あらすじ
密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。彼の死後、六人の若い女性が行方不明となり肉体の一部を切り取られた姿で日本各地で発見される。事件から四十数年、未だ解かれていない猟奇殺人のトリックとは!? 名探偵・御手洗潔を生んだ衝撃のデビュー作、完全版! 二〇一一年十一月刊行の週刊文春臨時増刊「東西ミステリーベスト一〇〇」では、日本部門第三位選出。
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ネタバレせずに、まっさらな気持ちでお読みください!
ゴッドオブミステリー・島田荘司のデビュー作にして、御手洗潔シリーズ第1作目。
六人の処女の肉体部分を合わせて完璧な女、アゾートを創るという画家の遺書から始まる。画家の死後に日本各地で体の一部を切り取られた死体が発見される。事件から40年後、御手洗は猟奇殺人の謎に挑む!
冒頭の手記部分は正直読み辛いが、そこを乗り越えたらあとは一気読み必至!驚きのトリックはもちろんだが(読んで確認を)、些細な事柄から事件の核心に近づく御手洗の推理力、相棒の石岡君との掛け合いが絶妙で面白い!また、長編なのに飽きさせない展開に読む手が止まりません!
他の御手洗シリーズもあわせて読んで見てください。おすすめの読む順は「占星術」「斜め屋敷」「異邦の騎士」です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
探偵と助手?(友達)が最初は40年以上未解決だったアゾート殺人の解決を依頼されて事件の詳細を聞く。
ずっと未解決だったんだしそれだけ聞いてもわかんないよーってなってたら、新しく手記が出てきて解決できるかなってなるんだけどできない。
この時探偵がずーっと解ける感出すからはやく答え教えてって思うけど解けなくてちょっと焦ったいw
その後現地調査にいって解決ってなるんだけど、
作者の挑戦文が差し込まれていて、実は最初から答え出てますと言われる。
めっちゃむかつく、ほんまか?
自分はミステリーを自分で考えず探偵の答え聞いてなるほどねーって思うタイプだから余計やめてよって思った。
けど答え聞いたらめっちゃ単純なことだったし本当に最初の情報で全部でててびびった。
解決後、下世話な感じがなくしっとり終わっていくのもなんかよかった
京都の嵐山行きたい。琴きき茶屋あるらしい
Posted by ブクログ
完全な犯罪、完全な人形に残った思いとは
占星術殺人事件は自分が高校生くらいの時に一度読んだことがある作品で、そのときにそのトリックに度肝を抜かれた作品でもあった。作品の時代設定、遺体の見つかる場所やその順番の意味づけ、どうやって殺人を行ったのか、全てに繋がりや意味があり、震撼させられたのを覚えている。
再読するにあたりトリックは知っているものの、ここまでに多くのミステリー作品を読んできたこともあり、殺害状況や家系図などから薄々と焦点が絞りやすくなっている作品でもあるんだなということがわかり、何度読んでも新しい発見があると思った。
こういったバディー探偵ものとしては珍しいのかワトソン役がホームズ役に意外とずけずけと言う姿、意外と今作品は同行しない姿などがあり、そういった意味でも新鮮味を感じ、これから先の御手洗シリーズも読んでみたいなと思った。
色々とネタバレになるからトリックなどには触れられないが、作者にとって日常の何気のない一コマを自分の作品の重要なトリックに昇華しているところが創作性の高さを感じた。これは我々日々働いている身にも必要な力。何気ないことを自分の強みに活かす力を読み通した中で自分ももちたいなと感じた作品であった。
Posted by ブクログ
挑戦には敗北
そのトリック私が思いつきたかったとつい思ってしまうほど面白くて鳥肌がたった
頭が5箇所くらいねじれていないとこんなものは書けない
Posted by ブクログ
