【感想・ネタバレ】ババヤガの夜のレビュー

あらすじ

世界最高峰のミステリー文学賞
英国推理作家協会賞 ダガー賞 翻訳小説部門
受賞作

世界が息を呑んだ最狂のシスター・バイオレンス・アクション!

ロサンゼルス・タイムズ「この夏読むべきミステリー5冊(2024年)」選出
デイリー・テレグラフ「 スリラー・オブ・ザ・イヤー」選出
「クライム・フィクション・ラバー」最優秀翻訳賞(編集者選)受賞

「めちゃくちゃブッ飛んでて最高に血まみれ、これはヤバかった!
『キル・ビル』とか『ジョン・ウィック』っぽい雰囲気の本を探してるなら、もうこれ一択」
——@thespookybookclub

「怒り、ユーモア、スリル満載」― The Times紙
「激しい暴力と素晴らしい優しさが交互に訪れる」― The Guardian紙
「女の力を描いた、シャープでストイックな物語」― Los Angeles Times紙
「手に汗握る、壊れないスリラー」― Tokyo Weekender
「優しくも怒りに満ちたこの犯罪サーガは、オオタニの次作を待ち望まずにいられない」― Publishers Weekly

暴力を唯一の趣味とする新道依子は、関東有数規模の暴力団・内樹會会長の一人娘の護衛を任される。二度読み必至、血と暴力の傑作シスター・バイオレンスアクション、ついに文庫化。
装画:寺田克也/解説:深町秋生

どんどこ血が脈打ってくる。――北上次郎(「本の雑誌」2021年1月号)
まず、この世界を壊せ。話はそこからだ、と作者は言う。――杉江松恋
シスターフッド文学をあらゆる意味で刷新するシスターバイオレンスアクション!――鴻巣友季子
もう一気に読了して最後はナルホド! と唸った。――大槻ケンヂ
友情でも愛情でも性愛でもない、ただ深いところで結ばれたこの関係に、名前など付けられない。――宇垣美里(フリーアナウンサー)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

喧嘩殺法はエグいけど、依子がヤクザをボコボコにしていくのは痛快だった。こんなに強くても、女が受ける呪いみたいなものはしつこく付き纏ってくる。でも、それらに目もくれず、突き進んで生きてゆく展開が面白かった。

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2026年09月11日

Posted by ブクログ

昨年の逆輸入型ベストセラーを1年遅れで読んだ。
うーん、面白い! 変態宇多川の拷問関連の描写は文字だけでも十二分に身の毛がよだつ。終盤の依子による天誅が途中で終わってしまったのは残念なような、手を汚すのも穢らわしいような。

途中に何度か挟まれる、「芳子」と「正さん」の駆け落ち逃避行を巡る仕掛けには、皆さんコメントされている通り、終盤になって、「一体何が起きた??」と大混乱。漸く事態を飲み込めた時には、やられた〜、と爽快だ。

英国でダガー賞(ミステリーの賞)受賞とあり、英語版では正さんと尚子は何と訳されているのか気になって調べてみたら、それぞれ「MASA」と「SHOKO」で、MASAは徹底して固有名詞を使い、heとかsheとかの人称代名詞は一度も使ってないそうだ。なるほど

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2026年09月08日

Posted by ブクログ

ヤクザの世界の描写が想像しづらいところもあって最初のところは読み進めるのが難しかったけど、途中から読むのをとめられないほど、おもしろかった。尚子や依子のようにつよい意志を持って生きていきたいものだ。
映画になるなら、どんなキャストだろう、と考えるものおもしろい

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2026年09月06日

Posted by ブクログ

文句なし。最高。
映画を観ているかのような展開、躍動感ある暴力描写、でも活字でしかできないギミック、小説だからこその面白さ。
2人には幸せになってほしかったが、ラストも好きだ。依子はあのあとどうするかな。ババヤガになるのだろうな。
読み終わるのが寂しくなる本は久しぶり。
何度でも読みたい。
作者あとがきも良かった。

