あらすじ
戦え。もう一度生きるために。
蠱毒〔デスゲーム〕が終わる。
残り九人――。
堂々の最終巻!
〈あらすじ〉
最終決戦、開幕。
東京は瞬く間に地獄絵図に染まった。
血と慟哭にまみれる都心の一角で双葉は京八流の仇敵、幻刀斎に出くわしてしまった。
一方の愁二郎は当代最強の剣士と相まみえることに――。
戦う者の矜持を懸けた「蠱毒」がとうとう終わる。
八人の化物と、少女一人。生き残るのは誰だ。
【文庫書下ろし】
感情タグBEST3
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荒唐無稽な戦い方だと思うのに、手に汗握ってどんどん読み進めてしまうのがすごい。惜しい人がたくさん亡くなり、悲しい気持ちはあるのに、爽やかな終わり方で、余韻が素晴らしい。
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この巻、どのページも大事なことが書いてあるからずっと集中して一気にグイグイ読んでいった。読んでいる途中で、言葉にできない想いが胸にあふれてくる場面が何箇所もあった。そういうことか…なんという…と、一喜一憂しながら、でもどうか助かってくれと祈るように読んだ。最後は、今、読み終えた後でも茫然としている。心の中にこの物語をしっかり刻み込もうと感じている。
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京八流と朧流の世代を超えた互いの流派の終着点と共に、京都天龍寺から東京寛永寺までの長きにわたる旅の終着点を見届けた。ストーリーの重厚さとそれぞれの登場人物の出自から語られる詳細描写でもうお腹いっぱいです。読み終え、放心状態です。
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最終巻では東京中を大混乱に巻き込み、息つく間もない展開に心臓が持ちません!
4巻まで読んでくると、蠱毒〈コドク〉参加者の善人たちに情が移ってしまい、死闘の果てに討ち死にされるたびに心がかき乱されます。
主人公は嵯峨愁二郎ですが、もう一人の主人公と言ってもいいのが、 双葉。彼女の存在が蠱毒の旅に、一条の明かりとなって道を照らし続けます。双葉、彩八(いろは)ら女性陣の活躍も胸を打ちます。
そして郵便屋さんの大活躍も!前島密はじめ、駅逓局員に着目した作者に拍手です。
『イクサガミ』天、地、人、神、とここまでの大長編を、途中で破綻させずに臨場感を持って描写し、一人ひとりの登場人物の背景を描ききり、見せ場をつくる構成力。最後まで読者を引き込んでいく作者の膂力に脱帽です。終わり方も心憎い。
バトルロワイヤル的な小説は苦手だった私ですが4巻夢中で読み切りました。
死闘だけではない、壮大でドラマティックな時代小説です。
明治という時代の変革期に廃刀令が施行され、刀剣のみで闘う武士が終わりを告げる哀感が胸に沁みます‥。
※オーディブルで。
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最後それ?と思いましたが、他にどういう展開だったら納得するんだろうと。まるで漁夫の利(じゃないけど)なのはう~んと思わないでもないが、淡々と終わったのはよかった。その二人が実は生き別れの兄妹でしたというラノベ的展開、嫌だけど、そういうのもあるかと思っていました。ならなくてよかった。
ネトフリ、原作とは少し違うらしいですが、続編を作るんですね。私は本編も見てませんけど。キャストだけ確認しておこうとWikipediaを見てみたら、『イクサガミ外伝 無』『イクサガミ 葉』があるとのこと。『無』が本になって出版されるのはいつになるかわからないし、今の読後感が消えないうちに読んでしまおうということで読みました。想像と違いましたがこれもよかったです。この物語は登場人物がそれぞれ個性強いし、他の外伝が出ることも期待しよう。
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イクサガミ第4弾、最終章。
蠱毒のデスゲームのクライマックス、最後に生き残るのは誰!?
イクサガミシリーズ全て読み終えた感想としては、面白かったの一言に尽きる。
この最終巻を読むまでは明治を舞台としたただのデスゲームと思っていましたが、そもそも蠱毒と呼ばれるデスゲームが何故行われたかという背景、裏側の設定が個人的には衝撃的でした。
そんな事のために…と最初は思ったけど、よくよく考えたら明治維新の時代背景を思えばこのデスゲームは割と理にかなっててこれが歴史上にあっても不思議ではないよなって考えさせられました。
シリーズ4冊の長編はデスゲームにおけるハラハラドキドキの場面だけでなく、登場人物たちの描写もとても楽しめますので、気になった方は是非読んでみてください。
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最後までワクワクして面白かったです!
