あらすじ
一話ごとに反転する真相に驚愕必至!
「……俺はいつからハメられてたんだ?」
〈姫川玲子シリーズ〉〈ジウシリーズ〉を手掛ける警察小説の名手の新境地は、1話ごとに真相が反転する、慟哭の【警察×スパイ】ミステリー。
◇◇◇
警視庁公安部の佐島はある日、被疑者取調べに駆り出された。大学時代の友人・稲澤が、勤務先の女性部下・矢代を殺害した容疑をかけられていたのだ。被害者はなぜか、二人が学生時代に共に恋焦がれた女性・綾と瓜二つだった。
容疑を否認しつつ稲澤は言う。
「矢代は中国のスパイだったんじゃないか」
取調べを終え部屋を出ると、そこには特捜幹部が顔を揃えていた。彼らは1枚の紙を佐島に突きつけた――いったい、何がどうなっているんだ?
◇◇◇
1話ごとに視点人物が移り変わり、それによって明らかになってゆく事実。
事実が事実を揺るがし、真相は煙雨のなかに彷徨う。
ラストに辿り着いたとき、あなたの頬に流れるのは、涙か、雨粒か――。
◇◇◇
――私に残ったのは、あの人だけだった。
だからこそ、赦せなかった。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
刑事の佐島賢太は、ヤマト電通に勤める稲澤敏生と大学時代の同級生でした。
18年前彼らは同じバイト先の店、ピグリーズで出会った岸本綾という女性に恋をしますが、綾が選んだのは稲澤でした。
佐島は綾の親友で店の客だった持田園美と付き合いだし四人でのグループ交際になります。
しかし稲澤と綾がバイクの二人乗りをしていた時スポーツカーに追突し、稲澤だけが助かり綾は即死してしまいます。
そして18年後佐島は園美と結婚し娘も生まれています。
そんな時ヤマト電通に勤める矢代愛美と思われる女性の死体が川で発見されます。
しかし、矢代愛美は実は日本人ではなく中国人で除若晴という名で容貌が岸本綾にそっくりでした。
除若晴は中国人スパイであると疑われていました。
警察は稲澤を殺人容疑で勾留し佐島に取り調べを命じます。
中国のスパイは誰なのか…?
何人いるのか…?
そして殺された女は除若晴なのか…?
除若晴のような中国の女スパイって本当にいるのでしょうか。
もし本当だとしたら哀しすぎます。
この作品は警察小説であり、悲痛なラブロマンスだと思いました。
『たとえば孤独という名の嘘』この作品にぴったりなタイトルで秀逸だと思いました。
Posted by ブクログ
短編集かと思いきや短編連作!一話目で結末を知ることでいろいろ考えを巡らせながら楽しめた。それにしても簡単に騙されすぎて誰が敵で味方でスパイなんだか混乱してしまった。
Posted by ブクログ
「息つく暇もないほどスピーディーな展開に、何度も驚かされました。
ハードボイルドな世界観の中に、どこか切なさと哀愁が漂う——。
その独特な空気感に引き込まれ、読み始めたら最後、あまりの面白さに一気に駆け抜けてしまうような、濃密な一冊でした。」
Posted by ブクログ
面白かったです。眠くならずに読めました!
実際あるんだろうなースパイとか。
ハニトラとか。怖いですね。
読む価値あり!
2026年1冊目でいい作品読めました。
Posted by ブクログ
ブクトモのみなさんと帯の話をすることがあります
ま、私は帯を信じないことにしています
帯を信じたがばかりにまた騙された!ってことがよくありますから
というかいつもそのパターンですから
けど、信頼する作家さんの作品なら安心です
誉田さんの作品の帯なら安心です
この本の帯にはこう書かれています
「1話ごとに真相が反転する」
結論から言います
真の相が反の転します
公安と中国スパイを扱った5編の連作短編です
が、1話ごとに視点人物が変わり事件の真の相がどんのどんと反の転していきます
前回りしていたのが、後ろ回りに変わり、側転からの、倒立前転をし、バク転はないが開脚前転でフィニッシュ!みたいな感じです
真の相が反の転するこの作品おもしろい!
