あらすじ
奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。招かれた4人の作家たちは莫大な“賞金”をかけて、この館を舞台にした推理小説の競作を始めるが、それは恐るべき連続殺人劇の開幕でもあった! 周到な企みと徹底的な遊び心でミステリファンを驚喜させたシリーズ第3作、待望の新装改訂版。初期「新本格」を象徴する傑作!(講談社文庫)
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シリーズ3作目。どのあたりが怪しいか、「ペンネーム」「通路」「中村青司の建築」などキーワードにあたりをつけて読んでいった。
もちろん、最後は、うわーそうだったのか!となるし、小説の中の本が終わっても、まだ続く謎の部分が面白かった。想像のさらに上をいく感じがたまらない。
しかし、そろそろ、裏通路トリックはお決まり感が出てきた。次はどう予想を裏切ってくれるのか楽しみだ。
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綾辻行人のびっくり館シリーズ第3弾。
今回も見事に騙されて犯人が分からなかった…。
今回は作中作になっているので、いつもより複雑な構成ですね。
いわゆる新本格の代表作の1つだと思います。
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あぁ、やられた。3度も騙された。
2度目までは、悔しかったよ。でも3度は正直疲れた。お手上げって感じ。私の予想(とても推理とはいえない)が的中していても、面白い作品と評価できたのだよ。『時計館の殺人』を先に読んでいたのも良くなかった。あぁ、名作。
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奇妙奇天烈な地下の館、迷路館で繰り広げられる連続殺人。
迷路館の不気味さと設定の面白さ、「そういうこと!?」という結末も含めて、ミステリーファンなら間違いなく満足できる1冊だと思います!
めちゃくちゃ引き込まれて、京都からの帰りの新幹線で一気読みしてしまった!
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どんでん返しがあって楽しめた。見事に騙されてしまい、終盤が気になって最後の方は一気に読んでしまった。
真犯人だけじゃなく鹿谷の正体にも騙されてしまって、よくある叙述トリックだと分かっているのにミステリで思い込みはよくないと痛感させられた作品でした。
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(作中で)実際に起きた事件を元に鹿谷門実という作家がミステリー小説を書いた。
作中作に登場する人物の中には作家が複数名いるが作家は皆、本名を名乗っており、作者の鹿谷門実はペンネーム。
犯人は誰か?に加え、作者は誰か?
最後の1ページまで見逃せない最高に面白い。
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忙しかったり人事と戦ってたりでなんやかんや1ヶ月くらいかかってようやく読み終えた。
実は、Twitterのフェミアンフェ学級会の中で重大なネタバレを喰らっていたので「なぜ首を斬られたのか」というのは知っていたのだが、それを差し引いても「あっ!」と驚く結末で大変おもしろかった。
叙述トリック極まれり。
ちなみにTwitterでは、「大御所作家なのに生理のことを何もわかってない。床に血がつくほど血が出るわけない。(これだから男は〜!!)」という主張があったのだが、少量の血でもわかってしまうほど真っ白の絨毯という記載があったし、人を殺したあと放心して床にへたり込んだとも書かれていた。どれくらいの時間へたり込んでいたかは書かれていない。
月経は別に少しずつ始まって少しずつ終わるタイプばかりではないので、始まった瞬間に塊がドバッと出てくる人もいる。最初の一滴がパンツもズボンも貫通することもある。
よって現実でも十分起こりうる状況だと思えた。
唯一医師は経血の可能性に気づいてもよさそうだが、妊娠中ということもあり、滅多なことは喋りたくなかったという理由付けもできる。
謀らずも(はかったのかも?)犯人の子どもが精神遅滞があるということも、「男性の首を斬れるほどの力を持っている女性」の理由付けにもなる。(遅滞の程度が書かれていないが、多くはヒス対応などで普通の女性よりは腕力が鍛えられる。)
しかし…そのトリックを知っていながら誰が女性なのか見抜けなかった己が浅はかすぎて泣けてくる。消去法で分かるはずなのに……
