ほどなく、お別れです

ほどなく、お別れです

726円 (税込)

3pt

この葬儀場では、奇蹟が起きる。

夫の五年にわたる闘病生活を支え、死別から二年の歳月をかけて書き上げた「3+1回泣ける」お葬式小説。

大学生の清水美空は、東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている。坂東会館には、僧侶の里見と組んで、訳ありの葬儀ばかり担当する漆原という男性スタッフがいた。漆原は、美空に里見と同様の“ある能力”があることに目を付け、自分の担当する葬儀を手伝うよう命じる。漆原は美空をはじめとするスタッフには毒舌だが、亡くなった人と、遺族の思いを繋ごうと心を尽くす葬祭ディレクターだった。

「決して希望のない仕事ではないのです。大切なご家族を失くし、大変な状況に置かれたご遺族が、初めに接するのが我々です。一緒になってそのお気持ちを受け止め、区切りとなる儀式を行って、一歩先へと進むお手伝いをする、やりがいのある仕事でもあるのです」--本文より

※この作品は単行本版『ほどなく、お別れです』として配信されていた作品の文庫本版です。

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  • ほどなく、お別れです
    726円 (税込)
    この葬儀場では、奇蹟が起きる。  夫の五年にわたる闘病生活を支え、死別から二年の歳月をかけて書き上げた「3+1回泣ける」お葬式小説。 大学生の清水美空は、東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている。坂東会館には、僧侶の里見と組んで、訳ありの葬儀ばかり担当する漆原という男性スタッフがいた。漆原は、美空に里見と同様の“ある能力”があることに目を付け、自分の担当する葬儀を手伝うよう命じる。漆原は美空をはじめとするスタッフには毒舌だが、亡くなった人と、遺族の思いを繋ごうと心を尽くす葬祭ディレクターだった。   「決して希望のない仕事ではないのです。大切なご家族を失くし、大変な状況に置かれたご遺族が、初めに接するのが我々です。一緒になってそのお気持ちを受け止め、区切りとなる儀式を行って、一歩先へと進むお手伝いをする、やりがいのある仕事でもあるのです」--本文より ※この作品は単行本版『ほどなく、お別れです』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • ほどなく、お別れです それぞれの灯火
    792円 (税込)
    喪失の苦しみを優しくほどく、お葬式小説。  人よりも“気”に敏感な体質を持つ清水美空が、スカイツリー近くの葬儀場・坂東会館で働き始めて一年が経とうとしていた。若者や不慮の死を遂げた方など、誰もが避けたがる「訳あり」葬儀を好んで引き受ける葬祭ディレクター・漆原のもと、厳しい指導を受けながら、故人と遺族が最良の形でお別れできるよう、奮闘する日々を過ごしている。  葬儀場が繁忙期を迎える真冬のある日、美空は、高校の友人・夏海と偶然再会する。はしゃぎながら近況報告をし合う二人だったが、美空が葬儀場で働いていることを聞いた夏海は一転、強張った表情で美空に問う……「遺体がなくても、お葬式ってできるの?」。夏海の兄は、海に出たまま五年以上も行方不明だった。家族の時間も止まってしまっているという。  交通事故に遭った高校生、自殺した高齢女性、妻と幼い息子二人を遺し病死した男性、電車に飛び込んだ社会人一年目の女性……それぞれの「お別れ」に涙が止まらない、あたたかなお葬式小説。 ※この作品は単行本版『ほどなく、お別れです それぞれの灯火』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • ほどなく、お別れです 思い出の箱
    825円 (税込)
    大反響の「訳あり」お葬式小説、第三弾! 美空がスカイツリー近くの小さな葬儀場「坂東会館」に入社して二年。訳あり葬儀ばかり引き受ける葬祭ディレクター・漆原の助手をしながら、研鑽を積む日々だ。 繁忙期前のある日、坂東会館に社長の甥、小暮が入社する。彼が推進する効率重視の業務改革に対し、反発する美空たち。だが、やがて小暮の信念の源もあきらかになり……。 火災で祖母と孫を亡くした家族、夫の遺体を焦るように群馬から東京へ搬送した妻、母の葬儀に離婚した父を呼ぶかで苦悩する年若き兄妹── 「別れ」と懸命に向き合う人々の姿に、あたたかな気持ちと涙があふれるお葬式小説、第三弾。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『ほどなく、お別れです 思い出の箱』 の文庫版となります。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

ほどなく、お別れです のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    葬儀場が舞台の四つの話が載っている。
    特におばあちゃんの話が印象的だった。生きているうちに大事に、そして伝えていきたい。

    1
    2025年09月06日

    Posted by ブクログ

    涙活に最適。
    もし10代でこの本に出逢っていたら、葬儀場でのアルバイトをしてみようと思ったかもしれない。
    このところ、ストア哲学の本を読み、自身や身内の死がいつ訪れてもいい心の準備をと考えていた。そういった流れからも今の自分に適したお話だった。
    続編を早く読みたい。

    0
    2025年11月10日

    Posted by ブクログ

    3冊を通して亡くなった方にも遺族の方にもいろいろな気持ちがお互いにあって尽きることのない想いや後悔がたくさんあるけれど前を向いて進んでいく必要があって、またいつか逢える日まで、、と思いながら頑張ろうと思えた一冊。
    葬儀は悲しみに暮れて別れるためだけにあるのではなくお互いが前を向いて歩いていくための儀

    0
    2025年10月23日

    Posted by ブクログ

    本屋さんで、たまたま本作のコーナーが設けられており購入。そのコーナーが「このあたり近辺が舞台になってるお話です!」みたいなコーナーで、思わず買ってしまいました。そうなんです“ソラマチ”に入ってる本屋さんでいつも本買ってます笑。
    巻末解説を読んで初めて知りましたが、この筆者はこれがデビュー作でしかも賞

    0
    2025年09月27日

    Posted by ブクログ

    つい先日祖母を見送った。これで身内を送り出すのは4度目。その度に、葬儀に関わるすべての働く皆さんを心から感謝し、尊敬の気持ちを抱く。本当に誇るべき素晴らしい職業だと再確認できた一冊だった。映画化が楽しみ。

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    死の受容ってそんな簡単ではないけれどそれでも受け入れていかないといけないきっかけって本当に小さなことだったりもする
    家族の大切さと命の儚さ、そして美しさ全てに投げかけられてるような気がするなあ
    私は医療従事者をしていますが、病院からお見送りをした後の物語を見てるみたいですごく参考になった。働く中で嫌

    0
    2025年09月09日

    Posted by ブクログ

    葬儀場でアルバイトをする大学生が、様々なご遺族と出会う中で成長していく話。
    上司の漆原さんの言葉一つ一つが胸に来て、亡くなった方とご遺族の気持ちも想像できて、思わず泣いてしまった。良い話。

    0
    2025年09月02日

    Posted by ブクログ

    死といいものは特別なものではなく自分の近くに必ずあるものだと思う
    そんな最期の儀式を親身になって思いやる優しさを持った方に担当してもらえたなら、幸せな事だと思う
    葬儀とは死者にとっても遺族にとってもきちんと区切りとなる式なのである

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    死者のためだけではない、生者のための式でもある。
    亡くなったおばあちゃん、おじいちゃんを思い出した。

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    先日大好きだった祖父が亡くなった。
    そんな時に読む本ではないか、と思ったものの読んでよかった。
    亡くなってしまうと会話ができない。
    故人が何を思っているのか、生きているものには分からない。
    でも、きっとこちらのことはしっかり見ててくれているんだろうなーて気持ちになったとともに、葬儀会社で働く人々って

    0
    2025年11月18日

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