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Posted by ブクログ
【あらすじ】
前作『右園死児報告』の後に発見されたヒト型右園死児「三田倉久」に関する報告書。編纂者は不明。
【感想】
前作でキーパーソンだった「三田倉久」の過去を描いた報告書です。
彼がどのような経緯で明治時代から右園死児に関わることになったのか、そして右園死児対策を完成させたのか、その過程が明かされます。
前作では語られなかった数々の謎や対策兵器が誕生した経緯も描かれており、『右園死児報告』にハマった自分としては非常に楽しめました。
また、単なる過去編に留まらず、前作のエンディング後に何が起きたのかについても少しだけ触れられているため、読後の満足感も高かったです。
前作が好きだった方には、ぜひ読んでほしい一冊です。
Posted by ブクログ
「この情報群は『右園死児報告』を補完する性質のものである」
紹介文にも記載がある、本作冒頭に出てくるこの一文は、もちろん“作中の報告書が前作(『右園死児報告』)中の報告書群を補完する”という意味だと考えられるけど、同時に“本作は前作を補完する作品である”というメタ的な意味もあると捉えることができる。なので前作と合わせて一つの作品と考えて読むと良い。
前作では単なる脅威・害敵・悪党あるいは兵器としてしか描かれていなかった三田倉九がメインの語り部となっている。
右園死児の脅威から日本を守ろうと奮闘した憂国の士はいかにして怪物になっていったか。前作で語られなかった歴史の裏側が明かされている。
前作で残された謎をいくつも解明してくれていて親切。「移動する穴」の最深奥にいた男の正体とか。あと何よりも神谷修二が登場するのは胸熱だった。
前作を読み返したくなる良い続編。
Posted by ブクログ
家にあったから読んだのだけど、本の持ち主は『右園死児』から読むべきだ、と何回も言っていた。
報告書形式の短い文章で事件が書き連ねられていき、明治頃の政府秘書官・安堂忠正、およびその右腕の三田倉九による「右園死児」という化物に関わる出来事を追っていく本だった。
怪談のような妖怪のような異形のものたち、不死者、陰陽師、探偵など、どこか大塚英志の作品を彷彿とさせる。
キャラクターの設定がマンガっぽいんだろうね。
右園死児やう俗のみや、凶堕羅命(まがだらのみこと)、蛆主宿儺(うじぬすくな)など、普段使わない響きの言葉がよく出てくるけど、一度ルビを振られるとスッと読める不思議な命名能力がある作者だと思う。
最初はアナグラムとかかな?と思ってた。
まあ面白かった。でもなぜ神谷修二が令和まで生き延びたのかはよくわからなかった。
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