冒頭、読者への挑戦状を突きつけられ、気合いを入れて読み始めたものの、開幕早々に難解で大量の情報による暴力に圧倒され、しんどさを感じる。中盤以降も情報は多いが、御手洗と石岡の掛け合いのコミカルさに案外スラスラと読み進められた。
読者への挑戦を謳うだけあって、本作はフェアさに極めて忠実である。作者の提示するボーダーまでに謎を解くための十分な手掛かりが与えられていた。自分なりに拾えた手掛かりと見逃した手掛かりが多く、何か形になりそうでならない。が、探偵役の御手洗が言うようにピンを一本引き抜かれた瞬間にパタパタカラカラと、スッキリした形に収まっていく。この瞬間の気持ち良さには満足。
フェアに忠実である故、安易などんでん返しや衝撃の展開で誤魔化すのではない、作者対読者の純粋な闘いを楽しめる作品であった。今思えば、冒頭の情報量の暴力ですら、あえて読者を幻惑するために配置された作者の技なのだと感じる。
Posted by ブクログ
とある問題によりネタバレを喰らいやすい作品名。心当たりが無いなら読んでしまいましょう。出だしが読みにくいですが、ある程度読み飛ばしても問題ないです。推理小説史上でもかなりの名作なので、ミステリファンでもそうでなくても一読の価値があります。
作者のデビュー作でありながら最高傑作とも言われていますが、単純な一発屋という事ではありません。ここから始まる、魅力的すぎる探偵と助手の物語。これから読み始められる人が羨ましくてたまりません。
Posted by ブクログ
序章だけ読むの辛すぎたけど、まーじおもろかった
ヒントは出まくってるし、動機的に犯人こいつだろとは思ってたけどトリック当てるのは無理だこれ
最後の手紙は泣けた
神作です
Posted by ブクログ
ずっと読みたかったから念願。京都の琴きき茶屋に行ってみたい。トリックも考えてみれば単純で、でも明かされるまでずっと分からなかったから、びっくりした。作者の後書きが良かったなー。少し切ない終わり方だった。
Posted by ブクログ
これは素晴らしい、衝撃を忘れられません。
色々なミステリー小説を読んだ後、ようやくこの小説を手に取りました。
最初、本の題名にある占星術という言葉に「うーん、、なんか難しそうなのかな、、」と思ってなかなか手を出せずにいましたが、もっと早く読めば良かったと後悔しました。
最初だけ読みにくさはありましたが、そこだけ我慢すれば後はスラスラと読むことができました。
この小説で使われたトリックが、もう凄すぎて、感動しました。
決してややこしいものでもなく、読み終わった後には何で思いつかなかったんだろとなるトリックですが、そこが凄いと思います。単純だけど思いつかない、ミステリー小説って面白いなと、こんなこともできるのかと関心しました
Posted by ブクログ
今まで読んだミステリで一番面白かった。
最初は占星術という馴染みのない書き出しで挫折するかもしれないが、そこを越えれば少しずつ面白くなっていく。
決定的に面白くなったのは、竹越の手記からで、事件の謎が一部見えたことで五里霧中といった感じから、きっかけが見えることになる。
その後の京都でのミスリードも良かった。
謎も思いつけば本当に簡単で、だからこそ面白いと思う。
また、この本の真骨頂は最後の時子の手紙だろう。登場人物が結構淡白なのとは対照的に、事件の当事者の内情がドラマティックで、ミステリなのに最後は感情面に揺さぶりをかけられる造りになっている。
Posted by ブクログ
大学生の娘に「面白いミステリーを教えて欲しい」と言われたのがきっかけで再読。
あまりにも有名な作品であり、犯人もトリックも覚えていたのに夢中になってしまった。再読だからこそ読めた「改訂完全版あとがき」も熱い。
時代設定も広い意味ではトリックの一部で、今更ながらこれがデビュー作とは恐れ入る。
Posted by ブクログ
個人差ありそうな作品だけど個人的には好き!そしておもしろかった!!
・冒頭約50ページは耐え。ひたすら耐え。
以下感想に入る前にしばらく、口悪く登場人物を罵ります。
〜〜〜罵りパート〜〜〜
のっけから悪魔がどうだ処女がどうだ星座がどうだ不倫だなんだとうるせえ!!!
