あらすじ
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!
1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
「ある一文に驚かされる」ということは、読む前から知っていた。つまり、どこかに大きなどんでん返しが待っていることを承知したうえで読み始めたことになる。
それでも、その一文を実際に目にした瞬間、ページをめくる手が止まった。
しかし、この作品の凄さは、その一文が持つインパクトだけではないと思う。
真相を知ったあとでそれまでの叙述を振り返ると、必要な情報はきちんと提示されている。それでいて、読み手の思い込みや文章の受け取り方を巧みに利用し、自然に別の景色を見せている。その構造に気づくほど、「これは実にフェアなトリックだ」と感じた。
騙されたというより、こちらが勝手にそう読んでいたのだと納得させられる。その感覚が心地よい。
そして、あの一文の後も物語は終わらない。真相が明らかになることだけをゴールにせず、最後まで作品としてきちんと着地させる結末も、この小説の魅力の一つだと思う。
なるほど、後のさまざまなミステリー作家に大きな影響を与えた作品だということにも頷ける。
「あの一文」で語られがちな作品ではあるが、その一文を成立させるために積み上げられたすべてを含めて、傑作なのだと思った。
Posted by ブクログ
僕が物心ついてから初めて読んだミステリー小説でした。読破した当時、衝撃のあまり本を手放すことができず何度も読み返したことを今でも覚えています。
それ以来、「ミステリーって面白い!」と思うようになり、ひいては本が好きになっていきました。
原点にして頂点という言葉がこんなに似合う作品はありません。
新本格ミステリの火付け役、まさに生ける伝説です。
最高の作品をありがとうございました。
Posted by ブクログ
初版は40年前なのか、、good old classic だわさ。ひってなったし。あだ名で呼び合うことが読者に対するトリックになっていたとは。解説も面白かった。
Posted by ブクログ
本土側で過去の事件や関係性が明かされていくのと同時に孤島側で殺人事件が起きていくという作りが良かった。
また最初は渾名だと名前覚えにくいって思ってたけどクライマックスでなるほどな~ってなった。
Posted by ブクログ
本格ミステリ小説というものを読むのは初めてだったが、本当に面白かった。
それぞれのキャラクターに怪しいところがあって、誰が犯人なのか考えながら読んだけど例の一文を読むまで分からなかったから鳥肌が立った。ものすごい叙述トリック。ミスリードがすごい。
守須が絵を描きに遠出していたこと、それを理由に昼間の江南たちとの同行を拒絶していたことに気づいた瞬間が気持ちよすぎる。
江南の名前がコナン・ドイルと近しく、守須もその流れなのかと思いきや、まさかの展開。
殆どの主要登場人物がふたつの名前を有しているからこそできるトリックで本当に面白かった。
Posted by ブクログ
プロローグとエピローグのつながりに感動した。
途中の十画館でのエピソードも臨場感があり、最後のヴァンの告白とそれが結びついて面白かった!
Posted by ブクログ
みんなが言う「あの一行」の情報だけ知ってて、どういうことだろうって読んでたけど.....衝撃すぎた。
エピローグまで読んでそれぞれの章読み返して、改めて物語が緻密に練られすぎてて鳥肌すぎた。
Posted by ブクログ
非常に読みやすく、犯人は結局だれだ!?とページをめくる手が止まらなかった
クローズドサークル系はやっぱりおもしろい!
なおかつ伏線やどんでん返しがしっかりあるのかまたよかった!
