【感想・ネタバレ】日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

お茶を習い始めて二十五年。就職につまずき、いつも不安で自分の居場所を探し続けた日々。失恋、父の死という悲しみのなかで、気がつけば、そばに「お茶」があった。がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。「ここにいるだけでよい」という心の安息。雨が匂う、雨の一粒一粒が聴こえる……季節を五感で味わう歓びとともに、「いま、生きている!」その感動を鮮やかに綴る。(解説・柳家小三治)

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日日是好日
どの日もかけがえのない大切な一日。

人生における学びとは、学校のように誰かに教えられるものではなく、自分が身をもって体験して、時間をかけた先に自然と気づくものである。

だからこそ、一日一日を大事に思い、一期一会を楽しむことが幸せに繋がるのだろう。

初めは意味や理屈がわからなかったものが、ある日突然身をもってその意味を肌で感じる。
その感覚は、その瞬間を大切に生きている人だけが掴めるものだと感じた。

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2026年04月17日

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日々の慌ただしい中では忘れてしまう季節や雨音、風や一期一会。茶道を嗜なわなくても生きて来た中で『あっ!』と感じる美しさや心地よさがあり豊かさ幸せを教えてくれる1冊と言えるでしょう。
良い本と出逢える事も幸せ、タイトルの『日々是好日』は私の人生をもっと豊かにしてくれました。

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2026年04月12日

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まず初めに、新年度のスタートに、桜の開花時期に出会えてよかった一冊だった。

今までは「一年あっという間」と何気なく言ってきたが、日本の四季を感じていたかと思えばそうではなかった。
まずはスマホを置いて、五感で感じてみたい。



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2026年04月06日

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今、この瞬間を味わう。心がほどける一冊。
茶道を通して「今」を五感で楽しむヒントが詰まった本。お湯の「とろとろ」した音や季節の和菓子の描写が本当に美しくて、読んでいるだけで心が洗われます。
特に響いたのは「心にも季節がある」という考え方。いい時も悪い時も、どちらが良い・悪いではなく、その両方があるから人生に「奥行き」が出る。そう思えたら、雨の日も冬のような停滞期も、ふっと愛おしく感じられました。
「雨の日は、雨を聴く」
つい過去を後悔したり未来を不安に思ったりしちゃうけど、大事なのは「今」この瞬間に没頭すること。
季節の和菓子や茶花にワクワクし、上品な世界観に癒やされる……。毎日を「日日是好日」として、大切に味わっていきたいなと思わせてくれる一冊です。

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2026年04月05日

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全く同じ1日を過ごすことはないから、1日1日が当たり前じゃないんだなぁと思うし、
その1日も全て良い1日って思えるように過ごしたい。
うまく行かないこととか嫌なことがあっても、それは悪い日って捉えないことが大切だと思った。

あとは、好きな人には好きと伝える、会いたい人には会うはこれからも大切にしていこうと思う!

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2026年04月04日

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また読んでしまった。
そしてたくさんの人に読んで欲しい。
自由になるということ、人生の喜び、日常を生きるということなどの本当を感じ取ることのできる素敵な本。
硬い本を読み続けている時に、ふと手に取ってしまう。

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2026年04月04日

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2021.6.13
★5.0

主人公(著者)は、大学生の頃、母のすすめで軽い気持ちから茶道教室に通い始める。茶道の世界は想像以上に奥深く、作法が多く同じことの繰り返しに戸惑いの連続だった。人生の中で、恋愛の悩み、 仕事の不安、大切な人との別れに直面した時、お茶が教えてくれたことがいきる。
お茶を通して、人生の大切な考え方を学んでいく物語(エッセイ)

現代は、時の流れが早くて「すぐわかる」「すぐ結果が出る」ことが求められていていつも生き急いでる。そんな時こそ、読みたいと思える本。
分からないまま続けること、同じことを繰り返すことに意味がある。焦らず、いまを大切にしようと思える、読後に静かで深い余韻が残る本だった。
ゆったりしていて、静かで、深くて、穏やかな作品だった。また読む。

