ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • いただきます。 人生が変わる「守衛室の師匠」の教え

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    商業高校を卒業した翔馬は、何事も諦めが早く長続きしないアルバイト生活を送っていた。

    人間が周囲の人に感化され自分の生き方を見直す事は往々にある。
    この小説では悪意を持った人間が登場せず、老人の人格者が無気力な若者に前向きな生き方を示していく。
    物語はかなり出来過ぎではあるが、世知辛い現実逃避にはこんな小説がありがたい。

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    2025年12月07日
  • 宝島(下)

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    先輩が映画を見て興味を持ったが、内容がなんかにあり省略されているとのことだったので、読むべきと思い購読。沖縄の歴史に深く入り込む一冊で、軽々に感想を言えないほどの重たさ。沖縄には仕事で何度も行っているが、なんというか、見方が少し変わるかも。小説とはいえ、フィクションとは言えない迫力がある。もっと勉強しないと。

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    2025年12月07日
  • それいけ! 平安部

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    成瀬からの平安部ということで、同じ高校生ではあるものの、至って平凡で、いじめられてはいないが好かれてはいないと自認する栞が主人公。彼女が、平安に心惹かれる安以加に誘われて平安部を立ち上げる話。

    中学とは違うキャラでいきたい、他人がなんでもよく見えてしまう、人の色恋が気になる、親には馬鹿にされそうで学校の話がしにくい…そんな高校生あるあるを、平安部というぶっ飛んだ話ではあるがサラッと書いていて面白かった。普段、高校時代に戻りたいとは思わないが、ここまで自分たちらしい高校時代を作り上げられるならもう一回高校やりたい、と思う人もいるのではないか。

    にしても、ちょうど最近「桐島部活」を読んだばかり

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    2025年12月07日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    「白河集団公司」!!!(嗚咽)
    徳ちゃんって最後の最後まで本っっ当に義理堅くてなんていい奴なの!!!

    私は映画が先、原作が後になったけど、結果的に正解だったと思う!
    歌舞伎の繊細な大胆な美しさとか、俳優陣の演技の上手さを堪能するために映画がすごく良かったんだけど、映画化で省かれたたくさんの部分があまりにも良すぎるため、「映画に反映されてなくて残念」の気持ちの方が上回ってしまうと思う。

    映画では、俊ぼんが逃げて、喜久雄の元カノと子供作って、結構ぬるっと実家と歌舞伎界に帰ってきたようなイメージだったんだけど、原作では戻ることを決めてから父親に許可もらうために踊るシーンもあったし、腕の中で第一

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    2025年12月07日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    ちょっと面白すぎる
    この本の(一応)主題である「シジュウカラが言葉を話す」という発見の内容だけでも面白いし
    エッセイとして書かれているからこそ「学問における証明の仕方」も分かりやすく体験として感じられる
    そして言語学者の、反論し、確認し、そしてそれを受け入れるという矜持にも興奮した
    とりあえず街歩きながら鳥の声聞けるようにイヤホンしない日を作ろうかなとか思い出す

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    2025年12月07日
  • 傲慢と善良

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    人を探すという形で、いろんな人から見た「結婚」「婚活」を描いた作品
    出てくる人たちほぼ全員に少しだけ共感して好きになり、その出てくる人たちほぼ全員の傲慢さに少しずつ嫌いになり、
    自分の中にもいるその傲慢さを浮き彫りにされる。
    やめて!言わないで!しないで!

    その一方でエンタメ本としてもある程度楽しめる作りにはなっている、総じて満足感がすごいなと

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    2025年12月07日
  • 成瀬は信じた道をいく

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    前回は成瀬を知る一冊。
    今回は成瀬と関わる人を知る一冊に感じた。
    それぞれの立場から成瀬を見るのがすごく面白かった。
    いつも読んだ後にそれぞれのキャラクターのその後が気になる。
    何度も読み返したくなる一冊だった。

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    2025年12月07日
  • 探偵小石は恋しない

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    惹き込まれた!最初は軽い感じで事件を解決していくのかなぁと読み進めたけど、登場人物の事情やら全体の関係性やらで何処かで必ず「騙された」が出てくる
    恋愛を主軸とした事件ばかりだけどとっつきにくいことはなかった
    私は見事に作者の掌で踊らされました

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    2025年12月07日
  • 何様(新潮文庫)

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    謙遜もなく、虚勢もなく、20代という年代の疑問なり、葛藤なりを素直に描いていると思った。
    学生とは違う、社会人として20年過ごしてきた人とも違う、これからどのようにでも選択できる危うさと自由を持つこの年代の不安げで挑戦的な行動と考えがすごくみずみずしく、まぶしい。

