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この葬儀場では、奇蹟が起きる。
夫の五年にわたる闘病生活を支え、死別から二年の歳月をかけて書き上げた「3+1回泣ける」お葬式小説。
大学生の清水美空は、東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている。坂東会館には、僧侶の里見と組んで、訳ありの葬儀ばかり担当する漆原という男性スタッフがいた。漆原は、美空に里見と同様の“ある能力”があることに目を付け、自分の担当する葬儀を手伝うよう命じる。漆原は美空をはじめとするスタッフには毒舌だが、亡くなった人と、遺族の思いを繋ごうと心を尽くす葬祭ディレクターだった。
「決して希望のない仕事ではないのです。大切なご家族を失くし、大変な状況に置かれたご遺族が、初めに接するのが我々です。一緒になってそのお気持ちを受け止め、区切りとなる儀式を行って、一歩先へと進むお手伝いをする、やりがいのある仕事でもあるのです」--本文より
※この作品は単行本版『ほどなく、お別れです』として配信されていた作品の文庫本版です。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2024年04月20日
あなたは、亡くなった人にこんな思いを抱えていないでしょうか?
“生前にこんなことを言ってあげればよかった、彼からの問いかけにこう答えればよかった”
死は突然人を襲います。それは、結果として亡くなった本人だけでなく、残された家族にも言えることでもあります。特に不慮の事故により大切な家族と突然引き...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月26日
葬儀場を題材にしたお話は初めて読みました。
そのため葬祭ディレクターという役職がいることや、葬儀にここまで準備が必要なことを初めて知りました。それぞれ様々な想いがあって生きている。そのため生きている今の時間を当たり前と思わず誰かと過ごせている今を愛おしく想うことがどれだけ大切か、そして生きている人に...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月19日
「区切りとなる儀式を行って、一歩先へと進むお手伝いをする、やりがいのある仕事でもあるのです。」(p180)
お仕事小説だと思って読み進めていたら、1話目の結末に号泣。
1話目以降も予測できない結末に驚きつつ、さらに泣いている自分がいた。
本を読んで泣くという初体験をした大事な一冊になった。
私は...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月13日
葬儀場で働く美空、幼くして亡くなった姉が憑いているためか霊の気配を感じられる体質
それを怖いと思っていたが漆原や里見と出会い、亡くなった方や遺族にとって癒しに繋げられるとわかって気持ちも落ち着き成長しているなと、読んでいて安心できた
なかなか就職が決まらず…そんな時に“必要とされている”と思える場所...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月20日
主人公の美空は、〝気〟を感じ取ることができる…だから葬儀場で働くと…。しかも訳ありのご遺体であれば尚のこと。
感じとれることで、ご遺体と残された遺族に心あふれるお見送りをしてあげる美空が素敵でした。(里見さんもいる事で更に)
美空も美空の家族も周りのスタッフも皆んないい人なので、重くなることはな...続きを読む
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