あらすじ
戦え。もう一度生きるために。
蠱毒〔デスゲーム〕が終わる。
残り九人――。
堂々の最終巻!
〈あらすじ〉
最終決戦、開幕。
東京は瞬く間に地獄絵図に染まった。
血と慟哭にまみれる都心の一角で双葉は京八流の仇敵、幻刀斎に出くわしてしまった。
一方の愁二郎は当代最強の剣士と相まみえることに――。
戦う者の矜持を懸けた「蠱毒」がとうとう終わる。
八人の化物と、少女一人。生き残るのは誰だ。
【文庫書下ろし】
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『イクサガミ』シリーズ最終巻、おもしろくないわけがない。
「蠱毒」の第二幕、ここまで来ると戦闘スピードの速さにまったく追いつけない。化け物しか残っていないはずなのに、数々の参加者をあっさりと殺害する化け物中の化け物はバックグラウンドの情報が薄すぎて気味が悪いし。
そんななかで双葉の存在がどれほど救いになってくれたか。私は最後の最後まで裏切るんじゃないかと疑ってたのに……。ゴール地点で「ここまでの送迎ごくろうさま。か弱いおなごを演じるのには骨が折れたわ。それじゃ、ここでお別れね。死になさい」とか言って斬り掛かってくるものだとばかり思ってました。全国1億人の双葉ファンの皆さま、疑って誠に申し訳ございませんでした。ここの謝罪いたします。
矢面に立って活躍するのは愁二郎だけど、物語の核は双葉なんですよ。多くの武芸者のなかにたったひとりのなんの力もない少女。ただひたむきで他者に頼ることも憚らず、殺伐としたなかでも慈しみの心を忘れない唯一の人物と言っても過言ではない。だからこそ、京八流の義兄妹たちの禍根も断つこともできたし、多くの協力者も得ることが出来たのではないかと思う。繰り返しになりますけど、疑って本当にすみませんでした。。。
劇中の期間的にはそんなに長いものではなかったと思うけど、数多くのキャラクターが蠱毒開始当初とは見違えるほどに成長を見せたこの最終巻。本当の強さとは武技によるものではないのだと、この戦いの勝者を見届けることで理解できると思います。
個人的にはちょっとすっきりしない終わり方ではあったけど、それを差し引いても素晴らしいシリーズでした。
Posted by ブクログ
東京に着いた9名の第二幕が描かれる。
登場人物の蠱毒至るまでの背景が明らかになり心打たれる。そして、川路利通がなぜ蠱毒を引き起こしたのかもわかってきた。そんなことのために!っと驚愕してしまう。
そして、デスゲームで賞金を手にしたのは意外な人物。
Posted by ブクログ
NETFLIX イクサガミ シーズン1
イクサガミ:天・地・人・神
時は明治初期。始まりは天龍寺。
「武技ニ優レタル者」に「金十万円ヲ得ル機会」
292人の猛者たちが集められ
蟲毒という死闘が始まる。
京都から東京(江戸)迄に限られた期限内に
各人が首から下げた札を奪い合う死闘。
292人それぞれのドラマ。
生と死への向き合い方や人間模様が描かれる。
誰が東京に辿りつけるのか・・・。
主演であるひらパー兄さんの圧巻演技に魅了され
イクサガミ・蟲毒の世界に足を踏み入る。
映像のみならず、原作を読み走り切った。
明治初期の時代は、文明の近代化と共に
武器も刀から鉄砲へと近代化されている。
文明開化や明治維新と共に厄介者扱いされてきた武士
時代を受け入れるもの贖うもの。
その葛藤の中、蟲毒という枠の中で
時代に翻弄され続けながら、居場所を探す武士たち。
刀での立ち会いは
「キン、キン、キン」ではなく
「キン、キキキキン!!ッキン!キキキキキン!」と
今までの殺陣の概念を大きく超える。
人間離れした身体から繰り出される技も
人間描写の深さから受け入れながら無理なく世界に
入り込むことができる。
時代劇・時代物は今や
若者が見る。クールジャパンの象徴的存在でもあり
本作はそれを代表作と言える。
Posted by ブクログ
終わった…
終わってしまった…
最終巻は本当に一気読みだった。
終わってほしくないのに止まらない!