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2026年09月04日

Posted by ブクログ

読みやすく、バイオレンスな描写もとてもありありとイメージが浮かぶ。それでいて、面白い仕掛けもある。後半の駆け抜け方が何とも映画のようで余韻が素晴らしい。

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

良質な映画を観たかのような余韻。読みやすいのに重厚。爽快であり哀しい。人間ドラマで最高のミステリー。

最初はバイオレンスだし依子の闖入の理屈も乱暴だしで少し躊躇しましたが、暴力描写は長くないので苦手な方もササッと読んでください。
ストーリーも人物も魅力的で緩急も素晴らしく一瞬で読み終わったのに、余韻に浸りしばらく感想が書けませんでした。

何日も経った今でも、乱暴者で魅力的な依子の微笑み、シニカルででも人間味のある柳の眼差し、気高い人形から凄みを滲ませた尚子の覚悟が浮かんでは消えていつまでも囚われています。

別の著作も必ず読みます。

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

北野武好きはハマる気がする

主人公がブルドーザー級の肝っ玉女性といういかれ具合で極道に強制収容、ヤクザの令嬢を護衛することに。
その頃とある夫婦仲にある2人が事故現場から親子を救助。
一見何も関係が無い2つの出来事が重なる時、どんでん返しが巻き起こる。
実は命題で暴力や不条理についつい目が行きがちですが、私は今作において命題は「性差」だと思います。
それについて説明する前にそもそもババヤガってなんなのか?作中あまり語られることのない言葉の意味ですが、山姥的存在とされる老婆を意味しています。作中では山姥の話がキーポイントとして主人公の人生観に関わるのです。
ちなみに主人公の生い立ちはとても凄惨なことのように我々捉えてしまうかも知れませんが、主人公である彼女は女性という立場から言い訳はしない、むしろ全て受け入れた上で凄惨な人生でさえ不幸だと考えないスタンスを一貫しているんですね。
そうして見えた主人公の女性像と山姥的存在が重なって我々納得してしまうのも束の間、ヤクザという女性が相容れない社会が主人公を異物としてたらしめています。
私はそれを読んだ時、男性社会に溶け込む1人の女性として主人公のギャップとも取れるズレこそが「性差」であると感じました。
まるでヤクザの世界が男社会の縮図として女性である主人公を女性的にしていくんですよ、それを描く才を感じた時は痺れましたね。そんなことできるのか!と言った具合に我々の意見を打ち砕くインパクトが今作にはあります。
言っておくと主人公はヤクザと変わらぬ強さでそれでも女性なんですね。読者の私は男(一応伝えるとゲイ)なんですが、これを女性が読んだ時、おそらく女性の方が稀有されてしまう気がします。
男性が性差を感じるのと女性が性差を感じるのとではまた違った感じ方になるはずです。だからこそ感性は人を選んで突き詰めてくると思います。
でもよくよく考えて山姥って女性だけれど男女分け隔てなく恐れ多い存在じゃないですか、だからある意味山姥ってユニセックスな存在感を放っているんですけど、いまいち人々の意識には根付いてない感性なんだなと面白い発見もできます。
そしてもう一つ、ババヤガの夜と言うタイトルで何故夜なのか?
私はこの単語にも価値があるなーと感じましたね、朝でも昼でもない夜だからこそ見えてくる人の姿にあなたは何を感じるでしょうか。
ぜひ自分の感性を試しに読んでみてください。

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

ありきたりっぽい設定だなーと油断してたのに、怒涛の展開が良い意味で予想を裏切ってきた。
まだ早いけど今年のベストに数えても良いと思えるほどに。

安直に「泣ける」ってレビューはしたくないのだけど、結末を迎えたときに思わず涙が溢れてきてしまったからものすごく心を揺さぶられたことは確かで。

起承転結の”転”にあたる箇所から再読必須の叙述トリックを解くのがこの作品の一番面白いところ。
『え、一体何が起こったの?』と困惑しながら読み終えてみる。伏線を辿るために読み返すのって面倒に感じることもあるはずが、そもそも作品のボリューム感はスッキリしているし読み返すべきポイントは絞りやすいから自ずと回収に走りに行く。