✍︎花が咲いたら、祝おう。

#さとの本棚

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2026年04月03日

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日本人であるからにはいと度は体験したい!
……と憧れてやまない茶道。

その茶道を通して、著者が感じ取ったことが書かれている本書。

情景がイメージできる描写で、クセがなく、スルスルと頭に入っていくようだった。

また、お茶だけでなく、掛け軸やお花、茶器などの良さを伝えてくれ、茶道の奥深さを本書でも感じ取れた。


実は読んでいるときに、心が動いた文に付箋を貼っているが、後にその付箋を見返したら『今を楽しむ』ということを伝えている文章が多かった。
きっと、今の自分に足りないものは“今”を楽しむことなのかもしれない。


本書の中で、なるほど~と納得した一文がある。
「お茶会に来たら、必ずそうやって触るのよ。自分の目でいっぱい本物を見るの。いろいろなお正客さんや、ご亭主を見て、場数を踏むの。それが勉強なの」

勉強というと、参考書を読んだり、問題を解いたりというのが一般的だ。
しかし、百聞は一見に如かず。
本物をたくさん見、その道のプロの言動を肌で感じ、自分でもたくさん行動してみる。
それが生きた勉強なのだと本書が教えてくれた。

本物の定義とは何だろうか?
という問いを書き出したら、とんでもない文字数になりそうなので、今後の課題としたい。


あ~、茶道を学びたい!

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2026年03月25日

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会いたいと思ったら、会わなければいけない。
好きな人がいたら、好きだと言わなければいけない。
花が咲いたら、祝おう。
恋をしたら、溺れよう。
嬉しかったら、分かち合おう。

帯の言葉であり本文。
大共感でいつも思っているけど、なかなか実行できずにいること。

お茶は数回しか飲んだことがないけれど、
お茶から学ぶことがたくさんあった。
でもこれって、お茶だけじゃなくて
他のことにも言えたりするんじゃないかな〜とも思ったり。

季節を大事に。自分も大事に。

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2026年03月11日

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ネタバレ

映画の原作、という認識でしたが、読んでみて良かったです(映画は未見)

お茶をやってみたくなりましたし(膝が悪くて正座が出来ませんが)、人と比べてばかりの考え方が、自分を縛っているんだなと、分かっていた事を再認識しました。

どこかで、本の最後には先生が亡くなるのでは?と思っていましたが、そんな事はなく無事に終わって良かったです。

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2026年03月07日

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ネタバレ

これは一生の宝物となります。
Threadsでオススメされて読んだのですが。仕事で私って成長してないし役に立ってないな⋯も落ち込んでたのですが人と比べなくていいんだ。昨日の自分と比べて考えればいいんだと思えました。毎日が良い日で生きてるだけで幸せなんだ。この何気ない幸せがずっと続くとは限らないんだ。だからこそ一生に一度きりの人生、悔いのないように、日々を大切に生きなくてはいけないと感じました。

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2026年02月23日

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お茶を通して、人生をより深く味わうという空気感を感じられる本でした!
文章の表現がとても心地よく、揺蕩うように読めました。
久々、心に沁みた本です。

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2026年02月11日

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Instagramで一生に一度は読むべき人生必読の本として紹介している方がいて興味を持ちました。
心が穏やかになれる、日本の四季や文化がより愛おしくなる作品。

印象に残ったフレーズ
『生きにくい時代を生きる時、真っ暗闇の中で自信を失った時、お茶は教えてくれる。「長い目で、今を生きろ」と。』
「過去や未来を思う限り、安心して生きることはできない。道は一つしかない。今を味わうことだ。過去も未来もなく、ただこの一瞬に没頭できた時、人間は自分がさえぎるもののない自由の中で生きていることに気づくのだ…」

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2026年02月10日

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25年間お茶を習い続けた著者の気づきや考えをまとめた本。うまくいかないことや、一見無意味、無価値に思えることも長く続けることで、そこに意味や価値を見い出し豊かな人生に変えていくことを学んだ。分からないことや腑に落ちないことでも、それを自然な流れとして受け止めることで、後から意味を持ち始める感覚は人生全般に重なって見える。

