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お茶を習い始めて二十五年。就職につまずき、いつも不安で自分の居場所を探し続けた日々。失恋、父の死という悲しみのなかで、気がつけば、そばに「お茶」があった。がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。「ここにいるだけでよい」という心の安息。雨が匂う、雨の一粒一粒が聴こえる……季節を五感で味わう歓びとともに、「いま、生きている!」その感動を鮮やかに綴る。(解説・柳家小三治)
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Posted by ブクログ
星5つじゃ足りない!読みながら、自然と調和し森林浴をしているようなクリアな感覚になった。 "お茶"といえば、「結構なお点前で」のセリフくらいしかしらない。敷居が高く、日本の古い伝統なんだろうな?くらいの印象。以前占いの本に「あなたは精神を鍛える為に"茶道"な...続きを読むどをやるといい。」とかかれていて、なんでお茶が精神を鍛える?と腑に落ちないまま、今日まで来てしまった。でも、この本を読んで、全く"お茶"というものの概念が変わった。奥が深すぎる。こんなに壮大なものだったとは...著者森下さんの言葉を借りると、「小さな発見の時もあれば、壮大な宇宙のからくりに触れたような感動に震える時もある。(p243)」決して答えはない、"気付き"の世界への入り口なのかもしれない。 気づくというのは、「表面張力で盛り上がった水面に、ある日ある時、均衡をやぶる一滴が落ちる。そののたん、一気に水がコップの縁を流れ落ちたのだ。」(P7) 「茶道はむかし、身分のある男たちの教養だった。豊臣秀吉は、利休を戦場にまで伴って、茶を点てさせたという。(p203)」その理由がこの本を読めばわかる。 お茶というものは難しい「作法」の中で「無」をつくり、自分を受け入れ、自然と調和する。 「背負っていた荷物を、私は放りだした。ふっと、肩の力が抜けて身軽になった。私は、体一つで、そこに座っていた。(p185)」 とにかくこんなに奥が深く、感覚的なお茶というものをここまで、言語化されていることに感動した。
伝えたいところをすぐ出すんじゃなくて、助走があって盛り上がったところに、そうだよねっていう一文。その一文を読んでそれまでの助走も良い!と思える感じ、の本。 お湯はとろとろ、水はサラサラ。 分かりたくても、その時にならないと、分からないことがある。ほんとそう。分かっている気になってたことでも、改めて...続きを読む理解することもある。ほんとそう。 茶道に興味が出た。というより軸となるものがある人良いなと思った。季節を取り入れる、五感で感じる。感じたい。
毎日をもっと大切にしようと思った。 メディアから離れて身近な自然と触れ合おうかな。 これからの自分の教科書にする。
一生涯本棚に入れておきたい!! この本は、歳を重ねるごとに染みていく、そんな予感がする本であり、もっと季節を、あるがままを受けれたいと思うようになる本だった。 エッセイという括りではあると思うし、お茶の本でもある。だが、この本の本質はお茶ではないと思う。この本の言ってることが、[わかる]この本を本質...続きを読むはこれであると今は断定できない。将来の私が理解する日を、典子さんのように待とうと思う。 もうひとつ、この本は言葉が美しい。季節の情景や心情がありありと思い浮かぶ。この小説の空気は、い草の香りがする、お寺の本堂にポツンとひとりでいるような、整った空気をかもし出している。 伝えられた15のメッセージはとても素敵で、心打たれる。ひとつ、私がこの本から絶対に忘れないようにしたいことは、毎日がいい日である。ということだ。 小学生の頃にやっていたお茶をやりたくなった。
お茶の先生から貸していただきました。 過去や未来を思う限り、安心して生きることはできない。道は1つしかない。今を味わうことだ。 私たちは雨が降ると今日はお天気が悪いわなどと言うけれど、本当は悪い天気なんて存在しない。どんな日もいい日になるのだ。毎日が良い日 日日是好日 学校もお茶も目指してるの...続きを読むは人の成長だけれど1つ大きく違う。それは学校はいつも他人と比べ、お茶は昨日までの自分と比べることだった。 茶道を習うことの本質が優しい言葉で語られる