物語は依子と尚子の所謂シスターフッドが中心ではあるものの、依子と柳の関係性も恋愛感情というより連帯感から来る印象で好き。
俺の女になれよ、なんてと依子に口説く描写は、柳の物言いはアレだけど単なる惚れた腫れたで言い表せるものとも違うかなと思った。どんなに強く求めにいっても依子が首を縦に振る訳はないことは柳自身よく理解しているだろうし。

バイオレンス描写も妥協なく、小説だからこそできる表現を書ききっていて極力無駄を削いだ仕上がりになっている作品だった。



※以下本文ネタバレ注意






「尚子さん、お嬢さん。寝ちまったの……尚子」
長くはない台詞だけど、名前も姿も第三者たちに見せる関係性も変え続け奔走してきたふたりが最後に”依子と尚子”に還ってきたんだなと思うとあまりにも切ない結末ではあるものの感涙が止まらなかった。

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

クイア文学ではなく、シスターフッド文学。「恵まれない」の内容はそれぞれ異なるものの、しかし、恵まれない環境で育った女性同士のあいだに表現しがたい奇妙な互助関係ができあがっていく。暴力に関する記述があまりに多すぎるけれども、主人公たちが暴力を避けられない環境にいることは理解できる。暴力の場面に閉口しなければ、わかりやすくテンポのよいサスペンスだ。

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2026年08月24日

Posted by ブクログ

タガー賞受賞とのことで、話題になっていた時に読みたいと思っていた本作。

ミステリーものと思っていたら、任侠もの?

と読み進めていくうちに、こんなところにミステリー仕込んでるとは。思わず声が出た。

一気に読んでしまった。本当に面白かった。
思い返せば、あちこちにヒントが散りばめられていたのに、全然気づかなかった。
映像化できないやつだけど、作者は映像化していいと言っているよう。
もし映像化するとしたらどうなるんだろう。楽しみ。

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

当初フラットな内容で感想を記していましたが、やはり秀逸な作品だなと再度読み直して実感しましたので、ネタバレ有りで書き直して再掲しました。

ヤクザものの世界観にアクション、バイオレンス、そしてミステリ要素と、フリースタイルな作品。

まず最初の感想として、見事にやられました。

あの一文を読んだ時に衝撃を受け、今の場面が一体どんな状況だったのか理解出来なくなり、それを理解して全てが繋がった瞬間に「やられた」と漏らすほどに。
作中の表現に例えるならば、まさに一発KOモノの叙述トリックでした。

確かに序盤から、不思議な表現だなと思ったところがありました。
ボディガードとなった依子が、尚子を車で大学に乗せていく場面で「道は分かるの?」と聞かれ、この辺りの地理は生花店の配達で覚えているというくだりがあった点。
この車にはカーナビがないのか、それとも尚子が口うるさいのでナビ操作などの余計なことはしなかったのかなと、ほんの少しだけ気になっていました。

後から時系列のズレを知ると、そりゃ昭和の時代にカーナビなんてないよな…と。
登場する自動車のチョイスにシビックを選んだ部分もお見事でした。シビックは今でこそ高級スポーツセダンですが、当時はその名の通りどこにでもある大衆車。
現代の場面でアルファードを登場させて匂いを消しているところもまた憎いです。

叙述トリック以外にも登場人物が魅力的で、ガサツだが男でも敵う者無しの腕っぷしを持つ依子、ヤクザの家に生まれ英才教育を受けているが世間が分からない深窓の令嬢の尚子。
トリック後の加速度的に進む物語の中で、時代をも共に連れていくノスタルジックな逃避行は、二人の絆の深さを表現するのには十分な内容でした。
他、組長という立場で頂点に立つ醜悪な父と狂気を纏う婚約者の宇田川に、組織の中でどこか頼れるクールな若頭の柳など、登場人物のキャラクターが立っていて生き生きとしている印象を受けました。