最終盤、どうか死なないでほしいという思いも虚しく想いを託し倒れていく京八流の兄弟達や響陣、カムイコチャにギルバート。
響陣は生き残ってほしかった。。
『捌ノ章 最後の忍び』
って!!!
この章で絶対響陣死ぬやん?!!
凹みながらもグングン読んだ。
大切な人の為だけを想ってひたすらに進みながらも、自分も聞き馴染みのある上方訛りで調子の良い事をケタケタ喋る、1番好きな登場人物だった。
最後の最後まで仲間の障壁を取り除きながら散っていった様は正に『最後の忍び』(泣)
もう1人思い入れのある登場人物は彩八!
彩八が双葉に対して、心を許して優しくなっていくところ、妹を想う姉のような様子になっていたのが凄く刺さった。
最初は足手纏いの邪魔者扱いだったのが、東京に入った際には
「何かあったら呼びな。必ず駆けつけるから。」
と禄存を駆使して助けに行く事を約束し、実際助けを求めると。
「よく叫んだ。ちゃんと聞こえてたから。」
と駆けつけた。
最高。
そして最期の時、
彩八が奥義の伝達を託そうと声を掛けたところそれを察した双葉が、
「嫌だよぉ・・・・・・」
「泣かないの」
彩八はこつんと額を合わせた。
もし自分に妹がいたらきっと。そのような詮の無いことを思い描きながら。
もう涙腺大爆発、大洪水。
子ども達が見てない時で良かったというくらい泣いた。。
他にも四蔵が奥義の中の兄弟と会話しているところもたまらなかった。
登場人物のほとんどが倒れていったのは悲しく残念だったが、本当に楽しく読めた!!
ちょっと引っかかるのは、
最終盤のあたりがちょっとパパッとまとめた感じになったような、もっと文章増えても良いから色々掘り下げて欲しかったなというところもあった。
京八流の想いを託す事による強さの完成ももっと書いても良かったと思うし、
天明刀弥が貫地谷無骨と少し被ってる気味なうえ、ここまでほとんど因縁も無いので、それならラスボスは幻刀斎や無骨で良かったんじゃない?とか無骨から受け取った刀に関してももう1つエピソー加えても良かったのでは?
川路を襲撃したのは愁ニ郎では!という双葉と進次郎のくだりで、
(えっ?!妻と子の所に一度も帰らなかったん?川路は1年海外へ行き、いつ戻ってくるやも分からなかったのに?)
と、ちょっと愁ニ郎らしくないなぁと思ってしまった。
そして最後、大団円見せてよー笑
まぁでも本当に楽しめたからこそ、もっとココがこうであったら良かったなという欲みたいなのが出てくるものだと思うので、最高の読書体験だったと思う!
