【感想・ネタバレ】秋期限定栗きんとん事件 下のレビュー

あらすじ

ぼくは思わず苦笑する。去年の夏休みに別れたというのに、何だかまた、小佐内さんと向き合っているような気がする。ぼくと小佐内さんの間にあるのが、極上の甘いものをのせた皿か、連続放火事件かという違いはあるけれど……ほんの少しずつ、しかし確実にエスカレートしてゆく連続放火事件に対し、ついに小鳩君は本格的に推理を巡らし始める。小鳩君と小佐内さんの再会はいつ?

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

上下巻を一気読みしてしまった…
今回も面白かった。なんとなくだが、前作から少しずつ犯行というか謎が大規模なものになっているなと思った。日常にある非日常な感じですごく良い

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻に続く解決編。展開が早いので飽きることなく楽しむことができた。
小市民を目指す2人がスイーツを食べながら話すところを再び見れたのが嬉しい。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

非常に面白かった。
同作家の古典部シリーズの登場人物が好感が持てるキャラクターが多いのと正反対で、この小市民シリーズは好感が持てる人物が全くいない。好感が持てるのは堂島くんぐらいで、メインの2人はクセの塊でサイコパスだとさえ感じる。そして、人が死なないだけで扱っている事件の題材も重めだ。
それでありながら10代の未熟さと青春の爽やかさがあり、不思議な読み応えがある。
そして読み終わって思ったのは小山内さんは絶対に敵に回したくないなでした。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小市民シリーズ第3弾
前回の夏期限定から2人はどうなっていくのかと思ったら、最終的にそういう結末になるなんて!!
米澤穂信先生さすがです!!2人のこんな関係はどうやって小説として起こされていくのか気になります。
日常ミステリーの真骨頂ですね。あ、今回はちょっと日常は少し超えてますが…
栗きんとんがそこに繋がるとは……

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2025年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

解決編の夜にふたりが本当に楽しそうに話しているのが微笑ましい一方、そりゃあ小市民になれるわけないよと思ってしまうほどの頭脳と行動力で大満足でした......!

ともあれ、終盤の会話劇が好きすぎてかなり深く読み込んだのだけれど、小佐内さん、めちゃくちゃ小鳩くんのこと好きじゃない!? 夏期限定のラストからしばしば思ってたけど、言葉の節々に「小鳩くんしかいない感」が滲み出てる。「次善」も本心はもちろん、小鳩くんの意見を尊重するために1歩引いた表現にしている感じもするし、もしかしたら思っていたよりも小佐内さんは乙女なのかもしれない。

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2025年08月17日

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ネタバレ

これまで短編がメインだったこの<小市民>シリーズ、本作が突然長編になったことで、やや戸惑いを覚えた読者も多かったのではないかと思う。実を言うと自分もそうで、特に上巻は木良市内で発生する連続放火殺人事件が少しずつ盛り上がってくるとはいえ、どちらかというと常吾郎と小山内が別れた後のそれぞれの学生生活が描かれていて、冗長に感じる部分もあった。

これまで小市民として生きようとしてうまくいかなかった2人が、バラバラになって突然カップルとなり、それぞれの学生生活をそれなりに過ごしていく……という青春小説としては自然な展開ではあるが、この<小市民>シリーズでそういった展開を読みたかったかと聞かれれば、おそらくNoと答えるだろう。

もちろん米澤穂信のことだから、こういった細かな部分でも手抜きはなく、それなりに「日常の謎」が散りばめられている。とはいえ、これまでは常吾郎と小山内がセットで活動するのが当たり前になってしまっていたせいか、2人が別々に行動することそのものに、物語の流れをスタックさせるような効果があったことは否めない。

また、常吾郎と小山内がそれぞれ付き合うことになる仲丸と瓜野というキャラクターが、いかにも一般の高校生という感じで、2人に釣り合わないという違和感もずっと残ることになる。特に小山内については、瓜野が一つ下の学年で、しかもレギュラーキャラクターの堂島がいる新聞部所属の熱血漢ということで、不釣り合いであること甚だしい。明らかに物語の裏側で暗躍していることはわかるのに、彼女の存在がほとんど表に出てこないこともまた、気持ち悪さを構成する要素となっている。

