ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • よるのばけもの

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    ネタバレ

    化け物になれる力を振るってもうまく結果が達成できないところが良かった。どこにでもいる普通の子供って感じがした。

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    2025年12月07日
  • その本はまだルリユールされていない

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    夢を諦め司書として働く主人公が、2人の天才製本家と本の修理や製本を進める中で自分の人生そのものを綴じ直す再生のお話

    インクや本革、花や工房の香りが漂ってくるような描写が多々あり、紙の本を大切に読みたくなった

    訳あってずっと引きこもっている天才製本家と主人公が壁一つ隔てて会話するシーンやそれぞれが悩みを克服していくシーンが美しく何より優しくて好きです 映像化されたらぜひ観たいと思えるほど綺麗な描写がたくさんある!

    「失敗しないうちは、先に進むことなんかできやしないから」という親方の言葉が特に響きました!

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    2025年12月07日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ネタバレ

    私自身も羽衣子と同じように、道は特別だから、障害があるけど輝くものを持ってる、と思ってしまっていた。ハッとさせられた。

    あっという間に読み終えたし、没頭しすぎて現実に戻るのが大変なくらいだった笑

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    2025年12月07日
  • あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

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    出産は大変
    母もだけど、医師、助産師、看護師も
    実力不足あったもしれない、設備やタイミングのせもあったもしれないけど
    できる限りのことをやったら、それ以上責任わとらなくていいから

    水の質を持つこと
    ルールを定め遵守させる
    ルールを作る人は、周りから傲慢だと言われるかもしれないけど、信念と思いを持って作る

    子宮を取り上げたこと
    まだ乗り越えれてないから大将と話せない

    以下、面白かった言葉
    水と油は攪拌すればドレッシング、卵黄と少しの酢があれば美味しいマヨネーズ。水と油が混ざらないと決めてしまったらもったいない

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    2025年12月07日
  • 政治学者、PTA会長になる

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    ネタバレ

    やっと読めた。
    「PTAに入会することを拒否している世帯の子に記念の紅白饅頭は配らなくて良いか」を真面目に議論したり、会合が5時間かかって文字起こししていたり、みんな憂鬱だったお月見会を防災会に発展的解消したり、ポイント制があったりベルマークやったり、色々面白すぎて抱腹絶倒だった。岡田さんのユーモア溢れる記述から浮かび上がる、日本の民主主義の根本的問題、ルールを作れない、変えられないというところにもしっかり表現が行き届いていて、あっという間に読み終わってしまった。最高すぎる!

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    2025年12月07日
  • 鬼はもとより

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    ネタバレ

    面白かった!
    最初から先が気になってどんどん読み進めた。

    藩札掛として貧乏藩を立て直す話だったんだけど、主人公の聡明さと覚悟が伝わって来て痛快だった。

    殺陣の描写もあって楽しかった。

    清明の人生どうなっちゃうの〜って気になってたら、最後はああやっぱりね……でもどうすんの……って終わり方だった。
    そしたら主人公が全く私と同じ気持ちで終わってて、すげ〜ってなった。

    すげ〜ってのは、私は小説を読んでて登場人物に感情移入したことがほぼ無いんだけど、これは人が人に向ける感情において、私の気持ちと差異がないのがすごいなって思った。
    私が青山文平を読んでる理由はそこだな。

    前読んだ『乳付け』でもそ

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    2025年12月07日
  • 休むヒント。

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    私自身、仕事/勉強が好きなタイプで、どう折り合いをつけて休むかに悩むことが多いため、全体的に共感。
    振り切った休み方のヒントというよりは、うまく力を抜くコツを伝えてくれているのかなと。
    突き詰めすぎず、敢えて遠回りに思えること、何もしない時間、を作っていく。


    以下フレーズ抜粋のネタバレです。
    「体」から横棒を抜くと「休」。
    力を抜くことが極意。

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    2025年12月07日
  • よみがえる変態

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    初めて行った神保町で見つけた本。前々から、星野源さんの本には興味あったので飛びついて購入。
    感想。めちゃくちゃ面白かった!こんな面白いエッセイなかなかない、って思うくらい面白い。
    星野源さんの人間性も伝わり、色々大変な思いもしたけど、今は素敵な奥さんもいて、めちゃくちゃ幸せになっていて、素晴らしく蘇った。
    これから、色んな星野源さんの本を読んでいきたい。

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    2025年12月07日
  • たまさか人形堂ものがたり

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    最も敬愛する作家の一人、故津原泰水氏の手になる珠玉の連作短編集。本当は一冊読めば、また一冊津原氏の未読の本が減る、それが寂しくて手を出すのを躊躇していたが、やはり繙いてしまう。創元のこととて、帯に「ミステリ連作集」とあるが違う。これは津原氏の人形愛から紡ぎ出された人形を巡る短編集。もちろんミステリの味つけのものもあるが、風変わりな恋愛譚、幻想譚、芸術家の凄みを表した芸術小説、職人の人生を描いた短編という多彩なもの。やはりどれも津原節が横溢。読み進めるに従ってたまさか人形堂が、登場人物たちが好きになるので、最終話、寂しくなるが、最後にほっとして、次作への期待が脹らむ。読んでよかった!

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    2025年12月07日
  • アリアドネの声

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    シチュエーションが素晴らしいですね。
    所々で語られる言葉。
    『無理だと思ったら、そこが限界だ。』

    巨大地震により、地下5階に閉じ込められた女性。
    彼女は、見えない、聞こえない、話せないと言う3つの障害を抱えていた。
    そして、彼女を救うため、頼みの綱は一台のドローン。そして、操縦士のハルオ。
    果たして、彼女を安全地帯まで、誘導出来るのか?