ただちょっと、犯行の動機が「そんなことでそこまでするか?」と思ってしまった
Posted by ブクログ
面白かった。時間がないのに止まらなくて一気に読んでしまった。。
最初は登場人物の変わったあだ名が慣れなかったりしたけど、これも意味があるんだね。
構成が面白いし、有名なラストの一文も、読んだ瞬間にあれ?って思ってすぐに読み返したりしちゃった。
すぐに次の館シリーズが読みたくなりました。
気になった点としては、40年近く前の作品だから仕方ないかもだけど、登場人物がやたらに煙草を吸うなと。。最近も館シリーズの最新作を執筆されてるそうだけど、煙草の事とか、時代の流れを感じるのも面白そう。
でもそれ以外は40人近く前の作品でも特に違和感もなく読めた。
評判通り
ミステリと言えばでタイトルの挙がる本書。
小説ならではの薄氷の上をゆく上質なトリックには脱帽です。
読めば最高の体験が出来ることが確約された作品となります。
最後まで気付けないトリック
クローズドサークルもので多数の書評でおすすめされていた本作ですが、今回始めて読みました。犯人の正体は早くから気付くことができるものの、テンポの良い展開に読み進める手が止まらず、最後のトリックには舌を巻かされました。未読の方には是非読んでいただきたいです。
Posted by ブクログ
名著・名作と呼ばれるものにはやはりちゃんとそれだけの理由があると確認させられる名著。
ミステリーを読むなら「十角館の殺人」と多く名前が挙げられるだけのポテンシャルがこの作品にはありました。前情報・先入観無しで手にとって欲しい作品です。何も知らずにこれからこの作品を読めるあなたがうらやましい!そう思えるほどの作品です。
館ミステリー最高峰
読み始めは、なんてことない館ミステリー系だと思っていたが、本土と島で時系列で進む話の中で、その結果への結びが衝撃的だった。登場人物を海外作家の宛名にしてあるのも、意味があることを知らされる。とても上手い組み立てだと思った。
匿名
難しい
重いような軽いような本でした。
読んでるうちに濃い青色と黒、そして最初と最後に出てくる薄緑色の壜の色がずっと頭の中に想像されていました。
Posted by ブクログ
・“映像化不可”な作品が実写化
・あの1行を読むだけで全てがひっくり返る
この2つが気になって気づいたら手に取っていた。
初めは登場人物のあだ名がカタカナで誰が誰かよく分からなくて少し挫折しかけた。正直このあだ名意味あるのかな、、ってね。だけど最後まで読んで分かったけど、このあだ名もトリックの一つだった。
“あの1行”を読んで実際鳥肌立ったし、びっくりして一瞬時が止まった。
本当にどうやって映像化するの?!
Posted by ブクログ
自分の中でミステリーにハマるきっかけになった一冊。原点にして頂点。島と本土と2つの視点で進んでいく感じや鮮やかなトリックは本当に時代を感じさせない。古いのありきで評価されてるわけじゃないのがとてもいい。シンプルなトリックなのに、あの一文でひっくり返される快感はこれからも忘れないと思う。
十角館の殺人がミステリー人生の入口でほんと良かった!
衝撃の一行
2024年 一冊目
館シリーズ 第一作目 十角館の殺人
シリーズ物だったので敬遠していた作品でしたが
読んでよかったと思える一冊でした。
数々の伏線回収、終盤に出てくる衝撃の一行
本当に綺麗な締め方で出来ることなら記憶を消して再読したい作品です。
展開が目まぐるしく変わる
ミステリー小説を初めて読みましたが、こんなに展開が目まぐるしく変わるのかと驚きました。後半は時間を忘れて読み進めてしまった…
悔しい
様々なミステリー小説のランキングにおいて絶対的上位にあるこの作品をずっと気になっていて、この度映像化されるということで手に取りました。
やられたーー!
伏線は多々拾えていたのに、それをうまく繋ぎ合わせることができなかったのがめちゃくちゃ悔しいです。
叙述トリックの完全なる勝利。お見事。
それにしても叙述トリックは文字だからこ成り立つわけだし、トリックとアリバイの中にはその時代だからこそというものがあったと思うのですが、これを今の時代にどうやって映像として成立させるんでしょう?
小説の完成度が高かっただけに映像版がどう来るのか楽しみです。
あと個人的に小野不由美先生のお名前を拝見してほっこりしました。改めてすごいご夫婦だなぁ。
敬意を表するにふさわしい一冊
孤島の館で起きる殺人。
ミステリは知的なパズルであると。
やまいだれはもちろんつくはずがない。
そう捉えたら、古典とか海外ミステリはそんなに読まないけれど敬意を表するにふさわしい作品に間違いない。
いまだに語り継がれるあの一行。色褪せない。読者レビューを読んでも、これだけ有名なのだから読者もそのつもりで読んでいるはずなのに「途中でわかった」という意見をほとんど見かけないのが凄すぎる。
その1行で鳥肌が立つ
ここでのレビューの評価が高かったこと、また、ミステリー小説の歴史の上でもとても重要な作品、とどこかで聞いたので、興味が湧き読みました。
映像ではなく小説だからこその犯人像、読んでいてゾクッとしました。
友人達に勧めたいです。館シリーズを順に読んでいきたいと思います。
何度読んでも面白い
本屋さんで見かけて、いまだに人気だと知り、久しぶりにまた購入しました。
ストーリーをわかっているのに面白い。
読み出したらもうノンストップ、一気読みしてしまいます。
何度読んでも面白かったです。
面白かった
読んでる途中で、なんだか既視感あると思ったら、以前にサスペンスドラマで観ていたようです。思わず「あー、この本だったのか」と納得。読みたかった作品なので結果オーライです。
面白い
本格ミステリの流行りを作ったとされる作品。本をあまり読んでない人、たくさん読んでいる人どちらの人にもおすすめできる作品。
あー、面白かった!
