ほどなく、お別れです それぞれの灯火

ほどなく、お別れです それぞれの灯火

792円 (税込)

3pt

喪失の苦しみを優しくほどく、お葬式小説。

人よりも“気”に敏感な体質を持つ清水美空が、スカイツリー近くの葬儀場・坂東会館で働き始めて一年が経とうとしていた。若者や不慮の死を遂げた方など、誰もが避けたがる「訳あり」葬儀を好んで引き受ける葬祭ディレクター・漆原のもと、厳しい指導を受けながら、故人と遺族が最良の形でお別れできるよう、奮闘する日々を過ごしている。
葬儀場が繁忙期を迎える真冬のある日、美空は、高校の友人・夏海と偶然再会する。はしゃぎながら近況報告をし合う二人だったが、美空が葬儀場で働いていることを聞いた夏海は一転、強張った表情で美空に問う……「遺体がなくても、お葬式ってできるの?」。夏海の兄は、海に出たまま五年以上も行方不明だった。家族の時間も止まってしまっているという。
交通事故に遭った高校生、自殺した高齢女性、妻と幼い息子二人を遺し病死した男性、電車に飛び込んだ社会人一年目の女性……それぞれの「お別れ」に涙が止まらない、あたたかなお葬式小説。

※この作品は単行本版『ほどなく、お別れです それぞれの灯火』として配信されていた作品の文庫本版です。

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ほどなく、お別れです のシリーズ作品

1~3巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~3件目 / 3件
  • ほどなく、お別れです
    726円 (税込)
    この葬儀場では、奇蹟が起きる。  夫の五年にわたる闘病生活を支え、死別から二年の歳月をかけて書き上げた「3+1回泣ける」お葬式小説。 大学生の清水美空は、東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている。坂東会館には、僧侶の里見と組んで、訳ありの葬儀ばかり担当する漆原という男性スタッフがいた。漆原は、美空に里見と同様の“ある能力”があることに目を付け、自分の担当する葬儀を手伝うよう命じる。漆原は美空をはじめとするスタッフには毒舌だが、亡くなった人と、遺族の思いを繋ごうと心を尽くす葬祭ディレクターだった。   「決して希望のない仕事ではないのです。大切なご家族を失くし、大変な状況に置かれたご遺族が、初めに接するのが我々です。一緒になってそのお気持ちを受け止め、区切りとなる儀式を行って、一歩先へと進むお手伝いをする、やりがいのある仕事でもあるのです」--本文より ※この作品は単行本版『ほどなく、お別れです』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • ほどなく、お別れです それぞれの灯火
    792円 (税込)
    喪失の苦しみを優しくほどく、お葬式小説。  人よりも“気”に敏感な体質を持つ清水美空が、スカイツリー近くの葬儀場・坂東会館で働き始めて一年が経とうとしていた。若者や不慮の死を遂げた方など、誰もが避けたがる「訳あり」葬儀を好んで引き受ける葬祭ディレクター・漆原のもと、厳しい指導を受けながら、故人と遺族が最良の形でお別れできるよう、奮闘する日々を過ごしている。  葬儀場が繁忙期を迎える真冬のある日、美空は、高校の友人・夏海と偶然再会する。はしゃぎながら近況報告をし合う二人だったが、美空が葬儀場で働いていることを聞いた夏海は一転、強張った表情で美空に問う……「遺体がなくても、お葬式ってできるの?」。夏海の兄は、海に出たまま五年以上も行方不明だった。家族の時間も止まってしまっているという。  交通事故に遭った高校生、自殺した高齢女性、妻と幼い息子二人を遺し病死した男性、電車に飛び込んだ社会人一年目の女性……それぞれの「お別れ」に涙が止まらない、あたたかなお葬式小説。 ※この作品は単行本版『ほどなく、お別れです それぞれの灯火』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • ほどなく、お別れです 思い出の箱
    825円 (税込)
    大反響の「訳あり」お葬式小説、第三弾! 美空がスカイツリー近くの小さな葬儀場「坂東会館」に入社して二年。訳あり葬儀ばかり引き受ける葬祭ディレクター・漆原の助手をしながら、研鑽を積む日々だ。 繁忙期前のある日、坂東会館に社長の甥、小暮が入社する。彼が推進する効率重視の業務改革に対し、反発する美空たち。だが、やがて小暮の信念の源もあきらかになり……。 火災で祖母と孫を亡くした家族、夫の遺体を焦るように群馬から東京へ搬送した妻、母の葬儀に離婚した父を呼ぶかで苦悩する年若き兄妹── 「別れ」と懸命に向き合う人々の姿に、あたたかな気持ちと涙があふれるお葬式小説、第三弾。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『ほどなく、お別れです 思い出の箱』 の文庫版となります。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