からの、鹿谷の正体!!もっと頭を使って読め!!!!してやられた素晴らしい作品。
水車館より好きかな。
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中盤に出てくるトリックは割とわかりやすかったように思いましたが、最後の最後でやられました。
綾辻先生の作品らしいどんでん返しで、館シリーズの中では好きな作品です。
なるほど
なぜこの作品を飛ばして時計館が実写化なのかと不思議に思っていたら、読んで納得、なるほどこれは難しい。
十角館もだいぶリスキーでしたけど、こちらはさらにという感じですね。叙述トリックありき。
あと事件現場の描写がショッキングなものが多いので、そのあたりも影響するのかな……?と思ったり。
ちなみに、知念実希人氏の「硝子の塔の殺人」を以前に読了していたため、トリックはなんとなく察し。
逆に向こうはよくあのトリック使ったなと。
最後の島田と鹿谷の会話で驚かせられて、ズルいなと思いつつも、楽しい気持ちで(作中の描写は気持ちのいいものではないのですが)読み終えられました。
桂子さんの胆力がすごい。
館シリーズ三作目の迷路館の殺人。
今回は枠物語(額縁小説)の形式で書かれた物語で、内容の仕掛けの多さもあって過度にテクニカルな実験的な作品なのかなと思いました。
違和感を覚えていたのに作中作の作者の思い通りにミスリードさせられてしまい、タネが明かされる一文でハッとさせられました。
軽快で読みやすく読んでいて飽きないコンパクトな作品でした。
電子書籍版には解説が載っていなくて残念です。
古いけど!それでいいのだ
本当に色々満載で読み応えがあった。
これ見よがしに出てくるヒントがもう、古すぎて読み解けなかったりするし、
迷路は目がチカチカするけど、あきらめないで読んでみてほしい。
楽しめた
推理小説好きには、たまらない要素がてんこ盛り、といった感じ。展開もテンポ良く、一気に読み進めた。事件解決後も、更に驚きの仕掛けがあり、大満足で読み終えた。
館シリーズ傑作の一冊
散りばめられた数々のトリック、文章に隠された秘密、すごいですね〜(^-^)これぞ推理小説って感じの素晴らしい作品でした。何よりも真相のさらに真相がある点には最後まで気づけませんでした。見事です、完敗です。物語には騙しが大切だと考えてます。ありきたりじゃない内容を読者は期待します。それに大きく答えてくれたこの作品は絢辻作品の中でもお気に入りの作品になりました。次回作にも期待します
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推理小説の場合はカテゴリがミステリなのかサスペンスなのか迷うところだがトリックを使った探偵小説と言う定義があるとしたら館シリーズはまごうことなくミステリだ。
この本を読むのは2度目になる。
以前読んだときはさしたる感想もなかった。当時の私は森村誠一や内田康夫の推理小説ばかり読んでいたので、綾辻行人のミステリはピンとこなかった。
月日が過ぎ今年になってようやく「十角館の殺人」を読んだ。懐かしくて新しいミステリに出会った感動を覚えた。
そうそうこれこれ、これを私は求めていたんだ、と気づいた。犯人だけは覚えていたけれど、ストーリーはすっかり忘れていたので新鮮な気持ちで読めた。
ぼちぼち館シリーズを読破していきたい。
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今年46冊目。
やられた。
「はいはい、叙述トリックね」と思ったら、更にひっくり返された。
鹿谷門実が誰なのか、これは当てられない。
思い込みの世界、先入観の面白さ。
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作中作を読んでいるのを途中から忘れていた。それくらい迷路館の館で起こる出来事のスピード感たるや。あっという間に4人の作家と館主、そして秘書が殺されてしまい、全ては館主の仕業。そう結論づけられた後、ここからが本作のどんでん返しの始まりである。しかも、1番の驚きは真犯人ではなく、作中作を読んでいたのがあの島田ではなかったこと、作中作の作者がまさかの島田潔であったこと。あぁ、今回も綾辻作品の手のひらの上で転がされてしまった、、感無量。
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読書初心者の自分が唯一ハマっている作者で、シリーズ全て読んでみたいと思える館シリーズの3作目。十角館の衝撃そのまま、続く水車館も面白く、見事にハマっていった。夕木晴央の方舟や十戒の様なクローズドサークル?ものが好みで、限られた人数でどの様なトリックが使われているのかと言う点がとても想像力を掻き立てられる。館シリーズは割とライトな感覚で読むことができるのも良い点で、ある種エンタメとして重要な手軽さを備えている点で高く評価したい。