再読。あー面白かった!
何年振りだろうか。
大筋を知っていても、面白い。
あー。よくできてるなぁ、と感心した。
人に勧めたら、自分がスッカリ再ハマりしてしまって、続篇も再読しようかしら!と思っている、
夜明け前(やめられずあさを迎えてしまった)
すごいミステリー
かの有名な綾辻先生の十角館の殺人。
初めて読んだときのこの衝撃をきっと忘れないと思います。
被害者と一緒になって犯人に騙されて夢中になれる作品でした。
十角館の殺人
話の順番がとても素晴らしかったです
犯人が誰なのかを自分も探ってたのですが見事にどんでん返しされました。
でも今考えたら最初からおかしかったんですよね
余韻に浸ってます
最初に読むならこれかな
館シリーズが好きで全作何度も読み返してますが、最初にどれから読んだら良いのと聞かれたらいつも十角館かなと言ってます。並行した時間の流れの場面展開がワクワクドキドキを高めていって何度読んでも楽しめる作品だと思います。
まーーーじか
本格的なミステリー小説は初挑戦でしたが、非常に読み応えのある良い話でした。
動機や主犯などは正解していたのですが、思いもよらない仕掛けがあり、最初から最後まで楽しめる美しい話の組み方だと思いました。
ぜひ著者の他作品や全く別のミステリにも手を伸ばしてみたいです。
素晴らしい作品をありがとうございました。
どんでん返し
綾辻行人氏の作品を初めて読みました。
最後の方で、この作品あんまりかな…?と思ったところまさかの衝撃展開が…!!
思わず最初から読み返してしまいました(笑)
ミステリー好きには必読です。
騙された!
十角館の殺人
最初はあだ名(名探偵の名前)とキャラクターが一致しなくて全然読み進められなかったけど殺人が起こったあたりから続きが気になって一気に読了!島で起こる事件と本土で明かされる過去の事件、純粋に事の解決を急ぎ前のめりで読み進めたばっかりに完全に騙された!!
島に行った大学生メンバーと全く同じ気持ちで準備されたプレートの文字や作者の書き方に違和感を覚えることが無かった、彼らの中に犯人はいると思い込んでいた。事実彼らの中に犯人はいたのだけれど、島にいる彼と本土にいる彼が同一人物だと最後の最後まで気が付かなかったのでこれは本当に言葉にできない。気持ちいいほどしてやられたり(笑)こういうミステリは最後犯人が捕まらないのが定番なのかな?と思って終わり方を気にしていたけど最初に罪のすべてを書いた瓶を流した伏線が回収される終わり方は最高!としか言いようがない!名作だった!
だまされたー
読み応えあって面白かった!
似たような話(こっちにほうが先やとおもうけど)金田一少年の電脳山荘があるね。
ミステリー好きなら読むべき一冊でした!
