【感想・ネタバレ】日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

お茶を習い始めて二十五年。就職につまずき、いつも不安で自分の居場所を探し続けた日々。失恋、父の死という悲しみのなかで、気がつけば、そばに「お茶」があった。がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。「ここにいるだけでよい」という心の安息。雨が匂う、雨の一粒一粒が聴こえる……季節を五感で味わう歓びとともに、「いま、生きている!」その感動を鮮やかに綴る。(解説・柳家小三治)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても良かった。また歳をとったらぜひ読み直したい。

印象に残ったこと①
茶道は何度か見ていて、なぜこんなに型にはまったものをやらなくてはならないのか、まさに二十歳の作者が思っていたことをこれまで感じていた。ただ、この本を読み、少しわかった気がする。「道は一つしかない。今を味わうことだ。過去も未来もなく、ただこの一瞬に没頭できた時、人間は自分がさえぎるもののない自由の中で生きていることに気づくのだ。」呼吸、今ここに集中するというマインドフルネスに近いものだと思った。昔から、いろいろな地で場面で人はこの考えに行き着いていたと思うと面白い。

印象に残ったこと②
「人には、どんなにわかろうとあがいたところで、その時がくるまで、わからないものがある」
もっとあの時こうしていれば、過去に戻ってこれに気づいていたら、などつい考えてしまうことがあるが、きっと過去は過去で一生懸命やっていたのだろう。そしてそんな過去があったから今の気づきがあるのだろう。

仕事で子どもに関わる中で、思っていたことと一致した。無理に言葉で教えたとて、最後は実際にその子が自分で経験して気づかないことにはその子の中には残らない。そのことを頭に置いておかないと一方的な押しつけになるだけだし、伝わらないことに勝手に苛立ってしまう。

本当の勉強とは「気づくこと。一生涯、自分の成長に気づき続けること。『学び』は、そうやって、自分を育てることなのだ。」
私は大学生になるまでこれに気づけなかった。物事にははっきりとした答えがあって、それを出せるようにならないといけないと思っていた。でも、物事に対して自由に考え、自分の持っている考えと繋げて発見していく楽しさに気づいた。それからは知ることが楽しい。


「もし私だったら、心の気づきの楽しさを、生徒にすべて教える」それは自分が満足するために、相手の発見の歓びを奪うことだった 教えないことで、教えようとしていたのだった

難しいと思うが、やはり自分の仕事でこれを実践したい。子どもたちにいつか気づいてもらえるようなしかけを考えて続けたいと改めて思った。

0
2026年01月05日

ネタバレ 購入済み

一期一会

映画を見て無性に読んでみたくなりました。その日のクーポンガチャで文学作品15%offが出たのは是非買って読みなさいと言うことなんだと解釈して迷わず購入しました。くどくど語らず、生徒さんが気づくのをじっと待つ武田先生の姿勢がすばらしいですね。見習いたいです。

#ほのぼの #切ない #感動する

0
2021年07月24日

「エッセイ・紀行」ランキング