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バブル絶頂期の1990年、個人として史上最高額4300億円の負債を抱え自己破産した朝比奈ハル。平成が終わる年、彼女はひっそりと獄死した。彼女のことを小説に書こうと決めた“私”は関係者に聞き取りを始める──。解説・芦沢央。
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Posted by ブクログ
よき。面白かった。 バブル期を生きた『ハルさん』 『ハルさん』はどうやって巨額の富を得たのか 『ハルさん』が願った人が死ぬのは「ウミウシ様」のおかげなのか と、いうのを当時の関係者へのインタビュー形式で明らかにしていく作品。 文体のテンポもよく、オチもすっきりとても満足。 あと、珍しく解説も面白...続きを読むかった。 おすすめ
戦前、戦後、バブルから崩壊と、一人の女性の壮大な人生物語でした。 現実にありそうな話だと思って読んでいたら、巻末の解説でモデルになった人が居たとのこと。幸せは人それぞれ、人の数だけあるんでしょうね。
バブルの時代、最高額の負債を抱えて自己破産した朝比奈ハル。そんな負債額になるまで貸し付けた銀行があったのかと思う。 なぜ?彼女の思いは?周りの人や銀行は? これも人の生き方の一つなのかもしれない。私にはムリだと思うけど…
かつて大阪ミナミの千日前にあった料亭の女将で、天才投資家とよばれた尾上縫をモデルにした物語。話は日本の敗戦から始まり、朝鮮戦争特需、戦後復興、オリンピック、万博、プラザ合意、バブル、バブル崩壊と日本経済に合わせたジェットコースターのように主人公の人生は急展開する。求めたのは女の独立、幸せなのか? 小...続きを読む説を書くための取材ノートの形式で語られる。 面白い。
尾上縫を題材にしている/ 関係者へのインタビュー、回想という建て付けだが、喋り手が老人なのに会話が若すぎる/ 老人を書ききれていない/ みな同じ年代に見えてしまうのだ/
この事件は知りませんでした。本で興味が湧きネットで色々調べてみました、尾上縫、縫いの会等等、で、この物語は事実に基づいたフィクションなんですね?インタビュー形式、読みやすくてあっという間に読めました。
インタビュー形式で書かれた本で読むのが少し難しかったですが、今を生きる人に何かを訴えかけてくる作品でした。 私がこの本を読んで感じたのは盲信することの怖さです。登場人物の殆どが何かに盲信的になっていて、そしてその先には必ず終わりが来ている。 小さな物を信じたら不安定で早めに終わりがきて、大きな物...続きを読むを信じ途中までは煌びやかだけどいつかは終わりそしてそのことは幸せとは言えない。この事から結局幸せとはどんな状態の事を言うのか考えさせられました。 私は幸せは他者や外部からではなく内面から見出し自己完結できるものではないのかなとこの作品を読んで改めて思いました。
んーーーーって感じ笑 時代区分とか、自由とかお金とかそれに合わせての幸福感とかについて書かれてて面白かったけど、 なんか読みにくかった、
モデルになった人のことを何も知らなかったから、面白かった。 女が相場とか、情勢をちゃんと読んだ上で判断してるって言っても信じてもらえないから、"ウミウシ様"のお告げってことにしたっていうのは、今の時代でもあると思う。 でも、最後の最後でああ書かれてしまうと、何のために読んだのか?...続きを読むってなるな…
葉真中顕『そして、海の泡になる』朝日文庫。 バブル時代に北浜の天才相場師と言われていた稀代の詐欺師、尾上縫をモデルにした作品。 実在の人物をモデルにミステリーの味付けをしながら、あの狂乱のバブル期を頂点に華々しく生きながら、やがて崩壊していく人生にあがらうことの出来なかった天才女詐欺師の朝比奈ハ...続きを読むル。誰が朝比奈ハルを陰で支えながらその望みを叶えていたのか。この物語の語り手である『私』の正体は何者なのか。 登場人物たちの証言から断片的な情報をつなぎ合わせて、朝比奈ハルの人物像を創り上げるのは読者に任されているようだ。しかし、それにも限界があり、もう少し朝比奈ハルの詐欺師としての手腕や手を染めた犯罪をつぶさに描いてくれた方が面白かっのではと思う。 バブル絶頂期の1990年、個人として史上最高額4,300億円もの負債を抱え自己破産した北浜の魔女と呼ばれた朝比奈ハル。平成が終わる年に朝比奈ハルはひっそりと獄死する。彼女のことを小説に書こうと決めた物語の語り手である『私』は朝比奈ハルの関係者に聴き取りを始める。 朝比奈ハルと獄中で知り合った宇佐原陽菜、ハルの幼馴染の植芝甚平、かつてハルと働いた高田峰子、ハルの隠し子と言われる瀬川益臣、その他、進藤紫、河内靖、名村敏哉らが朝比奈ハルの人生を語る。 本体価格760円 ★★★
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そして、海の泡になる
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葉真中顕
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