トーマさんのレビュー一覧
レビュアー
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購入済み
物事を考える方法が身に付く
森博嗣先生は「ブログ」という言葉がない頃から
Webで日記を書いていました。
当時(95年~)から読んでいたファンにはこれでも物足りないくらいで、
書籍化したものは当時よりは丸くなっているといったら言い過ぎだけど
切れ味が日本刀から、ヤリのように変化した感じ。
ずっと読んでいた森ファンにとっては
コンビニに並んでたりちまたにあふれてる自己啓発本とのレベルの違いをはっきり感じる。
ああいうものって読んで満足する系がほとんどという印象。
いわゆるモリログの読者は基本、自分から森先生のサイトなどで言葉による刺激を求めて、
それを自分なりに吸収してる。と思う。
「ナントカをするには逆にナントカしろ」
「カントカではなく、逆にウンヌンを先にしろ」というような押しつけがましさもないし、
読んで満足してすぐに忘れるものじゃない。それくらい森先生の、強いて言えば、言葉は刺激のあるもの。
ネットでいわゆる一般論に対して「ほとんど多くの人が思ってることの逆を言う」逆張り発信する人が増えてるけど
森先生はそんな手合いとも全く違う。それは誤解してはいけない。
森先生の考えすべてに共感できるわけではないし、する必要もない。
拾えるものを拾ったらいいと思う。
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秋好英明事件
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購入済み
購入済みいい意味で見てきたような
昔図書館でこの原著の「秋吉事件」を読んだ。聖書2冊分くらいのすごい本だったけど
さらっと読んじゃえるのが島田荘司の文章力。
いい意味で見てきたように細部まで書くから。その場にいるような感覚になるのかも。
再読中。
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いまだに信じられない
生前の浦賀和宏作品を知っている人ならこう思うだろう
「追悼 浦賀和宏」さえも浦賀和宏いつもの悪仕掛けだなと
それにしても本を開くと、これまでの作品以上に念の入った、リアリティのある導入。
浦賀和弘は本書上梓後死んだという母親による前書き。物語の内容は置いておくが、後書きもただの後書きではなく仕掛けがある。
そんな、なんと呼んだらいいのか見当もつかない仕掛けをのこして、浦賀和宏は作品の通りに上梓後死んだという。
まだ40代くらいのはずだ。
偶然死んだというのか。
自分が作中で死ぬ本を書いて、「皆様ご存知の通り浦賀和宏はこの本を上梓して間も無く他界しました」と母親が語る。それが偶然だというのか。
こんなミステリー作家がかつていたのか。
信じられない。
俺にはその死は、心のどこかで浦賀和宏が仕掛けた最大の悪仕掛けのような気がしている。浦賀和宏なら、やりかねない。死去の報道やニュースを巻き込んだトリック。浦賀和宏なら、不思議じゃない。
そんな作家の、そんな作品だ。 -
購入済み
生き方のヒント
生き方のヒント……というにはあまりにも中身が濃すぎる。
生涯、これを参考にして生きようというフレーズがいくつもあった。
「オリンピックのランナが金メダルを取った。それは彼だけの力ではない。競技場の石を取る人もいる。それはその人のやるべきことで、それをしたまでだ。その人はそれをしようとしたのだ。スタートを切ったのだ。あなたがスタートを切れないのはなぜか……」など、森博嗣の気づきの深さ、思考の深さだけのものだ。
最近、テレビやネットの記事で「他の人とは違った見方を自分は持っている」と、引っ張りだこになっている人がいる。彼のその持論はどれもそこらへんのエッセイやネットの情報をピックアップして自分の意見のように披露しているだけにすぎない。
森博嗣のことばに触れると、それに対する怒りや不快感さえもどうでもよいと思える。
まるで次元が違うのだ。 -
ネタバレ 購入済み
見届けた
かつて法律のほの字も知らないとき、働いていた北海道の個人経営の牧場で、突然言い渡されたことがあった。
