あらすじ
奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。招かれた4人の作家たちは莫大な“賞金”をかけて、この館を舞台にした推理小説の競作を始めるが、それは恐るべき連続殺人劇の開幕でもあった! 周到な企みと徹底的な遊び心でミステリファンを驚喜させたシリーズ第3作、待望の新装改訂版。初期「新本格」を象徴する傑作!(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
シリーズ3作目。どのあたりが怪しいか、「ペンネーム」「通路」「中村青司の建築」などキーワードにあたりをつけて読んでいった。
もちろん、最後は、うわーそうだったのか!となるし、小説の中の本が終わっても、まだ続く謎の部分が面白かった。想像のさらに上をいく感じがたまらない。
しかし、そろそろ、裏通路トリックはお決まり感が出てきた。次はどう予想を裏切ってくれるのか楽しみだ。
Posted by ブクログ
どんでん返しがあって楽しめた。見事に騙されてしまい、終盤が気になって最後の方は一気に読んでしまった。
真犯人だけじゃなく鹿谷の正体にも騙されてしまって、よくある叙述トリックだと分かっているのにミステリで思い込みはよくないと痛感させられた作品でした。
Posted by ブクログ
忙しかったり人事と戦ってたりでなんやかんや1ヶ月くらいかかってようやく読み終えた。
実は、Twitterのフェミアンフェ学級会の中で重大なネタバレを喰らっていたので「なぜ首を斬られたのか」というのは知っていたのだが、それを差し引いても「あっ!」と驚く結末で大変おもしろかった。
叙述トリック極まれり。
ちなみにTwitterでは、「大御所作家なのに生理のことを何もわかってない。床に血がつくほど血が出るわけない。(これだから男は〜!!)」という主張があったのだが、少量の血でもわかってしまうほど真っ白の絨毯という記載があったし、人を殺したあと放心して床にへたり込んだとも書かれていた。どれくらいの時間へたり込んでいたかは書かれていない。
月経は別に少しずつ始まって少しずつ終わるタイプばかりではないので、始まった瞬間に塊がドバッと出てくる人もいる。最初の一滴がパンツもズボンも貫通することもある。
よって現実でも十分起こりうる状況だと思えた。
唯一医師は経血の可能性に気づいてもよさそうだが、妊娠中ということもあり、滅多なことは喋りたくなかったという理由付けもできる。
謀らずも(はかったのかも?)犯人の子どもが精神遅滞があるということも、「男性の首を斬れるほどの力を持っている女性」の理由付けにもなる。(遅滞の程度が書かれていないが、多くはヒス対応などで普通の女性よりは腕力が鍛えられる。)
しかし…そのトリックを知っていながら誰が女性なのか見抜けなかった己が浅はかすぎて泣けてくる。消去法で分かるはずなのに……
からの、鹿谷の正体!!もっと頭を使って読め!!!!してやられた素晴らしい作品。
水車館より好きかな。
Posted by ブクログ
作中作を読んでいるのを途中から忘れていた。それくらい迷路館の館で起こる出来事のスピード感たるや。あっという間に4人の作家と館主、そして秘書が殺されてしまい、全ては館主の仕業。そう結論づけられた後、ここからが本作のどんでん返しの始まりである。しかも、1番の驚きは真犯人ではなく、作中作を読んでいたのがあの島田ではなかったこと、作中作の作者がまさかの島田潔であったこと。あぁ、今回も綾辻作品の手のひらの上で転がされてしまった、、感無量。
Posted by ブクログ
水車館があまり私にはささらなかったので、ずっと読むのをためらってしましたが、縁があり手に取りました。
結果、おもしろかった!島田さんが今回も大活躍。そして最後に島田兄登場。次作も読みます。
トリックは単純と感じてしまいましたが、それでも引き寄せるストーリーでした。
Posted by ブクログ
見立て殺人のトリックや死人が生きている点は初期の段階で読めていたが、
最後の2点(性別の誤認と真犯人、鹿谷門実の正体)は読めなかった。
水車館と同じノリで劇場的な終わり方かと期待せず読んでいたので、
最後の急展開を期待していなかった分、楽しめたと思う。
「小説を出版したのが実は島田潔でした」は納得いかない。。
単純に驚いたけど、驚かせることを目的としたくて
本を出せるほどの執筆力があるかも作中で言及がない人物に
白羽の矢を立てている印象を受けた。
楽しく読めたけどこの点は不満があり、内心では評価を3~3.5に下げたい気分。
※読解力不足な解釈かもしれないが
Posted by ブクログ
ユニークな設定と世界観、これこそ綾辻ミステリー。あ〜やっぱりなぁ、でもまだこんなページあるしなぁ、えっ?、えーー?読みながらの心の変遷。先入観って怖い。叙述トリックにあっさり騙された。