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Posted by ブクログ 2024年04月20日
ずっと気になってたミステリー小説。
新装改訂版が出てて、映像化もされてるとのことで、気分で読んでみた。
まあまあ長編だけど、気付いたら一気読み。半日で読み終えた。
表紙の通り1行の衝撃、まさかの実写映像化。その通りだなと思った。
あとがきを読んで思ったけど、1987年に刊行されてることもあり、確かに...続きを読む時代背景も今の環境とは全く違う。
それでも長年ミステリー好きの心を掴むほどの力のある作品だった。ミステリーって国籍も問わず、時代も問わず愛されるんだな。
Posted by ブクログ 2024年04月11日
映像化不可能なトリックってどんなだろと思い購入。色々考えたものの全く予想していないオチでした。。序盤は読んでいてややダレたものの後半めちゃくちゃ引き込まれ、眠気も飛んで布団の中で読みました。個人的にはエラリイのあの鼻につく感じはかなり好きです。皆がすぐ煙草を吸い始めるところには時代を感じたし、自分も...続きを読むちょっと吸いたくなってしまいました。
Posted by ブクログ 2024年04月10日
すっごく面白かったです!
「衝撃の一文」は本当に衝撃でした。思わず「え、?」と声に出るほどです。小説の可能性に魅せられました。
もう何書いてもネタバレなので何も言えない…ギリギリを攻めて書くと、ミステリーって膠着状態が続くと飽きてしまうことも多いのですが、この本は島と本土に分かれて話が展開するので全...続きを読むく飽きませんでした!むしろ続きが気になってページをめくる手が止まらなかった!
これは映像化できないのでは、?と思うけどするんですよね…気になる…
素晴らしい作品に出会ってしまった( ; ; )♡館シリーズ全部読みたいなと思いました。
Posted by ブクログ 2024年04月09日
25年以上前に旧版で既読。ネタはほとんど覚えておらず、今回も初読同様の驚きを得ることができた。特段、賞を受賞したわけでもないデビュー作である本書が、世に出たこと自体すごいことだと思うし、その後の新本格の流れを見ると、先頭バッターである本書の功績は大きい。大ネタにはもちろん驚くけれど、エピローグでの話...続きを読むの閉じ方も当時、新しかったんじゃないかなと想像する。この作品がどんなふうに実写映像化されたのかはとても興味がある。
Posted by ブクログ 2024年04月04日
同窓のミステリー研究会のメンバー7人が集まったのは無人島にある十角館。そこでは半年前に建築家一家が謎の死を遂げる事件があったという、、、
十角館で新たに繰り広げられる連続殺人。
その背景には学生時代に事故死した建築家中村青司の愛娘千織の復讐が隠されている。
最後まで犯人が誰かわからず、犯人が判...続きを読む明した後に最初から振り返って読み消化できた。
ミステリー好きにお薦めの作品。
Posted by ブクログ 2024年04月03日
いやぁ、凄い本と出会えましたよね。
まんまと騙されちゃいましたし。
これをきっかけに館シリーズを集めるようになったし、自分にとって大切な一冊です。
2024年 一冊目
館シリーズ 第一作目 十角館の殺人
シリーズ物だったので敬遠していた作品でしたが
読んでよかったと思える一冊でした。
数々の伏線回収、終盤に出てくる衝撃の一行
本当に綺麗な締め方で出来ることなら記憶を消して再読したい作品です。
ミステリー小説を初めて読みましたが、こんなに展開が目まぐるしく変わるのかと驚きました。後半は時間を忘れて読み進めてしまった…
様々なミステリー小説のランキングにおいて絶対的上位にあるこの作品をずっと気になっていて、この度映像化されるということで手に取りました。
やられたーー!
伏線は多々拾えていたのに、それをうまく繋ぎ合わせることができなかったのがめちゃくちゃ悔しいです。
叙述トリックの完全なる勝利。お見事。
それにし...続きを読むても叙述トリックは文字だからこ成り立つわけだし、トリックとアリバイの中にはその時代だからこそというものがあったと思うのですが、これを今の時代にどうやって映像として成立させるんでしょう?
