小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
人間の心理が繊細に描写されていて、特に後半は引き込まれた。
自分は人と違うと言わんばかりに捻くれた発言をする男、教科書通りのエリート路線な意識高い系女、それを俯瞰的に見ながら嘲笑う男。
物事の表面しか見えていない時は、読者も主人公と同じ視点で登場人物を見下し馬鹿にしながら読み進めるも、その人物の本心を知るにつれてまた見方が変わったり、俯瞰的だと思っていた主人公が、実は同じように他人を見下しているだけで実は就職浪人をしている何者でもない人物だったり。
コロコロと登場人物への印象が変わるような構成になっており、人間の心理が繊細に描かれていて共感できる。
特に、友達の内定を喜ぶふりをしながら、 -
Posted by ブクログ
本をよく読むかしこい小学生の女の子が、国語の授業で幸せについて考えるという課題を出されます。
彼女のクラスには友達がいませんが、ひとみ先生というとても素敵な担任の先生がいます。
また、学校の外には、高校性の南さん、大人の女性のアバズレさん、そして坂の上に暮らすおばあちゃん、そしてしっぽのちぎれた黒猫という友達がいます。
友達ではないけれども、隣の席の桐生くん、そしてかしこくて本をよく読む荻原くんとは、ときどき言葉を交わしたりもします。
まっすぐで、強くて、自分のことをかしこいと考えている女の子が、ちょっぴり風変りな友達と一緒に、幸せとは何かを考える物語。
主人公のひたむきさや、義憤のから回っ -
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Posted by ブクログ
すごい作品に出逢った。
震災から15年のこの時期に読めて良かった。
ヤングケアラーについても、
東日本大震災についても、
パニック症などの精神病についても、
リアルに、でも分かりやすく描かれている。
あとがきまで含めると全346ページ、1ページに上下2段なのでなかなかの長編だけど、ゆっくりじっくり関われた事、正解だったと思った。
これから付箋した箇所や気になった言葉などを「読書ノート」に拾っていこうと思う。
とにかく、あの東日本大震災を経験した者として、そして、子を持つ一人の親として、沢山心を震わせていただけた作品。
おまけ
看護師という職業と「ほまれ」というお名前で勝手に著者は女性と思っ -
Posted by ブクログ
箱根駅伝や高校駅伝あるいは実業団駅伝で日本のチームに属して走るケニア出身のランナーたち。彼らはなぜ日本に来て、走る様になったのかまた、その後の人生はどうなっているのか?この本は何度もケニアに足を運び、有名ランナーを輩出しながらその存在が長らくベールに包まれていたガル高校を突き止め、またケニア人ランナーの日本輸出の黎明期に尽力した2名をとりあげ、また留学生ランナーを受け入れる日本側の事情などについても取材して書かれている。
画面越しにしかわからなかったケニア人ランナーの思いや生活が窺い知れる良書だった。ネットニュースとは対局の長年の取材と信念と経費の賜物である。
ケニア人ランナーにとってモラル -
Posted by ブクログ
長崎屋が遠くの妖達の間でも噂になっている。
妖がのんびり暮らせる場所として憧れの場所だそうだ。今長崎屋にいるあやかしを押し退けて自分たちが長崎屋に住みたいと、押しかけてきた。
勝負をしろ!などと穏やかでない。
最強の兄やたち、悪夢を食べる噺家の場久、貧乏神に猫又天狗河童、そしてきゅわきゅわーと家を鳴らす小鬼の鳴家たち。
勝負で押し退けてもその場は本人?たちの居場所になるわけではない。居場所を落ち着けたい気持ちは妖にもあるのだなあ、などと思った。
自分の特技やら何かとやれることをやって、誰かの役に立てるところで落ち着きたいのはみんな一緒。
最後の一編、若だんなは何不自由なく周りから大事にされてい
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