要するに上巻は、かなり読者にとってフラストレーションがたまる展開を見せてくれるのだが、実はそのフラストレーションこそが著者の狙いであり、下巻のクライマックスに向けての助走期間であったことが、読み進める中で明らかになってくる。そして最後の瞬間には、この『秋期限定栗きんとん事件』というタイトルや作品そのものが、著者が読者に仕掛けた罠であることが明らかになる。

端的に言ってしまえば、上下巻に分かれた本作は、ストーリーの主要な謎である「木良市連続放火事件」を解くことが目的ではない。著者である米澤穂信が書こうとしたのは、前作で別れを告げた主人公2人の新たな邂逅と再生であり、謎はあくまでお互いの必要性を再確認するためのツールでしかない。劇中で言えば、1年間という高校生活の3分の1を使い、お互いの存在の重要さを再確認する過程を描くこと――それがシリーズにおける本作の位置づけなのだ。

実を言うと、ミステリー的には完全にすべての謎が解けるわけではなく、常吾郎と小山内それぞれのシーンの裏側に隠された部分もそれなりに残っている。例えば仲丸が突然常吾郎と付き合おうとした理由は最後までわからないままだし、小山内がおそらく「何か」をしたであろう生徒指導部教師の転勤についても、結局彼女が何をしたのかはわからないままだ。
また、連続放火事件に関する謎も、ミステリー好きなら途中で犯人がわかるのは間違いないが、劇中での犯人を明らかにする方法は、ややルール違反と言われても仕方がないかもしれない(余談になるが、米澤穂信は本作から時間が経った後に、そのものずばり『可燃物』という作品を上梓しており、彼にとっては何かしらの思い入れのあるテーマなのかもしれない)。

ところが読んでいる間は(正確には聞いている間は)、そういった多少の粗さが気にならないほどに、クライマックスで感動をしてしまった自分がいた。本作のように、何かしらの理由で世界とは愛入れない人間同士が、やがてお互いを支え合うようになるという展開は、自分には非常に刺さるテーマであり、1980年代生まれの自分たちにとっては「セカイ系」の一つの行き着く先でもあると感じている。

青春という期間が「自分を知る時期」だとするならば、本作は紛れもなく青春小説だと言えるだろう。本作とはちょうど裏表の関係にある<古典部>シリーズでは、主人公の折木が持つほのかな恋心がヒロインの千反田にはまだ届いていないのだが、この<小市民>シリーズでは、お互いの重要性をお互いが認識しているという意味において、よりハッピーエンドに近づいているような気がする。

個人的には、こういった作品をもっと多くの人に知ってほしいと思うのだが、おそらく今回のような感動は、春期と夏期を読んでいなければ得られないだろう。そういった意味では、本作という存在は、ちゃんとシリーズを読み続けている自分へのご褒美だったと思える。
最近になってアニメ版も制作されたことだし、これまであまり興味がなかったのだが、やはり配信でもいいからしっかり見てみなければならないという気になってしまった。

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2025年08月07日

Posted by ブクログ

アニメで「ひいっ」となった上であらためて読んだんだけど、やっぱりラストの小佐内さんのひと言で「ひいっ」となった。こわいよー(笑) 
瓜野くんは、みずから招いたとも言えるけど災難だったね。小市民が手を出しちゃいけない相手だったんだ。ていうか、本物の小市民ならそれを自覚しなさいという残酷なストーリーでもあるのか。

で、小佐内さんと小鳩くんは、いくら小市民をめざそうとも本質的にむりで、小市民の皮をかぶることはできないんだとはっきり自覚する。ここまでぐるぐるとずいぶん遠回りだったのでは? でも、そうまでして「小市民」を目ざそうとした理由が(あるいは傷つきの記憶が)「冬期限定」で語られることになる。すごい構築のシリーズだよなあ。第1作を発表したとき、シリーズ化はまるで考えていなかったというのが信じられない。

そしてこの秋期限定の(川上屋の)「栗きんとん」がとにかくおいしそうで、今年の秋はなんとかして手に入れたいと思っております。

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2025年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻では息を潜めていた小鳩くんと小佐内さんが下巻ではようやく主人公として戻ってきてくれて気持ちよく読むことができた
やっぱり瓜野くんはあんまり好きじゃないから上巻読むのが辛かったんだなと改めて感じた(ただそれも米澤穂信さんの狙いなのかもしれないけど)
二人とも別々の人と付き合ってるのも何だかなあという感じで上巻は読んでたけど、ちゃんと下巻の最後にはくっつけてくれて安心
次の冬季限定ボンボンショコラ事件は小鳩くんの推理と小佐内さんの暗躍に期待