小説の完成度が高かっただけに映像版がどう来るのか楽しみです。
あと個人的に小野不由美先生のお名前を拝見してほっこりしました。改めてすごいご夫婦だなぁ。
孤島の館で起きる殺人。
ミステリは知的なパズルであると。
やまいだれはもちろんつくはずがない。
そう捉えたら、古典とか海外ミステリはそんなに読まないけれど敬意を表するにふさわしい作品に間違いない。
いまだに語り継がれるあの一行。色褪せない。読者レビューを読んでも、これだけ有名なのだから読者もその...続きを読むつもりで読んでいるはずなのに「途中でわかった」という意見をほとんど見かけないのが凄すぎる。
Posted by ブクログ 2024年04月22日
ミステリー小説にハマり、帯書きの「衝撃の一行に震える」「本格ミステリ、読むならこの本から」に背中を押されて購入。
直前にアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』を読んでいたこともあり、自分としてはベストなタイミングで本作品に触れられた。
舞台は過去に凄惨な事件が起きた曰く付きの島、『角島』...続きを読む。
この角島で一週間を過ごす計画を立てた、とある大学の推理小説研究会の7人。彼らが島に上陸するところから物語は始まる。
慣れない環境に戸惑いつつも、好奇心に胸を躍らせるサークルのメンバーたち。
と、同時に島の外――つまり本土では、過去この角島で起きた事件で死亡した人物――つまり死者からの手紙が、サークルのメンバーそれぞれの自宅に届いていて…?
ミステリの王道を征く、孤島モノ+屋敷モノ。にもかかわらず、孤島サイドと本土サイドで徐々に謎が明らかになっていく新感覚。
殺人の動機は明確なのに、一向に犯人が分からない緊張感。帯にあった「衝撃の一行に震える」は嘘ではない。リアルに10秒くらい放心してしまった。
ここでのレビューの評価が高かったこと、また、ミステリー小説の歴史の上でもとても重要な作品、とどこかで聞いたので、興味が湧き読みました。
映像ではなく小説だからこその犯人像、読んでいてゾクッとしました。
友人達に勧めたいです。館シリーズを順に読んでいきたいと思います。
Posted by ブクログ 2024年04月12日
館の見取り図とかが推理小説で出てくると興奮します。
2024/4 再読
Huluでドラマ化したので再読。結末トリックを知ってから読むとまた違った良さがあるのがわかる。構成力、文章力、ミスディレクション、全てが一級品。
本屋さんで見かけて、いまだに人気だと知り、久しぶりにまた購入しました。
ストーリーをわかっているのに面白い。
読み出したらもうノンストップ、一気読みしてしまいます。
何度読んでも面白かったです。
読んでる途中で、なんだか既視感あると思ったら、以前にサスペンスドラマで観ていたようです。思わず「あー、この本だったのか」と納得。読みたかった作品なので結果オーライです。
Posted by ブクログ 2024年04月21日
クローズドサークルもので、次に狙われるのは自分かもしれない…というじわじわと押し寄せる恐怖にドキドキしっぱなしでした。
個性的な登場人物達も皆、魅力的で楽しめました。
「あの一行」が大好きで、時々読み返す作品です。
実写版も良かったです。
本格ミステリの流行りを作ったとされる作品。本をあまり読んでない人、たくさん読んでいる人どちらの人にもおすすめできる作品。
再読。あー面白かった!
