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「いやぁ、これは久しぶりのドストライクだった」――横山秀夫
「読んで損することは絶対にない。必読である」――池上冬樹(解説より)
刑務所、そこはシャバ以上に濃厚な人間関係が渦巻く、更生の最後の砦――。
石川県の加賀刑務所を舞台に、刑務官と受刑者たちの織り成す五つの事件。
仮出所した模範囚の失踪(「ヨンピン」)、暴力団から足を洗う“Gとれ”中に起きた入試問題流出事件(「Gとれ」)、受刑者の健康診断記録とレントゲンフィルムの消失(「レッドゾーン」)など、刑務官たちの矜持と葛藤がぶつかり合う連作ミステリー。
(著者プロフィール)
城山真一
1972年石川県生まれ。金沢大学法学部卒業。『ブラック・ヴィーナス 投資の女神』(宝島社、文庫化に際して『天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス』に改題)で、第14回『このミステリーがすごい! 』大賞を受賞。他の著書に『仕掛ける』(宝島社)、『相続レストラン』(KADOKAWA)、『ダブルバインド』(双葉社)など。
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Posted by ブクログ
面白かった!!
第1話 蜷川という受刑者が薬をアルミケースごと飲み窒息しそうなところに、火石は口の中だけ取り出して救急車を呼ぶ。意識は戻らない。受刑者たちに薬を配っていたら、ドスンという物音がした。若年性の認知症が疑われていた。
刑務所では暴動、逃走、事故死は防がねばならない。
昨日出所したばかりの源田が行方不明。源田を探しに叔父のところに向かう。来ていないし、連絡もないと言われる。彷徨うように探したが見つからない。墓で見つけた。更生施設には昔のムショ仲間がいたので、逃げてきたという。
蜷川が亡くなる。親族には引き取りを拒否される。本の間から遺書が見つかった。自殺だ。
第2話 勝田は極道だ。懲罰ではなく、自らの意思で清掃活動に参加している。
大学入試の試験問題を刑務所で刷っているが、それが漏れたらしい。警察の捜査が入るようだ。与崎が警察に呼ばれる。とりあえず着替えさせる。罪状は教えてもらっていない。瀬山と金井が刑務官募集のチラシをパンツにいれて持ち出そうとしていたことを思い出す。与崎は関与しているのか。実は与崎は女子大生の殺しのことで呼ばれていた。翌日、入試問題の件で刑務所にガサ入れとの連絡あり。
第3話 受刑者の健康診断記録が紛失した。保管している行政文書の一斉点検があり、昨年一年分がすっぽりなくなっていた。調査の結果、おそらく大学病院勤務の柴山が持ち出していたが返却された。
第4話 受刑者の貝原が倒れた。膵臓がんのステージ4。もって三ヶ月。本人は刑務所で過ごしたいと希望。しかし家族が希望すれば刑の執行の中断という手もある。貝原は家族に話すことに難色を示した。離婚しているからだ。元妻は話を聞いてくれるという。だが拒絶された。娘が面会には来てくれるという。その最中、また貝原が倒れる。貝原は娘の面会を拒絶する。
第5話 歌手の三上が仮出所した。牛切は満期出所。再犯の疑いが濃く、監視付きである。牛切はアルバイトしたいと希望するが、出所したばかりというとどこでも断られた。
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