小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレノルウェイの森を巡る彼女(現妻)とのエピソードを後生大事に抱えている身としては、この小説でのノルウェイの森の描かれ方も物凄く印象に残ったし面白かったです。
下巻だけを読む高校生の時の彼氏と上巻だけを読む旦那の対比。
どちらも極端で両方読む普通の人でいいじゃんとは思うのですがね。
そもそも上巻だけ読むとか下巻だけ読むとか考えたこともない身からしたらそういう読み方もできるのかと感心しました。
まぁノルウェイの森は物語のきっかけにはなりますが本筋ではないですのでこれくらいで。
「介護」というもうすぐ自分にも降り掛かってくるかもしれない厄介な問題がテーマかなと思いますので身につまされる思いでしたし -
Posted by ブクログ
夜更けに会いたい人と、夜明けに会いたい人は?と問われたら…
この本を読み終えて、これらの言葉の意味が静かに、でも深く胸に響いています。
優等生の仮面を被りトラウマに耐える茜と、自由奔放に見えて刹那を生きる青磁。
対照的な二人の過去と未来が「点と線」で繋がり、それは、話の展開では危うくも、確かな運命の糸へと変化していきます。
この作品は、単純な恋愛小説ではありません。
「大切と思える人への想いの在り方」を純粋に問い直させてくれる物語でした。
番外編まで読み終えると、二人の温かな絆をずっと見守り続けたい…そんな優しい気持ちで満たされます。
続編が出たら、必ず読みたいと思える作品でした。
-
Posted by ブクログ
久しぶりに一気読みしたいと思える作品に出会えました!
主人公の孤独な過去と助けられた経験をなぞりながら、母親から虐待された子の孤独に寄り添い救い、彼女自身も変わっていく物語。
孤独で誰も期待できない、絶望した心情が
とても丁寧に描かれていてすぐに物語に引き込まれました。
誰しも苦しくて誰にも届かないような
悲しい泣き声を出した経験があると思いますが、
そこに温かい光を感じられる作品でした。
そして苦しい環境で生きてきてもなお、「誰かの孤独な声を聴いてあげたい」と行動できる主人公の懐の深さに感嘆しました。
私も誰かの声を聴いてあげれる存在になりたい、読み終わった後寝ている息子をそっと抱きし -
Posted by ブクログ
世界99下巻、中断しつつ2ヶ月くらいかけて読み終えました笑
バケモンだなやっぱ村田沙耶香って。
物語自体も独特で面白いけど、終始作者はなぜこの発想に至るのか。
に思考が引っ張られていた。
この世界にいたとしたら…
ピョコルンにはまだ自分はなりたくないなあ笑
にしても世界99と自分が重なると思う部分は少しある。
空子みたいに世界を分けるのに似たようなことを自分もやっていて、それが趣味や分野ごとにSNSのアカウントを分けていること。
このアカウントではこういう言葉遣いでつぶやこうとか。
ここではここからここまでを曝け出そうとか。
このアカウントは①のアカウントより落ち着いている人が多いか -
Posted by ブクログ
『彼を殺したが…』
ポートから落ちて溺れている友人を醒めた目で見ている。わざわざ殺す気もないけど、彼がいなければ自分のものだったはずのものを思うと助ける気にもならない。そんな薄情さが伝わったのか、彼は溺れ死にかけながらものすごい憎しみの眼差しを向けてくる。それを見ながらますます白々しい気分になっていく。
『犂(カラスキー)氏の友情』
パリ勅任官の山川石亭先生は下町に屯する人たちにやってもいない悪行自慢をしていたら、それを見込まれ強盗の片棒をかつぐことになってしまった。困った石亭先生に泣きつかれた甥の山川は、カラスキー氏に会いに行く。カラスキー氏は犂(からすき)の柄のように痩せたウクライナ出身 -
Posted by ブクログ
デルフィニア戦記、新装版の第一部の2巻(2/18)です。表紙のイヴンがかっこいい!脳内イメージそのままです。岩本ゼロゴ先生素晴らしいです。
旧版で読んだ時は先が気になって高速読みしてたので、こうして落ち着いてゆっくり読めるのよいです。前巻ではウォルとリィが出会い、ラモナ騎士団と合流したところで終わりましたが、今巻ではタウの自由民との出会いが描かれています。先日、旧版で本編を最後まで読破したところですが、タウの頭目たちはこの頃から活躍してたんですね。毎回一度にたくさん出てくるので誰が誰だか分からなくなりがちなので、タウの地図と頭目がわかる資料が欲しい。。(分からなくても全体のストーリーは追える -
Posted by ブクログ
ネタバレ1. 小説としての面白さと自己啓発としての深み
喜多川泰さんらしい、物語を通して人生の本質を学ばせてくれる一冊。タイトルの「秘密結社」は一見子ども向けのようだが、読み進めるほどにその仕組みが現実的で、むしろ大人こそ必要とする考え方だと気づかされる。
2. “自分との約束”はなぜ破られるのか
他人との約束は守ろうとするのに、自分との約束は簡単に破ってしまう。「明日から頑張ろう」という言葉は、実は“今日の自分”から逃げるための魔法の言い訳になっている。この作品は、その弱さを責めるのではなく、人間が本来持つ性質として受け止めたうえで、どう乗り越えるかを示してくれる。
3. 秘密結社の本質:自分と