あらすじ
OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された! 20万部突破の、目頭が熱くなるお仕事小説。
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Posted by ブクログ
最高の1作に出会ってしまった。
私の好みにドンピシャ。
私の好みとはこんな感じかとおもっている。
・続きがきになり手が止まらないこと
・ストーリー性がある(面白く、ハッピーエンド)
・何か人生の気づきになるきっかけをくれること
まず、面白い。感動する。間違いなし。
平日にもかかわらず、ずっと本読んでました。
子供が声かけたけど、申し訳ないが耳フィルタされ
シャットアウトされてしまった。
最初の出だし最高。
片思いの幼馴染の結婚式。
新郎を紹介するスピーチがひど過ぎ、スープに顔面直撃する主人公のこと葉。
めちゃくちゃ面白過ぎる。
そして、つまらいスピーチを救うという愉快さ。
まさか最後にハッピーエンドとは。
そうならないような感じを出していたけど、
でもそうなってほしかった希望をかなえてくれ、
めちゃくちゃうれしい。
どのスピーチも感動的。
この一説は、くじけた時、壁にぶつかる時、思い出してほしい。
人間は立ち上がれる力があることを。
「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。」
こと葉の千華への結婚スピーチも心に残る。
「正直に言います」
スピーチは人をかえる。
・キーワードをいれること
・わかりやすくすること
・静かになる瞬間をまつこと
・こころをこめること
プレゼンをもっと大切にしようと思わせてくれる最高の一作でした。
ぜひ皆さんにも読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
最初から最後まで読んでいる間ずっと、心を鷲掴みにされました。読む人を全員感動させるのではないかと思わせるほどの言葉の選び方、配置の仕方、出すタイミング、天才ですね。
Posted by ブクログ
憂鬱な気持ちで向かった好きだった幼馴染の結婚式。
そこで出会った素敵なスピーチをしたスピーチライターという職業のかっこいい女性。
その女性と出会ってから主人公は"言葉"が持つ影響力に魅了され、事務系部署で淡々と過ごしていたところから昼間も会社で広告系のプロジェクトにアサインされたり、アフターファイブは議員の選挙コンサルをやる事になったり、毎日が刺激的な日々に様変わりする。
最終的には、政権交代のキーマンにまでなる。
冒頭はよくある恋愛モノかと思ったのだけど、国政をテーマとした壮大なメッセージが散りばめられ、小説の中に啓発本並みに"言葉"を操るテクニック的なポイントが述べられている新感覚の読み物だった。
私自身もプレゼンやスピーチはとても苦手で、相手に伝える事よりもこなす事に精一杯で"言葉"の魔力を考えてこなかったと思う。
"言葉は書くものでも読むものでもない。操るものだ。"
しかし、それ以上に"聞くこと"が人を動かす言葉を紡ぐ事につながる。というメッセージが深くてかなり考えさせられた。
テクニック的な話や政治的な話も多いが、
ところどころジーンとくるハートフルなシーンも多く人生前向きに頑張ろうと思えた。
〝困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している〟
政治の話は若干中弛み感があったものの、
何かより良い方に変わりたいと思ってる全ての人のCHANGEの CHANCEとなる一冊な気がする!
Posted by ブクログ
私の本棚の中で1番のお気に入り本。
言葉1つ、伝え方1つで無限の可能性とパワーを秘めている。
言葉の力強さと大切さを感動のエピソードと共に体得させてくれました。
最高!^_^!
Posted by ブクログ
人にめちゃくちゃおすすめしたい本。
人生のバイブルにしようと思ったくらいです。
スピーチの内容に毎回泣きそうになり、電車の中で毎回顔に力を込めることになりました。
困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙が止まっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩きだしている。
こんな言葉を言えるなんて、心から尊敬する。
自分も普段何気なく発している言葉をもう少し大切に、丁寧に紡いでいかなければと思いました。
Posted by ブクログ
主人公と一緒に自分もすごく胸が熱くなっていくのを感じた、気づけば涙т т
途中からだいぶ政治の話になって、全く政治に関して興味もなくて、これ続くかな、、と思ったけど、一瞬でその世界に引き込まれてもう結末が気になって気になって読み進める手が止まらなくなってた。
読み終わって清々しい気持ちになった、ああ、いい本を読んだ!って。あとワダカマいけめんすぎ
Posted by ブクログ
本当によかった。
という言葉しか出てこない自分が悔しいけれど
それでも本当によかった。
人は言葉を通じてしか、物事を理解し表現できないから。コツコツと言葉にこだわり丁寧に、愛を持って扱えるようになりたい。と、そう思える1冊!
