【感想・ネタバレ】月とコーヒーのレビュー

あらすじ

人気作家が腕によりをかけて紡いだ、
24篇の「とっておきのお話」。

生きていくためには
必要ではないかもしれない。
でも、日常を繰り返していくためには
はならないものたち。


喫茶店〈ゴーゴリ〉の甘くないケーキ。
世界の果てのコインランドリーに通うトカゲ男。
映写技師にサンドイッチを届ける夜の配達人。
トランプから抜け出してきたジョーカー。
赤い林檎に囲まれて青いインクをつくる青年。
三人の年老いた泥棒。空から落ちてきた天使。
終わりの風景が見える眼鏡──。

全作品、原稿用紙10枚程度。
寝る前の5分間、この本をめくってみてください。
必ずお気に入りの1篇が見つかるはずです。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

世界観が素敵だと思った。短編だからこその余韻が残る。個人的に好きだったのは三人の泥棒の話。長い間泥棒だったからこその能力とその能力でしかできないことで街が失ってしまったものを再び返還するというのが良い。どんなものを盗んできたのかは知らないけれど、「泥棒」という言葉には悪いイメージが付いている。彼らはとても悪い人たちには見えなくて、それでも泥棒と呼ばれていることに言葉の不自由さを感じた。一気に星たちが空に放たれた夜空は言葉にできないほど綺麗なんだろうな。

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2025年06月16日

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