ボリューム自体は薄く、その中での叙述トリックの破壊力が大きいため、映像等で表現するのは(そもそも暴力的すぎてハードル自体が高く)難しい作品なのが惜しいところですが、それを抜きにしても傑作だと思いました。

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2026年08月17日

購入済み

面白すぎ

久々に一気に読んでしまいました。
このタイプの小説は苦手なはずなんですが、最初から一気に惹き込まれて、面白過ぎ。

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2025年10月18日

購入済み

おもしろかったです

劇中のあっと驚くトリックは女性作家ならでは。ダガー賞の審査員もすっかりだまされてしまったろうなあ。

#笑える #エモい #カッコいい

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2025年10月07日

購入済み

最初読み始めた時には、こんな暴力的な話私が楽しめるか…?と若干引き気味でしたが、三分の一過ぎたあたりから猛烈にハマり始めました。とにかく読者を飽きさせない、立ち止まらせない、怒涛の展開で、最後にミステリー展開が暴露された時には、そうだ、これダガー賞取った本じゃん…と我に返ったくらい、夢中で読んでました。強い女、かっこいい女、芯が強い女、そういったキャラクターが好きな人なら面白く読めるはず。

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2025年09月16日

ネタバレ 購入済み

面白かったです

賞を取ったと言うことで、読ませていただきました。おめでとうございます。時系列がわかりづらいところがあって、駆け落ちしたお母さんと若頭かと思ってた人々が実は逃避行中の彼女たち2人のその後の生活だったようです。しかも、40年後。応援しながら読んでいたのに、終わり方がはっきりしなかったので少し残念かなと...

#切ない #ドキドキハラハラ #カッコいい

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2025年07月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よく分からなかったけど抜群に面白かった
結局依子は何者だったのだろう、サイヤ人みたいなものなのか?
たくさんの紆余曲折があったろうに、ぐんと時間が進むので、もっともっと2人を好きになりたかったな

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2026年09月20日

Posted by ブクログ

本屋に平積みになっていたのと、ババヤガーか。昔ロシア民話が家にあったので懐かしいなぁと思い手に取りました。死なないコシチェイとか、昔読んだ本は固有名詞もなかなか忘れないものだなぁ。

全体的に暴力がメインで物語は進むのだけれども、女性が主人公なので面倒くさい惚れたはれたの話が(主人公周りには)あまり感じられないのがうっとおしくなくてよかったな、と。そして粘着気質でキモい筋肉自慢の男どもが、ご自慢の腕力でも主人公に適わないというのも痛快ではある。とはいえお嬢さんは家の、父の支配下に置かれ自由選択を許されない生活を強いられている。まぁこのお嬢さんも結構イイ性格で…という辺りが肝。あまり感情的だったり泣いて悲嘆にくれている女性じゃないのもいいなぁ。アニキもカッコイイし。

上手いミスリードで、最後まで読むとなんだそうだったのか!と良い意味で裏切られた感じ。最初に事故現場から子供を助ける際に感じた違和感が、そちらがそうだったのかぁという納得にもつながります。

やっぱり世の中それほどうまくはいかないよね、という結末ですが最後まで抗う二人は、それほど悲壮感もなく、きちんと生活をしているという描写で面白く読みました。

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2026年09月17日

Posted by ブクログ

面白かった!なんていう仕掛け。
宇多川の拷問聞いてたら嫌悪感バチバチの表情になったし、やはりヤクザの世界こえ~。
暴力が快感とか、自由だとか考え方が新鮮でおもろい。剣道とか柔道とかやって礼儀を学んでいくのが相場なんちゃうのって。もう怖いよ。
ヤクザの娘とそのボディガードとの話としては、割と典型的なやつなのかもしれんが、でもスキ❤︎
薄い小説で、こう、登場人物について深く触れられるものではないから、スピードよく読めた。