「君が住み込んでる部屋、息子が帰ってくるから出ていってくれ。猶予は三日やる」
北海道の牧場というのも深い事情があってのことだった。
実家のある岩手県から北海道に飛んで働いていたので、北海道の道東、遠い地である。「帰りの飛行機代金はだしてやるから」と言われたものの、徐々に惜しくなって来たのか「電車にするか?電車の方がいいだろ」と言われるようになったが「ふざけるな。いきなり出ていけと言われて交通費まで値切る気かよ」と言いはしなかったが、飛行機代は履行は確保した。
とはいえ、何もいいことはない。帰りの釧路空港とか、中標津だっただろうか。飛行機の待ち時間を空港で失意の中、過ごしていた。
書籍コーナーで本を適当に手に取りながら、これからどうすればいいのか、途方に暮れた。
一冊の本を手にした。どこかで目にしたことのある独特のタッチの漫画。読むと、主人公が冒頭に勤務先の清掃会社を解雇されている。登場人物の男から「これを郵便局に出しんさい」と言われ、出すと会社からそれなりの額の金が主人公に届く。
自分に似ている、と思った。その主人公は「行政書士ってこんな人の役に立てるんだ」「ぼくは行政書士になりたいんです」私は本を一度閉じてタイトルを見た。
作品名は「カバチタレ!」といった。
あとを追うように私も法律を学び始めた。主人公田村は行政書士事務所に入ったが、それは現実には困難。独学を続けるうち、田村は行政書士資格を取り、ついに行政書士になった。
遅れたものの、ついに私も行政書士試験に合格。しかし事務所を開くにはまとまった金がいる。それを稼いでいるうちになんと、田村は所長に就いてしまった。
私は開業のチャンスがあり、遅れて開業した。仕事はそうあるものではなかった。それでも友人や知人が仕事を紹介してくれるようになった。「口約束で10万円支払う約束だったが、大金を請求されて困っている」「ストーカー被害に遭ったのに、警察が相手にしてくれない」困っている人はたくさんいた。私は田村勝弘のようになりたかった。
行政書士の業界ではカバチタレはファンタジーの世界と言われる。事件性が高いためだ。でもADRとして認められつつある。カバチタレは私の未来を示してくれた。
見届けられて感慨深い。 -
作者の部屋を知らない
そもそも、作者の部屋がどうなっているのかを知らない。散らかっていると言ってもいろいろあるし。
断捨離はもってのほか、これだけは絶対に捨てられないというものだけを捨てればいいという。
作者さんはこれまでも、(やる気が出ないときはどうするか。簡単である。やればいいのだ)とか、わかるようでわからないことばかり言っている。
一言で言えば上から目線。二言で言えば上から目線で、下に降りてくることをしない。
やる気がでない時はやればいいとか、必要なものだけとっておくとか、それができればうつ病とか、病院とかいらないのです。 -
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詩的素敵好き
これは本当に好きな作品。手元になくて、でもなんとなく今すぐ読んでみたくて、
電子文庫で990円もするのを、ポチるくらい。
トリックについても、「がつん」とか「衝撃」っていう言葉は似合わない。
日本刀みたいなもので、綺麗に、すぱっ・・・・・・・と切られるような・・・
それで死んで、消えてしまうような、綺麗さがあって、
タイトル、英語のタイトルも綺麗で、文章もシリーズではひときわ、綺麗。
私が特に好きなのが、引用文のランボォの詩で、スパイスとして、最高。
この作品で、この詩を知って、地獄の季節も何度も何度も持ち歩いては、買い直すほど好きになりました。
大好きな本ですね。はい。大好き。何もかもが綺麗。最後のあたりの章とか、言葉とか、一文とか、全部好き。
下に評価のチェック項目がたくさんありますけど、今で言うと「エモい」一つだけにしておきます。それだけでいい。 -
木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
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購入済み
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