小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初は、田村カフカくんがなんでそこまでして家出したいのか不思議でしょうがなかったけど、ジョニーウォーカーの場面を読んで、たしかにこれはきついと思った。
ずっと静かな文体で、綺麗で、落ち着いた世界を読んでいると思っていたら、ジョニーウォーカーの家での場面に差し掛かって食欲が無くなるほど嫌な気持ちになった。
この場面を読みながら食べていたマックのポテトが半分くらい食べられなくて捨てた。
猫の心臓とか、頭とか、おいしそうに、楽しそうに切ったり食べたり、急にむごくてね…笑。
前半は登場人物たちの繋がりが分からなかったけど、後半にかけてだんだん繋がってきて読むのが楽しくなってきた。
後半も楽しみ。
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Posted by ブクログ
「自分が想像できる”多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな」
多様性尊重ためには「対話」が必要だけれども「対話」できる得る事柄は社会的・集団的倫理から排除されないことのみ。結局はマジョリティの想像の範囲内。
マジョリティが自身の考えが集団で共有している倫理の範囲内(正欲)であることか確認するために、同じもの同士で話し、違うものを腫れ物として扱う。
マイノリティ同士での「繋がり」に居場所をつくることとなる。
現代は障害や性別などの多様さを当たり前のものとし始めている。
これまで不利益を被ってきた人々が救われているのは事実であろう。
しかし、障害や性別にカテゴライズされないもの、つまり性癖や性格、価値観などはいかがなものか。
自身の「正欲」が「正欲」であると過信してないだろうか。その過程において他者を排除してないだろうか。
多様性、素晴らしい考え方であるが、とてつもなく複雑で困難で、汚い部分に触れることとなる。
理解しようとする過程に価値があり、その困難な手続き(対話・衝突)を支え得る寛容な姿勢が必要であろう。
この本に出逢えてよかった。 -
Posted by ブクログ
大人の女性の恋愛短編集
あらすじにある通り、恋に悩める様々な女性が登場する連作短編集。あるセレクトショップを訪れ、新しい服を着てオーナーの言葉を受けることが、一歩前進する力をくれる。
描かれる恋愛エピソードのどれもが解像度が高く、胸に強く響く。
個人的に最も印象的だったのは、35歳の女性が9つ年下の同僚に惹かれるエピソードだ。自分は恋愛対象ではないと思いながらも、年下同僚の一挙手一投足に心が揺れ、綺麗に見られたくてオシャレに目覚めていく様子に思わず胸がキュンとする。
なお、著者の尾形真理子さんはコピーライター出身とのこと。
その実力は本作でいかんなく発揮されている。各エピソードのタイトルや、物語を締めくくる印象的な一言などが、読者のハートをグッと掴んで離さない。 -
Posted by ブクログ
「病気は治癒を望む理由のない場合何者でもない。」
かっこいい、、、
「私はその痰に含まれた日本の結核菌が、熱帯の陽にあぶられて死に絶えて行く様、小気味よく思い浮かべた。」わろた
48「私は自分が生きているため、生命に執着していると思っているが、実は既に死んでいるから、それに憧れるのではあるまいか。」
166「出生の偶然と死の偶然の間にはさまれた我々の生活の間に、我々は意志と自称するものによって生起した少数の事件を数え、その結果我々の裡に生じた一貫したものを、性格とか我が生涯とか呼んで自ら慰めている。」
三九 死者の書 ここから分からなすぎる。再読 -
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ネタバレ速斗と一樹もいなくなり、焦った
佐村美冬は、桜木透真に連絡をし、何か手掛かりをしらないか問い合わせる。透真は車であった事もあり、
動き出す。
一方、速斗達は、ミヤが巽の車に連れて行かれる所を目撃。そして、誤ってボールを蹴ってしまい、巽に、見つかる。急いで廃校となっていた学校へ逃げ込む。
鍵を閉める。巽はサッカーボールを使い窓を突き破る。
透真がそのサッカーボールの音を聞き、廃校になった学校へ向かう。そして、巽を追い詰める。
巽は逃走してしまうが、速斗達は、鍵のかかっている教室から音を聞こえるのが分かった。そして、その僅かな声で光汰朗という事が分かり、透真達の力を借り、光汰朗を、救出する事ができた。
暫くして、巽は逮捕。事件解決と思われたが、光汰朗から、誘拐したのは、巽ではなく、本間先生だという。本間先生は美術の非常勤の先生で、美冬も信頼していた先生だ。本間も姿をくらましていたが、
新沼忠治が紗英が発見された笠蔵ダムがある笠山で本間を発見した。本間は逃げたが、大声で声をかけた。
「孫を殺さないでくれて、ありがとう!」
自首をする事になる。
本間が捕まり、誘拐の原因が明らかになる。
当時、田村晋也くん(10)が分からなくなった。
そこに、新沼紗英の誘拐事件が起き、殺害された。
新沼紗英の身も蓋も無い噂話や、当日たまたま父親の
車にのり出勤したり、事件後、すぐに紗英の車を廃車にし、父親はグレードの高い車にたまたま乗り換えた。それが、田村晋也君を轢き逃げし、親子共々で隠したのではないか と噂をよんだ。
噂を鵜呑みにした、本間の動機がそれだった。
当時の報道にも問題があったと思われた。
そして、さらに事件は明らかになっていく。
久我隆太が田村晋也くんを轢き逃げしたというのだ。
ただの注目されたいだけの妄言かと思っが、果樹園の中に1本だけたる楡(ニレ)の木の麓にランドセルを隠したと証言したのだ。透真達は、状況を写真や動画に収めつつ、ランドセルを掘り出した。
事件の全貌が見え、久我亮太の犯行が明らとなった。
久我は金銭に困っており、借金の返済に行くところで田村晋也くんを引いた。そして、車に連れていった。
折角だから、誘拐した事にして、身代金を奪おうと思った。しかし、名前も学校も分からない。
そこで、百貨店の受付嬢、新沼紗英を誘拐する事にした。
いかにも粗忽な久我だった。
紗英の腹を殴り、竦(すく)ませていたが、この時まだ晋也くんはまだら生きていた。
紗英は
「この子どうしたの、助けてあげて!」と叫んだ。
結果的に、紗英は絞殺。晋也くんは衰弱死。
新沼忠治達は、紗英の最後の言葉を聞く事ができた。
本間先生の誘拐理由は、噂話を信じ、少しでも晋也くんが救われるように という事だった。
報道内容、噂話の身勝手さ、人の感情移入
色んな事を考えされる作品だった。
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