女を馬鹿にすんのも大概にしろ。
なんでこの手の狂ったやつって、自分が勝てない相手には挑まず自分よりも弱い女性や子供にのみ加害すんの?狂ったフリしてそこ冷静なのダサすぎない?反撃されたら困るから同性には手を出さないのが生存本能だとしても本当に卑怯で許せないしヤンキー ヤクザ プロレスラーにも突撃してから物言えよ。
そんで自分が不倫したくせに
「この頃では妙多を懐かしく思う」
「従順なだけが取り柄の、何の面白みもない女であったが」
とか言い始めるのいい加減にできる?女を自分の所有物だと勘違いしてるの勘弁してくれ。
マネキンに登紀江とか名前つけてご執心なのもかなりエグいし、
人形とはいえ初恋の女の名前をアレンジして娘に付けるの死ぬほど気色悪い。
挙げ句の果てに娘はその人形の生まれ変わりだとか言い始めたのでもうお前は船降りろ。
自分の娘を初恋の女に重ねて、
「たまらなく愛情が湧いて来る。それが通常父が娘を思う感情以上のものである事を、告白しておかねばなるまい」
だとよ。お前もう黙れ。
そんで娘たちを半裸にして題材にした挙句、
「登紀子の身体はあまり豊かでない」
だと……
「その時私が、登紀江の顔が完璧な美しさを有する肉体の上に載っていたならと思った事は確かである」
創作上の人物なのに殺意しか湧いてこない。
娘たちバラバラにしたアゾート作るのは大日本帝国のためで、亡国の危機で、アゾートは救いであり、自分にとっては美で神でデーモンなのね、もう手遅れだから土にお帰り。
まず「卑弥呼なき今、」てお前が卑弥呼の何を知っとんじゃい。
日本列島は「まさしく均衡のとれた美女の身体を思わせる」らしくてここでも白目。化け物ってこの世にいるんですね。
なんか事あるごとに「まったく馬鹿げている」って言ってるけどお前の存在が一番馬鹿げてるぞ。
とやたらフェミニストっぽいこと言ったけど、今と時代が違うのにここまで大真面目にキレる自分の方がどうかしてるから一旦冷静になって我に返ったタイミングでようやく平吉手記編が終了。
〜〜〜以下感想〜〜〜
まぁぶっちゃけ占星術を知らない民としてしんどい幕開けだったけど、最初に述べたように冒頭約50ページは耐え!!!こっからようやく謎解き編スタート、これから読む人はなんとか頑張って欲しい気持ち!
そうしてようやく石岡編がスタートしたと思ったら、平吉がまず殺されたって話で仰天。え???
そこから始まる謎解き編は一気に読み進めて、気になりすぎるからもうページを捲る手が止まらない!
地理的な緯度やら経度やらのあたりは読むというより文字だけ見る感じだったけど…!!
これがまた図解やらの補足もあって、いろいろ複雑な割に読者に優しかったし、基本会話劇だからすごく読みやすくて助かったし読むスピードも全然落ちない。
飯田婦人が出てきてからがまたガラッと様子が変わってビックリ。竹越の手記から新事実が発覚するも真相は未だ謎のまま。どうなる、、、???とやはりページを捲る手が止まらない。
御手洗は変わり者だけど優秀だなぁというのはそこまで読んでても十分わかっていたけど
「女というとすぐ極端に控え目で、貞淑な人形でなきゃ駄目だと思い込んでる男たちより失礼かね?」発言で株上がってしまう。
いい女なんて「千人に一人発言」は辛辣だけど良くも悪くも幻想を抱きすぎずで好感持てるなとか上から目線で偉そうだけど思ってしまった。
そっから京都編に移るけどもうトリックも犯人も気になって仕方ないからあっという間に読み進めてしまった!!!
御手洗と石岡のコンビ感がいいよな〜。ホームズとワトソン感ある。
そんで金田一未履修だからトリック初見で大仰天。いやー大胆。
トリックも犯人もまったくわからなかったからしっかり騙されることができてすごく面白かった!
