小説・文芸の高評価レビュー
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シリーズ2度目の同一作家特集長編。今回は「太宰治」の作品がテーマでした。
文豪だけでなく奇人としても有名な太宰ですが、貧困エピソードや心中未遂事件など、彼の人としての弱さ、人間らしさがありありと描かれていました。以前の江戸川乱歩編と同じく、時間が出来たらいつか絶対に太宰治を読もうと決心しました。
シリーズの展開としては、新たに判明したビブリア古書堂の過去に衝撃を隠せません。読む手が止まらず2日で読んでしまいました。個人的に、五浦大輔と田中敏雄の関係が、ペルソナ5のジョーカーと明智みたいでちょっとエモかったです。
次回はいよいよ最終巻。一体どんな結末を迎えるのか楽しみです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物がみんなよくて…
それぞれが皆大変な状況なのに、ごく自然に人を思いやり、恵まれている・ありがたい、と大切な人への感謝を忘れない、心の余裕と豊かさがある。そして、その思いやりを惜しげもなく当たり前のように他者に循環させていく、素敵な世界。人にやさしく、温かく接することの麗しさたるや…
津村さん、初めて読みました。
「本書が誰かの良い友人になることを願っています。」と、誰も取りこぼさない、最後まで優しいところもグッときた。
私は本屋さんで平積みされているのをきっかけにこの本や津村さんに出会ったが、ちょうどもう少しで読み終わるというタイミングで西加奈子さんが出版区の本ツイに出演されており、この本や津村さんを絶賛されていて、ああ西さんもお好きなんだと嬉しくなった。
とくに好きなところ記録。
「この人がこんな様子なら、自分のこれからだって何とかなるだろう、と常に律に思わせてきたおおらかな姉の姿は、律が8歳だった頃と少しも変わっていなかった。」
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ぐわー!おもしろかった!!
ミステリーを読む時は、誰が犯人なのか予想しながら読むが、全く検討もつかず、気づいたら誰もいなくなってしまっていた。残り3人になっても全くわからなった。強いていえば、ヴェラの過去の話がよく出てくるから、何かその人たち関連なのかな?と思ったぐらい。
だから、最後で犯人の文章読んだ時はええぇ!?ってなった。言われてみれば、殺され方がなんか派手というか、細工がすごいなとは思う。
犯人は予想できなかったけれど、次に誰が殺されるのか、どのように殺されてしまうのかを考えるのはすごく楽しかった✨
こんなに時代が経っても面白い小説があるんだと知れた、他のも読んでみたい!
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Posted by ブクログ
結城真一郎さんの作品は好みなものが多く、王様のブランチの紹介でも面白そうだったので楽しみ。
中2の夏。翔吾、鉄平、大樹は幼馴染の乃愛を救うため、虐待を行う母親らを不測の事態から殺してしまう。しかし、法の死角を突き、無罪放免を勝ち取った… それから15年後、乃愛が何者かによって誘拐される。誘拐犯は15年前の事件の真犯人が名乗り出なければ乃愛を殺すと宣言し、さらに事件にかかわった3人や家族の個人情報が開示されていく…
世間的には悪ガキどもの友情物語。けれども、それぞれ家庭の事情を抱え、辛い思いをしている中で、仲間と助け合い絆を深めて行く… 青春。
仲間とは?本当の友達とは?と結城さんに問いかけられている気がする。
鉄平の父親が話した印象に残ったフレーズ。
「幸も不幸もすべては腹次第なんだ」
「腹を満たす。腹が一杯になればみんな幸せになる。そのために一番美味しい飯を出す。それが俺の仕事だ」
料理人としての誇りと信念、そして優しさを感じる。 -
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「自分の価値観の中で整合性の取れる物語を作る、それが一番簡単で気持ちのいい他者への理解の方法だからだ」
極論ではあるが、この言葉を読んで逆に物語を作らない人はいないのではないか、これをしないと相談など成立しないのではないのかと考えた
相談に乗る時、そして相手に伝える時は誰もが自分の価値観を相手に伝えることになる、逆に自分の価値観の中で整合性の取れる物語を作らなければどう相談に乗れるんだろう。
浅はかではあるがその自分の価値観が行き過ぎることが無ければ、行き過ぎていても良い関係が築けるのではないか、そう考える。
私にとって当たり前だと考えていた事が暁海によって負の現象として言語化された。
人によって価値観や考えは異なるがこの言葉に向き合って時間をかけて消化していきたい -
Posted by ブクログ
詐欺をテーマにした3つの短編集。
どれも夢中でページをめくった。
電車で読んでるときも、周りの人も音も気にならないくらい世界観に入り込んで読んでいた。
辻村さんの文章は、すっと頭に入ってくる単語や表現が多い。なのに主人公の深層心理や情景がありありと伝わってくる。
あと文章のテンポ感がそうさせるのか、坂道を駆け下りるような速さで頭の中のストーリーが進んでいく感覚がある。これが本当に好き。
受験生の息子を思う母の気持ち、クリエイターに憧れる主人公の気持ち、自分は詐欺に引っかかったことも仕掛けたこともないのに気持ちの面で重なる部分があり、読んでておもしろかったな。
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