Posted by ブクログ
初めての原田マハ!!読みやすかった!!
スピーチライターっていう馴染みない仕事について知ることができたし、そこから政治の話に繋がっていったのもすごく自然だった。
政治の話とかあんまり興味持てないかなと思ったけど、それでもスイスイ読めた!主人公が応援したくなるような等身大の女性だったのも良かったな〜
あと、本当に本当にワダカマとこと葉の恋愛模様が愛おしすぎてニヤケまくりながら読んでました。恋愛小説読みたくなった!!!!
本文中ででてきた、「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。」って言葉凄くしみた。元々見た事ある言葉だったけど、この言葉が生み出された背景を知るとより心に響いた。私も落ち込んだことがあったら、この言葉を心の拠り所にしたい。
大満足な読書でした(*¯꒳¯*)
Posted by ブクログ
言葉が世界を変えることもある。
この本を読んで、その意味を実感しました。
そして、私も人の心を動かすスピーチができる人になりたいと強く思いました。
もしどうしても私に生まれつき文才がないのなら、久美さんやことはにお願いしたいな。
そんなふうに思えるくらい、言葉の力と優しさに満ちた1冊でした。
「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。」
Posted by ブクログ
めっちゃ好きだ!言葉っていうかスピーチってすごい力があるんだなと思ったそして読み終わったあとじんわり泣けた
あつしくんとえりちゃんの間に生まれた子供の名前が言葉の言に織るで言織(いおり)なのめっちゃ素敵だなって思った
ワダカマとこと葉が、あつしくんたちと同じ会場で結婚することもびっくりそしてとても素敵
最後にいつ帰ってくるか分からなかった久遠久美が結婚式に登場する場面も感慨深い
この本がきっかけではじめてスピーチライターという仕事を知れた
Posted by ブクログ
感動した、泣いた。
何回も読み返してしまった。
幼馴染で元片思いの相手が仕事相手になって、ドロドロしないかな、大丈夫かなとお思ったが全然そんなことはなく、いい話だった。
選挙に関する話で、世の中のことがかなり反映されていると感じた。17歳で、選挙権を得るまであと一年の今読んでほんとうによかった。トップ5に入る本。
想像通りなのに想像以上に美しい
友人から、結婚式のスピーチの話だよ、と言われて読み始めたが、家族、恋愛、友情、キャリア、全部が描かれた美しいお話だった。スピーチで始まりスピーチで終わる構成も美しく、一気に読んでしまった。
当時の政権の話がかなりリアルに描かれていることと、作者の政治思想がちょっと強め?なのでそこは注意。かも。
よかった!
原田マハは学園のカンヴァスを見て面白いと思ったので、美術とは関係ない内容でも面白いのかという思いで読み始めた。けれど、読み始めてすぐに、これは面白いと思った。その後はスラスラと読み終えた。主人公の成長と家族、友人との関係もよく表されていて感動できる内容だった。スピーチライターという職業も全く知らなかったけど、とても重要な仕事だと感じたし、やりがいを持って仕事をしていること葉を羨ましく感じたとともに、言葉の力を改めてすごい!と感じた。素直に面白かった!