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2026年02月08日

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著者がお茶を習った数十年間での気付きをまとめた本。今風の言い方で言うと、お茶ってタイパが悪い…。けれどもそこで得た学びは仕事で使えるような知識ではないけれども、人生の土台になるような、日々私たちの身に起こる嫌なこと、辛いこと、楽しいこと、嬉しいこと、そんな感情をじっくり味わうための礎になるようなことを著者はお茶から学んだのではないかと思った。

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2026年02月08日

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黒木華さん主演の映画を見たので。
映像化してしまうと、私にはもの足りなく感じてしまう時もあり、ついつい原作を確認してしまう。実際、本の方が良かった。お茶の本というか大きな意味での人生の本みたいな感じ。
お茶のお稽古は季節に寄り添っている。茶花、和菓子、掛け軸、等々。なーんて優雅な時間の過ごし方なのだろうと感じた。心を無にし一点の事に集中する。自分自身に意識を向ける。今、ここに、自分がいる事に、意識を集中する。おそらく携帯ばかりいじっている今の私にどれも響く言葉ばかり。
茶道に由来する四字熟語、「一期一会」とは、一生に一度きりの出会いや機会の事。千利休の時代、戦国の世、明日生きていられるかどうか、の切迫感のある時代、誰かと会い、共に食べ、杯をかわし、それが「一生一度」になることが、あまりにも多い時代だった時の言葉。筆者が父親を亡くした時に引用していて印象に残った。噛み締める様に読んだ。一期一会、私も大切な言葉として持っていようと思った。


人生は何が起こるかわからない。もしも、前もってわかっていたとしても、人は、本当にそうなるまで、何の心の準備なんかできていない。

毎日が良い日でありますように。日日是好日!

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2026年02月05日

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毎日生きてる中で、「豊かに生きる」ってどういう生き方だろうって考えた。
限りあるお金で自分がやりたいことをやるのが「豊か」なのか、自分の生きていくうえで必要なことをひたすらやるのが「豊か」なのか、週末に友達と飲みに行けることが「豊か」なのか。
そんなこと考えてた時に気になってた本。

「お茶」を25年間習う中で、著者が学んだ人生を豊かに生きる方法を学べた。
豊かに生きることの答えが出た訳ではないが、非常に参考になった。

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2026年02月03日

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映画化もされているみたいだが、じっくり読んでこその内容なので、圧倒的に本で読むのがよい。茶道を20年以上やってきた著者の茶道と人生を語るエッセイ。茶道の話は興味ないと思っていたが、結構有名で評価も高い本だったので読んでみた。読んで正解。なぜなら、単なる茶道の本ではなく、人生との向き合い方を教えてくれるからだ。茶道とは縁がないと思っていても必ず面白いし、茶道をちょっとでもやりたくなるはず。
 題名の「日々是好日」とは、「いい日も悪いも日もすべてを受け入れ、日々を大切に生きる」という意味。茶道は雨の日には雨を聴き、雪の日には雪を見る。夏には暑さを、冬には身の切れる寒さを感じる。毎日を存分に味わう。これが日々是好日である。また、茶道は禅に通じるものがあり、基本的に思考や執着から離れ、今、この瞬間に集中することである。ただ、言葉ではなくそれを体で感じる。気温にあった道具を使ってお茶を点て、その季節を表現したお菓子や花を楽しむ。といった身体的な体験を通して「今」に集中させ、ただこの一瞬に没頭することで、思考や執着なら離れ、自然と「無」になることができる。今しかない時間を生きることの大切さを教える。こうやって、お茶は日本人の暮らしの美学と哲学を自分の体に体験させてきた素晴らしい文化。日々のタスクに追われて苛々したり、このままでいいのかと漠然と不安になったり、子供の成長が気になったり、だからこそこの本が刺さった。そういった苛々や焦燥や不安は一旦置いておいて、「今」の瞬間を生きることを大事にしたいと思える。
 また、著者のように何かを長く極め続けた人たちは、「無」の境地にたどり着くような気がする。茶道とは全く別物だが、マラソンでただひたすら走り、歩みを進めているだけのときは「無」に近い状態だと思う。その時は過去を悔いたり、未来を憂いたりすることはなく、ただこの瞬間を生きている。著者のようにひたむきに何かを続けた結果、この無の境地に辿り着くのだろう。修行とはそういうものなのか。現代社会で強くうまく生きるコツは、きっとこの「無」に近い時間を多く作ることだと思う。
 この本を読むと、道端の草や花を愛でたり、季節の移ろいを感じたくなる。過去や未来のことから離れ、今をだいじに生きることが尊いことだと教えてくれる。そういった気持ちを忘れかけた頃にまた読み返したい。

