あらすじ
「変な怪談を聞きに行きませんか?」会社の部下に誘われた大学のオカルト研究会のイベントでとある怪談を聞いた日を境に、高山カレンの日常は怪現象に蝕まれることとなる。暗闇から響く湿り気のある異音、ドブ川のような異臭、足跡の形をした汚水──あの時聞いた“変な怪談”をなぞるかのような現象に追い詰められたカレンは、藁にもすがる思いで「あしや超常現象調査」の二人組に助けを求めるが……選考委員絶賛、創元ホラー長編賞受賞作。
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Posted by ブクログ
ホラーよりもミステリ要素が強めかも。
ただただ怖いもの、ではなく徹底的にその理由、原因に対して挑んで調査をしていく…というのが良かった。
最後まで手を尽くしたか?
無いものを見つけるのが調査の鉄則
など、色々と印象に残る台詞もある。
深淵のテレパス…そういう意味か!と分かった時も良い。
最後はめっちゃゾッとする。
Posted by ブクログ
去年話題になっていて気になったので購入。
続きものなので一人一人のキャラが立っていてとても良かった。
内容もオカルトで全て済まさないで論理的に説明できないかなど、思考錯誤していたのが好みでした。
Posted by ブクログ
晴子と越野2人が魅力的。他にも魅力的なキャラがいて早く続編が読みたい。
作中の怪談も
「光を絶やさないでください」
という印象的なフレーズに加えて幾つも伏線が隠れていて素晴らしい。
Posted by ブクログ
面白かった。4.3くらい。
内容的には『マイ・ゴーストリー・フレンド』を思い出して、似た時期で似た所が出てくるのなんかやだなとは感じた。戸山公園のニュースが出て感化されちゃったのかな。
都内にあると使いたくなるのはわかるが。
テレパスは2024年でマイゴーストリーは2025年だった。小泉八雲の話もあったし、ウケそうなのを拾ったのか?
ミステリーとして超常現象を分析するところが良い。ゴーストハントシリーズを思い出す。
謎を追いかけるのは『残穢』
高山カレン
名前がカレンなの絶対狙ってるだろと思ったら案の定。ちょいちょいウエメセというか、モラハラパワハラ気質なのが見え隠れしていたので、やっぱりなと思った。部下のさゆりの明らかなおべっかをスルーしながら内心満更でもなさそうなところや、晴子や越野の評価を下すところとか。
井ノ上の包装をしないで渡してくるところは普通に怖かった。何を仕込まれたのかわからないし。
井ノ上は優秀だったからパワハラ被害を受けなかったのか?
派遣切りになってから訴えるあたり、高山カレンにフラレたせいでの虚言という線も拭えないところがなあ。
パワハラあったんだろうけど、高山カレンへの容姿や地位への反発で言ってる可能性も捨てきれず…という塩梅が上手い。でもパワハラあったと思う。
実写化なら高畑充希が浮かんだ。あとは有村架純。カレンっていう容姿じゃなくて良い。単純に2面性が見たい。
晴子
実写化するなら栗山千明が浮かんだ。背の高い女優があとは思いつかない。背の高いカッコいい女優さんにやって欲しい。ぶっちゃけ演技力無くてもなんとかなりそう。
背の高い女優調べたら杏が174cmだったので、良いかもと思った。栗山千明は162cmだった。
越野
腰巾着だから越野?
ブラック企業の割にYouTuber出来る余裕があって羨ましい。
神木隆之介あたりが浮かんだけど、まあ穏当にジャニーズでも良いんじゃないかな。
メイン2人は作品的に演技力が必要そうな場面が無くて、出来事への反応ばかりなので、バラエティをそつなくこなせるならいけそう。
演技力は犬井、倉元、高山カレンには必要だと思うので、そこら辺はきっちり抑えてあればいけそう。
犬井
最後活躍したところを含めて、あまり見ないキャラ付けで面白い。倉元よりレアでは?
倉元
便利なお助けキャラ。時間が掛かりそうなところをショートカットしてくれる。便利すぎる。
でも助かる。
桐山楓
家庭面に問題有りだが、まあ演技力もそんなに?雰囲気で誤魔化せるか?
オカルト的な解釈をすると、太村義一が鹿山兼明に反応しさらに贄を求めたってことなのかなあとは思う。
いや違うか。高山カレン達は洞窟に帰りたいと願っていたから、木箱や写真とともに鉛筆ごと地下に帰りたかったのだろう。
ミステリー的な解釈をすると、高山カレンがたまたま地下を見つけて、たまたまムカついた相手を地下に誘導した、となる。
無理矢理すぎる。
無理矢理すぎる接点だったが。
鹿山が1人で地下の穴を施設まで掘ってたどり着くのも無理矢理すぎるが。
Posted by ブクログ
普段読まないホラー。絶対何かの雑誌で見て読みたいと思った本なはずなのに、その記事が残ってなかった。予約本に入れたからか?いやー、怖いし面白かった。水の音、ドブの匂い、暗闇。日本軍が本当にオカルトの研究をしてたのかは不明だけど、ありそうだよな。超能力の研究は過去にしてたんだし。心理学を学んだものとして、これは読んだことがある。七瀬シリーズも好きだし。力を発揮できる環境が人によって違うことや四分の一を三分の一にする力しかないという犬井の話はとても興味深かった。思わせぶりな晴子の過去についても児童養護施設で倉元と知り合ったということしか明かされず、これは絶対続編あるでしょ。カレンのパワハラも興味深かった。仕事人間は自分がパワハラをしていることに気づいてないのだ。怖いことだ。私も断然越野派なので、ほんと仕事辞めれて良かった。
Posted by ブクログ
面白かった。
変な怪談を聞いたら変な現象に合うようになった、というシンプルな入りからテンポよく進んでいくので先が気になってあっという間に読んでしまった。とにかく最後まで無駄な描写がなくそれぞれキャラも立っていたので読みやすい作品。
ただ終盤はただの脱出劇になってしまいホラー的な成分は薄い。中盤までの対策がどんどん潰され迫って来る恐怖は良かった。