コミケへの聖歌

コミケへの聖歌

1,980円 (税込)

9pt

二十一世紀半ばに文明は滅んだ。山奥の僻村イリス沢に生き残った少数の人々は原始的な農耕と苛酷な封建制の下で命を繋いでいる。そんな時代でも、少女たちは《イリス漫画同好会》を結成して青春を謳歌していた。文明の放課後を描くポストアポカリプス部活SF。
第12回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作

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コミケへの聖歌 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ポストアポカリプス小説は古今東西多々あれど、文明が崩壊した日本において、お伽噺と化してしまった在りし日のコミケを夢見る4人の少女を描いた作品はまずないのではないでしょうか。
    通常よく見るポストアポカリプスSFの展開としては、原因となったAIの暴走との人類存亡をかけた戦いや、核戦争後の生存者を見つける

    0
    2025年03月08日

    Posted by ブクログ

    文明が衰退しディストピア化した未来の日本、4人の少女たちはコミケを目指す
    ディストピアでもそれが普通なら、中にいる人たちはそれなりに暮らしている
    その様子に歯痒くなるけど、彼女たちもそれにうっすら気付いていく
    文明と文化、自己実現、自立、封建制、色んな問題を孕みながら歩く
    「俺たちの戦いはこれからだ

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    個人的にはとても面白かったです!
    特に、物語が大きく動き始める30/52章あたりからは夢中で読み進めてしまいました。

    物語は、カバーイラストからは全く想像できないポストアポカリプス(=文明崩壊後)のお話。
    現代なら高校生くらいの年代に当たる四人の女の子が主人公。

    文明が廃れてしまい生きることすら

    0
    2025年04月04日

    Posted by ブクログ

    人類が激減。文明が衰退した世界。
    集落で暮らす10代の女の子たちが部活と称して漫画を描く。
    閉鎖的な村社会に毒親。重い内容だけれどそれをあまり感じさせない。明るく希望が持てるところが良い。
    ディストピアじゃないポストアポカリプト。

    0
    2025年03月30日

    Posted by ブクログ

    思ってたんと違うけど、それで良い。
    終末世界で漫研活動をしている少女たちがコミケを目指す話、なのだが、これで想像する展開とはだいぶ違う。
    残酷なジェンダーロールやカースト制度、文明滅亡後の住民たちとのコミュニティ形成がこの話の本筋。村の様子が想像できてしまうために気が滅入る。
    登場人物には暗い過去が

    0
    2025年03月26日

    Posted by ブクログ

    見た目の明るさからは想像も出来ない重たい話。人間が生存するために構築したコミュニティの中での自身の役割に息苦しさやもどかしさを感じつつ、そこに役割から来る差別や偏見も重なって、どんどん身動きがとれなくなっていく重たさが積み上がっていくような話。抜け出すならまさしく今だったんだなと読み終わると考えてし

    0
    2025年03月18日

    Posted by ブクログ

    文明と文化の失われた未来の世界で伝説となった〈コミケ〉を目指す少女4人の物語。壊れた世界でも女の子4人が集まって部活をして同人誌を描いて、ってオタクっぽい話かな〜と思っていたらしっかりアポカリプスSFでした。村社会と性差別、身分差別のおぞましさと必要性、文明と文化がいかに人間にとって大事で必要なのか

    0
    2025年03月01日

    Posted by ブクログ

    私はたぶんSF小説を読むのに向いていないのだろう…。表紙から現代をイメージして読み始めたけれど、その時代設定なら、スカートで日常を過ごすのは非現実的では…。少なくとも私は無理。(と考える時点でSF向いてないのだろう)

    しきたり、文化、教育。社会のまとめ方を考えさせられる部分はあった。

    0
    2025年06月08日

    Posted by ブクログ

    早川SFコンテスト大賞受賞作らしい。
    破滅した文明の後、農奴社会に戻ってしまったような日本で、「漫画」に触れた主人公たちの姿。
    4人それぞれが社会的に違うランクにあって、衝突もあれば理解も成長もあり。

    創作についておおっと涙するところもあったのだが、結局つまんなかったなあ。放り出すほどでもなかった

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    ポストアポカリプス(という言葉を初めて知りました。SFのジャンルの一つで、文明が死に絶えた後の世界を描く分野らしい)の詳細な設定が描かれている。
    作者が設定を想像して楽しんで、実際に文章にしてみました、という印象の本でした。


    0
    2025年05月05日

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