ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 悪い夏

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    日本の生活保護制度の闇。
    リアルすぎて、怖かった。本当に。
    染井為人さん、闇を書くのが上手すぎるんよ…。

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    2026年02月11日
  • エピクロスの処方箋

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    マチ先生の魅力が止まるところを知らない
    なんとも言えない絶妙で特別な読書体験を与えてくれる
    四季折々の描写の美しさや舞台である古都も魅力的
    心に留めたい言葉に溢れていて、大切に残しておきたいと思わせてくれる、そんな本

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    2026年02月11日
  • I

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    絡繰がわかった瞬間、物語が、それまで見えていたもの以上に、とんでもなく救いのないものに姿を変えた。

    これまでにない読書体験であったことは間違いない。

    ただそれが分かるまでめちゃくちゃモヤモヤした。
    ネタバレ禁止がちゃんと守られてるおかげで簡単に答えがわからないし。

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    2026年02月11日
  • 悪女について

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    NHKでドラマ化されて面白そうだったので。
    古い作品だが、戦後の混乱期から自分の力を余すことなく使ってのし上がっていく様は、狂気を感じつつも痛快に感じるほどで、一気に読み進めてしまった。
    自分の美貌と才能と運を使うために使われた嘘は、彼女にとってはしょうがないと言い訳する程度のものだったのだろうな。
    本人が登場せず、周囲の人々の回想から、彼女の虚構の人生が明らかになっていく。ただ分からないのは、本人の真の胸の内だけ、というまさに事件を追ったドキュメンタリーのような形式で面白かった。

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    2026年02月11日
  • ピアノマン 『BLUE GIANT』雪祈の物語

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    漫画ブルージャイアントを雪祈目線で描いた小説。
    もちろん原作を知っているのもあるが涙が止まらなかった。
    キザでクールな雪祈の葛藤や大たちへの感謝などが雪祈目線だからこそ描かれており、よりjassの3人が好きになった。だからこそ、永遠に見ていたいと思うからこそ、最後のライブにそして解散につながる。大はここで止まってはいけないから。
    そんな奇跡のような3人の奇跡のような一瞬をもう一度味わわせてくれたことに感謝を。

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    2026年02月11日
  • 最後の祈り

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    薬丸岳さん著「最後の祈り」
    自分にとって著者の作品はこれで16作品目となる。完全に薬丸中毒に陥っている…

    今回の作品は凄くよかった。死刑囚に対しての教誨師の物語。
    この物語は倫理的にかなり奥妙で途中何度も罪を負った死刑囚の人間としての心理を窺われていく。
    刑が確定し極刑を待つだけの毎日を送る死刑囚達にどんな教誨をすべきなのだろう?
    それにどんな意味があるのだろう?

    彼らも罪人とはいえ人間であり、その命がある限り人間として生きている。見方によってはその命を奪わないといけない刑務官達。罪は存在しないにせよ、人としての倫理観には絶対的に引っ掛かってくるだろう。
    死刑執行、言葉以上に重たい行為…

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    2026年02月11日
  • 私の男

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    個人的にはとても良かった。桜庭一樹は4冊目だけど1番好き。ただ近親相姦の話だし読み手によっては淳吾をロリコンだと言う人もいると思うので、好みが分かれる作品である事も理解出来る。

    結婚間際の主人公花と40歳の淳悟から物語が始まり、二人の関係性を軸として年月を遡っていく形で話が進む。2人の未来を先に知ってるからこそ、お互いがお互いを想いすぎてる描写が出てくる度に苦しくなった。(特に花が9歳の頃と高校生の頃)

    読み終わってから数日経ってるけどこの2人が頭から離れない、本当に良かった

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    2026年02月11日
  • 深淵のテレパス

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    怖いけど面白かった。最初のカレン視点での心霊現象がまず怖い。
    私たちが普段意識しないような、けどそこにいると思うと恐怖を覚えてしまう影の空間が周りに多いということが自覚できた。読んでる途中に聞こえた水道の「ポタッ」って音にも怯える始末。

    ホラーを論理的に突き止めるところも面白かった。摩訶不思議なものには摩訶不思議なもの、で止まらない展開。個人的には太村と鳥居の関係が知りたかった。火事で死んだのなら水系で出てこないよね。火事が起きたから汚水の中に逃げ込んで溺死とか?