動機は、時子が犯人ならまぁはそうだよなって感じで、遺書自体は読者への補足みたいな感じだったから、その辺のラストが物足りない人もいるみたいだけど個人的はよかったし切なかった。
あとこれは部外者の結果論&綺麗事だけど
自分を唯一大切にしてくれる母に、辛い思いばかりしてきた母に、報われてほしかった時子の気持ちは痛いほどわかるけど、それならやっぱり殺人犯して姿くらますよりそばに居てあげるべきだったんだと思ってしまう。
贅沢や豪遊ができなくても、大切な娘がそばにいる細やかな幸せのほうが、たったひとりの娘を惨殺されたと思いひとり絶望の中寂しく老いてくよりよほどマシに思えてしまったよ。
めちゃくちゃ結果論だし無責任な発言なのはわかってるけど。
まぁ母のことがなくとも時子は家でひどい扱いをうけて苦しんでいたから恨むのも当然なんだけど、
でも結果的に人を殺してでも、自分を差し置いてでも幸せになって欲しかった母を、誰よりも地獄に突き落としたのもまた時子なのが本当にしんどいよなぁ、、、と。
母もお金もらえればお店開いて夢叶ってハッピーとは中々ならんよね、実際懸賞金にお金注ぎ込んだくらいだし。
裕福でなくても愛する娘がそばにいてくれる方が…
いやーでもこれはやっぱ結果ありきの綺麗事かなぁ?彼女たちのことを代弁するようなこと言うのもお門違いな気がするからこれ以上はやめておく。
幸せも不幸も正義も人の数だけあるんだから、したり顔で説教すんのは野暮だと自戒。
御手洗シリーズ初なのでほかも読んでみたいな思った!
Posted by ブクログ
職場の先輩に勧められ購入。
自身初のミステリーだった訳だが、こいつのせいでその後読む"ミステリー"に対するハードルが明らかに高くなったと言わざるを得ない。
度々物語の本筋から脱線する会話が(割と多く)あるが、それ自体をも楽しみながら読めたのは"御手洗潔"というキャラの魅力あってこそ。
「ホームズ?ああ!あのホラ吹きで、無教養で、コカイン中毒の妄想で、現実と幻想の区別がつかなくなってる愛敬のかたまりみたいなイギリス人のことか?」
占星術殺人事件
探偵小説を読んだのは何十年ぶりだろう。子供のころは、シャーロックホームズや明智小五郎を読んでいたけど、大人になると、トリックを使って殺人するなど荒唐無稽で非効率的に思え、敬遠していた。
昭和11年の科学力を念頭において読まないと「そんなのありえないだろ」となってしまうが、犯人は完全犯罪をしようとしてトリックを労したのではなく、母を思ってつかわざるをえなかった設定に哀愁を感じ、他の推理小説には感じなかった何かを感じる。
この事件、御手洗潔は犯人を許しても杉下右京は許さないだろう。このような事件を題材にした、2人の共演(対決?)を見てみたい。
面白かった
あっと驚くトリックでそのまま爽快に終わる、のではなくあれだけの事を成し遂げながら何ひとつ思い道理とならず悲しみの中を孤独に生きてきた犯人への憐憫が尾を引き、すっかりそちらに引き込まれてしまった
平吉の手記が偽物、までは予想してたんだけどトリックは全然わからなかった。面白かったです。
名作の宿命
なぜ今まで読んでいなかったのだろう。ミステリー好きなら一刻も早く読むべきである。私は残念なことに,大まかなトリックは,この作品のオマージュともいえる作品から気づいてしまった。当然,犯人も。しかしながら,矛盾や疑問は多く,一つ一つのピースが繋がらない。先を知りたくて一気に読んでしまった。読了後,大きなジグソーパズルを完成させた時のような爽快感を味わった。散りばめられた事実が全て収まるところに配置され,無駄なピースは何一つ無かった。さすがだ。
又この和製ホームズ,ワトソンの関係には心温まるものを感じ,大好きである。
本格ミステリーの傑作
島田荘司の代表作として最も名の知られた作品。自分の中のミステリーブームの内に触れることに相成りました(^ ^)40年前に起きた不可能としか考えられない猟奇的連続殺人。友人の石岡から事件のあらましを説明された御手洗がこの謎に挑戦します。徐々に示される事件の内容は複雑に絡み合い、難解としか言えません。果たしてこの事件の真相はなんなのか?
