【感想・ネタバレ】月とコーヒーのレビュー

あらすじ

人気作家が腕によりをかけて紡いだ、
24篇の「とっておきのお話」。

生きていくためには
必要ではないかもしれない。
でも、日常を繰り返していくためには
はならないものたち。


喫茶店〈ゴーゴリ〉の甘くないケーキ。
世界の果てのコインランドリーに通うトカゲ男。
映写技師にサンドイッチを届ける夜の配達人。
トランプから抜け出してきたジョーカー。
赤い林檎に囲まれて青いインクをつくる青年。
三人の年老いた泥棒。空から落ちてきた天使。
終わりの風景が見える眼鏡──。

全作品、原稿用紙10枚程度。
寝る前の5分間、この本をめくってみてください。
必ずお気に入りの1篇が見つかるはずです。

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Posted by ブクログ

私にとって、肩の力を抜いて心地よい時間をすごすのにぴったりな本が、吉田篤弘さんの物語です。

実はこの本は、読むのがもったいなくて今までとっておいた本です。装幀は、クラフト・エヴィング商會。味のあるイラストがまたとてもいいんです。

本を開くと、寝る前に一話ずつ読むのにほどよい長さの短編が、24編紡がれていました。

とるにたらないもの、忘れられたもの、世の中の隅の方にいる人たちのお話は、どれも心を穏やかにさせてくれました。時にクスッと笑えたり、なるほどねと思ったり、物語の続きを思い描いたりしながらの読書でした。

あとがきには、吉田さんのこの本への思いが書かれていました。私にとっての「月とコーヒー」はなんだろうと思ったりしました。

次は『月とコーヒーデミタス』へ。
わくわくがとまりません。


1
2025年09月06日

Posted by ブクログ

静かな夜に、そっと寄り添ってくるような一冊だった。
大きな出来事があるわけじゃないのに、読んでいると心がじんわりほどけていく。

コーヒーの湯気みたいに、言葉がやわらかく立ちのぼって、
月明かりの下でぼんやり考えごとをしているような感覚になる。

特別じゃない日常がこんなにも豊かに感じられるんだって
少しだけ自分の毎日も大切にしたくなった。

読んだあと、いつもより丁寧にコーヒーを淹れたくなるし、
夜の時間をゆっくり味わいたくなる本。

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

あら、もう終わり?っていうくらいの長さでした。
どのお話も2度読みしていい気分です。
忘れられたものと、世の中の隅の方にいる人たちのお話!
ほんとにその通りですね。
この本大好きです。

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2026年03月24日

Posted by ブクログ

寝る前に一章ずつ読みました。嫌なことがあった夜も、人と遅くまで語らって興奮した夜も、月を眺めながらコーヒーを飲むような静かで物想いにふけるような時間をくれました。おすすめです。

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

長らく積読でようやっと読めた。どの話も素敵なのだが、とくに“青いインクの話”とそれにリンクする続き2編が好き。万年筆派、とくにブルーインク愛好家にはたまらないと思う。あと“バナナ会議”も印象に残っている。真面目に議論する猿たち。実際のところは、そこまで食べてないだろうが、それはそれ。

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2026年02月10日

Posted by ブクログ

結末がなくてモヤモヤするかと思ったけれど、納得のいく感じ?
モヤッとした気持ちは残らなかった
分からないのがいい

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2026年01月18日

Posted by ブクログ

これは地球?それとも他の星?
掴みどころのないようなキャラクターたちだが、どうも魅力的でならない人たちが紡ぐ短い物語。
この短さがなんとも良い空白と余韻を残してくれる。
お気に入りの音楽を聴きながらでもいいし、家の中、外から聞こえてくる音に耳を澄ませながらでもいい。
日常と非日常の間を行き来しながら、人生に大切な、でも見落としてしまいそうな、そんなことを静かに伝えてくれる。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

ここから展開が変わる?と思ったら「ここで終わるの!?」とびっくりもしたけど、なるほど『一日の終りに読む短いお話』というだけあって、ひとつひとつの話がちょっとした時間に少しずつ読むのにちょうどいい長さかもしれないですね。この『少しずつ』ってのが心地よい。
一つ一つがほっこりするお話たちばかりで、秋の夜長にぴったりですね。コーヒーとともに、癒やしアイテムとして何度でも読み返したくなるお話です。疲れた心に効きそう。w

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

月に見守られ、コーヒーを片手に24の小さな空想の旅へと誘ってくれる短篇たち。物語は開かれたままその幕を閉じることなく流星群のように新しい旅へと向かっていくので、読み終えてそれぞれのその先を自分なりにあれこれ想像していく贅沢な時間が味わえる。

特に大好きだったお話のひとつは「白い星と眠る人の彫刻」。吉田さんとSFの相性の良さがたまらず、静かで哀しく美しい余韻が後を引く傑作。青く晴れ渡った空に突然白い大きな星「サイロン」が現れた。移動性に法則がない流動星のその星は街の上に居座り続け、星の影響でこのままだと住民の体は縮み始め、数日後には80%くらいに縮み、一週間後には3%となり、そして消滅してしまうという。