    登場人物もキャラが立っていて良い。しょぼい(でもちゃんとした)超能力者、やけに伝手のある元刑事と会社員、会社員の部下(新卒5年

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    2026年02月11日
  • 魔の山(上)

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    今のところ、ドイツ流の教養(Bildung、自己形成)小説といった観が強い。概して恋と知的な友情との二つの要素でストーリーは組み立てられている。それにしては、ストーリーにとっては余計に見える医学の話なども出るが、この上巻最後のショーシャとのフランス語での会話のなかで伏線として回収されていく。ショーシャとの対話はカタカナで記されているため、読みにくい。けれども、刺激的であり、感情を強く揺さぶってくる。圧倒的名作と評価されているくらいだから、下巻では、予想、期待を超えて大きなもう一山が待っているのだろう。

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    2026年02月11日
  • 地上の楽園

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    読み終えて、自分は今作を読まなければいけなかったのだと思った。小説でありながら、真実に肉薄するこの文章が、自分には必要だったのだ。

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    2026年02月11日
  • 告白

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    熊太郎の胸の内に抱えているものに共感できすぎてつらい。読むのがつらかった。でも、だからこそ大切に咀嚼しながら読み進めた。また読み返そう。そして熊太郎を、じぶんを肯定してあげよう。

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    2026年02月11日
  • 深淵のテレパス

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    2025年版このホラーがすごい!で一位獲得!
    ホラー界で第注目の一作。
    “光を絶やさないでください”
    同僚の誘いで大学の怪談会に参加したカレンは、奇妙な少女に怪談にてそう告げられた…
    その後、身の回りの暗い場所で”ばしゃり”という音が頻繁に鳴るようになり、怖すぎて家中を電気の光で満たすようになる。
    それでも、怪異は勝手に電気を消してきたり、謎の緑の水を発生したりと、次第に現象はエスカレートしていく。
    にっちもさっきもいかなくなった結果、助けを求める先は、YouTubeでみつけた「あしや超常現象調査」
    •暗闇の誰もいない部屋や箪笥の中で”ばしゃり”という音がしたり、家の床がドブのような匂いの水浸

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    2026年02月11日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    2023年本屋大賞第2位!
    当時から気になっていた作品がいよいよ文庫化!
    「音楽×スパイ」という、前例のない特異や設定に惹かれて読みました!
    全日本音楽著作権協会に勤める主人公「橘樹」は、チェロの演奏経験を買われ、音楽教室に生徒として通うことで、著作権侵害の事実確認のため潜入調査を実施します。
    •講師となるのは二歳上の「浅葉桜太郎」
    主人公の橘は割と内気な性格なのに対し、講師の浅葉は気さくでどんどん話しかけてくれるタイプなので、レッスンに通ううちに2人の間に絆がどんどん強まります。
    •他の受講生との毎月の飲み会に参加したり、発表会に出演するうちに、スパイとして身分を偽って皆を騙しているという事

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    2026年02月11日
  • 終点のあの子

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    ネタバレ

    初めて読んだ作者さん
    ものすごく引き込まれました。

    狭い囲いの中で思春期の女の子にとっては特に今いる場所が全てで、未知の人への嫉妬や憧れからくる興味と嫌悪感がリアルに描かれていて切なかったです。

    夏休みが明けて名残惜しさが残りつつも元の居場所に結局戻っていった恭子と早智子の章が現実的ですごく印象的。

    四章の最後にあの子が、ただ知りたかっただけなのだと自覚する所が好き。

    この方の他の作品も読みたいと思いました。

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    2026年02月11日
  • know

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    ネタバレ

    こりゃすげえや…
    舞台は2081の日本。
    PCや携帯は過去の産物と化し、人の脳には”電車葉”が埋め込まれ、街中に情報読込物質が塗布された、まさに超情報社会。
    情報庁に勤める”クラス5”の は、電子脳ならぬ”量子脳”を埋め込まれたクラス9の”道終知ル”が掲げるある目的に付き添います。

    •どこにいても何をしてても他人に筒抜けのクラス0から、場合によっては違法に当たる行為も正とされるクラス5,6まで、情報についての階級分けが行われた世界線は不穏感たっぷりで少し怖い!
    •”知る”ということに対して作中で線密な考察が興味深かった!
    •電子脳を介して情報によるバトルが展開され、ワクワクが止まりませんでし