以外ネタバレ
この小説はあまりに有名です。事件の大元のトリックには間接的に金田一少年の事件簿で触れていました。読み始めて、アゾート事件の死体切断の顛末からあれ?と感じ、このトリックにいち早く気づいてしまったのは痛恨ではあります。元々こちらが先なのですが、一種の驚きを新鮮な気持ちで感じれなかったことは心残りではあります。しかし、内容そのものには読み進めるほど引き込ませる力強さがあります。提示される情報をもとにあれこれ考えても、謎解きの段階で提示された最初の犯人名を見たときはへっ?となりました。(トリックはわかっていたのでもちろん犯人は当てれたんですが)
ミステリー小説の形として実に丁寧な作品です。これ以降の御手洗潔のシリーズも楽しみにしたいです。・・・今度はネタバレなく挑戦しないと
Posted by ブクログ
文句無しの本格ミステリーだった。
初めの数ページは何となく興味をそそられなく、読み進むのに時間を要したが、御手洗さんが出てくるあたりから内容がつかめ出した。
最後は一気に犯人が明らかになり面白い展開だった。
Posted by ブクログ
情報量がものすごく、取捨選択をしないと頭がパンクしそうだった。ここはきっと脇道なんだろうけど大事な情報があるかも…とやはり読まされてしまう。すごく面白かった。
アゾートのトリックに思い至り、それなら犯人はあの人で、一枝殺しで竹越氏を騙したのもあの人で、最初の平吉の小説もきっとあの人の作で…などちょこちょこと分かる謎もあったが、全ての謎には到底辿り着けなかった。
最後の手記が良かった。御手洗の口の悪さや人柄も好きだった。
Posted by ブクログ
とにかく冒頭部分が難しかったので、読むのに時間がかかりましたが、途中からはすらすら読み進められました。トリックについては図で見てもすぐには理解出来ず、ゆっくり考えてようやくわかりました。とても面白かったので読んで良かったです。
Posted by ブクログ
ミステリ。御手洗潔シリーズ第一作。
シリーズは『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』は既読。
本作に関しては、あまりに有名なタイトルは知っていたのと、『金田一少年の事件簿 異人館村殺人事件(バイリンガル版)』で言及があったことを覚えていて、すぐにトリックが分かってしまった。
本書で仮説として出てくるベッド吊り上げのトリックまで被るのは流石にやりすぎでは?
トリックが分かっていても楽しめるくらい優れた作品だと思う。
「AZOTH」は読めません。本当に"電話帳を読まされたみたい"。恐らく読まなくても大丈夫なはず。
後から考えると、タイトルも一つのトリックと言えるかも。
予備知識なく読んだら傑作と感じたでしょう。
ミステリの歴史に残る名トリック。
Posted by ブクログ
新本格派と呼ばれるジャンルの開祖。
ごっつい文章量だが意外や意外、トリックがとても分かりやすい。
だから前半の膨大な登場人物量や設定量に圧倒され、本を置くのは勿体ない。
勿体ないが、置いてしまう感覚も分かってしまう。。。ということで★4になった。
最期の最後、犯人の存在感が、あれだけ無双していた御手洗を覆い尽くした。
犯人の完全勝利なんじゃないかな。
あれだけロジカルに説明した犯人が、最後の手記で占星術を用いた描写に鳥肌が立った。
Posted by ブクログ
影響を受けた作品を先に読んでいたためトリックは途中で察しがついたが、それでも本家を感じさせる迫力があった。案外とあっさりと語られる犯人の後悔と葛藤が美しくもある。
Posted by ブクログ
若かりし頃に金田一少年の事件簿との絡みでこの本のを事知ったという思い出深い?やつ。漫画本を持っていたはずなのだが、ストーリーは忘れてるなぁと思いながら、島田荘司の本作を読んだ。今頃かよ、感はなくもない。
占星術が一番重要そうなんだけども実はどうでもよい、というオチが個人的には残念。ただ、この当時のいわゆる社会派ミステリーに対し、個人や社会を裏から操る?動機に現実以上の意味を与えることで社会派にはない、人肌感というかぬめり感のような感触で挑戦しようとした、という読後感。占星術というある種のファンタジーな世界観はあるものの、フェアであることが氏の絶対的なこだわりだったはずだし、実際そうなっている。