"「雨の日は雨を聴きなさい。心も体も、ここにいなさい。あなたの五感を使って、今を一心に味わいなさい。そうすればわかるはずだ。自由になる道は、いつでも今ここにある」私たちはいつでも、過去を悔やんだり、まだ来てもいない未来を思い悩んでいる。どんなに悩んだところで、所詮、過ぎ去ってしまった日々へ駆ける戻ることも、未来に先まわりして準備することも決してできないのに。過去や未来を思う限り、安心して生きることはできない。道は一つしかない。今を味合うことだ。過去も未来もなく、ただこの一瞬に没頭できた時、人間は自分が遮るもののない自由の中で生きていることに気づくのだ・・・
雨は降りしきっていた。私は息詰まるような感動の中に座っていた。雨の日は、雨を聴く。雪の日は、雪を見る。夏には、暑さを、冬には、身を切られるような寒さを味わう。・・・どんな日も、その日を思う存分味わう。お茶とは、そういう「生き方」なのだ。そうやって生きれば、人間はたとえ、まわりが「苦境」と呼ぶような事態に遭遇したとしても、その状況を楽しんで生きていけるかもしれないのだ。私たちは、雨が降ると、「今日は、お天気が悪いわ」などと言う。けれど、本当は「悪い天気」なんて存在しない。雨の日をこんなふうに味わえるなら、どんな日も「いい日」になるのだ。毎日がいい日に・・・。
「日々是好日」"

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2026年02月06日

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何度も読み返したい一冊
この本を読みすすめるだけで、心を今に集中させることができて、心が凪になる感覚を味わえる気がする、
お茶を習うともっともっと心の些細な変化を感じられるようになるのかな
お茶習いたくなる

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2026年01月31日

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ネタバレ

昔映画館で観て、
心に残っているので本でも読んでみたい

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繰り返しのようにもみえるお茶のお稽古は、
どんな日でもそれぞれがいいということを感じられるようになったり、

人の心も季節によって変化するということを知ったり、

「あー、ここがきれいだな」など
自分の中で思う瞬間を見つけたり、

「すぐにはわからないもの」
がつまっている空間だった

そして

いつやめても、かまわない
やめるまで、やめないでいる

この言葉は少し軽やかになれると思った
「お茶」もいいなぁ
また久しぶりに映画も観たい

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2026年03月29日

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マインドフルネス本だと思った。いま、ここに集中することがいかに人生を豊かにするか、気付かされた。

忙しない毎日、大人になるに連れて、1日1週間1ヶ月1年のスピードは恐ろしく速くなっている。1日1日を愛しく想いながら過ごせているか、と聞かれたら、私はいいえと答えてしまうな。特に仕事の日は、はあ疲れた。それで1週間の大半が終わってる。だから休日は、平日の疲れをなんとかとるために極力省エネ。ぼーっと過ごしている。

日日是好日、どんな日でも良い日。晴れでも雨でも、よくできた日も上手くいかなかった日も良い日。自分なりの気づきがあればよい日になるんだ。
筆者がお茶を通じて、日々の変化や物事の捉え方の感度が上がっている描写がなんとも心地よいし、その情景が目に浮かぶ。
先生に直接的な言葉として教えられたんじゃない、お茶を通じて自ら気づいていったんだ。

