ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 死刑にいたる病

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    主人公が洗脳されていくあまりの速さに驚きましたが、主人公の生きてきた様を考えた時に、この速度が速すぎるということはないな、とも思いました。そんなことはありえないのに、主人公に事故を投影しながら読み進めることができました。手指が冷たくなっていく様、吐く息が震える様が、本の中から感じられました。とても良かったです。

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    2026年07月12日
  • 白鯨 上

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    『白鯨』(上巻)を読み終えました。

    捕鯨小説というより、旧約聖書や神話、哲学など、さまざまな知が「鯨」という一つのモチーフに集約された巨大な文学作品だと感じました。

    私は事前に『ヨブ記』『ヨナ書』を読み、『METAL GEAR SOLID V』もプレイしていたため、エイハブやイシュメール、復讐という構図が後世の作品へ受け継がれていることを実感できました。「これが源流だったのか」と気づく瞬間が何度もあります。

    そして何より圧倒されたのは、メルヴィルの執念です。インターネットもAIもない時代に、膨大な文献を調べ上げ、それらを一つの作品へ統合した調査力と構成力には驚かされました。

    読み進める

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    2026年07月12日
  • 殺し屋の営業術

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    常にNo.1の営業成績を収め、ノルマ達成率100%の主人公は、トラブルに巻き込まれ殺されそうになる。殺される寸前、殺し屋たちが売上ノルマに悩んでいることに気付いた主人公は、自分が殺し屋の営業としてノルマ達成を提案する。

    営業×殺し屋という斬新な組み合わせにワクワクしながら久しぶりに一気読み。裏社会を口八丁で乗り切ろうとする主人公の姿はさながら『ベター・コール・ソウル』のソウル・グッドマンのようでめちゃくちゃ好みだった。

    思ったよりも搦手が多くてもっと真っ直ぐに裏社会で営業する姿も見たかったのと、主人公の異常性を示す面白いラストとは理解しつつも「その達成方法でいいならなんでもアリじゃない?」

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    2026年07月12日
  • 侵蝕 壊される家族の記録

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    徐々に洗脳されていく過程が丁寧に綴られていました。少しずつ少しずつ、牙を削がれると言うよりは、花びらをちぎられ、根を切られるような、気がついた時にはもう枯れているというか。狂っていく様はとても良かったです。

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    2026年07月12日
  • フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 上

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    レベッカ・ヤロスさんの『フォース・ウィング 第四騎竜団の戦姫』を読んだ。ハリポタに近い空気感も感じられるものの読後まず思い出したのは『ゲーム・オブ・スローンズ』。露骨な性描写もあり、あぁこれはやはりアメリカの作品だと思った。先が読めない展開が気持ちよく、ラストも秀逸。早く続きを!

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    2026年07月12日
  • フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 下

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    レベッカ・ヤロスさんの『フォース・ウィング 第四騎竜団の戦姫』を読んだ。ハリポタに近い空気感も感じられるものの読後まず思い出したのは『ゲーム・オブ・スローンズ』。露骨な性描写もあり、あぁこれはやはりアメリカの作品だと思った。先が読めない展開が気持ちよく、ラストも秀逸。早く続きを!

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    2026年07月12日
  • 禁忌の子

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    まだ月曜日だというのに夜更かし…山口未桜さんの『禁忌の子』を開いたら明日が確実に辛くなると分かっていても止められなかった。ご自身も医師。個々の記述やエピソードにリアリティがあり物語に確固とした土台を感じる。また一分一秒を争うようなスピード感の演出も巧み。まさしく禁忌の一冊だった。

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    2026年07月12日
  • 森羅記 三 流星の塵

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    日蓮が出てきて、ハッとした。
    出てきて当然なはずなのに、異物感ハンパない。

    で、水滸伝が西遊記になって、これまたビックリ。
    まさかアウラガまで行くのか?

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    2026年07月12日
  • ラブセメタリー

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    ネタバレ


    「(略)僕は思うんだよ。子供にしか欲情しない人間にならなかった幸運を、みんなももっと享受するべきだってね」

    一先ずここで涙ぐんだ。

    小児性愛者を描いた物語。
    フィクションだから読んでいられ、読み終えられる物語。
    んぐあーと唸る事しかできない。
    誰も幸せにならないが、別にそれはどうでもいい。
    誰が幸せだとかもどうでもいい。
    結局不幸になるのも幸せになるのも、自分の心に掛かっているのではないか。
    たとえどんな負い目という荷物を背負っていようとも。
    しかし難しい。

    終わり方がよかった。

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    2026年07月12日
  • 殺し屋の営業術

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    野宮有さんの『殺し屋の営業術』を読んだ。人物設定や背景の妙、スピード感のある展開を描ききる筆致、90分間の濃縮された映画を観終わったかのような爽快な読後感。非常に完成度の高いエンターテインメント作で、食い入るように読んでしまった。ラストは高速ラップのエンドロールが聞こえた。大満足!