今回も謎を解いてやろうと意気込み読み始めたが、結局予想できない結末であった。
手軽に読むことができる、尚且つトリックも面白い。まだ館シリーズは何作もあるので、楽しみで仕方がない。
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10年以上ぶりの再読。全然覚えてなかった。でもすごく面白かった。水車館より好きだ。
館シリーズは抜け道、隠し部屋はある前提で読まないとならないので、密室と言っても、だからどうした、という感じだけど、この作品は様々なギミックのオンパレードだった。
抜け道の存在を認めると、もう犯人は当てようが無いのが残念なところ。
ただ今作は読者を騙すトリックが満載で後半はページをめくる手が止まらなかった。
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水車館があまり私にはささらなかったので、ずっと読むのをためらってしましたが、縁があり手に取りました。
結果、おもしろかった!島田さんが今回も大活躍。そして最後に島田兄登場。次作も読みます。
トリックは単純と感じてしまいましたが、それでも引き寄せるストーリーでした。
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館シリーズ第3弾
館内の見取り図を見た瞬間にテンション上がるやつ˙ᴥ˙。ワクワクしないはずがない。
文字通り『遊び心』満載で読んでて楽しかった。
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館シリーズ3作目
奇想天外な館そもそもがトリックのため緻密なミステリー小説が好きな方は「そんなのありかよー!」と思うかもしれない
しかしそのトンデモトリック含めて読者の先入観を弄ぶ綾辻行人先生は天才だと思わずにはいられなかった
(しかもこの作品を執筆されたのは20代?!)
犯人は誰だ?
作者は誰だ?
また記憶をなくして読みたい作品
Posted by ブクログ
再読!物語の随所にギリシャ神話が出てきて、館シリーズの中でもトップクラスに世界観が好き。
展開がスリリングで、どんでん返しもあり、引き込まれるように読んだ、館シリーズはところ所しか読んでないのでコンプリートするぞ〜
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見立て殺人のトリックや死人が生きている点は初期の段階で読めていたが、
最後の2点(性別の誤認と真犯人、鹿谷門実の正体)は読めなかった。
水車館と同じノリで劇場的な終わり方かと期待せず読んでいたので、
最後の急展開を期待していなかった分、楽しめたと思う。
「小説を出版したのが実は島田潔でした」は納得いかない。。
単純に驚いたけど、驚かせることを目的としたくて
本を出せるほどの執筆力があるかも作中で言及がない人物に
白羽の矢を立てている印象を受けた。
楽しく読めたけどこの点は不満があり、内心では評価を3~3.5に下げたい気分。
※読解力不足な解釈かもしれないが
Posted by ブクログ
館シリーズ3作目。
複雑な構造と仕掛けで作り上げられた今作・『迷路館の殺人』は、大胆なトリックが魅力の『十角館の殺人』やフェアに推理に参加できた『水車館の殺人』とはまた打って変わって、エンタメ性を重視した作品になっていると感じた。本編は”作中作”であること、作中に登場する名前の大半は”仮名”を使用している等、異世界への入り口のような謎多き導入に胸が高鳴る。あらゆる可能性に身構えながら読んでいたつもりだったが、やはり最後には唸らされた。犯人を問い詰めるような推理小説としてのカタルシスは少なめだったものの、中盤からエピローグにかけての疾走感はたまらず一気読みだった。
Posted by ブクログ
ユニークな設定と世界観、これこそ綾辻ミステリー。あ〜やっぱりなぁ、でもまだこんなページあるしなぁ、えっ?、えーー?読みながらの心の変遷。先入観って怖い。叙述トリックにあっさり騙された。
最後まで見事に騙されました。
閉鎖空間に囚われた状態で起こる『見立て殺人』
館シリーズ 第3の館 迷路館の殺人
招かれた4人の作家たちは莫大な賞金をかけて、この迷路館を舞台とした
推理小説の競作を始めるが そんな中次々と起こる連続見立て殺人
主人公であり、探偵役である島田潔が
送られてきた小説を読み始まる『作中作』ミステリです。
流れるような展開の切り替わりに館シリーズ恒例のからくり
叙述トリックによるどんでん返しのラスト!
