あらすじ
梅の香る夜に現れるあの方に、氷隠梅を……
「あの女道士、月を飲ませたらしい」
二度は同じ菓子を作らぬ女道士。菅原道真につながるこの女に、「死人に食べさせたい」という菓子作りの依頼が舞い込む……。
晴明と博雅の変わり変わらぬ魂、心震える8編を収録。
「碧瑤杯」…兼家は、かよわき女子が好きだ。しかし、いつものように通った家にはまさか、他の男がいた。とぼとぼ帰路に着く兼家の前に、胸一つの女・青菩薩が現れる。
「カタリ爺」…いつの頃からか、京の鴨川のそばの辻で、よどみなく物語を話す老爺がおり、カタリ爺と呼ばれていた。評判を聞いた兼家が屋敷に招くほどであったが、ある日、忽然と姿を消してしまう。
その他、「菓子女仙」「あちちの関白」「ひもひめ」「黄金兼家」「火車」「色は匂へど」などボリュームたっぷりの全8篇。
2024年に山崎賢人主演で映画化され、話題となった「陰陽師」。
シリーズが初めてオール読物に掲載されたのは1986年9月号、2026年は「陰陽師40周年イヤー」です。
40年目も進化し続ける「陰陽師」、ぜひお楽しみください。
和風ファンタジーの題材としてすっかりおなじみの陰陽師。そのブームの火付け役であり、9月に市川染五郎・市川海老蔵らによる歌舞伎座公演も決定したのがこの「陰陽師」シリーズです。
平安時代の天才陰陽師、安倍晴明。その親友で音楽の才能豊かな源博雅。この二人が鬼や生霊など様々なものの怪にまつわる怪異を解き明かしていくこの物語。映画のような派手なアクションはほとんどなく、彼らは問題の怪異の原因となった人の業を探り、ものの怪達を納得させることで怪異を見事に解決していきます。
この物語の大きな魅力は、主人公二人の掛け合いが格別に面白いこと!
厄介事を頼まれ困り果てた博雅が、二人で酒を酌み交わしながら晴明に解決を依頼するのですが、その軽妙なやり取りに、自分も仲のよい友人と庭を眺めながら、美味い肴片手にお酒を舐めたくなる事間違いなし!
美しくも怪しい平安時代の余韻から抜け出せなくなりそうな不思議な物語です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
久々に面白かった!!
兼家wwwwだいたい、心当たりあるの笑う。
あちちじゃなくてあちゃーな関白でしょうよ。
ヒキが黄金運んでくるの思い浮かべてちょっとほっこり。
陰陽不思議な世界から、純愛から愛憎悲しみまで、仲良しズットモの二人とともに堪能。
Posted by ブクログ
すきー。
面白かった。
変わらないスタイルで、でも新しいキャラクター達も魅力的で。
晴明と博雅が、二人で延々と酒盛りしててくれて構わないと思ってしまう。
二人の一種哲学的?な会話が心地よくていつまでも読んでしまう。
桜散る話と、カタリ爺の話が、お気に入り。
Posted by ブクログ
大好きなシリーズの最新巻。
道満も、悪役というより、可愛げのあるおじいちゃん。
誰かの困りごとを、面白がりながらも、晴明に話を持って行って解決させたりするし。
博雅の笛で、悲しい女性を救ったり。
あの桜のシーン、映像で見てみたいなー。
想像しただけで美しく、そして悲しい。
Posted by ブクログ
はー面白かった!
新作が出ると迷わず買うシリーズ。
なんでこんなに、読んでいるだけで色彩や、笛の音が聞こえてくる感じがするんだろうなあ。あまりにいろんなものが鮮やかで、不思議な気持ちになる。
表題作の氷隠梅の話も良かったけど、わたしのイチオシは源博雅回の「色は匂へど」。桜の季節に読み返そう。ぜったいに。博雅、やっぱりいい男だ。
Posted by ブクログ
漠さんの作品の中でも陰陽師シリーズは外れがありません
いや自分が読んだ全作品外れがありません
今作は蘆屋道満の登場が多く、その人となりが多く表現されていましたが、過去のシリーズから較べるとよりその人柄が鮮明に表現されていたと思います
読んでいて思ったのは、読みかけの時にすぐに内容に戻れる事でした
他の作者さんの作品では少し前に戻る必要があるケースがあるのですが漠さんの作品ではそのような事があまりありません
なぜかはわかりませんが読者としては嬉しいです
Posted by ブクログ
陰陽師シリーズもう何作目になるのかわからない
今回は
あちらの関白
碧瑤杯(へきようはい)
菓子女仙
ひもひめ
黄金兼家
火車
色は匂へど
カタリ爺
の八編、まあマンネリと言えばマンネリだけど、出れば読んでしまう。
晴明と博雅が屋敷の庭で酒を酌み交わすあの空間、空気いいなぁ。
私にはそんな相手いない、コーヒーではあかんし・・・
今回は蘆屋道満がよく出てきて仕事していました。
Posted by ブクログ
やっぱりこの物語は面白い。
晴明、博雅、そして道満、最近みんな優しくなってないか、特に
道満、まいいか面白ければ良しとしよう。
それにしても、最後の「カタリ爺」は、作者本人か?
Posted by ブクログ
やはり楽しい陰陽師。初期より妖怪がサラッとしている気がする。それもまたいい。
「自分は、零落した姫が好きなのだ。」
「そして、結局、いくらもしないうちに煮過ぎた餅のようにしなだれかかってくるのである。」
という文に痺れる。だからこそ毎度、このシリーズを買ってしまう。
Posted by ブクログ
久しぶりに陰陽師を読んだ
安倍晴明と笛の名手の博雅
一緒に飲むかわす酒
梅や桜の香り 流れいく風そして時間
目に見えない世界を闊歩する者たち
過去の関係や怨み 痛み 憐れみ
ゆったりした時の中に感じられる
読みやすく
こんな時を過ごしてみたくなる
そんな作品