Posted by ブクログ
蠱毒というゲームの設定、フィクションとノンフィクションの融合、登場人物のキャラクラーや生い立ちから人生で遭遇する他者との関係、各流派の誕生から因縁まで、細部までこだわって物語が描かれている壮大なストーリー。最終的に生き残った登場人物こそ人として備わっていなければならない大切なものとは何かを教示してくれているように思った。
Posted by ブクログ
戦いの描写が文字だけでも見ているかのように感じる。奥義を受け継ぎ自分のものにし敵を倒す。イクサガミの意味が分かり最後の結末は感動しました
かなり面白かった
Posted by ブクログ
終わってしまった…。終始切なかったな〜。そりゃそうだけど1人ずついなくなる…。想いや願いがある戦いだからほんと切ない…。
特に彩八推しなので読み進めるのが中々辛かった。
双葉の刃を抜かない強さ、これもまた人としての強さですよね。
Posted by ブクログ
イクサガミ最終巻。
ハイスピードアクションバトルロワイヤル時代劇も遂に終わりを迎え、ここまでの長い旅路も残りわずかと思うと楽しみより寂しさの方が勝ってしまいました。
結末はある程度予想できていたので驚きはなかったが、展開が早く楽しませてもらいました。
双葉はずっと守られてばかりだったが、人を惹き付ける魅力、自分の意志を持ちはじめてからの強さがあり成長を感じました。
思い入れのキャラクターの最後が思ったよりあっさりだったのが残念でした。
あまり話を伸ばしすぎると冗長でつまらなくなるので仕方がないがもう少し膨らませることができたかなと。
それでもシリーズを読みきった達成感と余韻、時代小説が面白いことを気づかせてくれてありがとうございました。
Posted by ブクログ
ついに最終巻。
どういう結末を迎えるのかという期待感より、もう終わってしまうという寂しさのほうが勝った。そんな感じで読み始めた。
最終決戦、東京。ついに残り9名。
気になっていた幻刀斎VS京八流の結末は、朧流の真髄に迫ることで、その歴史と深さに胸打たれた。単なる殺し合いではない、ここにも譲れない想いと、物語があった。
他の強者達もそれぞれの背景があり、この物語は只のデスゲームではないことに改めて気付く。そして最終局面でさえ際立つ双葉の存在。彼女がいなかったら、また別の結末が待っていたことだろう。
蠱毒の目的も明かになり、首謀者川路とそれを阻む前島の攻防も結末を迎える。この知能戦も目が離せなかった。
ついに終わってしまった。天、地、人、神と続いた本作。長い旅路を終えた余韻がすごい。
しばらくしたらNetflixを見よう。
Posted by ブクログ
やっと読み終わった。もう面白すぎて、他のことしなあかんくて読めない時間にもずっとイクサガミのこと考えていた。これは麻薬だよ。少し読んで設定を理解すると、もう読み切るまで辞められない。
読める時にどんどん進めたい。けど、夜は眠い。眠気に負けずに読んでいたら目から涙が出てきて、セルフ「時計仕掛けのオレンジ」の拷問状態。それでも続きが読みたくて仕方なくなるほど面白かった。生活に支障をきたす読書は初めての経験。
話の流れを予想して、こいつとこいつが戦いそうだな、とか予想するんだけど全てが裏切られていく。前倒しに次ぐ前倒しで、エンタメのセオリーなんて遥か彼方へ行ってしまった。
実写が見たすぎてNetflixを遂に契約。
Posted by ブクログ
己の目的を持って、それを達成するためならなんでも構わない、その熱い信念がすごかった。響陣は身内とぶつかり合うことを虐げられ信念を貫いた。譲れないとこがある、さいごまで熱い漢だったな。
Posted by ブクログ
イクサガミ 天地人神シリーズ第4弾の神。
好きなキャラクターがどんどん居なくなっていき、終わりが近づいているのに、めくるページが止まらず一気読みさせられる。
そして、明治版バトルロワイヤル完結。いやぁ、最高に面白かった。
明治は武士にとって目まぐるしく環境が変わり、激動の時代だったんだなと改めて感じると共に、令和の時代についていけない自分を重ねて、複雑な心境になってしまった。
新しい時代にしっかりと付いていかないといけないと背中を押されたような、読後の余韻も素敵な作品。おすすめです。
寂しいが大満足
クライマックスなのでこれまで愛着のあったキャラクター達が次々と死んでいくが、思いがつながっていく様に寂しいながらも感動。バトルは厨二的展開も多いが、これはこれでエンタメとしてあり。
Posted by ブクログ
イクサガミシリーズ、4作目。
今村翔吾さんの直筆メッセージ入りしおりがかっこいい!(*ˊ ˋ*)
「木札」のキャンペーンは外れました…( °꒫° )
最終巻を読む前に、今村翔吾さんの公式YouTubeでご本人によるネタバレ動画を観たのですが、これがめちゃくちゃ面白かった!
「人」まで読み終えた方で、まだ動画を観ていない方、是非観てほしいです!