    読むのは2度目なのだが、何歳の時に読むと共感できるのか、感動できるのか、嫌な気持ちになるのかは人それぞれだと思うけれど、私は今読んで好きな話と、なんとなく気持ちが沈む話は入れ替わっているような気がした。

    何様!何様?といつの間にか経験を積んだと思っていた、人生の荒波を乗り越えてきたと思っていたけれど、それはとても危うくて、自分勝

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    2025年12月07日
  • 平場の月

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    この本ヤバい刺さる
    どちらの気持ちも分かるなぁ
    担当した人たちや、自分に照らし合わせてしまう
    映画化するのですね。読んでから知りました

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    2025年12月07日
  • 新美南吉童話集 ごんぎつね・手ぶくろを買いに など

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    100年以上前の作品だが、現代にも通ずる人間の真理が端的に分かりやすく表現されている。新美南吉は29歳の若さで亡くなったとの事だが、この若さで様々な角度から物事を観察できるなんて、深い思考力の持ち主だったのだろうと思う。

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    2025年12月07日
  • ありか

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    やっぱりいいですね、瀬尾まいこさん。
    5歳の、ひかりが可愛いし、母親から自分の子供への気持ちの描写が、自分も親だからこそ、共感しかなくて、我が子の同じ年代の頃を思い出しました。
    血の繋がりだけではない温かな世界に出会えて良かったです。

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    2025年12月07日
  • 禁忌の子

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    ミステリー小説として、よく出来た作品だと思います。主に出産といった生殖医療を題材とした内容で、一部専門的な部分はあるものの、それも含めて登場人物達の心理描写や駆け引き、生殖医療の現状や、虐待といった社会問題等にも触れられていて、とても読み応えがありました。フィクションではあるものの、あり得るかもしれないストーリー展開で満足のいく作品です。

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    2025年12月07日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    殺人事件だけど 読み進めると余り好きな題材ではない強姦殺人…
    最後に出てくる男が誰なのか、登場人物の誤認。これはもう一度読まなければならない!

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    2025年12月07日
  • 天使のナイフ 新装版

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    久しぶりの小説 一気に読み進めることができた。視点も時々変わる。みんながつながっていく、鳥肌が立つような終盤の展開。

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    2025年12月07日
  • 友罪

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    友達は少年事件を起こしていた 仲良くなった影のある友達が、少年事件の犯人だったら。既に少年院からでていても、成人のような刑務所に行ったわけではない。最後の手紙は届いてほしい。

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    2025年12月07日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定

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    宝石に興味を持ち始めた今、ちょうど主人公のような疑問持っており、楽しく読めた
    ダイヤモンドの流通は資本主義のまさにそれ
    わかっていてもその煌めきに魅了されてしまう
    色石も素敵だが、ダイヤモンドの煌めきは唯一無二である
    とか言いながら、ピジョンブラッド、コーンフラワー、ロイヤルブルー、デマントイド、パパラチア、パライバ、アウイ、ムゾーグリーン
    あー特品の色石が欲しいーー!
    手元に所有して眺めていたい!!!

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    2025年12月07日
  • ミーツ・ザ・ワールド

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    ネタバレ

    お母さんと自己、自己とライの関係が近しいものなのではないかと気づく部分が面白かった。

    自分の幸せを願っている母を疎ましく思ったように、自分もライに疎ましく思われている可能性はないだろうかと。

    誰かを救いたい、幸せになってほしいという気持ちは誰もが誰かに抱くのだろうが。それは結果的に相手に負担となっている可能性がある。
    「相手を傷つけないようにすることしか出来ないのかもしれない」というようなセリフが印象的だった。
    本当にそうだよなぁと思う。

    僕らは自己ロマンを他者に投影し、相手を救っているようで、結局は自己のためという利己的な生き物なのではないかと思う。

    ライが元カレに共感し、もしかした

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    2025年12月07日
  • 傲慢と善良

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    アーイルイル、ソウイウヒト(-_-)と他人事みたいに思ってたけど、自分にも同じ傲慢さがあるかもと気づいて、急に背後から他人に見られてる感じになった。
    仕方ない、みんな自分が1番可愛い。
    それを傲慢ととる時私は心に余裕がなくて、善良と受け取れる時心に余裕があるのかも。

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    2025年12月07日
  • ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~

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    前作よりも主人公と栞子さんの距離は縮まったかな?
    と思ったところで、

    “古書堂に持ち込まれた1冊の漫画”をきっかけに、
    栞子さんから驚きの発言が!?
    これからの2人の関係はどうなるのか??
    “ミステリーな本筋”そっちのけで気になります笑

    前作に引き続き、古本を取り巻くたくさんの人たちの思いが上手くストーリーに絡まっていて面白いです!

    前作の個性的な人たちも沢山登場して、
    これからも古書堂と関わるキャラクターが増えていくと思うと続編も楽しみすぎます!

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    2025年12月07日