同じ釜で飯を食べた仲間と殺し合いをする京八流だったが、彩八が幻刀斎に殺されてから、双葉へ奥義を託しそこから愁ニ郎と四蔵に託し、四蔵が幻刀斎を倒した後に天明刀弥に殺された後は愁ニ郎が仇をうち大切な人を守るときに力を発揮するとてもいい京八流だなと感じました!
最後に戦神の意味も分かり、全てを受け継いで戦った愁ニ郎と天明刀弥の戦いはドキドキさせられました。愁ニ郎が死んだかどうかは分からず、最後に川島が殺されたりして、最後まで予想外の出来事の連鎖で面白かったです!【中2】
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蟲毒決着―
四蔵、双葉、彩八、響陣、愁二郎、ギルバード、幻刀斎、天明刀弥、カムイコチャ
9人が蟲毒第一部を勝ち抜き、第二部では東京の各スタート場所から上野寛永寺を目指す。辿り着いた者で十万円を山分けする。
ここまで勝ち残った強者たちが散っていく。でもその散り際は美しかった。
彩八から双葉へ双葉から四蔵と愁二郎へと引き継がれる京八流の奥義。昔見つけた饅頭を半分こしたことを思い出しながら。そして四蔵は幻刀斎を打ち破る。しかし四蔵は天明刀弥に敗れる。そこに駆け付けた愁二郎が全ての奥義と想いを引き継ぎ、戦神となる。蟲毒開始時、京八流は同じ釜の飯を食った弟子たちで殺し合う流派だという話から、皆で協力して敵と当たる流派。そして奪うのではなく託す。人や想いを守るときに最も力を発揮する流派であることが明らかとなる。愁二郎は天明刀弥と戦い、その途中でタイムオーバーとなってしまう。明治という文明開化に取り残された強者たちの旅は終わり、この蟲毒で唯一誰も殺さず、人を生かしてきた双葉がゴールとなる。すごい。東海道を旅する蟲毒という催しと時代を旅することがリンクし、こんなにも人が死んでいったのにまるでこれから始まる新時代に光が射すような結末だった。
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一気に読んでしまった
疾走感ある展開、強者たちが次々と…
心技体、京八流とは?
双葉と出会わなければこういう最期には
ならなかったかもね。
もう一度真っさらな気持ちで読み返したい!!
東京の街も改めて散策してみようかな
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本当に、本当に良かった。もうこれに尽きる。
語彙なくなる。胸がギュッてしたまま。
これ読んでからネトフリ見ようと思ってたからやっと見始められる。映像も楽しみだな。
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とうとう終わってしまった。
長い旅路を一緒に渡ってきたようで、感慨深い。
振り返ると魅力的なキャラクターがいっぱいいた。
Netflixで岡田君がどうこの最後まで持っていくのか今から楽しみ。
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あー、読み終わってしまった(泣)
とうとう最終決戦の地、東京へ。
ここまで来るのに、たくさんの参加者が散っていった。
愁二郎と双葉はどうなってしまうのか?兄弟達は?響陣は?
蠱毒の監視員たちもまた、双葉の存在によって心を動かされていく…。
いやー、号泣です。
ざっくり言えば、お金目当てのデスゲームなんだけど、それぞれが蠱毒に参加する理由があって、背負うものもあって。読み進むにつれて、それぞれの物語が明らかになっていき、さらに旅を通じてうまれた絆も絡み合って、本当に深い。
ネトフリも見たほうがよいよね?
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4巻ものの最終巻やっと読み終わった。面白かった。歴史版バトロワみたいな感じだけど、彩八のとこと響神のとこは泣けて来たね。歴史わからんけど少し興味出てきた。それぞれにちゃんとストーリーがあるのもいい。天明刀弥は救われないけど...
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天地人神を読み終えての感想
ネトフリのドラマを観てから小説を読んだが、バトルアクション歴史小説としてとても面白かった!
明治初期の激動の時代の中で、ある事情からお金が必要な者、ただひたすらに戦いが好きな者、単にお金に目がくらんだ者がデスゲームに参加するという話。
ゲームの主催者や参加者それぞれに背景があって、自分なりの正義を持っているところに感情移入できた。
個人的に好きなのはカムイコチャとギルバートで、2人とも格好良すぎる。
武力だけが強さの測りではなくて、優しさとか他にも色んなものが強さになるんだなと思うお話でした。
ネトフリのシーズン2が待ち遠しい。
寂しいが大満足
クライマックスなのでこれまで愛着のあったキャラクター達が次々と死んでいくが、思いがつながっていく様に寂しいながらも感動。バトルは厨二的展開も多いが、これはこれでエンタメとしてあり。
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期待が高かった分、あまりに超人的な、スーパーサイヤ人のような、達人とは違う領域の話になってしまい、ちょっとがっかり感があるが、話としては面白い。蠱毒の開催理由も超個人的な感傷に対し、そんなに大きな組織が無条件で従うか?といったところなど、少しずつ、ん?と思うところもあるが、全体としては各キャラクターもよく書き込まれていて、うまくまとめている。最後が想像通りなので、安心感はあるんだけど、もうちょっと捻ってくれるとよかったです。
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登場人物ぜんいんが長編小説1本ぶんくらいには軽くなりそうな設定を背負ってて、それとそれとがバッサバッサと交差する、流星群みたいなエンディングだった。
ギルバートさん、助けに来てくれる瞬間まで存在を忘れていてごめんね!こんなにカッコイイのにね!それまでに挟まってくるキャラクタたちが濃い味すぎてね!!