何年振りだろうか。
大筋を知っていても、面白い。
あー。よくできてるなぁ、と感心した。
人に勧めたら、自分がスッカリ再ハマりしてしまって、続篇も再読しようかしら!と思っている、
夜明け前(やめられずあさを迎えてしまった)
かの有名な綾辻先生の十角館の殺人。
初めて読んだときのこの衝撃をきっと忘れないと思います。
被害者と一緒になって犯人に騙されて夢中になれる作品でした。
話の順番がとても素晴らしかったです
犯人が誰なのかを自分も探ってたのですが見事にどんでん返しされました。
でも今考えたら最初からおかしかったんですよね
余韻に浸ってます
館シリーズが好きで全作何度も読み返してますが、最初にどれから読んだら良いのと聞かれたらいつも十角館かなと言ってます。並行した時間の流れの場面展開がワクワクドキドキを高めていって何度読んでも楽しめる作品だと思います。
本格的なミステリー小説は初挑戦でしたが、非常に読み応えのある良い話でした。
動機や主犯などは正解していたのですが、思いもよらない仕掛けがあり、最初から最後まで楽しめる美しい話の組み方だと思いました。
ぜひ著者の他作品や全く別のミステリにも手を伸ばしてみたいです。
素晴らしい作品をありがとうございまし...続きを読むた。
綾辻行人氏の作品を初めて読みました。
最後の方で、この作品あんまりかな…?と思ったところまさかの衝撃展開が…!!
思わず最初から読み返してしまいました(笑)
ミステリー好きには必読です。
十角館の殺人
最初はあだ名(名探偵の名前)とキャラクターが一致しなくて全然読み進められなかったけど殺人が起こったあたりから続きが気になって一気に読了!島で起こる事件と本土で明かされる過去の事件、純粋に事の解決を急ぎ前のめりで読み進めたばっかりに完全に騙された!!
島に行った大学生メンバーと全く同...続きを読むじ気持ちで準備されたプレートの文字や作者の書き方に違和感を覚えることが無かった、彼らの中に犯人はいると思い込んでいた。事実彼らの中に犯人はいたのだけれど、島にいる彼と本土にいる彼が同一人物だと最後の最後まで気が付かなかったのでこれは本当に言葉にできない。気持ちいいほどしてやられたり(笑)こういうミステリは最後犯人が捕まらないのが定番なのかな?と思って終わり方を気にしていたけど最初に罪のすべてを書いた瓶を流した伏線が回収される終わり方は最高!としか言いようがない!名作だった!
読み応えあって面白かった!
似たような話(こっちにほうが先やとおもうけど)金田一少年の電脳山荘があるね。
ミステリー好きなら読むべき一冊でした!
Posted by 読むコレ 2013年05月06日
発表当時はミステリー界に大きな影響を与えた作品らしい。
名作であることは間違いないので読んでみることを勧める。
未読の方は、アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』を読んでからにするとより楽しめると思う。
Posted by ブクログ 2024年04月18日
ロングセラーの本格派推理
読んでみると、長年映像化不可能と言われていたのがよくわかる、衝撃の一行
しかし、綱渡りのような計画であることは間違いなく、犯人は行幸に恵まれてるよなぁ、と感じるのは愚考だろうか
Posted by ブクログ 2024年04月16日
登場人物の個性がちゃんとあり、誰が誰かわからなくなる現象は起きなかった。
結構身構えて読んだのに、あっさりトリックに引っかかってしまった。
私は思い込みを持って読んでしまっていたけど、柔軟な思考の人なら推理して犯人を当てることができただろうなと思う。
ただ動機や本筋以外の部分で、「あれは何の意味が?...続きを読む」と釈然としないところがあるので、もう一度じっくり読み返したい。
Posted by ブクログ 2024年04月15日
映像化に伴い久々に再読
最近新しめの文面ばかり読んでたからか、思いのほか時間かかった…再読だからってのもあるかもしれない。
やっぱりこの作品は、初読の衝撃に勝るものがない。当時部屋でうわぁーーまじでーーー!!って叫んだのを覚えてる。
その衝撃を忘れられないから、2回目以降はどんなに時間をあけて...続きを読むも、答え合わせというか神様視点なんだよね…それはそれで面白いんだけども。
今回、多分10年はあいたと思うんだけど、細かいトリック以外はほとんど覚えてた。
初読なら本当に、衝撃と直後の答え合わせが楽しすぎる作品。だから星4なんだけど、時間開けると期待値が上がってしまうのかあんましだった。再読はしないかもだけど、表紙の赤い十角館がお気に入りなので、本棚に入れとく。
Posted by ブクログ 2024年04月12日
やっぱり面白かったーー!!