Posted by 読むコレ
発表当時はミステリー界に大きな影響を与えた作品らしい。
名作であることは間違いないので読んでみることを勧める。
未読の方は、アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』を読んでからにするとより楽しめると思う。
ドラマから来ました
先ドラマなので、どこまでドラマと違うのかのために読んだんだけど、こっちを先に読んだら良かったッ!小説版の方が面白いけどいろいろまだ謎がある。そう言った意味で人間にストーリーが付いたドラマ版も良かった。
Posted by ブクログ
ミステリの金字塔的なやつ
ちゃんと読んでいくと犯人が絞れてくる。
でも、絞れたのは最近の小説ではこの手のミステリオマージュが増えたからのかもしれない。
ただ、トリックに違和感なく読めて、ついつい読み進めてしまうからやっぱり名作。
Posted by ブクログ
湊かなえさんミステリー教室その3。1987年作品。新本格推理小説の草分け。『そして誰もいなくなった』に倣った導入は若干入りにくいが、推理ファンではない小生には、はなから犯人当てる気も失せる緻密さ。
Posted by ブクログ
無人島にある十角館と呼ばれる館での殺人のお話だった。
十角館では中村青司の影がちらつく中殺人が進んでゆき、本土と島の両方で謎解きが進んでいた。無人島である十角館での犯人が自分では思い当たらなかったので、犯人が警部に話を聞かれてミステリー同好会での通称を名乗ったときは正直驚いた。新装版とは言え、50年近く前に書かれた話だとは思えなかった。解説も充実していて、新本格派ミステリーとは、という背景も垣間見えた。
他の館シリーズも読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
映像化が不可能とされていたって言う謳い文句が気になって購入
買う前に調べた内容で少しネタバレを知りつつ犯人は誰だろうと思いながら読んでみたけど結局分からないまま種明かしされた
ミスリードが沢山あって翻弄されながら読んだけど最後は綺麗にまとまって良かった
数日間かけて1人ずつ殺していく犯人の心理は理解できない、私なら頭狂っちゃいそう
まあそもそも殺人してる時点で狂っちゃってるのか
中弛みせず次は?次は?って思いながらサクサク読めて面白かった
Posted by ブクログ
夕木春央氏著の『十戒』の設定は本作を参考にしたのか?と一瞬考えたが、そもそもアガサ・クリスティなどの名作家がよく使う設定でもあったと思い直した。
渾名をうまく使ったミステリーで、終盤まで犯人が分からずドキドキした。
終わり方が秀逸。
Posted by ブクログ
前評判を聞きすぎる前に読めばよかった〜〜がひとまずの感想。
面白かったし、核心の仕掛けは「えっ!?」とはなったものの、その一言に期待しすぎていた。
てっきり、散々「あの一行」と言われていたから、地の文かと思っていたが台詞だったとは……。
それ故に、この台詞めっちゃ衝撃だけど、これが「あの一行」なのか……? どうなんだろう……? と思ってしまった。
前提知識がなければむしろ、驚きのままに読み進められたかと思う。
エピローグがしっかり犯人視点で語られるシーンがあったのは良かった。
最近のミステリーだと、驚きの余韻を薄めないためか、あっさりと終えたり、何なら衝撃の事実が発覚して了。という作品もあるが、個人的には不完全燃焼になるため、昔ながらの犯人の語りは欲しい派。
ネームバリューが先行して、これからミステリーに触れ始める人にとっては逆に手を出しづらく感じている人もいるのではないだろうか。
私がそうなのだけれど、最も、この感想はネタバレあり設定するため未読の方には届かないのだが……。
しかし、この作品をリスペクトしたり、ミステリを語る際によく触れられるためふんわりとしたネタバレを食らっているような気分になりつつ、読まなければ心置き無く後続の作品を読めないなと思い、積読を解消するに至った。読んで良かったし、このアイデアは本人も他人ももう使えないなぁと思った。
こんな風に語っているとタスクとしてだけ考えているようだけど、そんなのは大先生に対して失礼だし、娯楽として十分に楽しませていただいた。
そして有名すぎる一作目を読み終えたことで、なんだかミステリ好きの世界に1歩踏み入れられたような気がする。
館シリーズも読破したいところ。
Posted by ブクログ
mixi2でやたら目にしたので、気になって読んでみた。
アガサクリスティの「そして誰もいなくなった」形式で最良の内容では無いのかと思われた。
30年以上前の作品だが、全然楽しめる内容だった
Posted by ブクログ
発売から40年近くなるいまでもミステリ界隈で絶大な人気があり、某フリマアプリでも値崩れしていないすごい小説。
人数が多い割には説明がくどくなり過ぎず、ミステリ初心者の自分には十分楽しめることができた。
映像化無理やろ...と思ったけど、他の方のレビューをみるとすでにされているとのこと。どうやってるんだろう...
