小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
映画も気になっていた作品。
あとがきへ先に行ってみたところ、「ネタバレしてるから本編読んでこい」と(丁寧な言葉で)注意書きされていた。
ごめんなさ〜い、と謝って本編へ。
同じ様な不届き者が一定数いるらしい。
そうして読み終え、涙腺ウルウルさせながら、堂々とあとがきへ。
作者さんはあれこれ意見があったとされていたけれど、私はこれで良かった、に1票でした。
人の優しさが仇となる、最も悪いケース。
そのお人好しが美しいエピローグへと繋がるので、バカを見るだけでもないよ、と思えます。
が、こんな事、現実ではゼロであって欲しい。
個人的に救いだったのが、好きな人、好きなスポーツを答えてくれた事。
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Posted by ブクログ
強い未練を持った人間の魂が地縛霊化しないように、なぜか犬の姿になってホスピスにやって来た死神。
少しずつ時代が違うけれどその病院を舞台とした3人の患者たちの未練を、特別な力を駆使して解放しながら、3つの物語は1つの大きな話へとつながって、さらに大きな謎を解いていく物語。
人間に無関心な死神が、次第に感情を持ち人間に興味を、関心を、そして人情を持つようになっていく姿はとても愛らしく、また犬の姿をした死神が患者の話を聞く姿は、セラピードッグが人間の相手をしているようで、まさにお医者さんである作者ならではの発想じゃないかと思ってしまった。
ところで、地縛霊化するほどの強い未練って一体なんだろう。 -
Posted by ブクログ
数学界について見識もなく、ただただ人間ドラマとして魅了されました。
巻末の森見登美彦さんの解説を見るにつけ(デビュー作なのにすごい!)その深すぎる洞察を目の当たりにしたら書くことがみつかりません。
あえて自分の体験に照らし合わせると、主人公に及ぶべくもないですが比較的知能に恵まれた私の前半生は、無邪気な批判をくりかえしては社会からつまはじきになることばかり。
実際に不適応者となった時期には、通い詰めていた病院のスタッフさんに「感覚で生きている人は頭脳と肉体の衰えと共に凡人以下になる」と気づきを促され首を斬り落とされたような思いでした。
そこで積み上げることの大切さを学んだのも今では良い経験で -
Posted by ブクログ
ネタバレいやー綺麗に騙されました笑
まさか島内で本土と行ったり来たりしてる人がいるなんて思いもしなかった。
エラリイが中村青司の犯行だと最後に結論付けていて、推察に納得させられる部分もあるが、それは見当違いなのでは?と思いつつも、最後まで誰が犯人か分からないままでのあの一行!
犯人が守須だとは頭が受け入れられなくて最初は何が何だかよく分からず、ニックネームが受け継がれるシステムだからそれなのか?と頭によぎったが、直後の事件の記事を見て自分が騙されていたことに改めて気付かされました。
大変すぎるヴァンこと守須さん。恋人がアルコール中毒で死んだくらいでここまで普通やるのか?
意図的に脱水症状になりな -
Posted by ブクログ
外科医としてすっかり成長した隆治は、毎日の生活がいつもの繰り返しで、今までのようなドキドキや達成感がない。後輩の凛子も一人前になった。そんな時、大学の同期の伊佐の訃報をテレビのニュースで目にする。彼は、福島の復興のために奮闘している志半ばで交通事故に遭ってしまう。彼の生き様を見て悶々とする隆治に今度は福島の病院の院長が急死して、後継者がいず、地域医療が立ちいかなくなることを案じたニュースが目に入る。周囲の反対を押し切って、彼は福島に向かう。そこで出会った、理事長の三春、看護師の冴子など個性的で明るい人たちに支えられて、紙カルテを使って、アナログな病院で、院長として頑張る隆治。そんな時、冴子は病
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Posted by ブクログ
ネタバレこれはミステリーでもサスペンスでもない。
まして人が死んだりもしないストーリーなのに、どうしてこんなにドキドキハラハラさせられるのか!?
どうしても直木賞が欲しい作家·天羽カインが、どうしたら賞が取れるのか、どんな小説が賞を取るのか、そのことのためならなんでもやってやる、という狂気じみた意気込みと、そんな天羽を尊敬し心酔し敬愛する編集者の緒沢千紘。
2人のとことんまでやる熱量や心持ちにかっこよさや憧れすら感じる(途中までは!)ことができる作品だった。
出てくるキャラクターも皆良くて、1本の映画を観ているような感覚で物語が進んで行った。
もう次の直木賞が楽しみで仕方なくなってる…!!!笑
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