小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレすごく面白かった
そして苦しかった、
私が本屋に行った時、「方舟」の帯に「読んでない人が羨ましい」とあった。それが目を惹き購入した。
最後の会話でこれまで前提として考えられていた地下建築という設定がひっくり返る展開には心を掴まれた。そして柊一の視点で物語が進んでいたからこそ、麻衣と一緒に、死という闇を受け入れる選択肢があったけど捨てるという描写が麻衣の孤独だけでなく、外へ出た柊一も孤独であるという展開で終わると思えた。
しかし麻衣の全容の告白のあと「もういいかな」や「じゃあ、さよなら」が捨てる選択肢(麻衣とともに孤独になることを選んだ)をとった柊一に対して、耐えられない量の絶望を与えてい -
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ネタバレ私のように恋愛経験が乏しいくせして、自分を守る言い訳と他人を値踏みする目ばかり鍛えている人は心して読んだ方がいい。
婚活、ひいては人間関係における「傲慢と善良」に関して思い当たる節がありすぎて、お願いですからもうそんなにクリティカルに痛いところをつかないでください現実を突きつけないでくださいごめんなさい……と思わず読む手を止めてしまうパンチラインばかり。自己嫌悪にも似た嫌悪感を真実に抱き始めたころに第二部、語り手は架から真実に移る。彼女の胸の内や失踪事件の真相が明かされるにつれ、彼女に自分を重ね、次第に「どうか救われてほしい」と思わされる。石母田おばあちゃんに「大恋愛」だと言ってもらえたとき、 -
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中学生の頃に母に勧められて以降ずっと本棚にしまっていたこの本を20歳となった今ようやく読んだ。
読んでみて、もっと早く読めばよかったと一瞬思ったが、この物語で主人公が出会った人々に言われたことは、ほとんどこれまで母に言われてきたことだった。
他人の親は良く見えるものだと作中でも言われていたが、その通りだと思う。
私も自分の親が嫌いな訳では無いけど、他人の親が言っているのと同じことを自分の親に言われるのでは全く違う受け取り方をしてしまったり、めんどくさくて聞き流したりしてしまう。
人との出会いを通して成長できるのは、礼儀や知識を身に付けるからだけでなく、自分が置かれている環境を他者と比較すること -
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私のとっておきの一冊は、原田マハさんの『キネマの神様』です。
原田マハさんの作品は『本日は、お日柄もよく』に続いてまだ2作目ですが、この作品でも何度も感動の波が押し寄せ、涙なしでは読めませんでした。読後は、しばらく放心状態になるほどの余韻が残りました。
登場人物は現実には私の周りにはいなさそうな人たちなのに、不思議と身近に感じられ、「どうか皆が幸せになってほしい」と願いながらページをめくりました。その願いが叶った時には、物語の結末だけでなく、自分の心まで救われたような気持ちになりました。
本を閉じた後、「なぜこれまで原田マハさんの作品を読んでこなかったのだろう」と本気で悔やみました。一冊の本と -
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ネタバレ趣味でやっている俳句が、最近詠めなくなってきた。十七音を連ねてみても、ちっとも詩になっていないのだ。
スランプかなあ、と首をひねっているところへ、良い縁があってこの本を、今度はレイチェル・カーソンと対話するような気分で再読した。
冒頭の、一歳八か月の甥のロジャーを毛布にくるんで、嵐の夜の海岸に降り、とどろく波を前に、二人で大笑いするシーン。以前読んだ時は感銘を受けてしるしをつけた。しかし今回は、前回ほどは響かない。先を読んでみても、自然の描写はどの箇所も同じように響きが薄かった。理由は分からないが、自分の今の気持ちが自然から少し離れてしまっているのかもしれない、と感じた。
この本は、そんな -
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富士山頂で冬を越す。
想像しただけで「そんなことできるの?」と思ってしまう。
明治の時代にそれに挑んだ野中夫妻、特に妻の野中千代子さんについての小説。
現代の女性像とは違い、封建的な時代だった当時、親族や世間の目を省みずに夫を助けるために富士山に登った千代子さんの姿は、とてもかっこよく映った。
結果的に千代子さんがいたことで夫の到さんは大いに助けられ、後年「あれは千代子がいたからできたこと」と言ったそうだ。
前例がなくとも信念を持ってやり通すことの美徳を感じる。
また、新田次郎さんは『剱岳 点の記』以来2冊目だが、本当に自然の過酷さがリアルに描かれていてゾッとする。
こうした山に