主人公たちとおなじくらいに、えらいつよさの郵便屋さんたちがすきだ。かっこいい。
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怒涛の展開で思ったより早く読み終わってしまった。終盤戦だからか、誰も彼も人外な技繰り出してて、びっくりしたけど、心を託して繋いでいくのが胸熱だった。
Posted by ブクログ
小説というより、漫画といっても良いくらいのスピード感で読めました!
Netflix版とは違う部分が既にあったので、最後の方も変えるのかな?
文庫本にしては分厚いかもしれないけど、長編がとっつきにくい人には読みやすくておすすめ。
Posted by ブクログ
一瞬で読んでしまった…とても読み応えがあって楽しめました!
デスゲームである以上みんな仲良く手を繋いでゴールはできないが…いろいろ切なかったですね…
イクサガミとは何かが最後一気に説明されましたね!
Posted by ブクログ
東京編、ものすごい疾走感だった。
九人に絞られた蠱毒参加者、交戦的な2名によって東京は混乱の渦中に落とされる。双葉は本当に強くなった、心技体のうちの心の強さが。
木偏の人たちの過去や正体も明かされ、京八流・朧流の秘密も明かされ、最終巻に相応しい終わり方だった。そううまく行くわけはないとわかっていても、旅の仲間全員が生き残れたらいいのにと何度思ったことか……。
バトルロイヤルの中にあって、絆を描いていく。非力だけど弱くない双葉の存在が、人と人とを繋ぎ、助け合わせていくのが本当に良かった。
ネトフリのドラマの方は、原作とはまた違った構成になっていくと思うので、原作との違いを楽しみつつ、みんなの活躍を実写で見られるのがまた楽しみになった。シーズン2、はやく始まらないかなぁ。
Posted by ブクログ
第一印象は、明治版『バトル・ロワイアル』でした。
京都に集められた292人の猛者たちが、莫大な賞金を懸けて東海道を戦い抜く“こどく”に挑む物語で、剣客・嵯峨愁二郎をはじめ、それぞれの信念や事情を抱えた者たちが命を懸けてぶつかり合っていきます。
読み始めは、とにかく派手な剣戟アクションを楽しむ作品だと思っていましたが、気付けば一人ひとりの生き様に心を奪われていました。
ただ強い者が生き残るのではなく、それぞれが守りたいものや譲れない信念を抱えて刀を振るうからこそ、一戦一戦に重みがあります。
特に、敵だったはずの人物にも自然と感情移入してしまい、「誰が勝っても、誰が倒れても苦しい」と感じてしまうところが、この作品の面白さなのだと思います。
登場人物が多く、序盤は少し整理しながら読む必要があり、戦闘シーンも勢い重視に感じる場面はありましたが、それを上回る熱量があり、気付けば夢中でページをめくっていました。
全4巻を読み終えた頃には、“生き残ることよりも、自分は何のために戦うのか”という問いが心に残ります。
歴史小説というより、歴史エンタメ小説として圧倒的な熱量を持った作品でした。
Posted by ブクログ
今村翔吾さん著「イクサガミ•神」
4部作の最終章にあたる作品。
東京に到達した9人、新たなルールとしてゴールとなる上野寛永寺を目指すのだが、今で言う「指名手配犯」としてそこを目指さないといけないという運命。
四蔵、彩八、カムイコチャ、響陣、ギルバート、幻刀斎の6名の死はこれまでの背景も重なり素晴らしい展開だったし、全て納得できる内容だった。
最期が…
うーん、という読後感。
双葉はそうでしょう、彼女は戦わないで最期まで生き抜くのは想像通り。
その時代の終止符のような存在で、きっとそういった意味合いも彼女には含ませていたに違いない。
そうして最終の愁二郎と刀弥の戦い、これがなんとも...
刀弥は現代の「サイコパス」的な存在で、まるで現代から時代を超えて愁二郎と戦っていたように感じられる。
キャラクターもそういった背景も良いとは思うが、最終盤でカムイコチャ、ギルバート、四蔵を葬り、最期の最期で愁二郎との戦いへともっていったのは疑問。
幻刀斎の方がよかったのでは?
