【感想・ネタバレ】迷路館の殺人〈新装改訂版〉のレビュー

あらすじ

奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。招かれた4人の作家たちは莫大な“賞金”をかけて、この館を舞台にした推理小説の競作を始めるが、それは恐るべき連続殺人劇の開幕でもあった! 周到な企みと徹底的な遊び心でミステリファンを驚喜させたシリーズ第3作、待望の新装改訂版。初期「新本格」を象徴する傑作!(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『迷路館の殺人』の魅力は、ミステリにおけるフェア/アンフェア論争そのものを、読者の読解態度を通して浮かび上がらせる点にある。

作中作では、宮垣が死亡しているかのように読める記述がなされる。主人公が「宮垣が生きていたのを見たのは最後だった」と語ることで、読者は自然と宮垣がその直後に死亡したと解釈してしまう。しかし実際には、主人公が宮垣と会わなかった期間があっただけで、宮垣はその後もしばらく生存していた。このような叙述は、一般的なミステリの文脈ではアンフェアと批判されがちな表現である。

ところが本作では、この表現が「作中作」という枠組みの中で提示されることで、「ミステリにはこうした書き方も存在する」というメタ的な問題提起として読者に受け取られる。読者は一度、「これはアンフェアとされがちだが、実際には起こり得る叙述である」という認識を与えられることになる。

重要なのは、この提示を受けた読者は、本来であれば以降の物語を、その可能性を踏まえた上で読まなければならないという点である。しかし実際には、「同じ手法が二度も使われることはないだろう」という無意識の思い込みが働き、読者は警戒を解いてしまう。

その結果、本編において、探偵役である島田潔が「島田」とのみ表記され続け、それが実は別人物――島田勉を指していたという叙述上の仕掛けを見落としてしまう。この構造は、作中作で提示されたものと本質的に同型でありながら、読者自身の油断によって再び機能してしまうのである。

ここで読者は、もはやそれを単純にアンフェアだと断じることができない。なぜなら、その手法が存在することはすでに作品内で明示されており、それを踏まえた読みを怠ったのは読者自身だからである。本作はこの点において、フェア/アンフェアという二分法を読者側に突き返し、「読めなかったこと」そのものを読者に自覚させる構造を持っている。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作中作たるものを初めて読みました!
序盤からワクワクドキドキが止まらず、最後まであっという間に読んでしまいました!!

中村青司の建築のカラクリが明らかになった時、毛糸玉が転がる時のドキドキがもう最高でした!
作中作を読み終えた後の島田の会話で明かされる事実を知った時、そういう関係?!?!と驚きました。

とにかく終始面白かったーー!大好きな本の一つになりました♡

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2026年01月04日

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ネタバレ

この感想を書いているのは2度読んだ後です。
比較的テンポが早く(特に後半)つい一気に読んでしまう。
犯人も最後でひっくり返され驚いたが作中の"迷路館の殺人"の著者、鹿谷門実とは一体誰なのか…まあ驚かされました。
そして、今作以降にも鹿谷門実は登場するので館シリーズとしてこの迷路館の殺人は重要な作品になると私は考えています。

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2026年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ3作目。どのあたりが怪しいか、「ペンネーム」「通路」「中村青司の建築」などキーワードにあたりをつけて読んでいった。
もちろん、最後は、うわーそうだったのか!となるし、小説の中の本が終わっても、まだ続く謎の部分が面白かった。想像のさらに上をいく感じがたまらない。
しかし、そろそろ、裏通路トリックはお決まり感が出てきた。次はどう予想を裏切ってくれるのか楽しみだ。

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

閉ざされた迷路の館(待ってました!)。京都。還暦祝いの宴のはずが秘書は「今朝、自殺した」と告げる。残されたのは一本のカセットテープ。遺言だ。
この館を舞台に推理小説を書け。しかも「自分が被害者になる筋」で。悪趣味すぎるのに、莫大な遺産と名誉が弟子の作家たちを色めき立たせる。
ミノタウロスの斧、テセウスの短剣、アリアドネの糸。ギリシャ神話のモチーフが、随所にちりばめられている。
閉ざされた場所、逃げられない恐怖。次に殺されるのが自分かもしれない、という緊迫感。
作中作という構造が読み手の足場をぐらつかせる。いま自分が読んでいる物語は、どこまでが「本当」なのか。
そして特殊な構造の「見立て殺人」。それを推理小説作家たちが書く作中作という形で展開する。これも綾辻行人の構築した迷路構造そのものだ。
それにしても。ミノタウロスとかテセウスとか、みんな好きだよね。そうそう。アリアドネの糸って、操り人形の糸なんだよね。……そう言えば、次の作品は。

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2026年01月21日

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ネタバレ

殺人犯は誰なのか、登場人物の誰が作中作である『迷路館の殺人』を書いたのか、の2軸で進む物語。2つの大きい謎があり、最後にはどんでん返しもある。非常に面白かった。1番入ってみたい館。

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2026年01月14日

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ネタバレ

殺人の動機が薄すぎる(特に秘書の井野)
時計館を先に読んでしまったので鹿谷と島田が別人ぽい下りが意味不明だったけどそう言うことか笑面白い

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2025年12月12日

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ネタバレ

作中作を読んでいるのを途中から忘れていた。それくらい迷路館の館で起こる出来事のスピード感たるや。あっという間に4人の作家と館主、そして秘書が殺されてしまい、全ては館主の仕業。そう結論づけられた後、ここからが本作のどんでん返しの始まりである。しかも、1番の驚きは真犯人ではなく、作中作を読んでいたのがあの島田ではなかったこと、作中作の作者がまさかの島田潔であったこと。あぁ、今回も綾辻作品の手のひらの上で転がされてしまった、、感無量。

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2025年10月13日

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ネタバレ

水車館があまり私にはささらなかったので、ずっと読むのをためらってしましたが、縁があり手に取りました。

結果、おもしろかった!島田さんが今回も大活躍。そして最後に島田兄登場。次作も読みます。
トリックは単純と感じてしまいましたが、それでも引き寄せるストーリーでした。

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2025年10月04日

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ネタバレ

ユニークな設定と世界観、これこそ綾辻ミステリー。あ〜やっぱりなぁ、でもまだこんなページあるしなぁ、えっ?、えーー?読みながらの心の変遷。先入観って怖い。叙述トリックにあっさり騙された。

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろかったけど、作中作の解決法が全部終わった後に普通に秘密の通路見つけて終了てのは。潔ほぼ何もしてない笑

メモ
最初はうわってなったけどたしかに読んでて
・いきなり島田って島田潔でいいの?ちゃんとフルネームでかけ!
・登場人物まとめ見ても性別わからんと想像出来んやん、書いとけ!
・血って生理とかあるけどな…。
って思ったの忘れてた。ちょっとしたいらいらにヒントがあったのか。

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2025年12月25日

SF

ネタバレ 購入済み

トリックが

気持ちよく騙されるかと思ったら、なんか気持ち悪く騙された感じ。

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2021年10月25日

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