小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ感想を言葉にするのが難しい本。
今までにない読書体験。
何にかわからないけど、泣けた。
"わたしの内側が増え、
そしてそれはわたしと混ざり合って益々1人の人としての意味が増える"
この概念は、わたしの心の何かを刺し
わたしも内海と同じように救われた気がする。
本が好き。でも絶対書けない。創り出せない。
消費?しているような罪悪感?のようなものをうっすら感じて、
何も生み出せない自分に、ほとほと嫌気がさす。
こんなに無価値で生きている意味ってなんだろう?
日々に追われながら
溜まっていく澱に絡め取られそうになっていたので、
きっとこの本は、ホラ!読んでごらん!と、
神様か -
Posted by ブクログ
現実を嘘で塗り替えた物語。とても良かった。
ずっと不穏だったけど、なんとか着地。
父孝蔵は認知症だ。仏像を彫り続けている。介護保険の認定が一ヶ月ほどでおりれば公的施設の空きを待って施設に入れられる。それまで千紗子は同居するしかない。
福祉課に勤めている久江が見に来てくれて、近所でいっぱい飲んだが、久江が飲酒運転で男の子をはねてしまった。千紗子と久江は男の子を家に連れて帰る。少年の身体には虐待の跡があった。
バンジージャンプをして行方不明になっている9歳洋一くんのニュースが流れた。千紗子は虐待される家に返すわけにいかないと世話をする。本当かどうか少年は記憶がないという。買い物から帰ると少年 -
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内容の概要はラジオ、ポッドキャストで一度は聞いたことがあるないようだったのだが、文章で読み直すのも面白い。
一点、初めてがっつり聞く情報(そうだろうなあとは思っていた)は、しっぽりが子持ちで離婚して戻ってきたということ。そうだよねー。だって、昔よく行ってた喫茶店で、お腹の大きい彼女と来ているところに一度遭遇したんだもんね。
昔の著作から今の著作、ラジオまで続けて聞いていると、その人の人生そのものを一緒に味わっているようだ。それが面白いとかではなく、コラムニストやエッセイストという職業のせいでもあるのだが、人生を切り売りしている作家さん、その分知人のような気分になっていることもあり、そんなに -
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Posted by ブクログ
どろどろして苦々しくて、その中にふと仕込まれている温かさと、愛。
毒なのか、愛なのか。
それぞれの視点から事実をいくら読み解いても、真実はわからないものですね。
登場人物たちは皆、本当のことを言っている(言いたくないもの、忘れい事実はあえて言わない人もいる)ように思います。けれど、違う人の言葉で、違う形が浮かび上がる。
短編のミステリーなんて、そんなに深みが出ないのではないかとこれまで敬遠していましたが、さすがは湊かなえさん。どれもこれも味が濃い、それでいて、くどさはなく、腹の奥底に響くような苦みすらある。けれどもう一度味わいたくなるのが毒。 -
Posted by ブクログ
マチ先生が本当に京都にいらっしゃるのなら、私は京都に引っ越して主治医になってもらいたいです。
マチ先生を取り巻く原田病院の先生やスタッフの方たちや、花垣先生や南先生なども、みんないい人たちばかりでした。
単なる医療系小説ではなく、読み終わって、温かく豊かな気持ちになりました。
下鴨神社、賀茂川などの京都の街の風景や、マチ先生が好きな阿闍梨餅、長五郎餅、出町ふたばなどがでてきて、まるで京都を旅しているようにも思えました。
映画化決定したそうで、誰がマチ先生を演じるのでしょう。とても楽しみです。
「エピクロスの処方箋」もすぐに読みたいです。