【感想・ネタバレ】日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

お茶を習い始めて二十五年。就職につまずき、いつも不安で自分の居場所を探し続けた日々。失恋、父の死という悲しみのなかで、気がつけば、そばに「お茶」があった。がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。「ここにいるだけでよい」という心の安息。雨が匂う、雨の一粒一粒が聴こえる……季節を五感で味わう歓びとともに、「いま、生きている!」その感動を鮮やかに綴る。(解説・柳家小三治)

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Posted by ブクログ

自分の居場所が定まらない、何か不安がある人には薦めたい本。
あとがきにもあるように、お茶の本だけどお茶の本ではない。自分を見つめ直す、認めてあげるきっかけになる内容。

小説中何度も「今」にフォーカスが当たっている。
戻ることもできないし、先を行くこともできない。
今この時間と向き合うこと、自分の軸で捉えることが周囲との繋がりを産む。
どうしても他者の目線が気になったり、ずっと真面目に生きてきて、今更どうしたらいいかわからない私にはとても染み入る言葉が多かった。

お茶に詳しくない私でも、お茶の香りや空気感、自然の瑞々しさが伝わる文章も爽やかで清々しい。
なのになぜか全体を通して涙が出そうだった。
とても優しい本。読んで良かった。

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2026年01月02日

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すごくすごくすごく良かった。
何度も読み返したい。
好きな言葉は沢山あったのだけれども、好きなフレーズを記録に残したい。

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2025年12月31日

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ずっと気になっていた茶道の世界に触れられて嬉しい。

ルールが大変そうだなと読み進めていたけれど、その先にある自由について書かれていて希望が持てた。

流れていく時の中で季節を感じること、ただそこにいることは、望んでいてもなかなかできない。

物も体験も溢れている今、その2つを望むならお茶じゃなくても良いのかもしれない。
でもやっぱり茶道を通して体験してみたい。

人と違っても良いということを思い出させてくれた。自分が何を感じるかが大切。

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2025年12月31日

Posted by ブクログ

常夏の国に住んで早数年。
何とはなしにこの本を手に取ったら、日本の二十四節気を五感で味わいたくてたまらなくなった。
本帰国はもう目前。
まったくの門外漢だが、帰国したら初心者向けの茶道教室を探してみようと思う。

今日またねと別れても、明日また会えるとは限らない。
この国の友達の目を見てしっかり挨拶を交わしてから帰りたい。

そして、毎日を旅人の目で見つめて過ごす。
そして、毎日を好い日と名づけて味わい尽くすのだ。

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2025年12月31日

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「気がきかなくてもいい。頼りにならない先輩でいい。自分と人を比べない。私は、私のお茶をすればいいのだ」
何年も習い事をしていて、若くセンスのある人に追い抜かれる。そんなときでも「人と比べない」でいることはなかなか難しい。自分の心と向き合っているからこそできることだと感じた。
私も季節を感じながら生きていきたい。

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2025年12月30日

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知人から、教わり、読んでみました。
静かな、静かなものがたり。
茶道には、明るくない私ですが、なんでも極めると言う事は、本当に大変な事だなあと。
もしかして、何かを極めようと奮闘するも、
そこに終着点は無いのかもしれません。
人生に、これで、よい、というカタチが無いように。

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2025年12月28日

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私が特に心に残ったのは、「会いたいと思ったら、会わなければいけない。好きな人がいたら、好きだと言わなければいけない」という言葉です。
人生に起こるできごとは、いつでも突然であり、人はどれほど考えても、本当の意味で準備をすることはできません。それでも私たちは、過去を悔やんだり、まだ来てもいない未来を思い悩んだりしながら生きています。
だからこそ、大切な人や目の前の時間を後回しにせず、今この瞬間を大切にすることが一期一会なのだと感じました。

本書を通して、私たちにできることは、今を味わうことしかないのだと改めて思いました。
過去も未来も手の届かないものである以上、今この瞬間を丁寧に味わうことが、何でもない一日を「好日」に変えるのだと感じました。

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2025年12月27日

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お風呂本。

茶道の本かなぁ〜、と思って買ってみたけど違った。
これはマインドフルネスの本だ。
勉強や仕事、家庭など誰しも忙しく過ごす現代で、著者が茶道を習う過程で「今」を「生きる」ということに気づき、そしてこちらにも気づかせてくれる1冊だった。

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2025年12月17日

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どなたかの本棚の感想文が気になり、読んだ本。
うまく表現できないけど、確かに読みごたえのある内容だった。
はじめはなんとも思わなかったことが、ある時
そういうことだったのかと感じ入ることがある。
特に同じことを長く続けていると。 

