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Posted by ブクログ
評価が別れるからこそ手に取って欲しい小説。
小説の体系を崩して、報告書形式で日本各地で確認される怪奇現象について解説している冒頭部分に強く引き込まれます。
報告内容については一見、支離滅裂な内容に思えるのですが、話を読み進めていく中でそれらが実は繋がっているという事実に気づくことで右園死児の真実に近づいていくため、自分も調査報告者の1人になったかのような没入感が楽しめます。
推理や考察が好きな読者はこの本をより深く楽しめると思います。私も読後この本の感想や考察を周りと話せると非常に楽しいだろうと思い、ここに記録させていただきました。
最後に、
「皆さん。右園死児に気をつけてください。」
報告は以上です。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
明治から現代に至るまで、日本各地で発生し続ける「右園死児」現象。
「右園死児」は、人や動物はもちろん、無機物や概念に至るまで、その名称となった対象や周囲に異常な影響を及ぼす存在。ひとたび関連事件が発生すれば甚大な被害をもたらすため、日本政府は明治時代以来、報告を受けた事件を迅速に収束させ、秘密裏に処理してきた。
本書『右園死児報告』は、そうした政府機関に残された報告書という形式で、「右園死児」にまつわる数々の事件を描くホラー小説である。
【 感想 】
明治時代から政府に寄せられる「右園死児」にまつわる報告をまとめた作品。
この本の面白さは、「右園死児」が引き起こす現象が一辺倒ではなく、何が起こるのか予測できない点にあります。また、物語が報告書形式で構成されているため、各事件のあらすじを淡々と読み進められるのも特徴です。
そのため、長期間にわたる物語でありながら疲れることなく読破できました。
報告書という体裁上、事件の裏で起こった被害者の感情や人間関係は意図的に簡素化されています。しかし、その行間から垣間見える人々のドラマや悲劇がかえって想像力をかき立て、不気味さや余韻をより強く感じさせられました。
Posted by ブクログ
序盤から中盤にかけては「右園死児」という怪異が、とにかく不気味で恐ろしい存在として紹介される。報告書というスタイルを取り、事象を淡々と説明する描写がかえって現象の恐ろしさを引き立てる。報告が増えるにつれて「右園死児」のルーツも垣間見えるようになり、ホラーでありながらミステリーのような要素も楽しめる。
しかし中盤にあるキャラクターが登場する場面から、ジャンルがバトルファンタジーのような展開に一変する。そこからの展開も疾走感があってこれはこれで楽しめるのだが、個人的には前半の不気味な、“人間の手には負えない何か”の雰囲気を貫いていってほしかった。
とはいえ結構楽しめたのでこれは買って良かった。
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