わくわく
人様の質問に答える仕事をしています。質問者に分かりやすく説明書し、納得していただくことは、相手によってとても大変です。読み始めは仕事にも役立つ内容だなという思い出でしたが、言葉を操ることの素晴らしさも感じ、言葉で感動する事実も感じ、実生活にも役立つ、かつ、家族以上の家族愛に心暖まる幸せな一冊でした。
この本に出会えて良かったです。
Posted by ブクログ
ただの会社員だった二ノ宮こと葉が幼なじみの結婚式で運命的な出会いをしてスピーチに魅せられていく物語。とても胸が熱くなる話でした。言葉で政治をより良く変えていきたいと目指す人々の頑張りに胸を打たれました。
Posted by ブクログ
結婚式での久遠久美との出会いをきっかけにスピーチライターを目指す、こと葉の成長物語。表紙の印象から、結婚などのおめでたい場でのスピーチがメインかと思いきや、まさかの野党第一党のスピーチライターに抜擢されるというトンデモ展開に驚きました。選挙の裏側で様々な人が躍進し、色々なドラマがあって感動させられた。また実在の個人・団体と一切関係ないと言いつつも、明らかにそれと分かる名前などのオマージュが面白かったです。
Posted by ブクログ
読んだ人を優しく包み込み、時に背中をそっと押してくれるような温かい本だった。
「ほんとうに弱っている人には、誰かがただそばにいて抱きしめるだけで、幾千の言葉の代わりになる。そして、ほんとうに歩き出そうとしている人には、誰かにかけてもらった言葉が何よりの励みになるんだな、って」
ほんとうにその通りなの。たった一言の小さな言葉がどれほど大きな力になることか。永遠に心に残り、背中を押し続ける。
私自身、周りの人の言葉で鼓舞されたり、救われた経験がたくさんある。
それでも、
一方で、相手が何気なく放った言葉を気にしてしまったり、自分がこれを言ったら相手はどう思うだろうか、とか、面白く話さなくてはならない、気の利いた言葉をかけなければならない、相手がほしい言葉はなんだろう、とか必要以上に考えてしまう。これはこれで大切なことなのだろうが、度が過ぎると何かを伝えたいと思った時、瞬時に言葉を発することができなくなる。逃したタイミングは2度と戻ってこない。なんてことが多々。
年々人と話すこと、言葉というものが、重荷に感じたり、怖さが増してきているように思っていた。
そんな私が、この本に出会って、言葉の素晴らしさを再認識できたと思う。
言葉で、自分や他者、世界を表現できる。大切な人と心を通わせることができる。
誰かに希望を与えたり、寄り添うことができる。
- 生まれ変わってもまたあなたのお母さんになりたい
今度はいっぱいお話をしましょうね
何故かこの言葉が1番心にズサッと刺さった。
もし、今、母と別れることになったら、、、私は同じように言われるのではないか、と。
大切な人に、思いを届けたいと思った時に、その瞬間に、しっかりと真っ直ぐに届けられるように、私もそれだけの言葉を操るスキルを備えていたいと思った。
一 言葉は書くものでも読むものでもなく、操るもの。
もっと本を読んで、沢山の人と話して、自分の言葉の世界を広げていきたい。沢山の素敵な言葉に出会えますように。
以下、印象に残った言葉。↓
困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。
どうだい?そんなに難しいことじゃないだろ?だって人間は、そういうふうにできているんだ。
とまらない涙はない。乾かない涙もない。顔は下ばかり向いているわけにもいかない。
歩き出すために足があるんだよ。
君のお父さんとお母さんが君に与えてくれた体を、大切に使いなさい。そして心は、君自身が育てていくんだ。大らかに、あたたかく、正義感に満ちた心に育ててやりなさい。
「ほんとうに弱っている人には、誰かがただそばにいて抱きしめるだけで、幾千の言葉の代わりになる。そして、ほんとうに歩き出そうとしている人には、誰かにかけてもらった言葉が何よりの励みになるんだな、って」
ささやかでもいい、少し先に「希望」を置いておくこと。そしてそれを目指すことが、生きていくモチベーションになり、目的になる。そういうものだと言じたいし、私もそんな言葉や物語を書き続けていきたいです
チェンジをちょっと変えるだけでチャンスになる。
Posted by ブクログ
聴衆者としてスピーチの力に魅せられた主人公が、今度は書き手(スピーチライター)として、人を動かす言葉を武器に新しい世界へ踏み出していく。″今川のおじさん″が遺した言葉の数々がどれほど多くの人の心を動かしてきたか、その人となりを言葉だけで表現し、物語のキーパーソンとして小説全体を包み込む。その構成が話全体に統一感を与えていて読みやすく、面白かった。欲を言えば、こと葉の恋愛よりも、あれほどまでのスピーチ原稿を、どういう過程を得て言葉を紡いでいったのか、その工程をもう少し詳しく知りたかった。
今川のおじさんが久美さんにかけたあの名ゼリフにも、もちろん心を打たれたけれど、個人的に一番心をつかまれた言葉を、最後に書き記しておきたい。
「君のお父さんとお母さんが君に与えてくれた体を、大切に使いなさい。そして心は、君が育てていくんだ。大らかに、あたたかく、正義感に満ちた心に育ててやりなさい。そして、成長してほしい。」
今川のおじさんの言葉は、読者の心までを動かす温かみを持っている。
Posted by ブクログ
感動して何度も涙が出た。
特に、物語前半のスピーチにほろっと涙が溢れた。伝説のスピーチライター久美さんの携わったスピーチ、素晴らしい!!