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2026年09月15日

Posted by ブクログ

あらすじを読まずに手に取ったから
衝撃がすごかった。
がんがん暴力を書きたいという
作者の気合いが感じられる。
暴力描写は苦手だけど、これだけ振り切っていると
陰湿さがなくてすかっとする。

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2026年09月14日

Posted by ブクログ

初の王谷先生作品でした。
最初から最後まで、ずっと血生臭くて、暴力性が途切れることなく、むしろ加速していく展開はあっという間に読み終わらせるパワーと、余韻を与えてくれました。
主要二人の人生のお話というか、どこまでも人間のお話で、露骨に男と女を浴びせられる描写はありますが、生き様に性別は関係なく、ひたすらに生き物の命のお話だったな、と思いました。

時系列が急にブツ切りに感じるシーンはありましたが、颯爽感が損なわれなかったと思えば特に目立つことはなかったので、短い本ではありますが厚みのあるお話で、他の作品も読みたくなりました。

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2026年09月14日

Posted by ブクログ

再読。バイオレンスがスピード感をもって疾走します。ずっと闇にいたと思ったら、唐突に穏やかで静かな朝を迎えます。2人が愛おしい。

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2026年09月06日

Posted by ブクログ

「でも、私は本当は鬼婆になりたかった。」

暴力の天稟をもった主人公が暴力団に腕っぷしを買われ、会長の一人娘の運転手兼ボディガードという仕事を与えられる、という流れで始まるミステリー作品。

いつもの様に善し悪しをそれぞれ分けて感想を述べたいが、この作品に関しては切り分けるのが難しいので思った事を以下にツラツラ。

▪️主人公とヒロインに漫画的な魅力、キャラクター性があり、彼女らの人物像を気にいる読者は多そう。前半の話しの流れは(とある叙述部分を除けば)ドラマなりゲームなりでまぁそれなりに見かけるもので、これを王道というべきか在り来りというべきか悩ましい。後半の一気に世界が動いていく感覚が斬新ではあるが、そもそも後半に差しかかる段階での二人の絆の育みにスピード感がありすぎる様に感じた。もう少し何らかの距離感縮めるエピソードが欲しかった。

▪️自分がにわか故に思ってしまったのが、「これってミステリー作品なのか?」という事。探偵ものみたいに事件解決万々歳とはならないのでそういうミステリー作品を欲している人には向かないかも。自分が失敗したのは帯にあるミステリー文学賞という肩書きで変にハードルを上げてしまった事。素直にバイオレンスアクション!うおぉおお!みたいなテンションで読んだ方が良かったか。

!総括
ボリュームそれなりでシンプルな話しなのに、作品の善し悪しを改めて考えると不思議と難しい。渾然一体というか表裏一体というか、悪いところはそんなに無いはずなのに、手放しで傑作かと問われるとそう言いたいような違うような、こんなに自分の中で結論出しにくい作品は初めてかも。


ヒロインのーーっぷりにギリッギリ納得しきれないというか、最終的にもはや主人公よりファンタジーな存在に写った。

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2026年09月05日

Posted by ブクログ

暴力と血に塗れた話なのに、なぜかスッキリ読める。
『誰かの何かとして生きるのは、無理だ』
男社会で生き抜く中で、少しの諦めと自分を安売りしない依子がだんだん好きになる。
面白かった〜。

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2026年08月31日

Posted by ブクログ

暴力がテーマとなった作品を初めて読んだ。面白い。読みやすい。単調だけど内容はしっかり入ってくる。主人公とある女性が出会い、最初は打ち解けれなかったものの、段々と惹かれあって共生していく。結末はこうあってほしいとまで想像しながら楽しめた作品でした。