ほどなく、お別れです それぞれの灯火 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ほどなく、お別れですの続編
    前巻も素敵な話だったんだけど、こちらも同様、よい…
    それぞれの灯火ってサブタイトルの通り、
    故人、遺族がこれから前向きに生活が送れるように
    美空が奮闘するストーリーが盛りだくさんだった
    読んでいるこっちも前向きになるなあ
    事故や自殺、病死…いろんな亡くなり方があるけど、

    0
    2025年11月08日

    Posted by ブクログ

    職場の人に貸していただいた本です。
    ただただ感動でした。
    3冊に分かれていますがすぐ読めます!
    死を選ぶ人また取り残された人(家族や友人)、老衰死や自殺など死にも様々な死がありますがそれについても考えさせられる本でした。
    一度きりの人生悔いのないように家族や友人と関わりたいなと感じました。
    死だけに

    0
    2025年10月23日

    Posted by ブクログ

    葬儀屋には、さまざまなご遺体となった人・遺族に出会う。その中で家族と亡くなった人との間で何が起こっていたのかは知らない。今回各4話では、そういった『家族のかたち』が垣間見れた気がした。

    その『家族のかたち』。
    特に印象に残ったのは第2話の義理の息子・孫と妻の母・大垣さん。
    妻を亡くし妻の母と過ごす

    0
    2025年09月29日

    Posted by ブクログ

    どんな人でも一人ずつ違った人生があるように、亡くなった人の生きていた時の思いが伝わってくる。本当は家に帰って家族と過ごすはずだったけど叶わなかった無念な気持ちも、残された妻や幼い子供たちの気持ちも切なくて、気丈に振る舞うけど本当は今にも崩れてしまいそうな心にそっと寄り添うような、美空、漆原さん、里見

    0
    2025年08月03日

    Posted by ブクログ

    持ってきた本2冊が読めなくて急遽購入したでもまあ読みたかったので。ほどなくの単語が日本語が素敵すぎる、いろんな想いを言葉にする感覚、1話完結でも夏美の話を盛り込んだり幅が広がってていいのなぁ、亡くなった死者が憶いをもっと伝えるかと思いきや、実に現実的なコーディネーターお仕事物語だって、顔を隠した棺に

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    終末期病棟で働く看護師の心境というか
    患者さんとの向き合い方が
    仕事で忙しくて忘れかけてたことを
    思い出させてくれた。

    今回も苦しくなるお別れがあって
    全てに完全な正解はないし
    どれもが正解の形になるんだと思った。

    “残された人の区切りになって
    明日に進む為の儀式”
    ってのが心に響いたし
    立場は

    0
    2025年07月10日

    Posted by ブクログ

    映画化をきっかけに読んでみましたが、
    お葬式の意味や、葬儀ディレクターの想いを感じることができました。
    生きている限り避けるのことのできない死
    人との関わり方や日々の過ごし方を改めて見直してみようと思うきっかけを与えてくれる本でした。

    0
    2025年06月20日

    Posted by ブクログ

    今回は主人公の仕事への成長であったりも描かれたところもあり、きちんと人の死というものを緻密に扱っていましたが読み進めるうちに人としていい意味で変わっていってるというのを実感できる第2弾だったという印象を受けました。

    0
    2025年06月03日

    Posted by ブクログ

    続編。

    美空が就職して1年後が描かれている。
    美空の成長を感じつつ、漆原も美空も、なんと情が深く、優しい人なのだろうと思う。
    訳ありの故人さまは安堵し、遺族は、2人の言葉かけで前を向き、これからを生きていく。
    おそらく、その言葉の力に気づいている遺族は少ないと思うけれど、2人はそれでいいと考えてい

    0
    2025年06月01日

    Posted by ブクログ

    映画化されていたので気になって読んでみた

    人の死に近い職業をしている自分も、改めて、1人1人に真摯に向き合わなきゃ、向き合うべきだと思わされる内容だった

    0
    2025年11月30日

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