Posted by ブクログ
大学ミステリー研究会の七人が過去に悲惨な事件が起きた「角島」の「十角館」を訪れそこで殺人が起こっていく話。
島と本土で視点を分けて物語が進んでいくことで物語により深みが出ていて、視点を分けている理由があることにも最後の結末から分かりとても驚いた。
実写化が難しかったと言われている理由が分かった。
Posted by ブクログ
全体的にはとても面白かったが、今の時代に読むとこれを超えるミステリーは他にもあるかなぁ。
読み終わって思ったのが、ちょっと犯行動機が弱いし、急性アルコールっていうのも事故だしあまりにも被害者が可哀想ですね。
少し期待が大きすぎましたが、ただ当時としてはかなり衝撃的だと思います。
Posted by ブクログ
ミステリー小説の傑作として評価の高い本作。個人的に登場人物の人数も多くニックネームも分かりづらかったため、整理や把握が少し難しかった。
「衝撃の一行」も通り過ぎた後、ページ戻してを確認して「しまった〜そういうことかぁ〜」と少し整理してからの「衝撃」。その「一行」を目にした「瞬間」にしっかり特大の衝撃を受けたかった…自分の読書力の低さを嘆くばかり。
しかし総じてこれぞミステリーと言う醍醐味は味わえた様に思います。
匿名
面白い
本自体あまり読んだがこと無かったけれど面白かった。
図がところどころで挟まれているのでイメージしやすい。最後の一文でこんなにどんでん返しあるんだって思った。
匿名
面白すぎた
言い回しもかなり好みな作品でした。
映像化不可の文言に惹かれて購入した読みましたが、そういう感じなんだ!!!と感動するくらいどんでん返しがありました。
映像も楽しみです。
さすが
綾辻行人さん作品の中で
読もう読もうと思って今まで温めてしまっていた一作。漫画版の試し読みをきっかけに原作を読み始めました。
漫画版とはことなる展開(漫画版はさわりしか読んでいないので想像ですが)というか、小説ならではの巧みな技術でさすがだなと思いました。気持ち良く騙されたい人におすすめです。
予想だにしていなかった真犯人
全く見当もつかなかった人物が真犯人だったので、読み応えがありました。本土と島の話のバランスが丁度良くて、とても読みやすかったです。
真犯人が警察の口から告げられた際に初めて、学生サークルの皆があだ名で呼ばれていたことの面白さを最大限に感じました。
あの1ページの1行目に彼のあだ名が明かされたのは、作者の趣向なのか偶然なのかは分かりませんが、どちらにせよ天才的な演出でした。
ただ、トリックに感心させられる代わりに、描写が淡々としており、登場人物への感情移入は難しかったです。本編が唐突に終わってしまって、消化不良になるところでしたが、エピローグにて瓶が彼のもとに流れ着き、子どもに島田へ渡すように声をかけたところで終わったところが、綺麗に物語がおさめられているという印象を受けました。
日本版そして誰もいなくなった
最近漫画版も出版されたので、両方を読み比べると、文字で本を読むことの楽しさを味わえる作品だと思う。
言葉による表現から物語の場面が頭の中に映像化される楽しさを実現してくれる表現力、描写力が備わった作品である。
ストーリー自体は、アガサクリスティのそして誰もいなくなった仕立てかと予想はしながらも、独自のトリックとアリバイ工作、謎解きから結末への物語の終息のさせ方が綺麗で充分に楽しめた。読後の余韻が心地よいミステリーだった。
匿名
どんでん返しものということで購入しましたが、イニシエーションラブのようなラスト一行で話の見方が変わってくるものを想像して読んだので個人的にはそこまでの衝撃はありませんでした。
しかし犯人は予想もしなかった人物でしたし、ミステリーは事実が判明していく内に先の展開が読めてくることも多いのですがこちらは先の展開も読めず、ラストの回収も好きでした。面白かったです。
十角館の殺人
綾辻さんのデビュー作と言ったらこれ。
高校の時、初めて読んで再読したく買いました。
アガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」がモデルかな?