    猶予は6時間。迫り来る様々な障害。
    そして、噂される彼女の障害とは本当なのか?

    最後の最後に、あっと驚くどんでん返しが。
    障害がうそと思われたのは、そう言うことなんですね。これは大いなる伏線ですね。

    人の生きる力を信じたいと思わせる一冊です。

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    2025年12月07日
  • 友罪

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    罪を償うことは、本当にできるのか?
    それは誰が判断するのか?自分の過去の行為からは逃れられない。向き合い続ける必要があるのだなと。
    また、そのことを知ってどのように向き合っていくのか、自分ならどうするのか、深く考えてしまった。

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    2025年12月07日
  • 神去なあなあ日常

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    ネタバレ

    私は今までほぼ漫画しか読んでこなくて、最近小説にハマった人間なため、漫画の銀の匙の林業バージョンみたいな話だ!と思って読み始めました。
    読み終わった後、今までと山の見え方が変わりました。木は自然にただ勝手に生えているものとばかり思っていた、いや、考えてすらいなかった。それがこのように手を加える方たちがいて成り立っていたなんて…ところどころ想像しきれない林業用語はYouTubeでも調べたりしながら読みました。
    今まで考えたこともない世界に触れて、考えるきっかけになり、また伸び伸びした神去村の面々の同行に触れ心温まる気持ちにもなりました。
    読書でこそできる体験だなと思わせてくれました。

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    2025年12月07日
  • 天国への道草 ナースの卯月に視えるもの

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    シリーズ、第4弾。
    『思い残し』の描写は少ないものの、卯月の仕事に対する思いは変わりませんね。

    新設されたホスピスで働き始めた卯月。
    そこは、人生最後の場所。
    もう一度恋がしたかった、旧友に会いたい、教え子たちともう一度合唱コンクールに出たい、などなど。

    同僚の様々な意見の対立もあり、迷いながらも、一歩一歩患者に寄り添う卯月。
    生きる意味を問う一冊です。

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    2025年12月07日
  • 日月潭の朱い花

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    軽く読めない内容で他人には分からない傷や感情を分かって欲しいけど伝わらない思いや同じ出来事を見ているのに感じ方が違って相手が重要に受け止めてないと知ると上っ面だけ心配しているのか?と疑心暗鬼になる。感じ方が違うと無理に正そうとする自分には心に刺さりそして相手を傷つけていたのかも知れない。
    早く結論を出したい自分はゆっくり考える能力がないのでこのゆったりとした感情の流れはうらやましい。と思うのも許されないのかも。

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    2025年12月07日
  • いまこそガーシュウィン

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    ひさびさの『岬 洋介』シリーズ、9弾目。
    ニューヨークを舞台にした音楽ミステリー。

    音楽的描写やミステリーの部分は、やや少ないものの、『愛国者』が誰なのか、なぜ『愛国者』は暗殺者になったのか?などの謎はウルウルします。

    自分の思い込みも多分にありますが、最後のどんでん返しは、さすが中山七里さんですね。

    この本で、『ガーシュウィン』と言う音楽家を知りました。多民族国家ゆえのストーリーなんですね。

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    2025年12月07日
  • イクサガミ 神

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    ネタバレ

    ついに読み終わってしまった。。
    とにかく凄かった。圧巻。
    残った者に共に生き残る道があって欲しいと願っていたけれど、やっぱりそんなに甘くはなかった

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    2025年12月07日
  • あのこは貴族

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    自分の住む世界が狭いと分かってて
    考え方も偏ってるなと思いながらも
    生活をしていく、そして時々自ら変化をもたらそうとする女性たちがかっこいい。

    登場する女性二人とも
    自分を客観視できていて、
    流れゆくままに進んでしまった一人と
    飛び出した一人の物語だが
    自分を正当化したくなるはずのところを
    お互いに認め合って尊敬しあって
    でも彼女とは違う自分のこともなんだか好きだって思てるところに、私もそうなりたいと思った。

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    2025年12月07日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #2

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     「NO.6」文庫版の全9巻のうちの#2です。
     前巻よりも、「西ブロック」と呼ばれる場所の猥雑さと、聖都市の落とす影の濃さが克明に描かれていました。
     印象的だったのは、紫苑の適応能力です。適応って、環境に全く染まり切ることではなく、自分を保ったまま行動を最適化することなんだなと感じました。
     物語の展開はもちろん、ネズミの強い憎しみの理由も気になるまま、次の巻へ進みます。

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    2025年12月07日
  • 戦艦武蔵

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    ネタバレ

     長崎から棕櫚が消えた。何かが起こっている。冒頭の不気味さ。その棕櫚のすだれに隠された港で造られていたものは。。。
     いやあ、もう悔しいというか怒りというか、時代遅れの巨大戦艦を造るまでの異常なまでの秘密主義に翻弄された人々と、ほとんど成果を上げることなくあえなく海中に沈んだ戦艦の乗組員たちが哀れでなりません。
     それにしても淡々と事実を積み上げてその狂気を描く吉村氏にはますます敬意を払いたい。素晴らしい作家です。現代でこのようなことができるのは。。。。小川哲さんぐらいでしょうか。まだ吉村氏の読んでない作品がたくさんあるので、これからも読んでいきたいです。

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    2025年12月07日
  • ブレイクショットの軌跡

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    おもしろい!間違いなく今年のベストテンに入る。逢坂冬馬さんの小説はスケールがでかくて、想像の斜め上をいくつながり方をして、そして学びがある。投資、特殊詐欺、SNSなど、他分野の知識をもちそれを惜しみなく、共有してくれる。またいつか再読したい。

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    2025年12月07日