【感想・ネタバレ】文庫 死にたい夜にかぎってのレビュー

書店員のおすすめ

悲劇も喜劇に変えてしまうような、切なくもおかしな日々を描く話題の自伝。

幼くして母親に捨てられた著者は、そのトラウマからか女性に振り回される人生を送ることになります。
憧れのマドンナから「君の笑った顔、虫の裏側に似てるよね」と言われて笑えなくなった高校時代。初体験は出会い系サイトに生きる車椅子の女性、初めての彼女は変な宗教家、唾を売って金を稼ぐうつ、不安障害、睡眠障害のDV気味の女の子、下品な会話が好きな喫茶店のおばちゃん店員。
一癖も二癖もある女性に振り回されながら、決して落胆することなく、むしろポジティブに笑顔を取り戻していきます。
自伝らしい生々しい描写がむしろ小気味よく、笑いながらラストまで一気に読める本作ですが、最終章「死にたい夜にかぎって」を読んで初めて気づかされます。
これは母を失った男が女性を知って、愛されて、自立するまでを描く成長物語なのだということに。万人にお勧めできる1冊です!
2020年2月 賀来賢人主演、連続ドラマ原作。

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年05月13日

ええ!これは実話!?
不思議な話でした。

読み進めていくうちにどんどん主人公の言葉にハマってしまい、途中で大笑いしたり泣きそうになったりしました。実際に泣きはしませんでしたが。

ちょっとぼーっとしてしているのか、
麻痺しているのか、優しいのか、
何なのかわかりませんでしたが、
常に凪いでいる海の...続きを読むような
主人公の心のありように驚かされました。
最近の若い人はこういう人が多い気がします。
というのは偏見でしょうか。
と思ったらあとがきで「40歳になって」
と書いてありさらに驚きました。
年齢は関係ないのですね。

「死にたい夜にかぎって」
このフレーズに続く文章を、
私は忘れないでしょう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月05日

著者、爪切男さんの実話に基づいた小説。
初体験の相手や、はじめての彼女の話、6年間共に過ごした彼女など、さまざまな女性との物語や家族の話が面白く書かれています。

読んでいて、青春だなぁと感じる箇所が多々あり、楽しくて切ない物語でした。

人生の最悪な状況でも、ちょっと考え方を変えるだけで楽しくなっ...続きを読むたり、『まぁいいか』で終わらせられたり、人生の楽しみ方がとても良いなと思いました。

アスカとの別れはちょっと切なかったですが、最後のアスカの言葉で、うまく笑えるようになったのかなと思います。

とてもいい感じにゆるく、終始楽しんで読めました。

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Posted by ブクログ 2020年04月08日

紛れもない、これは純粋な恋愛小説だ。「女は花で、男は花瓶である」女性はみなそれぞれに違った美しさを持つ花である。その花がどれだけ美しさを保てるのか、また花の持っている美しさを際立たせれるかどうかは、花瓶である男にかかっているのだ。という一説が好き

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年04月01日

読み終わってから時間が経ってもまだ心地良い余韻に浸っています。
自分自身の過去に重なるシーンが多く、何年経っても上手く消化しきれていなかった気持ちにこの本の言葉が寄り添ってくれたような気がしました。

女性って、最後本当に振り返ってくれないですよね。
こっちが死ぬほど手振ってるのに。
私の場合新幹線...続きを読むじゃなくて高速バスでしたが。
多分私の様があまりにキモかったんでしょうね。

「死にたい夜にかぎって」というタイトルが好きです。
この先何度も読み返すことになると思います。

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Posted by ブクログ 2020年03月26日

死にたい夜は実際に来なくても
そんな夜が来たならこの本を読みたい。
割と洒落にならない事がコミカルに洒落になったように書かれている。のが救われます。
リズム感のある文体で一気に読めました。
主人公はツラいことの中にも楽しい事を見つける視点を持った天才だと思う。
『まぁいいか』のマインドを身につけられ...続きを読むたら
ツラい日々にも立ち向かって行けそうな気になります。
と言うほど辛い日々だけでもないよって事も含めて
落ち込んだ時には、口笛吹きながらまた読もうと思います。

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Posted by ブクログ 2020年03月15日

生々しい描写の仕方が得意な人なんだなぁと思いながら読んでいたが、実話ということで納得した。
とても読みやすい文章で、スラスラと読み進めてしまった。気付いたら終わってた。

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Posted by ブクログ 2020年03月11日

作品の雰囲気や筆者の考えがとても好きだった。筆者は、何か問題が起こった時にポジティブな思考へシフトする天才だと思う。そのポジティブさがよく出ていて、登場人物の誰もが悲しみを帯びていなく、どこか幸せそうな印象がある。見習いたいと思った。何度も読み返すだろうなあって本に久しぶりに会えました。