政治家のスピーチをきちんと聞いたことはな。この物語に出てくるような素晴らしいスピーチをする政治家は、日本にいるのだろうか。
Posted by ブクログ
最初から最後まで見応え十分な本だった。
政治の世界ってよく分からないと今まで思っていたけど、女性初総理が日本で誕生し、総理が発する言葉一つ一つに魂を込められているのを感じ、今回は日本が本当に変わるかもしれないと思ったほど、発する言葉に重みがあった。
そんな時にこの本と出会い、政治は他人事ではなく自分事なんだと改めて思う。
スピーチライターという仕事を初めて知り、こんなに魅力的な仕事が世の中にあったんだと感動した。
幼馴染の結婚式で久遠久美と出会い、二ノ宮こと葉の人生が大きく変わっていく。
最初にワダカマが登場した時に、ワダカマとこと葉が結婚してそのスピーチを久美がしたら面白いだろうな〜と思っていたら本当に最後そうなって良かった。
今回原田マハさんの小説を初めて読んだけど、ストーリーの構成がテンポ良くどんどん読み進めていけた。
そして何より言葉に深みがあって、私も自分の気持ちを丁寧に表現しようと思った。
Posted by ブクログ
『困難に向かい合ったとき、もうだめだと思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙が止まっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。ふ二日後の君、顔を上げている。三日後の君歩き出している。』
この言葉が心に刺さった。止まらない涙は確かにないなって思った。言葉には変える力があるとわかった作品だった。
Posted by ブクログ
スピーチライターに弟子入りしたOL、二宮こと葉は政権交代を目論む野党のスピーチを任されることに。しっかり楽しめるお仕事小説。さすが小説家という言葉への愛を感じる。
Posted by ブクログ
20代後半のOLこと葉が、幼なじみの結婚披露宴で、スピーチ中にあまりに退屈なスピーチのためスープに顔を突っ込む失態をする。
そこで知り合った久遠久美を師事し、スピーチライターへと成長していく物語。その後、友人の結婚式でスピーチを任されたり、最後には、幼なじみの選挙出馬のスピーチ原稿を作ったりする成長物語です。
Posted by ブクログ
ジャケ読み 「リボルバー」が面白かったので手に取りました。後、お察しの通りジャケ読みです。ついつい手に取りたくなる表紙にもやられました。
歳も歳なので色々な人の結婚式で色々なスピーチを聞きましたが、毎回2人の幼少時代や両親、友人などの思いを知り、想像して号泣していました。
人の気持ちや思いを伝える言葉に興味がある方には是非読んでもらいたい作品でした。
スピーチといえば結婚式のスピーチですが、そこから政治家の代表質問、選挙、オバマ!?って広がりがすごかったです。
人は言葉でコミュニケーションを取ります。もちろん、目配せや、抱擁、握手でもコミュニケーションを取りますが、言葉に勝るものは無いのではないでしょうか。
友のことを本当に大切に思っているスピーチ、志半ばで亡くなった方の演説、我が子を失って失意から立ち上がる演説、全てが涙腺を刺激し、暖かな思い、熱い意志を感じました。
私も今後何かの機会でスピーチがあった際には参考にしたいと思います。
大変面白かった
原田マハの作品は以前に小説新潮で連載していた題名は忘れたが、なんとかのキャンバスを読んで面白かった記憶があった。最近入院したのをきっかけに娘の推薦でジベルニィーの食卓で読んでこれも面白かったので何か他はないかと
Posted by ブクログ
安定したOL生活を辞めて、スピーチライターを目指す物語。幼馴染の選挙演説の原稿を任される。ライバルであり、好きな人となるワダカマ。
