小説・文芸の高評価レビュー
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「学校に馴染めなかった人に刺さる」と聞いて、気になったので手に取ってみた。
とても良かった。冷えた心を、静かに温めてくれるような物語だった。
お気に入りのキャラクターはアキ。
理由はネタバレになるので言えないが、個人的には、みんなにとっての“救済者”のような存在に思えた。
10代の頃の僕のところにも、鏡が光ってほしかった。
いや、実は自分も昔、あの孤城に行っていて、誰かが願いを叶え、記憶を失っただけなのかもしれない。
しかし、だとすれば、どうして30を超えた今になっても、それらしき仲間と出会えていないんだ。
……というような妄想をしてしまう。いや、これから会うのかもしれない。
本作は世 -
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ネタバレ前巻からの続きでグレースとロッキーが困難を乗り越える話。
とんでもないテクノロジーや技術の話ばっかりしているのに、いざ事を進める際にはだいたいローテクに頼らざるを得ない状況になる辺りが好み。10キロ釣り糸がある大胆な釣りは、抵抗でバランスが崩れて船が落ちたりしないのかしらなどと思った。
進化させたタウメーバが目的とは別の能力を獲得していた辺りも、当然ロッキー側にも影響があると血の気が引いて良かった。両方の問題解決を図ったグレースは素晴らしい。
結果グレースは地球から離れて自分の居場所を見つけたわけで、これはもう戻らんのだろうなと思った。
しかし、地球側の顛末の詳細も見てみたいところ。英語堪 -
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北原先生自身が、人と変わっていて、だから櫂と暁海のことを放っておけなかったんだなと納得した。
北原先生が人と変わっているというのは、ただ変な人とかいうそういうことじゃなくて、自分の人生を生きている人ということ。「周りから何を言われようが、自分の人生を歩みたい。」学生時代から青年期にかけて両親のためと思って選択したことを、いつの間にか悔やんでいて、でもそれは紛れもなく自分が選んだ道で、自分の人生で、、、
そして奈々の子どもである結を育て上げる。
「汝、星のごとく」では、教え子との間に身籠った子どもだろうと描かれていたので、私は何の疑問も持たずにいた。しかし、本編では語られることのない壮絶な背 -
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なんかわかんなくなっちゃってんだよね前巻読んだのだいぶ前だから。そんで7割くらいのボリュームでずーっとどっかで戦ってるんだよね。こっちの勢力とあっちの勢力が。なんでこいつとあいつがこっちの勢力になってんのか、もうよくわかんねえんだよ。そんなだけど破天荒に面白いんだわ。もうこれ天才でしょ。マルドゥックスクランブルのときからもちろん好きだったけどさ。これだけの数の異能力者を描き切って文章で表現するのは著者が異能だよ。
アレよね、シザースが当面の敵なのよね?だから均一であり完璧であるべきとする勢力と、個々の弱みを補い合う多様性の勢力の紛争、と捉えていいのよね?1巻から読まないともうわけがわからなくな -
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買ってから少し時間が経ってしまいましたが、ふと思い出して読み始めた大好きなシリーズの12冊目。
不思議なことに私自身と森若さんのライフステージがかなり被っていて、共感の嵐でした。
結婚に向かって段取りを進めるにあたって、生活については一緒にいる中でなんとなく想像が着くものではあるけれど、
子供ができたら仕事はどうするのか、結婚相手はどう動いてくれるのか、こればかりは何度シュミレーションしても実際にその時にならないと分からないことが多いものですよね。
でも安心したいからあれこれイメージしては逆に不安になって気分が落ち込んだり、ちょっとしたことでプラスに考えられたり、自分の中で感情の波が押しては引 -
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ネタバレ身近な人を亡くした人なら誰でも、生き返ってくれたらどれだけよいか、また会えたら話せたらどれだけいいか、何度も空想すると思う。復生者という概念は完全なるファンタジーなのに、それを通じて、人の死の儚さにとことん現実的に向き合っている不思議さ。平野さんの哲学的でじっくりと思考している小説が本当に好きだ。
実際に復生者が現れてしまったら、大切な人を亡くしたひとはその人が帰って来る日を待ち望んでしまって、それこそ現実世界に戻れないんじゃないだろうか。
↓かなり冒頭の文章だけど、本当に死の儚さを綺麗に切り取った表現。
「生きている人間は、日々活動して新しい。変化し、豊富になる。昨日とは違うことを感じて -
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ネタバレ堂々完結
最後までほんと楽しませてもらった
まるで漫画を読んでるような読みやすさ 情景がすごく想像しやすく、すっと入ってくる
宮島未奈の文才
読んでいて思わず笑ってしまう
だるま研究会、こたつ持ってくるのおもろすぎる
新キャラの坪井さんやだるま研究会の人たちもみんないいキャラしてる
西浦くんとの恋物語も、これはこれで面白い
最後はやはり永遠の相棒島崎さんでしたか
もうこのやりとりが読めないと思うと残念すぎる
でも本当に楽しませてもらいました
成瀬はこの作品の中で終始活き活きと生きている
成瀬よ、この先も永遠に楽しく生きていってくれ -
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ネタバレ『ワイルド・ソウル』といい本作といい、過去の日本の棄民政策って何なん?って言いたくなります。ま、本作では歴史的な背景もあり、「祖国への帰国」という建前があったわけなんですが。「地上の楽園」を喧伝し、「帰国」事業を推進したAと、Aの幼馴染でAの言葉を信じ、北朝鮮へ渡ったB(名前忘れた)。AとBの2人の視点から物語は進むのですが、どっちも地獄なんですな。Aはいいように使い捨てにされた末端の宣伝員に過ぎないけれど、本人の罪悪感とか後悔とか、もう計り知れないわけで。「騙したな!!」ってなかんじで、住んでいた場所を追われ、本人も自分の幸福を追求するどころではなく、ほぼホームレスのような生活を送るのです。
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ネタバレ轢き逃げ事件をきっかけに人生が転落していく女性「かおり」を描いた物語。
千葉で服役中の彼女は刑務所内で息子を出産するが、事件当時に助手席で眠っていた夫から、「母親が犯罪者の子供と、母親に死なれた子供と、どちらが不幸か考えてみろ」と告げられ、離婚を迫られる。
息子は夫に引き取られ、かおりは絶望の底へと突き落とされる。
出所後も、一部の親戚や友人の支えはありながら、「犯罪者」というレッテルによる世間の厳しい視線に晒され続ける。
息子に会おうとしては警察に連行されるなど、母親としての想いすら許されない日々の中で、彼女はただ静かに生き続けるしかない。
唯一の希望は、いつか息子に会えること。
その願 -
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シリーズ5作目。
今回は都心から飛行機で40分程の村での事件。
ミイラ化した遺体が発見される。
作中で出てくるマヤ文明において自殺の神とされるイシュタムが存在するが、キリスト教ではタブーとされる自死を選択した者を許容し、天国へと導くという独特の死生観を持つ神。
その神を信じて人々は亡くなっていったのか、今回も死因を赤坂と虫に探ってもらう展開になる。
本作で活躍するのはアカカミアリという蟻である。虫が苦手な方にとってはウジも蟻も等しく脅威なのかも知れないが、なんとなくウジよりはマシなのでは無いだろうか。
人間は誠に罪深い存在でもある。
それでもイシュタムは人を許し、天国へと導いてくれるの