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Posted by ブクログ
坂本竜馬、新撰組、篤姫など、大河ドラマやその他の媒体で有名な幕末の人物ですが、この作品の主人公もそのひとりである。
「清水の次郎長」こと、山本長五郎が主人公の作品である。
ご存知、森の石松や大政、小政ら次郎長一家も揃い踏みである。
かといって、任侠の切った張ったの時代小説とせず、しっかりと主人公のバックボーンからを丁寧に書き、なぜこの人物が没後100年近くたって尚、慕われる人物像であるかが納得できる歴史小説として仕上がっていると思う。
さすが山本一力!と膝を叩いてしまう感である。
幕末を語る上で必ず出るキーワード、勤王、佐幕。
そのような区別などせず、義理と人情で同時代を生きた男。
清水の次郎長、魅力のある人物像であると思う。
Posted by ブクログ
清水の次郎長、森の石松、大政、小政。尊敬される親分と一家だったということは知っているけど、それ以上はまったく知らない実在した渡世人たち。ひとり明治の時代にまで生き残った幼馴染の音吉(この人はフィクションかも)が、銀座からやってきた洋品店の伊藤を聞き役に、次郎長と己の人生を振り返る、というお話。写真も映像もテレビもインターネットも無く(当然ですが)、人の噂が情報源だった時代、だからこそ悪い評判を立てられたら終わりで、それで昔の人は後ろ指を指されるようなことはしちゃならねぇ、と自分を律していたのでしょうか。情報が取れないから自分が直接親しんで信頼している人が「この人なら」と薦めるのを頭から信じるし、薦める方も人柄人品をしっかり見定めて、確かな者でないと薦めなかったんだろうなぁ、と、便利なことは良いことばかりでは無いのだな、と今更ながら思ったりしました。次郎長の子供時代と晩年だけでなく生涯を通じて読みたかったのでそういう意味で少しだけ物足りなかったですが、あとがきや解説によると今まで誰も書かなかった子供時代を扱ったのが画期的、らしいので、いつかオーソドックスな次郎長物語を探して読んでみようかと思います。面白かったです。
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