世界は同じように回っているけど、自分の捉え方次第で、いくらでも毎日は良い日になる。

テクノロジーが進化して、スピード感の強い社会を生きているからこそ。大切にしたいな、毎日の生活を。

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2026年04月11日

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2021年の幕開けは こちらから。
心が洗われるような 清々しい気持ちになる 大切なことに気づかせてくれる大好きな1冊。
2026.5
再読。
ここにいるだけでいい。季節を五感で感じて歓ぶ。
しあわせ。

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2026年04月04日

ネタバレ 購入済み

一期一会

映画を見て無性に読んでみたくなりました。その日のクーポンガチャで文学作品15%offが出たのは是非買って読みなさいと言うことなんだと解釈して迷わず購入しました。くどくど語らず、生徒さんが気づくのをじっと待つ武田先生の姿勢がすばらしいですね。見習いたいです。

#ほのぼの #切ない #感動する

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2021年07月24日

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高校の時、茶道部があってもちろん和菓子目当てで(笑)文化祭等のイベントなどの際は必ず訪れていたのだが、なんであんなにも細かくて、めんどくさい事するのかなとは思っていた。
その疑問は作者や先生も分からず、教えてはくれないけど、お茶を通して人生の示唆は教えてくれるようには感じた。
季節を楽しめる心の豊かさを持ち、日々丁寧に生きる、人生とはその積み重ねなのだと。
日本の文化って規律と緩和の両極面を持っていると思う。
ルールは割と細かくて厳しく、絶えず忙しく働いているのに給料は上がらず、節約する日々だが、
一方で四季折々の自然や祭り事は大好きだから、方法は違えど、貧しい人も豊かな人も互いに楽しめる。
わたしも日々の小さな幸せを大切に丁寧に生きていきたい。

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

スラスラと心に入り込んできた言葉たち。日々はかわらずそこにある。変わらないこと変わること。その一切を背負ってここにある。懐かしさと涼やかさを同時に感じた作品。

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

日本文化が良いものとされる所以はいろいろある。でも大きく二つ、"型があること"と"急がないこと"にその良さがあると思う。
型がある。これは当たり前でとても大事なこと。社会に出て始めて、教科書の重要性に気づいた。基礎を知らないと何もできない。基本がわからないと応用はできない。勉強だけでなく、世の中の事柄はほとんどがそういう風にできている。仕事も人間関係も全部、最初のあの頃、最初のあの経験があるから、自分を知ることができる。
そして二つ目の急がないこと。これは現代人にとって一番難しい考え方。受験も就活も出世も結婚も、全て急げ急げと見えない何かに急かされる時代になった。でもブランコを漕いでいたあの時間は無駄だっただろうか、学校帰りのコンビニは無駄だっただろうか、ゲームもテレビも無駄だっただろうか。その瞬間、時間の無駄だと感じたことも、振り返れば無駄じゃなかった。あの時間が無ければ今はなかった。そう思えることばかり。
日日是好日の言葉どおり、仕事でミスした今日も恋人に上手くいかない今日も、良くない今日を基準に未来を思うから辛くなる。今は良くないように思える今日のことを、良い日だったと思えるようにゆったりと広い視野をもってい続けたい。

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2026年03月19日

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いま、この一瞬一瞬を大切に生きようと思える本。
難しいお茶の話ではなく、お茶を通して季節を感じ自分自身少しずつ成長していく話。
そして解説も良かった!!!

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2026年03月09日

Posted by ブクログ

何かに気づくこと、知らないことを知ることはとても嬉しい、書評を読んでいてこの本に巡り合えてうれしい。作者の周りから爽やかで温かいお茶の香りが漂ってくる。
華道は花が好きなので長く続いた、後から習った茶道は結婚を口実にして止めてしまったのが残念。
もういいかなと思ったのは、茶道を習い初めて難しい作法や手順に悩んだからだったことなどを、思い出した。
作者はノートに書いたりしたが役に立たなかったそうで、その手もあったのかと微笑ましい。
そしてめげずに同じことを繰り返しているうちに茶道の決まり事が身につき、その意味に気が付く。
そのうちはっと気がつくことがたびたびあって「目から鱗が落ちた」と何度も書かれている。