気づくこと。一生涯、自分の成長に気づき続けること。
学びとは、そうやって、自分を育てること。

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2025年12月15日

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何か特別なことが書かれてるわけでも事件が起こるわけでもないけど、なんとなく「ちょっと丁寧に生きてみよう」って心にポッと火が灯った。
お茶やってみたいとは思わないけど、普段意識してこなかった自然の音や匂いや色にも目を向けて、季節の変化を楽しみたい。
あと「会いたいと思ったら、会わなければいけない」って言葉はかなり刺さった。

追記:映画化もしてるということで早速観てみた。
若干原作と違う設定はあるものの(武田先生の年齢ぐらい?)、実写版を観てここまでしっくりきたの初めて。
俳優陣の演技力が素晴らしいのはもちろんだけど、映像はきれいだし音も心地よくて原作のイメージをうまく補填してくれる。
「面白い」とは違うけど、スーッと心に入ってきて心地いい映画だった。

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2025年12月12日

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出会えたことに感謝したい、素晴らしい本。
五感を刺激する美しい文章、丁寧な描写に癒されて幸せな読書時間を過ごせた。 
お茶を極めた特別な人の本ではなく、わからないながらも同じことを続けたからこそ見えた境地や、筆者が体験した点と点がつながり自分の血と肉になる瞬間の感動が語られる。
季節のおもてなし、その日のテーマと調和を考えた細かな演出など、お茶の世界の心尽くしに感心した。
近くに置いて何度も読み返したい本。



「それだけだった。なのに胸を突かれた。シンプルな動きに、あらゆるものが含まれていた。形そのものが心だった。いや、心が形になっていた。」

「人間はどんな日だって楽しむことができる。そして、人間は、そのことに気づく絶好のチャンスの連続の中で生きている。」

「茶花のない季節などなかった。退屈な季節など、一つもなかった、、、。」

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2025年12月05日

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「だから、だいじな人に会えたら、共に食べ、共に生き、だんらんをかみしめる。
一期一会とは、そういうことなんだ・・・・・・。」

「一期一会」を初めて聞いたのは、この小説の映画でした。通っていたアメリカの大学で、日本学部は日本の映画を紹介する「ムービーナイト」があって、みんなの周りに「泣かないで、泣かないで」と思いながら見た思い出があります。そして、そこで、初めて「一期一会」と出会ったんです。日本語の勉強だけではなく、人生の全体を振り返ったら、人と出会いの特別さの感じをずっと持っていましたが、どうやって言葉で言えるのは分からなかったのです。今でも、英語でなかなかふさわしいフレーズがないです。でも、日本語で、「一期一会」があります。「一期一会」は私にとって深い意味があるので、今回映画の小説も読もうと思っていました。お茶を習っているので、もっと深く「勉強」しようと思っていました。そのお茶の勉強だけじゃなくて、この小説も一期一会でした。読みながら、不思議に「今の私は、私にとって心に響いたことは、この時こその一期一会。もし何年間たってまた読んだら、きっとその時も一期一会のことがある」という感じがしました。その考えは、私にとって今まで読んだことがある小説と違う特別感かなと思います。
英語でも日本語でも伝えない特別さがあって、みんなが読むべきだと思います。

そして、もう一つの出会いがありました。「日日是好日」です。この小説のおかげで、私の心に響いた言葉をもう一つ見つけることができたので、ありがたいです。

今まで読んだことがある本の中に、一番いいの一つにすぐなりました。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

まるでそこに自分も存在するかのような
感覚の中、ゆったりとした心地よい気分で
読むことができた。

私は茶道経験者だが、こんなにも季節と
強い繋がりがあったとは…目から鱗。

私たちは、慌ただしい日々を過ごしているが、
そんな中、著者のように、週一回、
茶道を通して心を「無」にし、
季節を自然から直接、
掛け軸や茶道の道具から間接的に
感じられることに、なんて贅沢な
時間なのだろうと思った。

読後、目次の第1章から第15章までの
タイトルを見返すと、どれもしっくりくる。
このタイトルだけでも今後の行動・考え方の
指針となりそうだ☻


*きっかけがあれば、いつか私も茶道をやりたい。
とりあえずやらない今は、五感をフルに使って
季節を意識的に感じたいな。

*23年間続けていた書道を、また再開させたくなった。「無」の時間を無性に味わいたい。

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

本当の自由や今この瞬間を味わうことの大切さ、言葉では表現できない奥深さがあることを教えてくれる本。
自分勝手にやることが自由や創造性ではなく、がんじがらめの作法の先に本当の自分やオリジナリティがある。また、今この瞬間に意識を向けることでより奥深く今を感じることができる。