私の旅もついに終わりを迎えた…( •̥ •̥ )
全体通して、とにかく感情が忙しかった。
これはもう、ハンカチ必須。
ここまで読んできて残っていた謎も、ひとつ残らず綺麗に回収された。
この作品はバトル・ロワイアルのようでありながら、普通に生活していたら決して出逢えなかった者同士の出逢いの物語だったのだな、と思った。
そして、人の心を震わせたり、動かしたりするのは人の力でも武器でもなく、人の心なのだということを改めて感じた。
彼女がいたからこそ…そう思う場面が何度もあり、その度に胸が熱くなった。
私の最推しはやっぱり橡かな。
みなさんが長い時間をかけて追いかけられていた物語を全巻一気読みできて、とても贅沢な読書時間だった。
(上記で触れた動画で、今村さんが読み方についても触れられていて、ちょっとしまったと思ったけれど…)
今村さん、イクサガミが完結したらぼろ鳶シーズン2に着手すると仰っていたので、ぼろ鳶も読み進めていきたい。
その他にも読みたい今村作品があるし…ゆっくり読み進めていこう( ᵕᴗᵕ )
今村翔吾さん、これからも追い続けます!!!
Posted by ブクログ
シリーズ最終章。最終的な到達者としては予想通りだったけれど、これに至るまでのストーリーはさすがのひと言。長いけれど細かく章ごとに場面も分かれていて状況も分かりやすく飽きることなく最後まで読み切ることができました。
Posted by ブクログ
Netflixで映像化されまた内容も面白そうだったので読んでみる。とは言え、インフレ気味のバトルロワイヤルモノだし、著者も知らないしそんなには期待しないで読んだが、これがとても面白かった。こういう本に出会えると読書していて良かったなあと思う。
明治時代、コロリで苦しむ人を助けるため主人公は莫大なお金がかかった蠱毒と言うゲームに参加することになる。成行きで参加者の見知らぬ娘も守りながら。
バトルロワイヤルの要素だけでなく、特殊能力、古武術の奥義継承、この時代の史実に準えて物語が進むなど、広がりがありとても楽しい。
アイヌ、イギリス人、台湾人等異人が入ってきたり、鉄砲、電話、汽車、ガス灯などこの時代に飛躍的に伸びた技術等を物語に登場させ、この時代のイメージが広がるところも面白さを感じる。
ただ、ラストが息切れか雑に感じられた。もう少し丁寧に書かれればと感じる。
■学
明治維新後の日本軍において、陸軍は長州藩(山縣有朋ら)が、海軍は薩摩藩(西郷従道、山本権兵衛ら)が主流となり、藩閥を形成しました。陸軍はドイツ式、海軍はイギリス式を模範とし、長州は土地・陸軍、薩摩は海・海軍を重点的に主導しました。
「ならぬことはならぬものです」は、江戸時代の会津藩で子供たちに教えられた「什の掟(じゅうのおきて)」の最後に必ず付け加えられる言葉です
Posted by ブクログ
イクサガミ最終章
最後まで残って欲しかった人たちが1人、また1人と去っていく
シリーズを通りして、活字でありながら緊迫感や息遣いが聞こえてきそうなバトルアクションは、読み応えがあって素晴らしかったです
ある程度の予測はできたラストではあったけど、強さを追い求めてきた者達に知らしめた、双葉の体現する「本当の強さ」
最初は邪魔くさく偽善ぽさを感じていたけれど、最終章で彼女の言動に共感している自分がいました
Posted by ブクログ
東京での最終ステージ開幕ッ!
