要がある。それを成すにも力不足のように感じた。それ故に、計器が効果的に使えていないから怪異の計測ができないのでは、なんて憶測が生まれてしまった。怪異を科学的に検証するには、あまりにも彼女が素人すぎる。
晴子があしや超常現象調査を営んでいるわけは、きっと続編に持ち越しなのだと夫は言うが、一応軽く説明してほしかった。
説明するつもりがないなら、晴子の過去に何かあるという種をまかないでほしい。キャラクターの情報が少ないことで、最後まで登場人物がのっぺらぼうで、愛着が持てなかった。ホラー部分をライトに仕上げるなら、キャラ小説として読ませてほしいと思ってしまう読者のわがまま。続編でその辺りが深まっていくのかなあ、そうだといいなあ。
Posted by ブクログ
呪いと現実のバランスが絶妙で、助けるべきではない人間なのでは?と悩む人間らしい葛藤と、現代のハラスメントをも絡めた巧妙な仕組み。結局じゃあどうなの?ってのはよくわかんなくて、それもまたいい
Posted by ブクログ
Audibleで
幽霊はある一定数の人に見える幻覚のようなものなのではないか派だったので、初めは面白く感じた
けど、後半になるにつれ現実感がなくなった気がして、個人的にはうーーんって思ってしまった
Posted by ブクログ
中盤くらいまでは普通とは違うホラーミステリー。
後半で、晴子の背中から腹に鉄筋が貫通してるんでしょう?喋れるか?動けるか?無理でしょう
現実味が全くないと思った