途中ぐらいからこの人が犯人かなーと思ってた人が犯人だったけど、「驚きの1行」でそういうことか!てなった。確かに驚く。これは実写化は絶対ムリでしょう!!!本だからできるのでは?
huluで見た方の感想聞きたい!!
Posted by ブクログ 2024年04月10日
【あらすじ】
十角形の奇妙な外観を持つ館“十角館”が存在する、角島(つのじま)。 1986年、“十角館”を建てた天才建築家・中村青司(なかむら・せいじ)は、焼け落ちた本館・青屋敷で謎の死を遂げていた。 半年後、無人島と化していた角島に、K大学ミステリ研究会の男女7人が合宿で訪れる。 その頃、海を隔て...続きを読むた本土では、かつてミス研メンバーだった江南孝明(かわみなみ・たかあき)のもとに【死んだはずの中村青司】から1通の手紙が届く。 <十角館に滞在するミス研メンバー>と<死者からの手紙>。 「偶然とは思えない」―。江南は調査を進めるなか、島田潔(しまだ・きよし)という男と出会い、行動を共にしていく。 一方“十角館”では、ミス研の1人が何者かに殺害される。「犯人は一体誰だ?」疑心暗鬼に陥り、互いに仲間を疑いはじめるメンバーたち…孤島である角島から出ることができるのは、1週間後。 2つの物語から起こる【想像を超えた衝撃の結末】とは。
【感想】
衝撃の1行を読んだ時に『えっ?』っとなり、一気に色々な事がフラッシュバックしてひっくりされるのは、本当にミステリとして面白い!!
単純といえば、単純なのかもしれないがだからそこ気付けないなーと感じ、やられた!という気持ちが悔しくも気持ちのいいスッキリ感があった!!
実写化不可能と言われている作品で、実写はどうやるんだろうと思い、鑑賞したが、まぁシンプルゆえにこういうやり方でいいのかーと納得!
思ったよりも登場人物の顔とかそこまでちゃんと観てないよなーと思い直しました。
Posted by ブクログ 2024年04月10日
海外ミステリに全然詳しくないのでエラリイもカーも初耳だった。
小説だからこそのトリックが面白かった。名前が本名ではなくあだ名であるのも先入観に引っ張られていたことに気がつく。
殺しの動機は不十分とは思わないけど、もう少し犯人の孤独やその慰めについて知りたかった。なんというか、復讐を捧げた相手を神格化...続きを読むし過ぎてないか?それでいて姿が見えなくなったから自白(みたいなもの)するのは、もったいないなぁと思った。犯人に肩入れするわけではないけど。
ふと思ったけど、探偵が解決できず犯人が勝つ、または犯人の逃亡を許すミステリーってあるんだろうか。
Posted by ブクログ 2024年04月10日
実写化が決まったというネットニュースを目にして興味がわき、読みました。
時は1986年。携帯電話が世に出ていない頃のミステリーです。
大学のミステリ研究会のメンバー7人が無人島を訪れ、風変わりな十角形の館で過ごします。
ミステリ研のメンバーが島に来る半年前、十角館の北側にあった青屋敷が炎上して全焼。...続きを読む
十角館と青屋敷を建築した男とその妻、使用人夫婦の合計4人の死体が焼け跡から発見されるという事件がありました。
その事件は「謎の四重殺人」と報道され、真相はわかっていません。
ミステリ研のメンバーが島を訪れるタイミングで新たに次の事件も幕を開けます。
本土でも探偵が登場し、島と本土で本格推理が繰り広げられ、謎解きに参加するような気持ちで読み進めました。
文庫本の解説にもあるのですが、この作品は「孤島もの」「吹雪の山荘もの」と呼ばれるジャンルにあてはまります。
伝統的な型があるわけですから、作者は他の作品と違いをつけるために誰もが思いつかないような独自のトリックを考え出さなければなりません。
事件の真相が見えた一瞬が意外すぎて、最初、うかつにも重大な一行を読み飛ばしてしまいました。
「あれ? 今、すごいこと書いてなかった?」と思考を戻し、ページも前に戻し、一歩遅れて大変驚きました。
読後、興奮冷めやらぬままhuluで実写版を見て、よく映像化したなぁ、頑張ったなぁと感心しました。
原作もドラマもどちらも面白かったです。
Posted by ブクログ 2024年04月09日
ストーリーの先が知りたくて、一気に読み終えた。
ミステリー小説は久々に読み、この小説家の本は初めて読んだが飽きずに読めた。
物語の設定や展開が面白かったし、最後の最後まで犯人が分からず、知った時には「え?」と思わず口にしてしまった。
Posted by ブクログ 2024年04月08日
・“映像化不可”な作品が実写化
・あの1行を読むだけで全てがひっくり返る
この2つが気になって気づいたら手に取っていた。
初めは登場人物のあだ名がカタカナで誰が誰かよく分からなくて少し挫折しかけた。正直このあだ名意味あるのかな、、ってね。だけど最後まで読んで分かったけど、このあだ名もトリックの一...続きを読むつだった。
“あの1行”を読んで実際鳥肌立ったし、びっくりして一瞬時が止まった。
本当にどうやって映像化するの?!