天地人の3作が霞んでしまったように感じてしまった。京八流、兄弟の宿命を最期の戦いとして読みたかったと感じざるをえない。
全体を通してみれば凄く面白い作品だったし、展開も登場人物達も魅力的で先がどんどん読みたくなる物語だった。
最期だけ…
自分は引っ掛かりを感じてしまった。
Posted by ブクログ
読みたい読みたいと思いながら、
時代劇風の物語を読み切れるか不安を抱えていた。
やっと読み終えた。
物語の終盤にかけての疾走感は凄まじかった。
戦士たちが次々と死に、辛かった。
それぞれの人物の蠱毒に参加する経緯も
よくわかり、登場人物それぞれに
深く感情移入させられた。
ラストは、ああそうなるんだ。
これでよかったのか…報われた戦いだったのだろうか。
という結末だった。
自分の中で思い描いた蠱毒の旅を、
Netflixのドラマで答え合わせしてみよう。
Posted by ブクログ
こうあるべき結末だったように思う。最終巻にしてようやく木偏の人たちの漢字とフリガナを書いた紙を横に置いて読んだ。凄く快適だった。最初からこうしておけば良かったと痛感した。
Posted by ブクログ
最後はこうなったか
半分期待通りで半分残念な最終巻だった。
こんなに個性的なキャラクターが登場する物語は読んだことが無かった
カムイコチャ、響陣、ギルバートは好きだったな
井上雅彦氏に漫画化してほしいなー
———
2026/09/16
1巻から一気読みした。
この方が面白い。
でも
やっぱり
人が死にすぎだな。
蟲毒と呼ばれる死闘(デスゲーム)の最終場面。蟲毒という呪術の名称から残った9人が闘うと思っていましたが、思いもかけない趣向に驚くと共に大衆の怖さも出てきます。
剣戟も素晴らしいですが、双葉の位置付けに納得しました。
Posted by ブクログ
2025年刊行。
今村将吾の長篇小説。
Netflixで映像化もされた話題作。
舞台は明治維新後、武士の時代が終焉を迎えた明治11年。
新聞に張り出された「武技に優れた者は京都天龍寺に集まれ。大金が得られる」という噂を頼りに、京都・天龍寺境内に300名の強者が集結する。
そこで告げられたのは、「蠱毒」と呼ばれる死の遊戯。
参加者全員に点数を表す「木札」が配布され、この奪い合いをしながら、東海道のいくつかの関所を通過し、東京を目指すというものだった。
かつて“人斬り刻舟”と恐れられた伝説の剣豪・嵯峨愁二郎は、重い病に倒れた妻と子を救うための治療費を得るべく、蠱毒に参加する。
天龍寺での混乱の中、愁二郎は病の母のために参加していた12歳の少女・香月双葉と出会う。双葉を見捨てられなかった愁二郎は、彼女を守りながら東京を目指すことを決意する。
2人は東京に向かいながら多くの強敵と仲間に出会い、死闘を切り分けて進んでいく。
一方、秋二郎には訣別したはずの過去があり、、、
上記が本作のあらすじ。
映像化もされ、ベストセラーとなった本作だが、個人的には面白いと思えなかった。
「明治時代に行われた、武術の達人たちが参加するデスゲーム」という設定は斬新で良いし(実際、私は設定に惹かれて読んだ)、主要な登場人物のキャラは立っていて魅力的だ。
だが、テンポが悪い。
文庫版で4冊の長さだが、半分でいい。
描写が丁寧なこともあるが、展開が遅いので読んでいてダレる。起伏はあるので、読みきれないことはなかったが。
ストーリーで一番引っ掛かったのは、双葉の存在。
双葉は、その優しさと無邪気さによって、羅刹のような参加者たちを惹きつけ、味方にしてしまうという演出が頻繁にされる。
これが本作の軸のひとつになっているのだが、この設定は最後まで好きになれなかった。
熾烈な「蠱毒」において、戦闘力を持たないながらも他人を気遣えるという双葉の特殊性は理解できるが、それによって強者たちが改心するというのは、必然性が乏しいと感じた。
参加者がみんな快楽殺人者であるならともかく、大半は使命があって蠱毒に参加しており、信念と覚悟をもって人を斬っているからだ。
彼らが悉く双葉に影響されるというのは説得力に欠ける。
また、「京八流の秘密」もふわっとしていてインパクトが薄いように感じた。
ここまで悪いところばかりを書いたが、時代背景や設定はよく活かせているし、キャラには魅力がある。
漫画にすれば良い作品だと感じた。
私は好みではなかったが、好きな人は多くいるだろう。