金沢浅野川雨情

金沢浅野川雨情

2,420円 (税込)

12pt

4.0

金沢のひがし茶屋街で人気を誇った芸妓・なつ江が殺された。事件現場近くで目撃された水引細工店の女性や被害者と仲のよかった老舗料亭の料理人、贔屓にしていた和菓子店の店主、老人福祉施設の経営者……聞き込みを続ける金沢東署の小豆沢玲子は、誰もが抱える家族や後継者の問題、悩みにも寄り添いつつ、徐々に事件の核心に近づいていく。

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金沢浅野川雨情 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    著者渾身の上梓作。「看守の流儀」も霞むほど、間違いなく今までの城山作品で最高傑作。見事で巧みなプロット、ひとつの殺人事件の真相が少しずつ明らかになっていく中での花街周辺のサイドストーリひとつひとつのきめ細かさと奥深さ、そして何といっても元新聞記者から転職した女刑事・小豆沢玲子の人間的優しさ溢れる魅力

    0
    2025年08月20日

    Posted by ブクログ

    星4.5

    「水引」「治部煮」「和菓子」「芸妓」など、金沢の伝統が、詰め込まれており、そういうものが好きな私には楽しい本だった。城山真一さんは、金沢在住で、取材については『web本の雑誌 作家の読書道』で読んだ。作中の創作和菓子の写真も載っている(金沢人なら誰でも知っている「吉はし」の和菓子)。

    0
    2025年11月22日

    Posted by ブクログ

    時代劇の推理ものと思って読み始めたが、そうではなく、推理もとても深かった。犯人が分かったあとも物語は続き、最後まで読み終えて、このスタイルにとても納得しました。

    0
    2025年10月02日

    Posted by ブクログ

     連作集。変死体で発見された芸妓に直接的・間接的に関わっていた人々がそれぞれの章(本書では第◯景)の主人公。全ての章に登場するのは、事件を捜査中の元新聞記者で現刑事の小豆沢。金沢の街に展開されている産業がうまく取り込まれ、現実世界で実際に起こった有料老人ホームのスキャンダルも改変されて扱われている。

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    金沢を舞台としたミステリーと知って、県民なら読まなきゃ!と。

    読み始めて最初の方は、これ、ミステリーじゃなかったの?!ってぐらいにミステリーぽくなくて、外れたかも。と思っていた。
    金沢の伝統を今に引き継いでいるお店の後継者の問題やそれを取り巻く親子のすれ違いとかが続いて、肝心の殺された芸妓、なつ江

    0
    2025年09月28日

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