映像作品では味わえない小説ならではの良さが滲み出てます。
真相を知り今度は事件を見てきた側で再読したい作品です。
高校時代に、十角館の殺人を読んでから、読んだ作品。
十角より少しホラー的要素がつよめなので、ホラー苦手のわたしには少しキツかったけど、読み応えがあり、また十角とは違ったミステリー要素当時はだいぶ楽しませてもらいました。
ノルタルジーに浸りたくなり、つい買ってしまったいっぴん。 昔読んで好きになった本を、歳をとってから読み直すとまた新しい発見ができて楽しくなりす。
Posted by ブクログ
館シリーズはちゃんと順番通りに読まないといけない。十角館→時計館→水車館→迷路館と、へんな順番で読んでしまったので面白さ半減したのでこの評価。
怪しい人物、トリックなど、途中気づけた部分はある。これまで数多くのミステリを読んでる人ならピンとくるところも多いと思う。それにしても叙述トリックも素晴らしいし、ラストまで色んなカラクリを隠してくる作者は天才だ。
Posted by ブクログ
館シリーズ三作目。
これまで十角館、水車館と続いてきたが、今回はなかなかに複雑な館でした。
なんせ迷路館という名を冠している通り、本当に迷路であり、平面図を見ても全く頭に入ってこなかったのです。
が、別に読む上で覚えなければいけないわけでもないのでそこはどうでもよいのだが。
内容はすごく面白かったし、あっ!となる展開もあったはあったのだが、どうしても十角館を超える衝撃や納得感があったわけでもないため、どうしても相対的な評価になってしまいました。
ちなみに、おそらく今後の作品において重要なことがこの作品で描かれているため、館シリーズを読む上では必読の一冊には間違いないと思います。
Posted by ブクログ
2025.10.02
本書を改訂新装版で読むことに意味があった。ワープロや親指シフトといった、私が大学生や社会人としてのデビュー時に使っていたものがカギのひとつになっていて、なおかつ、2025年にはワープロもすっかり過去のものになっている。ちなみに15歳の自分の子に聞いたらワープロが何の略かも、機械そのものも全然知らない。当たり前か。
いわゆる「新本格」のはしりの一冊だが、著者のあとがきにもあるように「ライトに」仕上がっているから評価されたのであり、これを長々と書かないほうがよいというのに同感。
Posted by ブクログ
騙されまくりました笑
私にしては珍しく、ちょっとだけトリックは明かされる前に分かった笑
けど、まさかそれも?!と驚愕。
やっぱり綾辻先生は最高です。
Posted by ブクログ
最初は迷路館の構造が複雑だったり、西洋の神々の知識が無く、読むのに苦戦しました。
しかし、読み進めていくうちに迷路館、そして犯人の奇妙さのようなものが強く感じられ、テンポよく読み進めていくことができました。
最後のシーンはまた読み返したくなるような構成になっておりとても満足感のある作品でした。
Posted by ブクログ
なぜか初めにこれ読んじゃった。
設定とトリックがめちゃすごかった。矛盾を解いていくところが楽しい。結末は驚き!犯人は君かい!
思ったより読みやすかった。
期待しすぎたかな
十角館の殺人の方が格段面白いです。
論述的トリック好きな人には良いですけど、伏線が少ないというか殺人一つ一つの面白さが欠けてるかなぁ。
オチや全体の作りは良いと思いますが…。