小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
audibleで。ストーリーは小学校に迷い犬が現れた出来事から始まる。日付けが前後しながら、事件の全体像が少しずつ分かってくる。警察が追う事件と島原で病に倒れている男の事情が語られるにつれ、焦点があっていく。1人の少女と男と犬。うまくいかないこれまでの3つの人生が交わり、互いを思いやる気持ちが溢れて、うるうるした。全て明らかになった時、それぞれには別れが待っていたけれど、その先にはまっすぐな道が見えた気がした。
犬好きからすると、(たとえクララに宿っていた魂があったとしても)犬と確かな絆を持てる人に"悪人"はいない、に尽きるストーリーに満足。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ国語の教科書に取り上げられた「山月記」ばかりクローズアップされるようだが私は「弟子」が好きである。
コレの原典は一応「論語」ということになるのかな。
「出来の悪い子ほど可愛い」という俗な心情とは違う、哀しき師弟愛だ。
おそらく孔子と子路は「理論と実践」で正反対の道を取ってしまったのだろう。
子路から見て孔子は理論ばかりで実践が伴わず、孔子から見て子路はその逆。
しかし膂力で注目される子路がその分野でも孔子に勝てなかったというのは彼がそれでも孔子を師と仰ぎ尊敬する原動力となっているだろうし、孔子も若い頃は子路のような腕力至上主義だったのではないだろうか。
そしてそれに限界を感じ弟子を育成する道 -
Posted by ブクログ
ひとに何かを伝えようとするための文章と、自分の考えを述べる文章では、間のとり方も選ぶ言葉や漢字、かなの使い方だけでなく口調まで変わると思う。
やさしく寄り添う文章には、読みやすくほどける工夫がされていて、脳をハードに使いすぎて眠られないときに、このやわらかく読みやすい文章に救われるのではないのだろうか。
人間の悩みは何年経っても、きっと過去でも未来でも永劫変わらなくて、現代に生きる我々のほうがすこし知りたいことも知らなくていいこともすべて情報を得られてしまうから辛くなってしまう。
悩みの形は同じだけどツールの進化だけは進化し続けている。
昔に出版された本では悩みに寄り添ってはいても、たと -
-
Posted by ブクログ
知れてよかった。
とても興味深く読み進めた。
取材したかた、インタビューに応えた方の真剣さ。
あの当時、わたしも子供だった。
サリン事件は蘇るし、大人たちが白い服をきて礼拝?している姿が放送されていた。
また、児童相談所の所長が、信者たちに向かって何かを話している姿も。なんとなく脳裏に浮かんだ。
フラッシュバックするように、読みながら、あの時のあれはこれだったのかと、思えた。
オウムの子どもたち、二世のことは、確かに放送されなかったし。私の中で、子供がいるなんて思ってもいなかった。
そんな中、この本に会い、ドキっとした。
子どもも居たのか、、。
その子どもたちが、今や30-40歳代とのこと。