特に、読んだ当時は記述トリックといものを知らなかったので、これは騙されたという作品。
舘シリーズは有名なので流石に名前は知っていましたが、読んだことはありませんでした。
ですがふと推理小説が読みたくなり、評判の高い今作を購入しました。
亡くなった中村氏やその弟は犯人としては在り来りですし、本土の登場人物が皆本名で描写されているのに対して島にいる学生の本名は頑なに出てこない(結び付けさせない)辺りに何かヒントがあるのだろうとまでは思いましたが、それでも他の皆さんのコメントの通りあの一文は驚きました。
いや、他の学生より先に島に来ていると言う点では少し怪しいとも思ったのですが、この人物の描写を見て違うのかなと感じてしまいました。
冷酷で残忍な犯人、と言うイメージに縛られていたのかもしれません。
全体としては面白かったのですが、個人的にはあれほどの殺人を犯したことに対して肝心の動機が犯人のある種の妄想に過ぎずこじつけっぽいというか身勝手(故人の死を悼んでいる者まで殺している。またその理由もただの自己満足の範囲を出ず偽善的)なのが少しだけスッキリしませんでした。
そもそも被害に遭った学生達は亡くなった千織が中村氏の娘であることは知らず、つまり十角館が千織と関係があることも知らなかったのでしょう。
なのにも関わらず、自らが十角館に呼ぶように仕向けておきながら何も知らずに喜んでいる学生達を憎むと言う一連の行動には些か疑問を覚えます。
結局のところ、自分で千織を救えなかった自己嫌悪を他者に責任転嫁したに過ぎないでしょう。そう言った点が多少納得出来なかったため星4です。
Posted by ブクログ
ミステリーの手法として、クローズド・サークルという用語が使われるが、これは何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品を指しており、暫しミステリーの王道的ファクターとして用いられることが多い。
クローズド・サークルの例として、「吹雪の山荘もの」「嵐の孤島もの」などがある。こうした閉鎖的な空間によって、登場人物や犯行時刻、連作手段などが「限定」され、読者と作者の間にフェアな関係を構築しやすくできる。
さて、本作は綾辻行人のデビュー作であり、本格ミステリーの金字塔とも言える。今作の十角館の殺人も前述における「孤島もの」に分類されるのだが、その王道を行きつつも大胆不敵なトリックを導入した展開は後々のミステリー界に大きな影響を与えた。
作品の評論にあたってこの小説の帯表紙に書かれていた言葉を紹介しよう。
「一行で世界が変わる」
まさしくこの言葉に集約される。この小説はとある節のとある一行のためにあると言っても過言ではない。その一行で、物語は大どんでん返しを迎え、真犯人もプロットの全体像も浮き彫りになる。こんなに爆発力のある一行を私はこれまでに見たことがない。いやはや、気持ちよく騙されてしまった。
ネタバレ厳禁なので、ネットなどは閲覧せず、先入観なしに読んでみよう。すかっと騙されてみるのもたまには悪くないと感じるはずだ。
逆に、私はミステリーマニアだから絶対に騙されまいという姿勢で臨んでみてもいいかもしれない。この作品はミステリー通であればより騙されやすい仕様になっている。これがまた憎い。
十角館の殺人
何となく後回しにして、結果、積本化してたけど…。もっと早く読んでおけば良かった‼︎後発の他の作品で同じ系統のトリックを使ったものを先に読んでいたので、驚きは半減してしまった。勿体無い…この本ほど鮮やかのものは中々無いというのに。この本の紹介でよく聞く一文、『衝撃の一行』とは良く言ったものだと思う。デビュー作だけあり、鼻息の荒さがモロに感じられる。それがまた心地良い。
Posted by 読むコレ
ミステリを読んでいると聞くともなしに聞こえてくる伝説の一冊。
ということで少し佇まいを正して取り組みましたが、結論から言えば非常に僕の好みに合っていて面白かった。
つまりリーダビリティに気を遣った大変「読ませてくれる」作品でした。
ただ引っかかるのが、本格的なミステリ読みが読んでも同様に満足いく内容だったろうかという点。
殺人の動機、背景にある青屋敷事件との絡み、探偵の役割などが、パチッとピースが嵌っていく感じをさせなかったのがその理由です。
云わばミステリ入門編といった印象。
楽しめるミステリをお探しの方には是非。