Posted by ブクログ 2024年04月07日
衝撃の一行に「えっどういうこと?」と混乱しながらも、最後まで読んだ時には、「やられた〜」と感じた。とても読みやすくすぐに面白いと感じることが出来た。
Posted by ブクログ 2024年04月07日
面白かった。
衝撃の1行との見出しで買ったが、最初はどの行かわからなかった。後で、「あ、あの行か」とわかった感じ。僕にはそれほど衝撃は感じられなかった。
僕的にはイニシエーションラブの方が衝撃は大きかったかな。
Posted by ブクログ 2024年04月06日
衝撃の一文が予想外のところにあって、しばらくフリーズした!
最初は登場人物の名前がわかりづらく、読みづらいなと感じたものの、気づいたら一気読みしてしまっていた。
Posted by ブクログ 2024年04月05日
焼死事件があったいわく付きの島に7人のミステリ研究会の大学生がやってきた。十角形の家に1週間の予定だったが、一人殺され、連続殺人が始まる。犯人は仲間の中にいるのか、それとも死んだはずの男がこの島にいるのか…
ガーン、なんと、有名な決め台詞に気が付かなかった…。似た名前の人かな、と思ってしまって…。...続きを読むミステリの大御所の作品を知っていればもっと楽しめるのかな、と思うと、ちょっと悔しい。
読む前に「映像化出来んと思う」「大どんでん返しやで」「最後まで読んでね」と知人から聞いたせいで、話の流れの予想がついてしまった。しかも、この作品と同じタイプの綾辻さんの「映像化出来ない」作品を読んだことがあったので、個人的な感想は「普通の面白い」にとどまってしまった。
それでも、登場人物の名前の面白さ、トリック、理由と告白、すべてが凄い作品だと思う。これがデビュー作とは…。リアルタイムで読みたかったなぁ。
面白すぎた
匿名 2024年03月22日
言い回しもかなり好みな作品でした。
映像化不可の文言に惹かれて購入した読みましたが、そういう感じなんだ!!!と感動するくらいどんでん返しがありました。
映像も楽しみです。
綾辻行人さん作品の中で
読もう読もうと思って今まで温めてしまっていた一作。漫画版の試し読みをきっかけに原作を読み始めました。
漫画版とはことなる展開(漫画版はさわりしか読んでいないので想像ですが)というか、小説ならではの巧みな技術でさすがだなと思いました。気持ち良く騙されたい人におすすめです。
全く見当もつかなかった人物が真犯人だったので、読み応えがありました。本土と島の話のバランスが丁度良くて、とても読みやすかったです。
真犯人が警察の口から告げられた際に初めて、学生サークルの皆があだ名で呼ばれていたことの面白さを最大限に感じました。
あの1ページの1行目に彼のあだ名が明かさ...続きを読むれたのは、作者の趣向なのか偶然なのかは分かりませんが、どちらにせよ天才的な演出でした。
ただ、トリックに感心させられる代わりに、描写が淡々としており、登場人物への感情移入は難しかったです。本編が唐突に終わってしまって、消化不良になるところでしたが、エピローグにて瓶が彼のもとに流れ着き、子どもに島田へ渡すように声をかけたところで終わったところが、綺麗に物語がおさめられているという印象を受けました。
最近漫画版も出版されたので、両方を読み比べると、文字で本を読むことの楽しさを味わえる作品だと思う。
言葉による表現から物語の場面が頭の中に映像化される楽しさを実現してくれる表現力、描写力が備わった作品である。
ストーリー自体は、アガサクリスティのそして誰もいなくなった仕立てかと予想はしながらも、...続きを読む独自のトリックとアリバイ工作、謎解きから結末への物語の終息のさせ方が綺麗で充分に楽しめた。読後の余韻が心地よいミステリーだった。