ああそうなのだ、心の眼は見えない鱗が覆っている。この本を読んで、ある時一瞬にして周囲が違って見えた時があるのを思い出した。
あのとき分厚い鱗が剥がれて、その衝撃にうろたえたのだろう。そうだったのか。とまた鱗が落ちた。

生活の中には古来から受け継がれてきた、美しい形が残っている。ただ日常の礼儀作法であっても、先人が生活の中で磨きぬいてきた形には重々しい中に味わいのある軽みがある。
軽みに達するまでには、この作者のように形式や流儀の奥に入りこんで学ばなくてはならないけれど。
能狂言文楽歌舞伎、華道茶道香道、道と着く形は美しい。剣道、書道、道はたくさんあるが、素晴らしい遺産だけでなく、形を会得した人というだけでもなく、何かに一途な人を見るとハハッと頭を低くしてしまう。
整って乱れのないものは美しいと思う。

お茶の道は齧りかけだったが、難しい段取りや、作法の順序は次に続く作法に無理なくつながっている。切り柄杓,置き柄杓の違いも面倒だったけれど、続けていればいつかは少しは流れるようになっただろう。後年誘われて行くお茶会でやっと気が付いた。

この本の味わいは、茶道にふれた中から、生活の豊かさがにじみ出ているところがほのぼのと暖かい。
雑念に振り回されている普段の生活の中でちょっとつらいときなどに読むと、心に染み入るような言葉や、静かなお茶室の中での発見(気づき)が織り込まれた、豊かな気持ちが伝わってくる。

形の中にどんなものを入れるか、どんな道具をそろえ、床に活ける季節の野の花、しつらえのいろいろなど、外から見た決まりごとも知ることができた。

心が豊かになるいい本に出会えた。

余談です。
今日、送り物のためにお茶屋さんに寄った。宇治が近いのでいいお茶屋さんがある。地元のお茶を頼んでふと「かぶせ茶」があったので何をかぶせるのか聞いてみた。
密かに急須に何かをかぶせるのかと今まで思っていた。
想像するとそれも変なやりかたなので違うだろうなとは思い避けていたのに、つい癖が出てこの機会にと可愛い店員さんに教えてもらった。
摘む前に一時紗布などで木を覆っておくのだそうだ。そういえば宇治の茶畑で柱を組んで上にスダレなどを載せているのを見たことがある。黒いビニールのようなものがかかっていることもある。
日光が少ないので木が頑張って育とうとするので、渋みなどが減り甘みが増すのだそうだ。
そういって、一服ふるまってくれた。難しい味などわからないけれど、ちょっと濃い目のみどりと柔らかい甘みが感じられておいしかった。

祖父母の家では自家製のお茶を飲んでいた。みんなで若葉を摘んで蒸して手で転がすように押しつぶしていくとお茶になった。道に沿って茶の木が植えてあり、今頃になるとが可愛い白い花が咲いていた。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

お茶を習い始めて25年になる著者の体験記。

茶道云々の話ではない。
気がつけば人生にお茶が寄り添っていると。

季節、自然を味わうようになっていく心の動きに感動する。

「日日是好日」の意味を知り視界が開ける。

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2026年01月30日

Posted by ブクログ

「お茶」の世界を垣間見せてもらいました。
瞑想のような時間なのかしら。今を生きる。おはなし。

さて、わたしにもこの様な時間があるのか。考えてみると。ランニングや、家庭菜園、本を読む事などかな。

人生に趣味があると良いって事なのかなー。

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2026年04月10日

Posted by ブクログ

とても深い作品だと個人的に感じました。
読み始めから中盤までは専門用語や漢字の羅列に挫折しかけましたが、諦めずにゴールできて読んでよかったと思えました。

色々感じる章がありましたが、十一章の一期一会と十四章の成長を待つ章が個人的には刺さりました。

最後に感じたのは、この本は少し前に読んだ東洋哲学のことを書いた本ではないかと感じました。

知らない「お茶」の世界を知れる、経験することでしかわからないことを知れたのは、本を読む面白さを少し感じれた作品になったと思いました。

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2026年02月24日

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