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2026年08月26日

Posted by ブクログ

王谷晶は『ババヤガの夜』の中で、一見すると対極にいる二人の女性を描き出している。一人は社会の底辺で暴力を武器に生き抜く元不良少女の依子。もう一人はヤクザの権力の中枢に囚われ、一切の自由を持たない組長の娘、尚子。しかし、この極端なコントラストこそが、男性の暴力が蔓延する裏社会において、二人に決して壊れることのない連帯感を育ませるのだ。

最も衝撃を受けたのは、著者による「暴力」の再解釈である。この生きづらい現代社会において、女性は愛想よく、従順で無害な存在になることを強いられるくらいなら、むしろ周囲から恐れられる「ババヤガ(スラブ民話の魔女)」になったほうがいい。本作は、社会の枠組みの中で「自分の居場所がない」と感じているすべての女性に処方された劇薬であり、「服従を拒否することもまた、強力な救済である」と私たちに教えてくれる。

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2026年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

バイオレンスな話と聞いて、少し敬遠していたけれど、評判なのも納得の面白さで、最高に良かった!

とにかくスピード感があって、ページをめくる手が止まらない。荒々しくて物騒な場面も多いのに、ただ暴力的なだけではなく、登場人物たちの抱えているものにどんどん惹き込まれていった。

読み終わった今は、ただただ二人には幸せになってほしいと願いたくなる。
強烈なのに、どこか温かさが残る一冊だった。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

見事にやられました。読み始めたら止まらず、一気に最後まで読んでしまいました。素朴な疑問ですが、こういった叙述トリックは、英語版だとどうなるんでしょうね?

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2026年08月23日

購入済み

どんな小説か聞かれると少し考える必要がある物語でした。シスターフッドとバイオレンスでしょうか。
女性が女性器の名前で呼ばれるような女性蔑視の世界で、育った境遇の違う二人が手を取り合って逞しく生きていく、勢いのある作品でした。

#ドキドキハラハラ #カッコいい

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2026年05月31日

購入済み

爽快なバイオレンス

爽快で小気味の良いハードボイルド小説。
暴力を求める依子と、ヤクザの娘尚子の出会い。
そして抑圧された女性のフラストレーション。
疾走感溢れる新ジャンルのミステリ。必見です。

#深い #アガる #スカッとする

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

積読消化。
英国のミステリー文学賞であるダガー賞を受賞した…ということだったけど、ミステリー? となりググる。
これ多分、犯罪小説の方だな。
内容としては暴の化身に社会風刺をブレンドした感じ。
暴は娯楽として享受する分にはシンプルに楽しいですよね。
一方で単に事務所の前で暴れていただけの、何処の馬の骨ともしれない奴をボコした後にボスの娘の護衛に推薦する説得力。
主人公が最初に従う理由の御都合主義感。
権威ある賞を受賞されたという事で、上がったハードルを越えるには引っ掛かりが散見されるなぁとなりました。

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2026年09月19日

Posted by ブクログ

暴力が生々しく表現され言葉もかなり酷いので、読み手によって好き嫌いがハッキリと分かれそうな作品。
読んでいると、アニメや映画のように映像が頭の中にイメージされるのが楽しい。食堂の隅で食べるカレーとか、校門の近くに車を停めて居眠りしている姿とか…。
割と一気に読めました。

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2026年09月18日

Posted by ブクログ

暴力系の本。最後のオチはすごくよかったし、キャラに魅力があって面白かった。映像化したらすごく化けそう。

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2026年09月12日

Posted by ブクログ

爽快な暴力で夢中になってスルスル読めた。見たことないけど昔のヤクザ映画を手に取りやすいかたちにした感じ。古典的で目に浮かびやすいこてこてな感じなのでこれが海外で評価されるってどゆこと?ではあるが北野武とかも海外で評価されてたからそういうことかな?? 帯を見てミステリー話と思って読んだけど、ミステリー要素はよくわからず、逃亡生活の因果関係がグチャッとなってたけどこれがミステリーってことなのか?と私の理解力不足なのかよくわからなかった。2人の愛の逃亡とほぼ全く同じ道をたどったある意味2人の愛の逃亡劇のお話なのかな…?犬はかわいいよね