匿名 2019年12月13日
どんでん返しものということで購入しましたが、イニシエーションラブのようなラスト一行で話の見方が変わってくるものを想像して読んだので個人的にはそこまでの衝撃はありませんでした。
しかし犯人は予想もしなかった人物でしたし、ミステリーは事実が判明していく内に先の展開が読めてくることも多いのですがこち...続きを読むらは先の展開も読めず、ラストの回収も好きでした。面白かったです。
綾辻さんのデビュー作と言ったらこれ。
高校の時、初めて読んで再読したく買いました。
アガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」がモデルかな?
特に、読んだ当時は記述トリックといものを知らなかったので、これは騙されたという作品。
舘シリーズは有名なので流石に名前は知っていましたが、読んだことはありませんでした。
ですがふと推理小説が読みたくなり、評判の高い今作を購入しました。
亡くなった中村氏やその弟は犯人としては在り来りですし、本土の登場人物が皆本名で描写されているのに対して島にいる学生の本名は頑なに出てこない(結び付...続きを読むけさせない)辺りに何かヒントがあるのだろうとまでは思いましたが、それでも他の皆さんのコメントの通りあの一文は驚きました。
いや、他の学生より先に島に来ていると言う点では少し怪しいとも思ったのですが、この人物の描写を見て違うのかなと感じてしまいました。
冷酷で残忍な犯人、と言うイメージに縛られていたのかもしれません。
全体としては面白かったのですが、個人的にはあれほどの殺人を犯したことに対して肝心の動機が犯人のある種の妄想に過ぎずこじつけっぽいというか身勝手(故人の死を悼んでいる者まで殺している。またその理由もただの自己満足の範囲を出ず偽善的)なのが少しだけスッキリしませんでした。
そもそも被害に遭った学生達は亡くなった千織が中村氏の娘であることは知らず、つまり十角館が千織と関係があることも知らなかったのでしょう。
なのにも関わらず、自らが十角館に呼ぶように仕向けておきながら何も知らずに喜んでいる学生達を憎むと言う一連の行動には些か疑問を覚えます。
結局のところ、自分で千織を救えなかった自己嫌悪を他者に責任転嫁したに過ぎないでしょう。そう言った点が多少納得出来なかったため星4です。
何となく後回しにして、結果、積本化してたけど…。もっと早く読んでおけば良かった‼︎後発の他の作品で同じ系統のトリックを使ったものを先に読んでいたので、驚きは半減してしまった。勿体無い…この本ほど鮮やかのものは中々無いというのに。この本の紹介でよく聞く一文、『衝撃の一行』とは良く言ったものだと思う。デ...続きを読むビュー作だけあり、鼻息の荒さがモロに感じられる。それがまた心地良い。
Posted by 読むコレ 2014年06月16日
ミステリを読んでいると聞くともなしに聞こえてくる伝説の一冊。
ということで少し佇まいを正して取り組みましたが、結論から言えば非常に僕の好みに合っていて面白かった。
つまりリーダビリティに気を遣った大変「読ませてくれる」作品でした。
ただ引っかかるのが、本格的なミステリ読みが読んでも同様に満足い...続きを読むく内容だったろうかという点。
殺人の動機、背景にある青屋敷事件との絡み、探偵の役割などが、パチッとピースが嵌っていく感じをさせなかったのがその理由です。
云わばミステリ入門編といった印象。
楽しめるミステリをお探しの方には是非。
匿名 2015年12月21日