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2025年10月30日

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著者の「五感の解像度」の高さは、まさに「言葉で書かれた瞑想」だ。

『弓と禅』や『禅と日本文化』といった、高潔で敷居の高い名著のエッセンスを、「お湯の音と水の音の違い」という手触りのある感覚まで引き寄せてくれたことに感動した。

私は座禅会に通い始めて2ヶ月になるが、著者の域に達する気配は一向にない。しかし、本書を読めば「わからないままでも、その場に居続けること」自体に意味があるのだと救われる。亀のようにゆったりと、この「解像度」を磨いていきたいと思った。

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2025年11月03日

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映画で見て知ってはいたが、本で読んでまた違った良さを感じたし、言葉一つ一つの温かみと重みを感じた。
また定期的に読み返したくなる本。

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2025年12月27日

ネタバレ 購入済み

一期一会

映画を見て無性に読んでみたくなりました。その日のクーポンガチャで文学作品15%offが出たのは是非買って読みなさいと言うことなんだと解釈して迷わず購入しました。くどくど語らず、生徒さんが気づくのをじっと待つ武田先生の姿勢がすばらしいですね。見習いたいです。

#ほのぼの #切ない #感動する

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2021年07月24日

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お茶を通して、心と季節を重ね合わせ、ほっと一息つけて今を生きていることを実感できる。
現代の忙しい日々で、そんな時間を設けるのは意識しないと難しい。
千利休の時代でも、戦争の合間でそういった時間を意識的に取っていたんだな。

学生の頃にお茶を習っていた頃、作者と同じようにお手前の理由もわからず、ただ指導されるままに目の前のことに取り組んでいた。
長く続けることで、その理由に気づけるのは奥深い道だ。

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2025年12月21日

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すごい素敵、!!!四季全部が好きになっちゃうような感じもしたし、雨も日常で聞こえる色んな音も、全部を好きになって、人生に明らかに彩りを加えられたような、そんな感じがした。お茶をならい続ける中で、こんなにも素晴らしい気づきを得られるってすごいなあ、と思った。勉強になる言葉も、沢山あって、とても良かった。年齢を重ねた時もう一度読みたい

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2025年12月09日

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お茶がここまで人生に寄り添っているとは思いもしなかった。とても深い話だった。
掛け軸は、今の季節を体現する。季節は春夏秋冬だけではなかった。人生にも、季節があるのだ。という達磨の掛け軸の話。
だいじな人に会えたら、共に食べ、共に生き、だんらんをかみしめる。という一期一会の話。
私たちはいつでも、過去を悔やんだり、まだ来てもいない未来を思い悩んでいる。どんなに悩んだところで、所詮、過ぎ去ってしまった日々へ駆け戻ることも、未来に先周りして準備することもできない。道は一つしかない。今を味わうこと。といった雨を聴く話。
全て大切な気づきとなった。

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2025年12月02日

Posted by ブクログ

結構なお点前の本でございました。
ただただ基本を繰り返す。
頭で考えなくとも体が自然に動くまで。
すると所作や佇まいまでも洗練される。
そこまでに至る、苦悩や葛藤、一喜一憂。
そして、その先の光明。

日常に四季折々、五感を感じ持つ事って大切。
それこそが豊かな人生なのかと。

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2025年11月24日

Posted by ブクログ

日本にある四季をお茶を通して少しずつ感じとっていく様子がとても素敵だった。

四季を感じられる日本に生まれて良かったなぁ、とも思う。

森下さんの言葉を通して、森下さんの見ていること、感じていることを疑似体験しているようで、私の心も安らぎました。


昔に雨の匂いがするねって人に言ったことがあって、それを理解してもらえない事が多かったんだけど、森下さんが雨の匂いのことを書かれていて、嬉しかった。


日日是好日は、頭痛が酷い時に読んでたんだけど、気付いたらスーッと痛みが引いていて、びっくり。

森下さんの本は心のロキソニンかも。

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2025年11月14日

Posted by ブクログ

イマココに目を向けることの大切さ、
考えるより感じることで得られることの大きさ、
理屈を述べるよりも五感を磨くことの尊さ、
当たり前のようで忘れがちな日常のささやかな幸せを感じとるためのヒントを教えてくれる一冊。

