ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 新世界より(下)

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    友人に勧められていたが、3冊組のヴォリュームに圧倒されてなかなか手が出なかった。(ホラーでないのは、確認済みだった。)読み始めると、物語の続きが気になって、どんどん読んでしまった。神栖66という地域が舞台。たぶん、今の茨城県神栖市のどこか。孤立した地域、外の世界には悪鬼と業魔がいると教えられて育つ子どもたち。ファンタジーのようだが、どうも1000年後の世界らしい。わずか1000年で、世界の成り立ちがこれほど大きく変わってしまったのか。一方で冒険小説でもある。戦いに巻き込まれ、穴の中を逃げ惑ったかと思えば、雪の中での探索行も行う。そして、どうすれば戦いのない世界が作れるのかを考えるきっかけにもな

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    2026年08月11日
  • 書店を守れ!

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    おそらく、現在もっとも出版・書店業界に対する見方が僕と近い方。
    『書店を守れ!』というタイトルなのに、「書店を守る必要はあるのか?」という問いが冒頭と終盤に提示され、その答えは示されない。
    出版・書店業界でタコツボ化した界隈を、より広い視点で相対的に検討している。

    中盤の自分語りは不要な気がするたのと、独立系書店に対する理解度は低い気がするが、それ以外は全面支持。

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    2026年08月11日
  • 無間人形 新宿鮫4~新装版~

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    ネタバレ

    長年下積みを積んできた大沢在昌に直木賞という栄誉を届けたのが、この新宿鮫シリーズの4作目にあたる無限人形だ。決して本作だけではないが直木賞の歴史を見てみると、シリーズものの中で獲得をしたのは極めて少数であり、本作はまさにその価値があると認められて受賞したことは間違いがない。

    直木賞は、時にベテラン作家への功労賞的な意味合いがあったりもするのだが、本作を読んでみると、まさに一級のエンターテインメントに仕上がっていて、直木賞にふさわしい作品だとも思える。とはいえ、この作品で取れるのであれば、毒猿で取ってもよかったのではないかという気もしないではない。

    本作は覚醒剤犯罪というこれまでとは少し色合

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    2026年08月11日
  • 風と共に去りぬ 第2巻

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    ネタバレ

    スカーレットの青春時代の終わり。わがままなお嬢様ではもういられない。戦争により自分を守ってくれる者たちがみんないなくなり、自分の肩に家族の命運が重くのしかかってきた。母が亡くなり、アシュリも生死不明、父はショックで呆け、レットも戦場に行ってしまった。
    かつて自分に求愛してきた男たちもみんないなくなった。アシュリから頼まれた義妹メラニーとその子供、息子のウェイド、父と妹たち。スカーレットはその小さな肩にこれだけの人の命運を背負うことになった。
    なんて気丈で強い娘だろうか。迫りくる戦火に恐れおののきながらも決して逃げずに、妻のメラニーを頼むというアシュリからの約束を守り抜いた。憎んでいたはずのメラ

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    2026年08月11日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    とても印象的な作品だった。人に勧めたいと心から思う本に出会えてよかった。もっとこの気持ちを文にできる語彙力が欲しい

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    2026年08月11日
  • 彼女は頭が悪いから

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    実際の事件に着想を得た作品ということでしたが、非常にリアリティがあって、人間の浅ましさを実感することができました。

    学歴や容姿などで人を判断してはいけないことは、もちろん誰もがわかっているはずなのに、人間とは常に自分の立ち位置を何かの尺度で測っていないと気が済まないのだなと痛感しました。(あまり大きな声で言いたくはないですが、もちろん私自身も例に漏れず。)

    この作品について東大入学式で上野名誉教授が言及されていましたが、東大生に限らず全ての学生/社会人に読んでもらいたいものです。

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    2026年08月11日
  • 累々

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    人は人のことを見たいように見るし、見せたいように見せる。

    想いの置きどころとか、自分への酔いとか、でも、自分史を抱えながらバランスを取りながら生きていくことってあるんじゃないか。

    最初、章ごとの人物が同じ人だとわからなかった。厄介だけど、ややこしくて平凡で魅力的。

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    2026年08月11日
  • 赤と青とエスキース

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    青山美智子さんの本は全てのピースがしっかりと最後にハマる本ばっかり。でも、今回の赤と青とエスキースはいつピースがハマるのか楽しみに読み進めていたら、4章とエピローグで全てのピースがハマった!とてもいい話だった。

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    2026年08月11日
  • 個人的な体験

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    重度障がい児として誕生した第一子を受け入れられずに性的逸脱に逃げ込む主人公が葛藤の末に決意を固めるまでの、生々しい迫力と凄みのある文体とストーリー。物語の収束の部分の短いがさらりとした雰囲気が好き。