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    2026年02月11日
  • あの子の殺人計画

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    ネタバレ

    何を読むか悩んだが、天音さんの「仲田シリーズ」を読んでいなかったなと思い、これに決めた。
    300ページくらいの長編で、読みやすそうなので新年一発目はサクッと読もう!と思い、選書。
    確かに一瞬で読み終わったが、新年早々とんでもなくものを読んでしまった笑
    テーマは「虐待」
    母の虐待から逃れるため、”きさら”という児童が殺人計画を企てます。
    •酷いことをされているのは頭ではわかっているのに、母の事を嫌いたくない感情が邪魔して、自分のための躾だと思い込み耐え忍ぶきさらがとにかく可哀想。
    •題材からして軽い話ではないのは分かっていましたが、描写と事件の真実が重量級過ぎて!それにしても300ページとは思え

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    2026年02月11日
  • アリアドネの声

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    井上さんの作品は初!
    素晴らしいどんでん返しが炸裂するとのことで、読んでみた。
    巨大地震により、崩壊した地下都市の最下階に取り残されてしまった1人の女性。
    しかも、その女性は「見えない•聞こえない•話せない」の三重障害をかかえている。
    下からは浸水、上階からは火事による炎が迫っていて、救助隊が中に入ることはできない…
    助ける手段はただ一つ。
    最新型のドローンを操縦し、地下都市から誘導して救い出すことはできるのか?!

    •見えない聞こえない話せない障害者に対して、ドローンでどのようなアプローチをかけて誘導するのか?と、疑問に思っていた部分が沢山あったが、とにかくみんなで知恵を出し合って頑張ってい

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    2026年02月11日
  • 黒牢城

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    荒木村重殿は織田信長に反旗を翻し、強固な有岡城にて籠城しています。
    織田信長に反乱を目論みるも、同盟を組んだはずの毛利家は来ず、織田に攻められた家来たちは続々と開城(降伏)していきます…
    攻めたいのになかなか攻められません!
    悶々とする将達ですが、そんな中城内でも色々なことが起きます。
    戦国時代を舞台とした物語なので、てっきり敵との戦闘描写がずっと続くものかと思っていましたが、そうではありませんでした。
    村重と一緒に塾考していきますが、もう無理…となったタイミングで囚人•黒田官兵衛に策を求めるのです。
    官兵衛はとんでもないキレ者で、話を聞くやすぐに答えにたどり着いてしまいます。
    戦国時代もので

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    2026年02月11日
  • 地球にちりばめられて

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    国はもういい。とひらりと言える情勢ではないけれど、なくなってしまったとして、たしかに独自の食文化などだけは残るのだろう。浮世に浮き足立つような、ふっとこの国から本の中で抜け出してひとりぼっちになったような、不思議な感覚で淡々と旅ができてよかった。ちょうどモネ展に足を運んだばかりでタイミングが良かったなと思う。なにしろ絵がちゃんと思い浮かんでくれたから。セットでおすすめです。

    “ジャパンとかなり大きな滴が水たまりに落ちて、三秒くらい間隔をおいてまたジャパンと落ちる音だ。“


    そんな意図かわからないけれど、上の一節で、ジャパンって水の落ちる音なのかと、ドキドキして珍しく薄く、線をひいてしまった

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    2026年02月11日
  • かわいそうだね?

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    ネタバレ

    2作品入った短編集でどちらも首がもげるくらい同じ気持ちになれる作品でした
    かわいそうだね?の
    髪を切ってさっぱりなんて言うと、穢れを祓ったようで聞こえはいいけれど、本当はただの自傷行為だ。と、
    髪に血が通っていないことで助かってる女の子はいっぱいいる。
    という文章がとても好きで
    私自身も恋愛関係で髪をばっさりと切った経験があったので、その当時この本に出会えてたら救われていたなと思いました、、
    携帯を見るシーンは、自分が見ているような臨場感になり、自然と読むスピードと鼓動が早くなって呼吸が浅くなりました笑
    どちらの作品も本当に素敵で好きでした
    全女の子に読んでいただきたいです

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    2026年02月11日