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2025年06月11日

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ネタバレ

天才ミステリー作家米澤穂信の人気小説シリーズ。
小市民を目指す、から小市民になりすますへ
小鳩くんと小山内さんは小市民になることなどできず、自分自身を受け入れていく…だとしても冬期以降も二人の人生は続く、二人は今度は小市民になりすまして生きていくだろう。
冬期ボンボンショコラ事件→ヒッチコックの「汚名」とフィンチャーの「ゾディアック」。
事件を通して小鳩くんの「知りたい好奇心」の倫理と感情の核心へ
「知りたい好奇心」を突き詰めることの暴力と害悪についてのこれ以上ないエンタメ的考察?
米澤穂信は「知る好奇心」を誰よりも追求してきたミステリー作家。この人には天地がひっくり返ってもこのテーマで競い合っても勝てない、といつも驚嘆させられる存在。
「古典部シリーズ」では探偵役の折木幸太郎と「知る好奇心」役の千反田えるに分けてキャラクターを立てることで「知る好奇心」の邪悪な側面が見事に薄められていて且つ青春ドラマとしての味わいが際立っていた。構成力、キャラクター造形とセリフの掛け合いの妙、エンタメとしての魅力がありすぎて表現者としては天才としか言いようがない。その上で今追求するにはかなり勇気がいる「知る好奇心」を突き詰める作家であるということが驚愕なのだ。
「好奇心」とは若さである。若いからこそ無知であり、無知であるが故に渇きがある。知りたいという欲望は若い人間に必ず訪れる。この若さは無論物理的な年齢だけがものさしではない。高齢でも若い、ということは有り得る。つまりそれは頭の柔らかい、固いという言葉で言い表わされる概念のことである。
歳を重ねると初体験という経験はどんどんなくなり、物事に対する新鮮さを失う。それだけではなく、体力もなくなりリスクを避けるようになり、狭い世界でルーティンをただ繰り返すことが自然になる。
それら全てが「好奇心」と相性が悪く、新しい世界に飛び込むことより狭い自分の世界を守ることが合理的にならざるを得ない。

「知る好奇心」に取り憑かれた人間のリアリティに踏み込んだ表現は稀だと感じている。それはあまりにもマニアックだし、ドラマになりづらい。そして何より救いがないが故に読者の心を引き裂く。フィンチャーの「ゾディアック」。
「小市民シリーズ」は取り憑かれた二人の天才の空中戦であり、この秋期はシリーズの中で最もカタルシスに満ち、小山内さんのフェチズムを堪能できる傑作である。

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2025年06月11日

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まんまと騙されました。小市民シリーズらしさが最後に待っていて、いい意味で期待を裏切ってくれました。ありがとうございました。

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2025年06月10日

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一昨年読んだのでこちらも粗筋程度しか覚えていませんでした。

会話や思考の中に推理があるのですが、考えながら読み進めることが必要でそこが面白い、

米澤穂信さんの作品ですね。

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2025年06月01日

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本作はアニメと並行して読み進めていた。一つ一つのシーンを思い浮かべながらだと、ページをめくるスピードも早くなる。次第に犯人の予想はついてくる。途中途中に描かれている高校生らしい日常に学生時代を懐古させられるが、これも伏線と勘繰ってしまう。さて、そんなこんなで上下ともに読み終えて小山内さん。最後の一言は正直呆気に取られたよ。

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2025年05月23日

匿名

ネタバレ 購入済み

堂島君が魅力的に描かれている。小鳩君と堂島君の関係性も良い。物語の佳境では、嘘で塗り固められた人間関係が崩壊。かなりビターな内容だった。

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2025年02月07日

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ネタバレ

小市民に俺はなる!!と言っておきながら、相変わらずどう見てもその気が感じられない小鳩、小佐内コンビ。
学校に名を残したい小佐内さんの彼氏とそれを操って悦にいる犯人、承認欲求という自意識の葛藤という共通のテーマが(たぶん)ありました。

「コケティッシュ」というこの小説ではじめて知ったワードの自分の中での代名詞が小佐内さんになりました。
コケティッシュ小佐内。ズルいなこのキャラ。(アニメでも存分に発揮されてましたね)

