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Posted by ブクログ
昔、少しだけお茶を習っていたことがある。毎回お手前の順番を覚えるのに必死で、やっと覚えたと思っても、すぐにまた別のお手前に……その繰り返しだった。
お稽古に通うのは好きだったが、少しずつ知識が増えるうちに、茶の湯の世界はどこまでも奥深く、自分はそのほんの一端を齧っているに過ぎないのだと気づかされたことを、この作品を読んで思い出した。
何十年もお稽古をしている著者でさえ、お茶の世界ではほんの子どもに過ぎないと書いているのだから、すべてを体得しようとしたら、一体どれだけの時間がかかるのだろう。
それでも、続けていれば少しずつ見えてくるもの、聞こえてくるものがある。同じことを毎年繰り返しながら、季節の移ろいを敏感に感じられるようになっていく。
なんと贅沢な時間だろうか。
Posted by ブクログ
中学生の時に茶道の授業があったり、部活動の大会で先輩が読んでいたこともあって、最初は懐かしーくらいの気持ちで読んでいた。
茶道の世界が主な舞台だし、それに関連付けたエピソードが軸ではあるけれど、これから私が踏み込もうとしている世界や、もっと大きく見ると人生についてのエッセイだと思った。
五感と心が忙しなく、しかし疲れることなく動いた時間だった。
今を生きている人全員に当てはまって、それぞれにあった解釈ができるのではないだろうか。
個人的、色んな人に読んで欲しい&定期的に読み返すであろう作品No.1になった気がする。
あと、また茶道を始めたい(笑)
Posted by ブクログ
誰かに感想を伝えたいとは思えませんでした。茶道に対する固定観念、先入観が打ち壊されたのは間違いないのです。ですが、この奥深さを知ってしまったことで、言葉に変換して茶道の魅力を衰滅させてしまうことを恐れてしまったのです。
この本が新潮文庫から出ているのはもしかするとここで語られる茶道の魅力というのが即ち道を究めることすべてに当てはまる魅力だったからなのかもしれません。茶道を知っていくと、こんなことがあったというのが書かれているのを見て僕も茶道を初めたい!と思うのと同時に、小説を読む魅力も茶道が持っている魅力と近いのかもしれないと思いました。興味のない人から見れば、なんで小説?と思われがちな我々ですが、小説を読む魅力を一言にまとめると本来の魅力がさらさらとこぼれ落ちて結局相手に上手く伝わらないのです。そういう経験のある方は是非読んでみてください。
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小説・文芸
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