だからこそなのかもしれないが、フェアであるがゆえに結果として占星術のようなファンタジー的な要素はファンタジーとしての位置づけにしかならず、ストーリー的にそこまで重要に思えなかった気もする。「アゾートが成立するにはその前提が必要なのだ。そしてだから誰も解けなかったのだ」と言えなくないのかもしれないが、40年間の素人探偵たちは個別の殺人やアゾートが作られたのかどうかという点に集中していた、つまり誰が犯人なのかはどうでもよくて、「謎について考えていること」を楽しんでいるだけのように思えてしまう。
それが悪いとか変という話でもない。数十年間謎だったという状況に対し、御手洗たちの謎解きがその下世話具合を世に問うたということになるのかなと思ったという話。
それはもしかしたら社会派が持つ世界観に対しての、氏から投げつけられた強烈なアンチテーゼなのかもしれないねぇ。
Posted by ブクログ
情報の多さと複雑さ故に、読み通すのにとても疲れた笑 しかし、アゾート殺人のトリックは実に鮮やかで、どんなトリックなのかな……という物語中盤までの読者の期待に対し、見事に応えてくれたと思う。
Posted by ブクログ
死体の改ざん(5→6)をやって、死んでない人が犯人!っていう手法は驚きがある!ただ1981年に発売されているから言葉の言い回しが難しかったり、構成が若干読みづらいものがあった!
Posted by ブクログ
御手洗潔シリーズ一作目。
再読。
大胆かつシンプルなトリックがあまりにも有名な作品。後にパクリ騒動まで起こった肝心のトリックだけで全ての謎が連鎖的に解けるのはやはり秀逸。怪奇性も十分。冒頭が非常に読みづらいのと不必要な蘊蓄が多いのがややマイナス要素だけどスケールの大きな傑作と思う。
探偵御手洗と相棒の石岡のやり取りは楽しいけど、まだそこまでキャラが立っていないと感じ。
探偵ものの推理小説が読みたくなり評判の高い本作を購入しました。
全体としては面白く、正直犯人やトリックは全く想像がつかなかったので後半はなるほど!と感心しながら読み進めました。科学捜査が進んでいる現代の感覚で見ると絶対に通じないトリックだからこそ盲目になるというか思い至らなかったのだと思います。
何と言っても御手洗と石岡のお互いに遠慮のない掛け合いが面白いですね。石岡の御手洗に対する暴言の数々には笑いました。
また、犯人の手記についてはとても悲しくなり(今川焼の下りで思わず涙が出そうになりました)、自分も親が離婚し母と二人で暮らしているものですから同情の念を覚えずにはいられませんでした。
ただ、一点残念に思うとすればとにかく前半が退屈で堪らないところですね。
最初に解決に必要な情報を全て読者の前に並べて置く為だとは思うのですが、御手洗が言う通り「電話帳を読んでいるよう」であり、正直前半は流し読みしてしまいました。
そういう点で☆4です。
Posted by ブクログ
■アゾート事件が綺麗
第三の事件「アゾート事件」がとにかく綺麗で、目から鱗。
まんまと引っかかったし、それでいてシンプル。
本作は全体としては苦手部分も多かったが、ことアゾート事件に関しては完璧だな、と思った。
そのための時代設定をしているあたりもさすが。
納得度が高い順に、
1)第三の事件(アゾート事件)
2)第二の事件(一枝殺し)
3)第一の事件(平吉殺し)
という感じだった。
■道中はキツかった
一方で道中はキツく、「これは本当に面白くなるのか・・・?」といった状態がずっと続いてしまった。
①平吉の手記
冒頭の平吉の手記の内容に全く興味が持てず、情報量も多すぎて、地獄のような最序盤だった。
御手洗が「電話帳」と評価してくれてほっと一息。
②情報過多
1人について「血液型」「星」「元素」「年齢」など、情報量が多すぎて覚える気に全くなれなかった。
さらに、「経度と緯度」「殺された順番と場所、深さ」まで入ってきて、もはや考えることをやめた。
