小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
#ぬすびと
寺地はるな
双葉社
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もう二十年も昔のことーー。
「何を今更?」
そんな風に思うかしら。
でもね、
大人になればわかる。
一年も、十年も変わらない。
鮮明な記憶ほど、
大切な記憶ほど、
時は止まり、昨日のことのように、
いつだって鮮明に覚えているの。
傷も。
宝物も。
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若く無鉄砲だったわたし、鳴海。
美しく慎ましかった奥様、彌栄子。
気難しい性格を持った、その息子の栄輝。
若かりし頃に断絶されてしまった絆。
栄輝から掛かってきた1本の電話を境いに
20年の歳月を経て、再び邂逅する。
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『ぬすびと』『泥棒』
この言 -
Posted by ブクログ
こーれはすごかった…
不思議な不思議な世界観から生まれたホラーミステリー。
結末もそういう展開になるのかと…
息を飲んだ、という表現がふさわしい、そんな話。
墓石の削りあとという、不可解な事件から始まり、戦時中に亡くなったと言われた大伯父の日記が発見され、そこから主人公や回りの人間に怪異が起こる。
場面展開が秀逸。
合間に挟まれる主人公の夢魔とか、最後の最後の数ページでぐるっと逆転するというか
物語の一つ一つのタイトルが日にちで、この一連の事件が真夏の8日で起こった出来ごとということで、濃密な話だな~と、感じた。
まさかまさか、最後怒涛に、ね
戦時中のパプアニューギニア占領中の生々しい感じの -
Posted by ブクログ
日本はそれまでの人生をいくら順調に過ごしてきたとしても、一度何らかの事情でレールを踏み外してしまうと、元に戻るのは非常に難しい社会になってしまいました。
自分は一度外れかけたものの、底まで転がり落ちる寸前で踏みとどまって戻ってきた経験があるので、彼女たちの苦しみは深く理解できました。
この本でインタビューに答えていた女性たちの中には、愚かな選択をした結果、想像を絶する貧困に転落し、家庭崩壊にも繋がってしまったような人もいました。
しかしほとんどの女性はそうではなく、ただ真面目に生きていただけの人、普通に大学に通い、普通に就職したかっただけの人、実家の複雑な環境や暴力などの問題により高校すら卒業 -
Posted by ブクログ
26年5月に映画上映ということと、映画予告、そして読者のレビューとかみてかなりおもしろいと言われているので、購入。
薄い目の本やから2時間くらいで読めるかなということで、広島行きのバスのなかで読破。
うんうん、みなさんの言っていた通りおもしろかった~!
クイズ番組に出場した主人公の対戦相手が、まさかの0文字回答し優勝してしまう。そこから主人公は相手の優勝が納得いかす、なぜ0文字回答ができたのか探っていく。最後の回答はああ、クリーニング小野寺よ
なんだその回答は!?
でも、実際に山形にあるのよ
そのクリーニング屋さん
クイズ番組の例だったり、CMだったり、全てが現実にあるものが物語のなかに登場す -
Posted by ブクログ
ネタバレ最後10ページで訳がわからなくなった。早く下巻読みたい。おもしろかった。
・ケア・奉仕に使われる女性
・ウエガイコクとシタガイコクの差別
・痴漢、性加害
・遺伝子による差別
・何かの考えを信仰しているかのようなそれぞれのコミュニティ
自分のキャラはそこまで変わらないように思うけど(思ってるだけでそんなことはないのかもしれない)、地元コミュニティ世界①、金持ちスピ系世界②、意識高い系世界③も、なんとなく自分も見たことがあるように思った。作中に出てくるほど顕著に違う世界を自分で目の当たりにしたことはないけど、なんとなく予想ができた。
小早川さんと繋がって嬉しかった感覚、すごく伝わってきたのに -
Posted by ブクログ
この本を読んでいるときに感じた既視感は朝井リョウの「正欲」だった。
題材に近しいものがあるからかもしれないが、ノーマルとされるものから外れる悲しさと疎外感、怒り、苦しみ、などが描かれ、アンチテーゼを突きつけられる感覚が似ていると感じたのだと理解。
解説で、この物語が何を描いているのかが分かりやすく整理されていた。
他人が嫌がることはしない、が自分が嫌だと思わなければ他人にもして良いということではない、というのは大変耳に痛い。
優しさでしたことは批判の対象にならない、という自分勝手で無責任な振る舞いを自分もしたことがあるはずだ。
常に他者の背景を読み取って行動をする、発言をすることは不可能に近い
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