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Posted by ブクログ 2020年03月06日

この本を読む前の自分の精神状態は本当に最近の日々が虚しく感じて辛かった。生きがいってなんだろう、なんで俺だけ生きるのがこんなにも辛いのだろう、薬に頼る人生は懲り懲り、そのようなネガティブな感情を抱いていた。だが、【この本にある 辛いことの中にも楽しいことは必ずある。それを見つけて笑っていればなんとか...続きを読むなる。】この言葉に本当に救われた。今確かに私は辛い。でもこのような生活の中でも楽しいことは自分の捉え方次第で無限にあると思えた。楽しいことがあるということを信じるこの考え方によって、今後の人生について考えるとワクワクするようになった。薬に対しても、自分より辛い状況で多くの年月を費やした人も他にもいるんだなと思うと今の自分は恵まれているのかもしれない。人生物事の捉え方次第で幸不幸は分かれてくると思った。【女は花で、男は花瓶である】この言葉にも共感した。最近恋愛をしていない私に言えたことではないが、女性はみなそれぞれ違った美しさを持っている花である。その花特有の美しさを輝かせられるかどうかは男にかかっている。楽しいときに笑い合えるのはもちろん、辛い時にどう支え合えるかがパートナーとの相性を考える上で重要になってくると思った。今、精神的に辛い状況の方、人生ってなんだろうと模索してる方、そのような人にオススメの1冊です。

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Posted by ブクログ 2020年05月24日

衝撃的な言葉の連続だったが読み進めていくうちにはまってしまった。「壮絶」本の中で著者に対しそう思う人は1人もいない。だが本にされたものを読む人はそう感じる。誰の人生もそんなものなのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2020年05月22日

変態なエピソードに胸焼けしたり、甘酸っぱい感情が湧いたり、少し切なくなったり、クスッと笑えたり、色々な感情を楽しめる一冊でした。こんな時期だからこそ、まぁいいかぁで、少し前向きに生きていけたら素晴らしいんじゃないか!って思えました。文章のリズムも良く、苦なく読めた。

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Posted by ブクログ 2020年05月09日

ミュージシャンになる夢を叶えるために自分の唾を売る女性と恋をし、付き合い始め、結婚を考えるが…
愛する女性の鬱病発症、浮気、暴力、
その寂しさを埋めるように主人公は風俗に通い、あらゆる女性に恋をする。
綺麗事だけでは生きてはいけない世の中を主人公の人生になぞって描かれている。
決して綺麗ではなく、欲...続きを読む望にまみれた主人公の人間味あふれる生き方に何か共感を覚える作品だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年04月04日

作者自身の物語。
何と言ったらいいのかわからない新しさを感じます。ネガティブなのにポジティブだったり、生々しく人間臭いのにキラキラとした輝きを感じさせたり。
人間のどうしようもなさが半端なく溢れ出ています。
めんどくさい彼女でも、それを正しいかわからない方法で受け止める優しさや愛情が深いです。今まで...続きを読む出会ってきた女性へも決して直球ではない優しさや愛情が深いです。決して美しい物語でなく、自虐だったり、変態だったり、下品だったり、それでも根底にあるこうした優しさや愛情が共感を得るのかも。
恋が終わっていくラストは切なくてもどかしいです。
ドラマは観てないけど、ドラマにしたら確かに面白そう。今更ながらドラマ観たい。

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Posted by ブクログ 2020年01月19日

過去の女性との出会い、エピソードを綴った私小説。
面白おかしくも重たいエピソードの数々。
しかし、目を見張るべきは著者のポジティブさと切り返しの発想力。
この物語は様々な女性に出会い、振り回されながらもちゃんと彼女たちに向き合って、自分なりの愛と優しさを振りまく物語
登場人物はみんなどこか不器用だが...続きを読む、必死で生きている。文章も素敵でいい本に巡り合えた。
特に希望のブリッジの話しは最高だ

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Posted by ブクログ 2019年11月20日

登場人物、特に女性のインパクトが凄まじい。「笑顔が虫の裏側に似ている」と言い放ち主人公(作者?)から笑い顔を奪った(しかも連日飽きるまでビンタをする)クラスメイトの山村さん。主人公が童貞を捧げた車いすのミキさん(冬木弘道似、砒素カレーの人みたいな風貌)。本作の大部分に登場するヒロイン的位置づけで、正...続きを読む直まともな点がひとつもないアスカ。
途中途中で出てくる父親を含め、こういった人々に半生を翻弄されていくのだが、作者の文才が素晴らしく不快感をあまり感じない、むしろ時折フフッとなる。大抵下ネタでだけどね!
終始一貫して下品な内容だが、読み終わるとスッキリした気分になる不思議な作品。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年04月23日

こんな形の愛もあるのかと始終驚かされっぱなしだった。とことん下品で下ネタ満載だけれど(笑)とことん前向き。辛いことがあってもなんとかなるものなんだなぁと思わされるエッセイ。

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