小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレオーディブルにて
最初の心が痛くなる出来事があり、もう聴くのをやめようかと思った
でもコメントや感想を読んで、心を奮い立たせて最後まで聴きました
途中からは一気に読み進めることができました(現金だなー)
印象にのこったところ
ラスト、春風がタクティカルペンを川に投げ捨てるかと思った
そうだとちょっと興醒めだ、と思っていたらそのまままたポケットへ
この部分の動作に人の心の弱さ、でも少しづつでも前に進んでいる、葛藤のようなものを感じることができた
そうなんだ、簡単になんでも割り切れるはずはない
りおも強気な顔を見せてはいるが、きっと奥にはいろんな感情が決心が、揺らぎが隠れているのだろう
錬く -
Posted by ブクログ
私たちは酷い目に遭っても、ブチギレて薪を割る一方で、弱いものからは搾取しないし、下の世代が自分よりさらにひどい苦境に立たされているのをみると、憐れみではなく死に物狂いで宝石箱を託す。
「死ぬまでに一回でいい。強い感情に突き動かされて、後先考えず行動して、失敗してみたかった」
これができるのが、最も恵まれた境遇なんだ。
柚木麻子の女たちが本当に好きなのは、彼女たちがしたたかで逞しくて、judgyであり、それはすなわち価値判断する価値基準を育んできた人生なんだと裏付けるから。
そして、社会や時代というジャングルを個人がサバイブする世界観であること。世界の側に因果はなくて、単にそんな海の中を泳げ -
Posted by ブクログ
中学の時、朝の読書で本を読んでも面白いと思えなかったが、やっとちゃんと読めるようになって唯一好きだったのが瀬尾まいこさんの本だった。初めて好きな本で読書感想文を書いたのが、人生最後の読書感想文、中2か中3の時、瀬尾さんの卵の緒だった気がする。ひたすら感銘を受けた箇所を褒めたたえた、瀬尾さんのことが好きなのはわかったけど、読書感想文はそういうことじゃないと言われた記憶がある。
久々に蔦屋書店梅田に行ったら瀬尾さんの新刊が出ていてサイン本があったのと、はじまりのスープ、夏ゼリーだなんて、真夏に最高に惹かれるタイトルで買うしかなかった。
やっぱり読みやすくて、泣けて、爽やかで大好きな話だった
ゼリ -
Posted by ブクログ
有吉佐和子さんの短編は初めて。どの話もごくごく短いものだが流石に読ませる。
昭和の作品なので時代背景が各所に窺える。派手さはない。描かれているのは登場人物達の日常とそれにともなう細やかな喜怒哀楽。そしてそこに青い壺がある。
第一話で生み出された壺が様々な人の手を経て最後の第十三話で生み出した省造のもとに戻ってくる。「いつの間にあんなにいい古色がついたのであろう」と省造は思う。素敵な終わりかただと思う。
個人的には第九話の高齢女性達の同窓会の話が好きだった。高齢女性の心理描写とか登場人物に言わせる言葉とか有吉さんは本当にウマイ。その場面が目に浮かぶようだった。 -
Posted by ブクログ
大好きな又吉さんの頭の中を少し覗けたような。
「家で飼えない孤独を公園に通い、少しずつ育てた」
とても惹かれる文章だ。繊細な感性を持ってる人だなぁ。
又吉イズムに触れると、ぷっ!と吹き出してしまうような、くだらなくてゆるい感覚、白黒はっきりさせなくていいよね、ゆっくりでいいよね、控えめでいいよね、という、なんとも言えない穏やかで優しい気持ちになる。
太陽ではなく月、昼ではなく夜、晴れではなく薄曇り。
完璧なペヤングを作って食べて、ベランダで月でも眺めながらビールを呑む
という時間を至福だ!と言える仲間のような気がしてる。これからも作品を楽しみにしています。 -
Posted by ブクログ
本書は、霜降り明星せいやさんが高校時代のいじめをお笑いを通して乗り越えていく半自伝小説。
文化祭の出し物でコントを演出することを通して、自分自身を救っていく物語です。
特に心に残ったのは、いじめてきた相手にやり返すのではなく、「自分で終わらせる」という選択ををしたこと。
問題があった際に、誰かを傷つけることで終わらせるのではなく、自分の人生や相手の人生を進めるために終止符をうつ、その強さに胸をうたれます。
だからこそ、こんなどん底を味わった人が、笑いを愛し、人を笑わせる側になったことに大きな意味があると思います。
どん底から這い上がった人は、強いです。
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Posted by ブクログ
作中時間とは少しズレてしまったけど、ギリギリ8月中に、夏の間に読めたことは満足
その後の村上春樹作品にも見られる会話のテンポの軽妙さや淡白さ、それと共存する深刻さが見られて、村上春樹らしさを感じながら読めた
過ぎ去っていくあらゆるものは再び捉えることができないし、それを諦めて受け入れようとしても、心の底では屈託してしまう人間のままならなさを感じた
「もう何も考えるな。終ったことじゃないか。」
色々と考えるべきことや示唆はあるんだろうけど、一先ずはリズムと情景に身を任せたいと思わされた
あと、個人的に驚いたのは、作中の「僕」が思う小説の評価基準の通りに、セックス・シーンが出てこないこと
村上 -
Posted by ブクログ
ネタバレ過去と現在の事件が重なり合って浮かび上がった衝撃の真実。これだけ複雑な物語なのに無理矢理な展開もほぼ無く、登場人物一人一人の苦悩や覚悟の描き方がとても丁寧なのでそれぞれに感情移入しながら読み進める事が出来た。
光汰朗、生きてて良かった…。保護されたのに犯人の話をしたがらない理由、本間に言われたことを話せなかった理由が「おじいちゃんの大事な子どものことだから聞けない」って。あの日どんな覚悟で学校に向かったのだろう。この小さくて優しくて勇敢な命が新沼家に帰ってきて本当に良かった。
忠治が本間に放った「殺さないでいてくれてありがとう!」もなかなか胸に響いた。孫を攫った憎むべき相手なのに矛盾してるのに
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