縮小が始まるまでには個人差があるが、人々はどんどん消滅していき、このままではこの星の人も歴史も全ての時が止まってしまう。遠い未来に自分たちの星へ訪問するであろう生命体に自分たちの足跡を残すため、肖像彫刻師であるハブカは住民のみんなを彫刻として残していく。300年の時を経て発見されるさよならの跡形。滅びに向けたさよならのメッセージは、儚くきらめく宝石のように胸に残る。ラストシーン必見の珠玉の短篇。

他にも、迷路のような路地にある映画館で働く映写技師、黒豆を数え続ける魔法修行中の男、世界の果てのコインランドリー、月の光で出来ているような透明な涙を流す空から落ちてきた天使。

静謐で浮遊感のあるどこかにありそうできっとない街。不思議で開かれた世界は眠る前に1篇ずつ読むのにぴったりのお話揃いです。本を抱えたまま眠りの街で続きが見れたなら、それは月とコーヒーに見守られている証かも。今後の吉田篤弘本・予告編のようでもあり、立ち昇る世界の萌芽に胸が高鳴る。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

あとがきに“1日の終わり、寝しなに読んでもらいたい”という著者の言葉通り、寝る前にぴったりな絵本のような短編集だった。

大人を主人公にした、大人のための、希望が星のように散らばって、孤独を優しく埋めてくれるようなおとぎ話みたいな物語。

食がテーマということで、いろんな美味しそうな食べ物が出てきた
クリームシチュー、ドーナツ、卵焼き、カレー、サンドイッチ、バナナ、林檎、たまごのケーキ、パンにジャムやマスタード、魔法瓶のコーヒー。
知ってる馴染みのある食べ物でも特別に見えるし、
詳細が語られないあやふやな食べ物も美味しそうで、あれこれ想像を巡らせて食べたくなってしまう。

“好きな詩集をゆっくり繰り返し読んで1日が終わる”なんて描写あって、あ〜それは良い1日だなぁなんて思ったりして、休みの日にぴったりな1冊だった。

あとがきにある、タイトルに込められた意味を是非確認して欲しい。
このタイトルがこの1冊を表すのにぴったりだということがわかるはず。

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

少し不思議で温かい二十四の短編集。
あとがきに「一日の終わりの寝しなに読んでいただく短いお話を書きました。先が気になって眠れなくなってしまうお話ではなく、あれ、もうおしまい? この先、この人たちはどうなるのだろう──と思いをめぐらせているうちに、いつのまにか眠っているというのが理想です。」とありますが、吉田篤弘さんの書く世界はほっとして居心地が良くて、なかなか抜け出せず、結果一気読みしてしまいました……。
再読する際は一日一話と決めてゆっくり楽しみたいです。

特に『隣のごちそう』が好きでした。
ちょっと主人公の行動がストーカーじみてるなと思いつつ、この後どうなるのか、何か起きるのかそれとも変わらずこのままなのか、いろいろ考えるのが楽しいです。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

"1日の終わりの寝しなに読んでいただく短いお話を書きました。"とあとがきにある。本当に、寝る前に読むのにピッタリだと思った。不思議で奇妙な、なんとなく優しい後味のするような短い話が載っている。先が気になってどんどん読み進めたくなるような話や、衝撃を受けたり感動する話もいいけれど、こういうのも良いなと思った。
定期的に寝る前に読みたくなるかも。

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2026年02月06日

Posted by ブクログ

絵本のような世界観、作者自身によって描かれた装丁、挿絵もほんわかして味があって素敵です。

作者さんのあとがきより、

“一日の終わりの寝しなに読んでいただく短いお話を書きました。先が気になって眠れなくなってしまうお話ではなく、あれ、もうおしまい?この先、この人たちはどうなるのだろう⋯⋯と思いをめぐらせているうちに、いつのまにか眠っているというのが理想です。”

とあるように1話目を読み終わり、え?これで終わり?続きは??となりました。
24篇からなる不思議で静かな余韻にひたれるお話の数々で、実際何度か寝落ちしてました(笑)

私が好きなのはやはり「青いインク」であとに出てくる2つのお話と繋がっているのもよかったです。
青いインクと赤い林檎のコントラストがなんというかめっちゃいい、そうだきっとこれはアレだ、「エモい」この言葉がぴったり。

あと「美しい星に還る人」も好きです。
ナポリタン、食べたくなります。

小学生の子供達は「バナナ会議」がお気に入りのようです。

どのお話にも大体、月とコーヒーが出てきます。
夜にコーヒーを飲みながら、まったり読書時間におすすめです。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

短編集で、どのお話もプツっと終わってしまうんだけど、なんとなくその物語の余韻がふわーっと残るので、むしろ結末のないこの感じが好きだなと思いました。
どれもこの世界のようでありながらもどこか夢の世界の空気感を纏っていて、1日の終わりの寝しなに読んで欲しいって言う著者の思いにピッタリ。
何が起きるってわけでもないけど、どの物語も読みやすくちょっと温かで優しい気分になれる本でした。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