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    2026年08月11日
  • 少女は卒業しない

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    取り壊しの決まっている高校で行われる最後の卒業式を舞台とした連作短編。

    なぜこんなに甘酸っぱい気持ちにさせられるのか。
    全部良作です。

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    2026年08月11日
  • 舟を編む

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    登場人物とその人達の関係性がとても穏やかで、暖かくて、素敵で惹き込まれます。
    ハラハラドキドキする内容ではないですが、イッキ読みしてしまいました。

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    2026年08月11日
  • 成瀬は信じた道をいく(新潮文庫)

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    読書が苦手な人にもおすすめしたい、大変読みやすい本。
    成瀬、変なんだけど周りを巻き込む力が強いから、小学生の時は苦労したんだろうけど大学生になった今はコアなファン沢山いそうだなぁ。
    次作ももちろん読む。

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    2026年08月11日
  • 本日は、お日柄もよく

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    この一冊で、自己成長、政治、時事問題、恋愛、人情を学ぶことができる。
    ここ最近でのイチオシ作品。
    今年読んだ作品の中でもトップに入る。
    また読み返したくなる一冊。

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    2026年08月11日
  • オリガ・モリソヴナの反語法

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    プラハのソビエト学校を舞台に、個性的で天才的なダンス教師オリガたちの記憶を辿る物語。前半は微笑ましい学園生活が描かれるが、中盤以降はスターリン時代の監視体制や言論弾圧によってオリガを含む無辜の人々が辿った苛酷な苦難が次々に明らかになっていく。
    著者の実体験に基づくリアルで丁寧な描写と、謎解きの面白さが組み合わさった重厚さをもつユニークな作品。自由が保障された社会で生きていることのありがたさも実感した。

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    2026年08月11日
  • 営繕かるかや怪異譚 その肆

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    オディブル。
    毎巻、おもしろい。
    尾端さん、どう解決するんだろうとわくわくする。いつも優しさを感じる。

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    2026年08月11日
  • ダクダデイラ

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    ネタバレ

    とても面白い作品でした!
    モキュメンタリーはよく読みますが、ここ最近で一番です。この作品はかなりボリューミーですが一気読みしてしまいました。
    後悔するほど面白かったです!言葉を選ばず言うなら、





    見なければ良かった。知らない方が良い。
    私には出来ません。ごめんなさい。
    本当にありがとうございました。

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    2026年08月11日
  • 暗殺の冬

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    犯罪小説だけど犯罪そのものではなく犯罪周辺の人、土地、関係性などにスポットを当てた作品。
    登場人物の心理描写を丁寧に積み上げて深いところまで読者を連れて行くけれど、底の底まで辿り着いても「なぜ」は明かされず「人生に意味はないという薄ら寒い真実」と「起きたことは起きたこと。いつも理解できるとは限らない」と突きつけられる。
    人生は理解できないこと、説明できないことのほうが多いし、物事に無闇矢鱈に「意味」をつけたがる昨今に物凄く刺さる構成の作品だった。

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    2026年08月11日
  • 元カレの猫を、預かりまして。

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    しっかりものOLさんとブサかわ(いくない)猫さんとの暮らしがなんとも可笑しくて笑ってしまう。喋る猫、それもいっさい可愛げない話し方で語りも辛辣、へんな猫。本来なら不気味極まりない筈が、なんでか徐々に愛おしくなってしまう。いつしか必要な同居人(猫だが)となっていく描写が本当に上手い。さすがは『猫を処方いたします。』の著者様。猫+不思議なお話を違和感なく読ませる力が半端ない。

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    2026年08月11日
  • 魔女の体力 40歳、女性が体力をつけるべきとき

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    運動をすることで体や精神や、さらには人生にどのような変化が起こるか、著者の実体験が書かれた本。運動を推奨する本は沢山あるが、実用書ではなく、実際に運動を通してどのようなことが起こったかが書かれたエッセイである点が珍しく感じられた。
    『精神力を支えてくれるのは、体力だ』
    本当にそうだと思う。体力がなければ自分にも他者にも優しくなることはできない。
    寝坊せずちゃんとエニタイム行きます…。

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    2026年08月11日
  • 硝子のハンマー

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    久しぶりにトリック一本で「すごい!」と思わされるミステリを読んだ。
    仮説と検証を繰り返して、ありえない可能性を順番に潰していく過程が丁寧で良かった。ただ単に丁寧だと退屈になりそうだかど、掛け合いやプロットでそれらを飽きさせないドラマにしているのが巧妙で、後半にかけてページを捲る手が止まらなかった

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    2026年08月11日