このシリーズ、なんでスイーツを絡ませるんだろうと思ってましたが、大抵ビターな感じで着地する謎解きをスイーツを食しながら行うアンバランスさがミソなのだと勝手に解釈しました。

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2025年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 怒涛の解決編だった。あまりの面白さにイッキ読みしてしまった。上巻から丁寧に紡がれて来た様々なことが収斂する快感⋯!
 連続放火の思いも寄らない真相が残す、ちょっとした苦味によって、とある人物のことが心配になった。立ち直れるだろうか。

 このシリーズはとにかく、事件解決後の後日談的なエピローグで、もうひと驚きあるのがステキなのだが、本作の締めのシーンもまた良かった。秋期限定栗きんとんもとてもおいしそうである。小鳩くんと小山内さんの関係性からますます目が離せなくなった。

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

小市民シリーズ三作目で初の長編。夏期で描かれた小鳩と小佐内の互恵関係の変化。それが二人に何をもたらし、どう展開したのかが描かれる。

相変わらず光るのは心理描写で、細かな心情説明があるわけではないのに、読み終える頃には登場人物たちの抱える悩みや、倫理とエゴの衝突、人間関係の複雑さについて考えさせられる。それらは多くが青春特有のもので、大人になれば大したことではなくなるのかもしれないが、青春の痛みは形を変えて残り続けるのだと思う。
主人公たちだけでなく、登場人物それぞれが等身大の役割を持っていて、それがたった二人の限られた視点だけで描かれていく点も興味深い。

物語を駆動するのは放火事件で、ミステリとしての軸となる。ただシリーズを通してそうだが、この作品の事件はあくまで「人を描く」ためにある。ミステリとして丁寧とは言えない部分もあるが、それは視点人物の推理能力や人間性、抱える問題を描くために調律されている印象がある。ミステリの強度を上げれば文学的な意味で精彩を欠く気もして、そこは致し方ないが、もう少し楽しみたい部分ではある。あえて率直に言えば、メインディッシュは読者の知り得ない情報で、前菜は簡単すぎて謎になっていない。
一方で、新本格の某氏や海外の某氏がやりそうな、探偵と助手の関係性そのものを使って遊ぶような一面も垣間見えて、そこは実に楽しい。

テーマがあり、関係があり、問題があり、それが一つの決着を見せる。そしてどうやらそこにはまだ意味深な何かが潜んでいる……という構成は無駄がなく、象徴的なメタファーも驚くほどハマっている。個人的には小鳩くんの上巻のエピソードや行動原理に身に覚えがあり、かなり痛々しい気持ちになった。思うところが多く、今のところシリーズの中でも一番好きな作品だ。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小市民になりたい小鳩くんと小佐内さんのお話し
人が死なないミステリーだから心が重くならずに読めて良い

瓜野くんはずっと掌の上で転がされてるなーってことがわかるからちょっとかわいそうにもなってしまう。。。

小鳩くんと小佐内さんの組み合わせが大好きだから
とっても嬉しい終わり方でホッとしました。

最後の火災現場での2人の出会いと、その後の公園でのやりとりの情景は美しいなと思うと同時に木の後ろで「もういいかい」をして待ってる小鳩くんを想像すると笑えてしまう。

「糠に釘、「他愛無い」で声をだして笑ってしまった 笑

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

マロングラッセと小市民になりたい小佐内さんの比喩が印象的。
小市民志向を捨てたように見えるが、次巻以降の2人のスタンスが気になる。

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小市民シリーズはそういえばミステリー小説でもあったんだというのを再認識させられた。連続放火魔を捕まえるために動いていた、小鳩くん。小鳩くんに放火魔だと疑われ、彼氏の瓜野くんからも犯人はお前だと言われたけど、実際は犯人を探している側だった小佐内さん。

まず、私自身が完全に小佐内さんが犯人だと思っていたから完全に騙されたし、小鳩くんの推理力や小山内さんが実は瓜野くんに対して自分自身が完全に無能だと思わせる完全な復讐をしていたところを見て、小市民の志からかけ離れた本性を見れて面白かったし、なんだかぞくぞくした。