この人とライバルとなり、最後は結ばれる物語なのねと読めてしまい、手が止まるようになってしまいました。
あとワダカマができる男で、なんか気に食わなかったです。笑
最後はいい一面が見れて勝手に見直しました!笑
Posted by ブクログ
困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔をあげている。三日後の君、歩き出している。
Posted by ブクログ
•スピーチライターという仕事を初めて知った。久美さんのような芯のある女性になりたいし、こと葉のスピーチにもとても感動した。言葉は人の心を良くも悪くも動かせる。良い言葉をたくさん使っていきたいなと思った。
Posted by ブクログ
「言葉の力」「言葉の暖かさ」感じた本だった。
本としては単調な、文章が一方的に進むスピーチなのに、なんでこんなにも感動できるのだろう。
果たして私は人の心に残る言葉をかけられてるのだろうか…。
親友の結婚式でしたスピーチ、この本を読んでからしたかったなぁ。
Posted by ブクログ
いくつかの忘れたくないワードにこの本の中で出会った。
「愛せよ。人生で良いものは、それだけである。」
“Love, and good things in life are only that.”
「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
三時間後の君、涙が止まっている。
二十四時間後の君、涙は乾いている。
二日後の君、顔を上げている。
三日後の君、歩き出している。どうだい?そんな難しいことじゃないだろ?だって、人間は、そういうふうにできているんだ。」
Posted by ブクログ
ある意味、不思議な感覚の読書体験だった。
好きな作家の本を読むのは楽しく、特に著者の文体はリズムがあってキレもよくて気持ち良い。最初の結婚式の下りから最高にワクワクである。
なのだけど、本書は段々政治色が強くなってくる。しかも実際の歴史に近い形で。まあ、あくまでも「本作品はフィクションであり、実在の個人・団体などとは・・・」なのだけど。本書の元の連載は(解説によると)2008年。関連する政治動向は、2005年 郵政民営化関連法案成立、2006年 後期高齢者医療制度法案成立(制度スタートは2009年)、2009年 民主党に政権交代(何と308議席!)、2012年 自民党政権復帰、である。本書のテーマは、もちろん政治的な主張でなく、「言葉の力」と主人公の成長物語である(と思う)。特に前者。政治的スピーチの描写は感動的な面はあるが「どのように」はない。そりゃそうだ。本書は小説であり新書ではない。万人が幸せになる政策なんてないし、強い者寄りか弱い者寄りかの振り子(実際には元の位置から変化しながら)が妥協点に向かうだけである。
それはさておき、言葉は他者(対象が均一で小さければ)を勇気づける魔法にもなるし「虐殺器官」にもなるけど、こと、デリケートな政治(対象が多様で大きい)に関しては(体験でなく)言葉で信念まで揺るがすのはなかなか大変だ。その意味では選挙スピーチの話はピンとこなかった。それ以外のスピーチの内容は秀逸、極意は感心するばかり。
著者の美術系小説はその後の執筆。
Posted by ブクログ
幼馴染の一世一代の場にいきなり関わることになること葉。心に留めておきたい素敵な言葉が沢山出てくる。ただ、駆け出しのスピーチライターとしての葛藤や苦労、言葉への思いの深まりなど彼女自身の深掘りがもっと欲しかったなぁというのも本音。
政治家のスピーチに心を鷲掴みにされるなんて経験今までないよなぁ...なんてこの選挙戦の最中に読みながらふと思ったり。
〈心に残った言葉〉
"うん。いいほうに変わるなら、変わるほうがいい"