Posted by ブクログ
都内で発見された女性の水死体を巡る事件。1話ごとに視点が変わり、それによって事実が明らかになってゆく。公安の諜報・監視活動、中国の女スパイによるハニートラップ、して絡み合う人間関係…。目まぐるくストーリーが二転三転、振りまわされたが、最後は納得。さすが!
Posted by ブクログ
実に綿密なストーリー立てが用意されているので、章が進む度に新たな事実や逆転とも思える展開が待ち受けページを捲る手が止まらない。
目黒川で見つかった女性の遺体をめぐる警察の捜査と、公安、中国スパイが三つ巴となり、細かに事件を取り巻く事案のディテールが丁寧に描かれ読み易く、物語に深く感情移入してしまう。
Liesという本の装丁の文字が意味深く語りかけてくるようで、大変満足できる小説だった。
Posted by ブクログ
やっぱり誉田哲也先生の作品は面白い
いつも今の世の中の流れに合わせたような題材をもってくるのもいい
帯にあるように1話ごとに真相が反転し誰が言ってることが真実で誰を信用していいのか…最後までドキドキさせられた
Posted by ブクログ
最高に面白かった。
視点が変わるにつれて、どんどん明らかになっていく真相。続きが気になって読まずにはいられない。
実態は知る由もないが、警察という組織や諜報活動、公安という自分自身の日常とかけ離れた話はとても興味深かった。さらに深く知りたくなったし、知っておくべきだと感じた。
Posted by ブクログ
サクサクと読め、視点がいろいろ切り替わる誉田さんらしさもありあっという間に読めた。そこまでパンチが効いた感じはなかったが、公安/スパイ/恋愛ありと万人受けしそうな内容。
Posted by ブクログ
短編集かと手に取り、最初の掌編を読み終えた時は、まあこんなもんかと思ったが、視点を変えるごとに見え方がどんどん変わってゆく連作で、どんどん面白くなっていった。
Posted by ブクログ
単なる短編集かと思いきや、視点人物が話し毎に変わっていき、事件の真実が徐々に明らかになっていく連作で、非常に面白く読み進めた。
誰が何のために中国の女スパイを殺したのか、最後に明らかになった真実は意外なものだった。
Posted by ブクログ
面白かったですね。
作者が得意なパターンの作品です。
最後悲しいですね。
女性特有のマウントの取り方。
公安、スパイ、男女の関係。
誉田哲也さんに書かせたら、もうたまらん作品ですわ。
Posted by ブクログ
ひとつの事件を
どんどん視点を変えながら追っていく展開は
面白かったけれど
結局、中国のスパイたちは何をしたかったのか
綿密で壮大な計画の割に
目的や結果が曖昧で中途半端だった。
何年もかけて日本の大手企業や
警察内部にまで潜入しながら
起きたことはただ
男と女の痴情のもつれによる殺人事件にしか
見えなかった…
日本の警察と中国のスパイの対決のような
大きなドラマを期待していた分だけ
スケールの小ささを感じてしまった。
Posted by ブクログ
話の作り方、読ませ方が上手でストレス無く読めました。
ただ、警察官の肩書きと名前が多くて誰がどの人物だったか読み返しながら読んではいました。
物語とは、多角的に観ると、また全然違う話になる。
われわれの日常においてもそうだと思う。
自分が見ている景色と、他人が見ている景色は違うから、結末も違う。
小説はそれを主観的に味わえるから面白いですね。
Posted by ブクログ
誉田先生のお話好きです
一人称の呟きが今回も際立っている
ただ、公安と刑事警察がフィクションだけでなく現実世界でこれほど対立しているのなら日本の行末が案じられる