生き残ってほしかった、あの人もあの人も、ついに脱落。
読み応えのあるデスゲーム。
各メディアへの展開も楽しみだ。
Posted by ブクログ
ラスボスは幻刀斎か無骨が良かったなーと思いつつ、ラストのイクサガミ愁ニ郎の理不尽なまでの暴力がアッサリしてて良かった。
殺陣の描写が上手くてワクワクしながら一気に読んだ。
Posted by ブクログ
本作品全体を通して、まず明治時代を舞台に繰り広げられる少年漫画のようなデスゲームもの、という一見ちぐはぐにも思える設定が面白かった。「蠱毒」という遊戯に別の「蠱毒」(京八流の継承戦)が絡んでくるという点も、見どころを増幅させていたと思う。
また、敵味方に関係なく魅力的なキャラクターばかりで、できることなら全員に生き残ってほしいくらいだった。誰がどう脱落するのか、考えたくなくても頭に思い浮かべてしまい、その度にハラハラしながらページを捲った。
一方で、誰も彼もが香月双葉という存在を、身を呈してまで救おうとする点については、やや説得力に欠けており、唯一彼女にはあまり魅力を感じることができなかった。「双葉だから〜」というフレーズが多用されるばかりだったことも、要因のひとつのように思う。
参加者、特に東京まで生き残った面々にはそれぞれ成し遂げなければならないことがある。それをなげうち、自らを犠牲にしてまで庇護したくなるような「何か」を彼女が有しているとまでは思えなかった。
また、幻刀斎と天明刀弥について、最終巻の終盤まで引っ張ったにしては、随分あっさり決着がついてしまった印象。特に後者。
物語の幕引きに関しても、主人公が妻子のもとへ戻らずに復讐を優先したことが匂わせられており、(これは完全に私の主観に過ぎないが)そんな人物像だっただろうか?と疑問を感じざるを得なかった。
このように、最終巻は納得しづらい箇所がいくつか見受けられたものの、作品全体としては楽しませてもらったので、☆4。
Posted by ブクログ
愈々東京にたどり着いた9人に新たな試練が立ちはだかる。幻刀斎との対決の行方と幻刀斎の秘密、愁二郎ら京八流の兄弟の安否は、ギルバートは、カムイコチャは、そして悍ましき天明刀弥が迫り来るなか双葉は生き残れるのか。蠱毒終結。4.1
Posted by ブクログ
ようやく4巻を読み終えた。ネトフリのドラマは見ていないが、読んでいても映像が頭に浮かぶようなアクション主体のストーリー。
最弱の双葉を配置することにより、展開に深みとアクセントをもたらす。「なんでだよ!」というツッコミどころも多いが、このアクセントがなければこの小説は成り立たないのだから仕方ない。
正義と悪との闘いではないのだが、どうしても主人公側に感情移入してしまう。とは言え、その主人公に共感できるか、というと共感できないほうが多かったように思える。
Posted by ブクログ
デスゲームが終わった。読み進めていくうちに一人また一人と仲間がいなくなって寂しいけど結果はなんとなく予想通り。双葉があまり好きじゃなかったけど登場人物みんな魅力的で兄弟の死は特に辛かった。少年漫画的なわくわく感で面白かった。
Posted by ブクログ
ついにイクサガミ最終巻を読み終えてしまった……! 登場人物が本当にみんな魅力的で、全員分のスピンオフを読みたくなる。 あれほど不気味で怖かった幻刀斎や刀弥ですら、いつの間にか強烈な魅力を感じる存在になっていて不思議だった。 私は弱いながらも必死に抗い、前に進むキャラクターが特に好きなので、進次郎が最後まで生き残ってくれて本当に嬉しい。 とはいえ、やっぱりみんな生き残ってほしかったよ……!