匿名
最後まで一気に読ませる展開なのは流石プロって感じだけど、かなり前半から犯人の行動が絞れるし、最後の三人になって一人が足跡についてしゃべり出した時点で、誰が犯人でなぜ二ヶ所で物語が同時進行していたかが決定的になる。(果たして残りの二人のうちどちらが犯人だったのかは一瞬迷うが、体格や印象からもほぼ確実)
後はダレて行くだけ。犯人発覚後の犯行説明もつまらないうえに、殺人の動機がストレートで意外性もない上に薄すぎて、読んでて心が動かない。プロローグの瓶もエピローグに登場するのに全く意外性なし。
最後に犯人が裁かれるニュアンスなのは良し。
こんなことで何人もの人を殺した身勝手な奴が裁かれずに終わっていたら非常に後味が悪かった。
退屈はしなかった。それだけの小説。
でも一気に読めるくらいの勢いがあった作品なので同著者の他の作品に期待したいです。
Posted by ブクログ
本屋さんの一角に綾辻行人さんのコーナーがあり、館シリーズがずらーと飾られていた…
昔館シリーズが大好きで読破し、ゲームの『YAKATA』も楽しんだなぁと思い、再読
そうそうそうだったと、所々思いだしながら楽しみました
Posted by ブクログ
息子が買ってきた本が、偶然にも学生時代に耽読した一冊だった。数十年ぶりの再読。閉ざされた孤島と本土の対比、クリスティーへのオマージュ、散りばめられたミスリード。「謎と論理的解明」という新本格の真髄は、時を経ても色褪せない。
Posted by ブクログ
たった一行で、頭の中が真っ白になった。
ビジネス書ばかり読んでいた頃の自分なら、「孤島で起きる連続殺人なんて、よくあるフィクションでしょ」と高をくくっていたかもしれません。
でも、この本を読み終わった今、「小説でしか味わえない凄さってこれか」と完全にノックアウトされました。
十角形という奇妙な館が建つ孤島を訪れた、大学のミステリ研究会の部員たち。
過去に惨劇が起きたその島で、当然のように起き始める殺人事件。設定自体は王道なのですが、島と本土で交互に展開していく構成が巧みで、夢中で読み進めてしまいました。
そして、この本の凄さは何と言っても「あの瞬間」です。
ネタバレを一切踏まずに読んでいたおかげで、物語の終盤、たった一行を目にしたとき、マジで固まりました。
思わず前のページに指を戻して読み返し、そのまま一気に鳥肌が立つ。自分が勝手に思い込んでいた前提が一瞬でガラガラと崩れていくあの感覚は、ちょっと衝撃的すぎました。
ビジネス書のような知識のアップデートとはまた違うけれど、「自分の固定観念なんて簡単にひっくり返される」という強烈な体験をさせてもらった気がします。
まだ読んでいない人は、とにかく余計な情報を一切調べずに、そのままページを開いてほしいです。
古き良き時代かな
作中の時代は、私も学生の頃であった時でした。推理小説を乱読してかつバイクに乗り、友人達と楽しい時間を過ごしていました。
そのような風景が目に浮かぶ素晴らしい情景描写でした。
ミステリーたのしい
ミステリーをあまり普段読まないので王道ミステリーを、と思い。まったく頭が切れないので、最初から推理することは放棄し、ぷかぷか流され、純粋に真相を楽しませていただいた。おもしろかったのでよしとしようね。
古典、ですね
※小説をほとんど読まない人の感想です
どんでん返し系で評価が高い作品だったので、読んでみた。
たしかに最後のネタバラシでゾワッとなったけど、その解説が語られると「あー、そういう事ね」とあまりに常識的な内容でがっかりした。
もっと驚くべき事が起こるんじゃないか、と身構えていたので。
わりとたんたんと進むし、登場キャラが当てずっぽうみたいな推理をポンポン出していくから、読んでいてあまりピンとこなかった。
80年代くらいの流行の文章なのか、20年以上前の時点で古い文章と思っていたような書き方なのでそこも気になった。(逆に初めてこの時代の文章に触れた人は新しい体験になるかも)
サークルの合宿での食事の用意とか、今なら料理が得意な男子でもいそうなものだけど、女性しか動かないとか。懐から出すのはタバコじゃなくてセーラムだったり、守須が乗るバイクの車種まで書いてたり、細かい部分ではあるけど時代を感じるな。
プロローグで出した伏線も、最後にひょいと使われてあまりグッとこなかった。
当時の娯楽的にはあれでエモかったのかもしれないけど。