この星で生きていくために必要なのは「太陽とパン」
決して「月とコーヒー」ではない。

ただ、生きていくために必要なものではないかもしれないけど、日常を繰り返していくためになくてはならないものか

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

夜寝る前に読みたい短編集。
読書灯だけに照らされてこの作品を読んでいる時間は、代えがたく贅沢に感じた。

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2026年01月08日

Posted by ブクログ

短編で読みやすい
ちょっと心があたたまるお話がたくさん
いいことがあった日、疲れた日、眠れない日、寝る前に1つ読んでじんわりあたたかい気持ちで眠れた

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2025年12月13日

Posted by ブクログ

不思議な世界観
物語が簡潔に終わることはないのだが、それがまたよい、心地よい想像の余地がある
個人的好みは、「空から落ちてきた男」と「熊の父親」

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

合うものが、なかなかみつけられなかったけど。
みつけられて、からは、ワクワクしました。

ショートショートな短編集。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

とある本がキッカケでもう10年近く本が読めずにいましたが、この本を紹介している方のSNSを見て「もう一度読んでみよう」と思い、短編集ならいいかな、と思って読み始めた本です。

短編集なので好きな話、そうでもない話とありますが、それでも心癒されたお話もたくさんあり、気に入ったお話もあり、また本を読もうと思えたお話です(,,ᴗ ͜ ᴗ,,)

今、月とコーヒーのデミタスもありますが、そちらも気になるところです♡

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

短い話がたくさん。
今どこかで起きているかもしれない日常の延長で、何かが起こるのかな?というようなところで終わるので想像の空白が大きくて、寝る前に1節読んでぼんやりその話について考えながら寝る…みたいなのが楽しい。

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2025年10月16日

Posted by ブクログ

静かで、優しくて、でも核心を突くような、24この世界。
心をほぐしてくれる、不思議で、おもしろい世界。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

特別なことをしなくても幸せはすぐ近くにある。
読書できることは人生において最大の歓びなのかもしれない。
ここ最近自己啓発、実用書ばっか読んでたから
心穏やかになれる本久々に読んだな〜って思った。

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

ひとつひとつの物語はとても短くて、その先が気になるところで終わる。

それが絶妙に心地よい

一気に読む読み物ではなくて、1日一杯のコーヒーのような感覚。

たまに、終わったはずの物語がふっと戻ってくることもあって、それがまた、良い感じでした。

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2025年08月25日

Posted by ブクログ

最初、みなまで書かれていないので、あれ?これで終わり?とモヤっとした感じだったが、次第に慣れ、世界観に入り込むことができた。

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

インク屋さん、窓拭き屋さん、コインランドリー屋さん、そしてコーヒー。
身近にありそうな無さそうな美しいお話。
寝る前に読む用の短編集らしいです。
あとがきがこれまた良かった。
以下ネタバレではありませんが後書きの引用


おそらく、この星で生きていくために必要なのは「月とコーヒー」ではなく「太陽とパン」の方なのでしょうが、この世から月とコーヒーがなくなってしまったら、なんと味気なくつまらないことでしょう。

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2026年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

余韻の残らない短編集で、なかなかハマれず
何話か少しだけ繋がりがある話があるだけで、全く関連のない短い短編集
短編なうえに外国人のような名前や聞きなれない響きの店名なこともあって個人的には読みにくかった。
あとタイトルに掛けて月やコーヒーが入ってくるものかと思いつつ読んでしまったせいで何か意味があるのか、繋がりがあるのかと無駄に考えてしまったのも個人的な反省点
何も考えず、気楽に読むのがおすすめ
何作か心に残るお話もあり、あとがきを読むと寝る前にさくっと読めることを考えられていたと知り納得
深く考えず、寝る前や少しの時間物語に浸りたい時にぜひ。

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2026年01月14日

Posted by ブクログ

絵本の読み聞かせみたいな優しい語り口の短編集。道に咲いている綺麗な花を見つけたり、美味しいご飯を自分のためだけに作ったときのように、丁寧に生きることを思い出すことができる。寝る前に一つずつ読むのにふさわしい、じんわり温かい読後感だった。
個人的な好みは「アーノルドのいない夜」「黒豆を数える二人の男」「空から落ちてきた男」だったけど、他も総じて良かった。
太陽とパンではなく月とコーヒーを書きたいという作家さん。この方の手にかかれば、どんな小さな出来事も、誰かをほんのり幸せにできる物語になるような気がした。

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2026年01月13日

Posted by ブクログ

全体的にふわふわしてて、ゆるいファンタジーって感じ。
中身は薄いかも。
物語から何かを得るとか、何かが刺さるとかそういうのを期待すると肩透かしを食らう。
ただ、寝る前に読むとものすごく眠くなるので睡眠導入剤としてはいいかも。笑

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

特典のコースターが欲しくて購入した本作
ホッコリとした雰囲気の不思議な世界の短編集。この手の話は向いてなかったです!笑すっごいホッコリするのになぜだかほとんどの話が頭に残っていない。本当にもったいない笑
『鳴らないオルゴール』と『バナナ会議』と『三人の年老いた泥棒』は好きでした!

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2025年10月09日

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