③キャラ付け
その上でキャラ付けが非常に薄く、それこそ6人娘は性格や属性が全く描かれないことから誰が誰やらさっぱりわからず、「覚えられんw」に拍車がかかった。
主人公2人についても、「今御手洗と石岡のどっちが喋ってんだ?w」となったレベル。
④京都旅行
突然京都旅行が始まり、しかも御手洗と別行動で、「何だこれは」「急に冒険もの始まった?」となった。
⑤読者への挑戦
海外小説でもしばしば見られるが、これが出ると読む気が半減してしまう。
というのも、「ああ、著者が意地でも解かせないようにしてるんだな」と思ってしまうため。
本格ミステリで解かせないようにしようと思えばいくらでもできてしまい、それこそ異常な情報量を入れ込んだりめちゃくちゃ複雑にしてしまえばいいわけで、本作もそういう系なのかな、と思ってしまうため、ガチ解き勢ではない自分からすると読む気が半減してしまう。
■全体
道中の苦しみが★2、アゾート事件のトリックが★5といったイメージな作品でした。
Posted by ブクログ
難しいあと悔しい
密室かどうかとベッド吊り上げの話が突飛すぎてだいぶ序盤からずっとモヤモヤ
昔の家すぎて情景が思い浮かびづらい
御手洗と石岡のやり取りは好き
Posted by ブクログ
かなり長い間、積ん読だった名作にようやく手を出した。
御手洗シリーズを読むのは二作目。複雑な設定で登場人物多し。タネはなるほど、と思うものだった。ラストで犯人の述懐がある。動機は理解できても、実行は無理だろうと感じた。
Posted by ブクログ
金田一少年の事件簿でネタバレしてしまっているので、驚きはあまりありませんでした。金田一は好きだけれどやっぱりトリックをそのまま使ってしまうと、使われた側にはかなり影響あるな…と本書を読んでいて思いました。
長くてなかなか読み進みませんでしたが、出てくるキャラクターが魅力的でした。ミステリーファンとしては絶対に読んでおきたい一冊。
あとがきを読み、私も小説を書きたくなりました。
Posted by ブクログ
文との相性が悪くて個人的には読みづらかった。
でもあのトリックはネタバレ無しで読めてよかったと思う。最初っから素人ホームズたちも答えに辿り着けるようになってるの凄い
Posted by ブクログ
ミステリ傑作ということで読んでみた。御手洗潔シリーズは他に読んだことあり。
占星術を初めて認識したのがセーラームーンだったので、いくらかファンシーで神秘的なイメージを抱いていたら、本作の占星術は極めて魔術的で禍々しい殺人でびっくりした。初っ端の章とか、なんだこれ、という気持ち。もはや古典かなと思われるくらい読みにくかったし、最初の方ベッドを持ち上げたトリックを提示されていて「そんなわけあるかよ」と思いながら読んでいた。(そんなわけなかった、よかった。)
たしかにトリックはよくできてる!金田一はこれを参考にしたのか‥。オリジンを知ることができて良かった。
種明かしの後でも、「この疑問が残るがどうなのか」ということをひたすら問いかけ、議論を深めていくスタイル。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ素晴らしいトリックだけど、金田一少年先に読んでしまってて、なんかパクってるらしいという噂は聞いていたので、やっぱりそういうトリックか…と衝撃度が薄まってしまったのが残念だった…。
島田荘司はなにも悪くない。
特に前半が読みにくくて読むのにすごく時間がかかった。
もう少しすらすらと頭に入ってくる文章がいいです。
御手洗のキャラは大好き。
石岡くんとのコンビもいい。
魅力的なキャラクター
某漫画に出てくるある物語が、この本のトリックとそっくり…と聞いていたので
正直最初からトリックは分かりつつ読みました。
(確かにそっくり!漫画のが後だけど、良くかぶってるからボツ!ってならなかったな)
それでも独特な魅力のある探偵役と、それに振り回される助手役という、推理小説にありがちな設定の登場人物が魅力的でした。
同じシリーズの他の本も読んでみます!