友達から、【映画見たけどほのぼの癒される感じで良かったよ〜】と言われなんとなく手に取った本でした。 ほのぼの?癒される?いやいやそんな本ではありませんでした。 何気ない天気やお茶の描写を読んでいるだけで涙が湧いてくる、拙い語彙力なので上手に表現できないんだけど、とにかくジーンと静かに魂を揺らされる...続きを読む感覚になります。 特に何も起こってないのに感涙してしまうのは、言葉の紡ぎ方が素晴らしいからなんだなと最後の解説を読んで気づきました。 この小説とは全く関係ない私生活の悩み事についても、この本を数ページ読んだ後はいつもと向き合い方の角度が変わっています。 胸にグッとくるのでサクサク読むことはできず、いつもなら単行本は1日〜2日で読み終える私ですがこの本は2ヶ月かかりました笑 毎日数ページ、数行読む、セラピーです。笑
お決まりの手順でひたすらお茶を点てる。それを続けることで見えてくるものとは? 著者自身も「言葉で言えないこと」としながらも、自分の25年及ぶお茶の稽古の経験から得られた貴重な気づきを伝えてくれているのがこの本だ。 副題には『「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』とあるが、本文中「しあわせ」という言...続きを読む葉は出てこなかったのでは? そんな大雑把な言葉では終わらせられないような機微だが大切なことが書かれているように思う。例えば自然と人間、あるいは、自分自身の心のありようについて。貴重な経験をほんの一部でも疑似体験できることに感謝せざるをえない。 とはいえ、書かれている内容自体は全く難しくない。あくまでライトなエッセイなので、未読の方は是非とも気軽に読んでもらいたい。 ※続編に『好日日記 季節のように生きる』 があるようだ(こちらは私も未読なので、積読に追加します!)
私は幼い頃、大好きな祖母にお茶を教えてもらった。とは言っても洋室のテーブルの上で。 なんかかっこいいと感じた私はあっちこっちでお茶の真似事をした。遠い昔の記憶。 それとは別に、祖母はとても達筆だった。定期的にくれるお手紙は手紙ではなく巻物だった。手紙、絵葉書、巻物などいろんな物をくれたが、...続きを読むある時小さな色紙をくれたことがあった。そこに書かれていたのが「日日是好日」だ。これは、私にくれるだけでなく、祖母の家のあちこちに飾ってあった。目に入る度に、意味を調べては忘れ、調べては忘れを繰り返していた。 長い年月が経ち、祖母からはもう何も教えてもらうことができなくなってしまった。祖母のことを思い出すことも減った。 私は昔から読書は好きで、本はふらふらと本屋さんを歩いて適当に買うことがほとんどだった。そこで目に入ったのがこの本だった。 この本を通して、祖母を思い出すと共に、日本について、人について、生きることについて考えることができた。「日日是好日」の意味を、やっと忘れないで生きていけるようになった気がする。 本当に読みやすく、ここまで丁寧に文章に残してくださったことに感謝しています。
お茶(茶道)についての単なる物語でなく、茶道を習う中での自分との向き合い方や、世界の見方の変化が感じられるお話だった。
日日是好日 どの日もかけがえのない大切な一日。 人生における学びとは、学校のように誰かに教えられるものではなく、自分が身をもって体験して、時間をかけた先に自然と気づくものである。 だからこそ、一日一日を大事に思い、一期一会を楽しむことが幸せに繋がるのだろう。 初めは意味や理屈がわからなかったも...続きを読むのが、ある日突然身をもってその意味を肌で感じる。 その感覚は、その瞬間を大切に生きている人だけが掴めるものだと感じた。
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日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―(新潮文庫)
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森下典子
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好日日記―季節のように生きる―(新潮文庫)
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猫といっしょにいるだけで(新潮文庫)
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