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2026年09月08日

Posted by ブクログ

この作品は3通りの読み方ができると思います。
ひとつは「女性が主人公のバイオレンスアクションやノワール」。もうひとつは「性別を超越したところにあるシスターフッド小説」。これは私の語彙力が不足していただけで、調べたら「クィア・シスターフッド」と呼ぶらしいです。
私は本作をダガー賞の件以降に知ったのですが、多分出版された当初はさほど話題にならなかったはず。恐らくほぼ前者のみの文脈の中で消費されたのだろうと想像します。

それが時を経て、3つ目にして作者の本来意図したであろう読み方、「バイオレンスの皮を被ったクィア・シスターフッド」という本質が理解され、ダガー賞はじめ海外で評価された上で国内での再評価となる訳ですが、いざ読んでみると確かにこれは海外に受ける小説なんだろういう印象を持ちました。
ただし、必ずしもいい意味でというわけでもありません。

というのは、普段から日本のエンターテインメントに接している人は、少し本作のストーリーがありきたりに感じる面もあるのではないかと思うのです。
腕っぷしが強いが不器用で孤独な主人公と深窓の令嬢(訳アリ)の逃避行。これは主人公が男性なら小説に限らずフィクションでよくある話でしょう。高倉健のような往年のスターならば昭和のヤクザ映画に、桐生一馬ならば『龍が如く』に。他にもたくさんありそうです。

また、新堂と異なり腕っぷしに頼れない尚子がアクションシーンに参加する終盤。そこで使われる武器と力の弱い女性の組み合わせもやはりありがち、というかド定番に感じる。この武器、日本のものは構造上精度が低く百発百中にはなり得ないのですが、その辺りの違和感は海外の読者には伝わらず、逆に力を持たざる女性が次々に男性を倒すというクールな場面として映るのかもしれません。

少し粗探しのような意地悪な見方をしてしまいましたが、本作がとても魅力的な作品であることは間違いありません。主人公の新堂が女性であるということの意味は大きく、体調面で月経周期の影響を受けたり、性的な被害に遭いかける場面がある。これはもちろん高倉健や桐生一馬ではあり得ないことです。
身体が大きく力のある新堂に過度な男性性を与えず、あくまでも女性として男性に立ち向かっていく様は素直にカッコよく、この作品の精神性を象徴していると思います。

クィア・シスターフッドの「クィア」の部分はネタバレになり得るので触れませんが、「シスターフッド」の部分はとても印象的でした。終盤から最後にかけての新堂と尚子の関係性。これは女性同士だから成り立つ関係なのでしょう。最初は上下関係だった2人が最終的に極めて対等な関係へと変化している。関係性の変化が共に過ごした時間の濃密さを静かに、しかし饒舌に物語っているようでした。

個人的には読んでいる間どうしても「ありがち感」への違和感を払拭できず、無条件の絶賛とまではいきませんでした。しかしクィア・シスターフッドをバイオレンスという強烈なスパイスをまとわせて提供するという試み、本当にお見事という他ありません。ダガー賞翻訳部門受賞という快挙に値する作品だと思います。王谷晶さんがこれからどういう作品を書かれるか、楽しみにしています。

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2026年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

バイオレンス、ミステリー。
ヤクザのお嬢様とその用心棒になる怪物女。
並行で何かから逃げている老夫婦。 が並行で話が進んでいく。

ミステリーとしては2人が同じだというどんでんがえし。逃げてずっと追われてる。
最後は土砂崩れから相手は全滅?2人はなんとか逃げて2人でまた過ごす。

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

タガー賞を受賞したとのことで、かなり期待して読み始めた。なので正直、ん?って感じ。
普通に面白くはあるのだけど…期待し過ぎた。

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2026年08月24日

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