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    2026年07月12日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    呉勝浩さんの『爆弾』を読んだ。病み上がりの弱った体力や集中力でも夢中にさせられた。ページをめくる手を止められなかった。突きつけられる問いの重さ…単なるエンタメではない。初めて読む書き手さんだったけれど、まだまだこんなにも凄い作品を紡ぐ方がいる幸せ。これだから読書はやめられない。

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    2026年07月12日
  • 踊りつかれて

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    珍しく朝から降雪の長崎。塩田武士さんの『踊りつかれて』を読み終えて涙がとまらない。この作品が広く読まれることは、SNSでの誹謗中傷の抑止力になるのではないか。少なくとも自分は決してやるまいと思った。丸山圭子さんの『どうぞこのまま』、とても良い曲だった。ラストの仕掛けは、ズルすぎた。

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    2026年07月12日
  • 白鷺立つ

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    住田祐さんの『白鷺立つ』を読んだ。これが処女作で会社員をしながら書き上げられたという。また素晴らしい才能に出会えたことに感謝。千日回峰行に興味を持ち、それが今でも行われているのみならず、1987年には酒井雄哉さんが60歳でご自身二度目の達成をしていると知って驚愕。事実は小説より奇なり…

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    2026年07月12日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    古内さんの小説は「マカン・カラン 23時の夜食カフェ」に続き2冊目。

    シャールさんの長期休暇で舞台は台湾。
    薬膳料理、台湾珈琲、小籠包などを始めとする食の文化。
    親日として親しみやすい台湾の人という程度にしか知らなかったけれど、かつて台湾は日清戦争後、約50年も日本の植民地だったことなど深く考えることもなかった。
    作中に出てきた映画を調べるうち、台湾の歴史や国際社会における立場など浅くではあるが知った。

    旅を通して新たな出会いがあり、日本では味わえない体験を通してそれぞれが成長していく温かいお話。

    一度台湾にも行ってみたくなった。
    これもお薦めの一冊です!

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    2026年07月12日
  • カフネ

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    妊活に疲れ果てた後に離婚で荒んでるさなかに最愛の弟を無くした薫子と、その弟の元恋人であるせつなが家事代行を通し人の心を助けながら、様々な事が紐解かれていく物語。単純思考の私には最後は想像できなかった。。

    生活環境、取り巻く世間の環境によって心身ともに疲れてる人達の心を救ってくれた、数々のお料理を私も食べたくなりました。
    ほぼワンオペで3人の子供を育てて疲れてたけど、それを微塵も見せてはいけないと頑張っていた遠い昔をちょろっと思い出し、その時に助けてもらえた色々な事を思い出しました。
    場面は違えど、人の心に少しでも寄り添って行きたいと考えさせられました。

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    2026年07月12日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    鈴木俊貴さんの『僕には鳥の言葉がわかる』を読んだ。何も知らずに読み始めたのに感動に震えながら本を閉じた。常識を覆すだけでなく常識にとらわれていた読者に自然と内省を迫る。娘たちにも読んで欲しいし講演会があれば一緒に聞きたい。この本が売れて広く読まれているなら、日本人はまだ大丈夫だ!

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    2026年07月12日
  • PRIZEープライズー

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    村山由佳さんの『PRIZE』を読んだ。明日も仕事だというのに寝かせてくれない。巧すぎて何度も撃ち抜かれ、唸ってしまった。作家が作家や編集者のことを書くのだもの。目の前に立ち上がる人物たちがリアルすぎる、魅力的すぎる、想いが直球で投げられ、ギリギリで受けとめる…頼むから寝かせて欲しい!

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    2026年07月12日
  • 鹿の王 1

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    私の読書が好きになったきっかけの作者さんの1人、上橋菜穂子先生!!

    初めて読むお話だったけど、上橋先生らしいドキドキする展開とキャラクターそれぞれに寄り添うストーリーが楽しくて楽しくて読む手が止まりません!!

    一巻がすごくドキドキする展開で終わっちゃったから二巻を読むのが楽しみすぎる!!!

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    2026年07月12日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    伊坂さんの作品はいくつか読みましたが、今回は設定が特殊だったり登場人物がすごくクセのある人物だったり、というわけでもなく、ごく普通の人々の日常の風景なのに、こんなにも面白く、温かい気持ちになれるのは、さすが!思いました。、

    くすっと笑えたり、キュンとしたり、ハラハラしたり、ほっこりしたり、、とても癒されました。
    自分のしたことや言ったことが、めぐりめぐって誰かの幸せになるというのが素敵でした。
    人との繋がりを大切にしたいと思える作品でした。

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    2026年07月12日
  • そして父になる

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    当時話題になっていた映画。
    気になっていながらも観に行けなかった

    なにが正解か…なんて分からない。
    ただ、この一件で一番変わったのは良多。
    2人の子供を通してやっと良多の心に血が通った印象。
    血の繋がりがあろうがなかろうが家族と思ったら家族!
    色んな形の色んな繋がりの家族があっていいじゃない!
    是枝さんの映画は何本が観たけれど家族とは?…といつも問われている気がする。
    他の作品も本で読んでみたい

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    2026年07月12日