最終的に、私たちは2人でいるべきだねと、2人がまたペアを組むことになるのだが、やっぱり2人でいるからより良いんだよなと思った。

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

なんだかんだ事件に引き付けられ謎を解いてしまう自称小市民の小鳩くんと小山内さん。なんだかんだこの2人は一緒にいた方が平和だし見ていて安心する。巻き込まれていく人達は可哀想だけれど。小山内さんを怒らせてしまった年下彼氏、どんまい。

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯人が瓜野くんに言った「ごめんな」。
これは色んな意味が含まれる本心だったんだろうな。
でも、そこで犯行を辞められなかった…

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2025年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作の続きとなります。

やはり小佐内はブレないということを感じながらも面白く読むことができました。

結局環境は変わりながらも根本は変わらない2人でしたが、安定しながら面白く読むことができます。

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

連続放火事件は、毎月の決まった曜日に発生し、ある法則性も読者に提示される。
犯人も上手くミスリードされた。
小鳩君と小山内さんとの関係性が上手く物語に反映されていたなー
小山内さんの復讐心は恐ろしい!
ラストの小山内さんの一言が印象的

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2025年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

放火犯の正体は読んでいて分かっていて、動機は瓜野を学校新聞で有名にしてあげたかったのかなと思っていたのですが、ただ馬鹿にしていただけとの事。残念でした。
結局、小佐内さんと小鳩くんは仲直りで栗きんとん食べれて良かった。
あと二作あるみたいですね、絶対読んで見届けようと思います。

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2025年08月13日

Posted by ブクログ

オーディブルにて聴く。
最終的には、問題は解決し、人間関係も元に戻る。そういう安心感はあるし、ほとんどの事態は、回収されているんでしょうね。
安定感はあります。そしてこれで完結ですかね。
小鳩くん、小山内さんシリーズで、また読みたい感じはしますが。

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2025年08月12日

Posted by ブクログ

謎解きとしては面白かった!

でも…個人的には瓜野くんが可哀想だった、小佐内さん酷い
小鳩くんの方がまだ人間的に許されるし、小佐内さん嫌いだな…
次も読むけど

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2025年08月09日

Posted by ブクログ

この事件だけ、上下に分かれていたのでどうなるのか先を気にしながらもしっかり各主人公と副主人公での描写が丁寧に書かれていた。

おそらくどこかで、この人が犯人だろうと思いながらもそうであって欲しくないと心の中で読み進める下巻のラストの方はドキドキして読むことをとめられなかった。

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2025年06月20日

Posted by ブクログ

まだまだ底が知れない小佐内の怖さが全開。

本作からシリーズ最新作の冬期限定〜は、出版まで15年近く経っているので、どういう展開になるのか楽しみ。

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2025年06月19日

Posted by ブクログ

やっぱり小佐内さんは一筋縄じゃいかないのを感じた。新聞部の彼は少し可哀想だったけど。そして、やはり小市民同士戻って一安心。そしてやはり意外な犯人でした。でも、もう高校卒業!?このシリーズ続くの!?

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2025年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この物語はスッキリして片がつく。小山内さんが瓜野くんを論破してスッキリ。氷谷くんかぁでスッキリ。怪しすぎ笑。小山内さんと小鳩くん、遠回りしたねでスッキリ。仲丸さんの存在意義がわかってスッキリ。

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2025年10月18日

Posted by 読むコレ

結局夏と秋の三冊が一晩しか持ちませんでした…こんなに夢中になって本を読んだのも久しぶりかも。
何かの機会で、好きな作家ベスト3の中に米澤さんの名前を入れた矢先に、春を読んで低調なレビューをつけてしまい、俺の眼鏡も曇ったかとか思ったけど、大きな間違いでした。
小市民のシリーズは、4冊でひとつの物語だったんですね!
小鳩くんブラボー!

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2013年12月19日

Posted by ブクログ

小市民シリーズ三作目の下巻。
今まで読んできて、それなりの展開もあったけれど
この類の作品でこんなダークな話になるとは思いもしなかったです。

小佐内さんのキャラクターは、読者を惹きつける謎の魅力があって
恐怖すら感じるのに目が離せなくなるのが良いところです。

上巻からの事件が解決する物語展開で
犯人の予想などは割としやすい作品なものの
それでも楽しい!と思えるのは米澤穂信さんのセンスです。

読んでいるうちに「小市民とは?」と思うようになってきて
すごく不思議な気持ちになりました。

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2025年05月22日

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