Posted by ブクログ
### 1. 作品の背景と後半戦のルール
明治初期、多額の賞金を懸けたデスゲーム「蠱毒」もついに最終局面を迎えます。京都から東京へ辿り着いた生き残り9人は、東京を舞台にした後半戦に挑みます。
* **ルール**: 午前0時までに上野の寛永寺「黒門」に辿り着くこと。門が開くのは終了10分前。辿り着いた者たちで賞金10万円(現在の価値で数億円)を山分けする。
* **過酷な状況**: 参加者9人は「凶悪犯」として写真付きで指名手配され、警察や一般市民からも追われる身となります。唯一、香月双葉だけが悪事を働いていないため、黒幕の川路利良にとっては都合の悪い存在となっていました。
### 2. 壮絶な死闘と仲間たちの最期
後半戦では、最強の敵・**天明刀弥**や、剣客・**幻刀斎**との戦いで、仲間たちが次々と命を落としていきます。
* **彩八**: 新富座(劇場)で幻刀斎と対決。深手を負いながらも双葉を逃がし、愁二郎と四蔵へ京八流の奥義を伝えるよう言い残して命を落とします。
* **響陣**: 幼馴染を人質に取られ愁二郎を襲いますが、双葉の助けで呪縛から解かれます。しかし、自らの命を削る最終奥義を使い、追手たちを道連れに爆死しました。
* **カムイコチャ & ギルバート**: 追い縋る天明刀弥から双葉を守るために殿(しんがり)を務めます。二人とも圧倒的な強さを持つ天明に敗れ、戦死します。
* **四蔵**: 義兄弟たちの仇である幻刀斎を死闘の末に討ち果たします。その後、寛永寺の黒門前で天明を足止めしますが、駆けつけた愁二郎の腕の中で、兄弟たちの想いを託して息を引き取ります。
### 3. クライマックス:愁二郎 vs 天明刀弥
ついに主人公・**嵯峨愁二郎**と、怪物的な強さを誇る**天明刀弥**が激突します。
愁二郎は、亡くなった仲間(義兄弟)たちから受け継いだ全ての奥義を同時に繰り出すという、真の「イクサガミ(戦神)」の姿を見せます。愁二郎は双葉を先に門の中へ行かせ、自身は天明との戦いを続けます。
### 4. 結末とエピローグ
* **蠱毒の結末**: 制限時間内に黒門に辿り着いたのは、**香月双葉ただ一人**でした。
* **黒幕の目的**: 警視総監・川路利良がこの凄惨なゲームを仕掛けた真の目的は、「凶悪犯(参加者)を制圧するために、警察に拳銃携帯の許可を認めさせること」でした。
**【1年後】**
双葉は手にした賞金10万円を、自分のためではなく、共に戦って死んでいった仲間たちの遺族や志のために配り歩きます。
* 愁二郎の妻子、響陣の幼馴染、カムイコチャの故郷の復興資金など、それぞれの想いを繋ぐために金を使いました。
* 愁二郎の生死は明確には描かれませんが、双葉は東京の雑踏の中に彼の背中を見た気がします。「いつかまた会える」という希望を感じさせる幕引きとなっています。
蟲毒と呼ばれる死闘(デスゲーム)の最終場面。蟲毒という呪術の名称から残った9人が闘うと思っていましたが、思いもかけない趣向に驚くと共に大衆の怖さも出てきます。
剣戟も素晴らしいですが、双葉の位置付けに納得しました。
Posted by ブクログ
明治を舞台としたアクションバトル時代小説の最終巻。
京都から始まった武芸者たちのデスゲームの旅。ゴールの東京に辿り着いた9名を第2幕の死闘が待ち受けていた。いよいよ終焉が近づく中、主催者の思惑がついに明らかに・・・
最後まで読み終えての所感は、やはり、良くも悪くも少年誌のバトル漫画でした。そこに主眼を置いて読めばそれなりに面白かった気がします。
ただ、小説としては設定やストーリーの粗が目立ってしまって没入しきれないのが残念でした。もう少し丁寧に創り込んで欲しかったというのが正直なところです。
Posted by ブクログ
最終巻は強い者同士の戦い。一人また一人とやられて主要人物がどんどんいなくなった。
著者が意識して書いたのかわからないけど、なんだか漫画の原作のような本だと思った。
時代小説が苦手でも読み切ることができたのは、そのおかげかも。ドラマの続きが楽しみ。
Posted by ブクログ
あっという間に終わってしまったけど最終巻はちょっと物足りず。。。黒幕が小物だと卑怯な内容になるので嫌だね。各々の戦いは良いけれどみんなそれ生き残れたんじゃない?な感じが多いし、なんだったら最後が急&短い&盛り上がらないという悲しい感じ。彩八の戦いとか、前巻の無骨の戦いとかの方が面白かったなー。ラストはでしょうね、というお決まりな感じもまた物足りず。結局双葉が好きになれなかったな。