最後まで一気に読ませる展開なのは流石プロって感じだけど、かなり前半から犯人の行動が絞れるし、最後の三人になって一人が足跡についてしゃべり出した時点で、誰が犯人でなぜ二ヶ所で物語が同時進行していたかが決定的になる。(果たして残りの二人のうちどちらが犯人だったのかは一瞬迷うが、体格や印象からもほぼ確実)...続きを読む
後はダレて行くだけ。犯人発覚後の犯行説明もつまらないうえに、殺人の動機がストレートで意外性もない上に薄すぎて、読んでて心が動かない。プロローグの瓶もエピローグに登場するのに全く意外性なし。
最後に犯人が裁かれるニュアンスなのは良し。
こんなことで何人もの人を殺した身勝手な奴が裁かれずに終わっていたら非常に後味が悪かった。
退屈はしなかった。それだけの小説。
でも一気に読めるくらいの勢いがあった作品なので同著者の他の作品に期待したいです。
Posted by ブクログ 2024年04月20日
古き良きミステリー(?)。綾辻作品は初めてでしたが、なるほどこう言うことねと思いながら読み進めました。ペース良く読めた。程よくドキドキハラハラしながら読めました。ただ、、、ずるくない?笑
Posted by ブクログ 2024年04月16日
島と本土、○日目などと分かりやすく章が区切られているため、ミステリーなのに読みやすい
時系列や場所も分かりやすく記されていて、それぞれのトリックの種明かしも詳細に書かれている
島にいる登場人物はニックネームが当てられているので最初は少し複雑で想像に労力を使うが、例の一文のために、それぞれのパーソ...続きを読むナリティや立ち姿をイメージしながら読んで欲しい
Posted by ブクログ 2024年04月12日
登場人物や場所などが思ったよりも複雑で、きちんと整理せずに読み進めてしまった。そのため「衝撃の一文」の驚きが半減されてしまった。読む人には少し時間がかかってでもきちんと頭の中で整理してイメージしながら読んで貰ったほうが楽しめる作品だということをお伝えしたい。
Posted by ブクログ 2024年04月04日
確かに1行で「えっ!?」ってなるな。
この本を読むにあたって、あの1行の…という情報なしで読み始めるわけにはいかず、それがどこなのかという邪推とも言える読み方をしてしまったかもしれない。
でも冒頭の感想が一番。
最初は登場人物の名前が分かりづらくて読みにくさもあったが、事が起こり始めると先が気...続きを読むになってあっという間に終わった。
ミステリはエンジンかかると止まらなくなる。
作中の時代は、私も学生の頃であった時でした。推理小説を乱読してかつバイクに乗り、友人達と楽しい時間を過ごしていました。
そのような風景が目に浮かぶ素晴らしい情景描写でした。
Posted by ブクログ 2024年04月07日
孤島で起きる連続殺人事件。
そして誰もいなくなったを意識して書いてるとは書いてあったけど、流れがまんま過ぎて斬新な感じはほぼしなかった。
たった一行で世界が変わると謳ってたけど、多分どこかで一瞬ネタバレ見ちゃってたのかそこまでの衝撃もなく…。記憶消してもう一度読みたい^^;
378pの、建物のどこか...続きを読むで響いた硬い物音って何だったんだろう…?火つける前に音出るようなことしてたっけ…?
新鮮さもなく淡々と読んでしまったけども、決して退屈だったわけではなく、やっぱり王道ミステリは好きだし、島と本土と平行して話が進んだり本名明かさずあだ名呼びってところは面白かった。他の館シリーズも読んでみよう!
ミステリーをあまり普段読まないので王道ミステリーを、と思い。まったく頭が切れないので、最初から推理することは放棄し、ぷかぷか流され、純粋に真相を楽しませていただいた。おもしろかったのでよしとしようね。