茶道を習ったことは1度もないけど、伝統芸能を長く学んできて今教える立場でもあるので、リンクする部分もあって、初心に帰って身が引き締まる思いになる感覚もあった。
いつか茶道も習ってみたいな〜と思った。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

長い目で続けること。
過去や未来ではなく今を大切にすること。
自然に耳を澄ませ、ふれること。

この本からは多くの学びがありました。
上記の3点は明文化してみると当たり前のように思えるけれど、目まぐるしく毎日過ごしているとそのことを忘れてしまいます。
すぐに過去を悔やんでくさくさしたり先の見えない未来を嘆く自分にはすごく刺さりました。この気持ちをずっと大切に忘れずにいたい。
とても良い本でした。

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

とにかく美しい本だった。

読み進めるうちに祖母の庭の情景を思い出して帰りたくなった。蚊取り線香の匂いが漂う夕暮れの庭、雨の日に砂利が濃くなっていく様、雨樋に雨が伝う音、雨に弾む葉。匂い、温度、感情それぞれが懐かしく思えた。

茶菓子はどちらかというと苦手だが、抹茶と味わいたくなった。百貨店の和菓子で季節を感じていたが、少し茶菓子にも手を伸ばしたい。

どきりとした言葉がある。「失敗しても良いから心を入れなさい」。負け戦だと分かっていても心を込めることも時には必要かもしれない。

実は私は冬がとても苦手だ。塞ぎ込んでしまう。今を楽しむこと、冬を楽しむ術を身につけるという観点は新鮮だった。

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2025年10月21日

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わからなくても、とにかくずっと続けることで、急にストンと落ちる感覚。なんとなく、理解できる気がした。

それが、何歳になっても何年続けても起こることなんだなと希望になる。もちろん、真面目に向き合って積み上げたからこそ、と思う。

突き詰めることで、感覚が研ぎ澄まされたり、自分の内側の声がきこえてきたり。その過程が書かれていて、面白かった。きっと言葉にしにくいものもたくさんあるんだろうけど。

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

2021.3.18

お茶の話って読みにくいかと思っていたけれどスラスラと読めた。お茶はお茶だけど、作法とか難しい話じゃなくて、人生の話というか、うまく書けないけれど読んでよかった。後書きにもあったけれど、これはお茶の本であってお茶の本ではない…

和菓子のアンに引き続き、和菓子が食べたくなる!
菓子と同じく、茶道具にも洒落と頓知が溢れていると知って、ますます和菓子にも興味が湧いた。

お父さんとの突然の別れのところで、『一期一会とは会いたいと思ったら会わないといけない、好きな人がいたら、好きだと言わなければいけない。幸せなときはその幸せを100%噛み締めること』というフレーズに、ハッとした。後悔がないように『今』をきちんと生きなければなあ。
コロナ渦でいろいろ制限はあるけれど、時間とお金があるうちにいろんな経験をしたいし、思い出も作りたい。いつ死ぬかわからないのだから。

20代、30代になるにつれて「無」になる時間がなくなるというのにとても共感。まいにちハツカネズミのようにぐるぐるあれやらなきゃこれやらなきゃといつも何かを考えて、何かに追われている。何も考えずに目の前のことだけに集中できる時間が欲しい。

以前、アマプラで映画をチラ見したことがあってあまり面白さがわからなくて途中で見るの飽きちゃったけれど、また観てみようかなと思った。

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2025年10月22日

Posted by ブクログ

少しの空き時間でもすっと読めて、読んでいるうちに心が穏やかになる、お守りのようなエッセイ。
お茶の世界に触れてみたくなる。自分には向いてないことを確信しつつ、体験くらいは行ってみたい。

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2025年12月29日

Posted by ブクログ

繰り返しに思える日々でも細かな違いを味わって大切に過ごすことが描かれている。形に心を入れる。
四季や茶道のある国でよかったと思う。

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2025年12月18日

Posted by ブクログ

お茶を始めてみたくなる気持ちにもなったけど、これ以上趣味を増やしたら頭がショートしそうな気もする、でも気になる

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

書道を習っていた時の今ここに集中する感覚を思い出した。仕事も集中しているけれど、頭の中が空っぽになる訳じゃないから、集中の種類が違うな。お茶の道具の美術展に行った時、さっぱりわからなかったけど、これからは新たな目線で楽しめそう。お茶って憧れるけど敷居高いよね…。とりあえず和菓子買ってお茶入れることにします。
雨の音を楽しむのは大共感。

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2025年11月10日

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