あらすじ
あの日の放課後、手紙で呼び出されて以降、ぼくの幸せな高校生活は始まった。学校中を二人で巡った文化祭。夜風がちょっと寒かったクリスマス。お正月には揃って初詣。ぼくに「小さな誤解でやきもち焼いて口げんか」みたいな日が来るとは、実際、まるで思っていなかったのだ。――それなのに、小鳩君は機会があれば彼女そっちのけで謎解きを繰り広げてしまい……シリーズ第3弾。
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今回も面白かった。小鳩が吉口さんの事を忘れていて笑ってしまった。私も忘れていたけど、「顔を見たことがあるお前は忘れるなよ!」と思った。
それまでは小佐内が何を考えているのか、何をしてるのか考えていたのに、最後の仲丸さんの情報に意識が全部持っていかれた。
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米澤穂信の<小市民>シリーズの第3弾が本作になる。前作で主人公である常悟朗と小佐内の互恵的関係が切れた後の展開を描く本作だが 初の上下感ということで登場人物が多くかなり大掛かりな話となっている。
前作までは2人が一緒に行動していたために基本的には1人称で物語を語ろうが、3人称で物語を語ろうがあまり違いはなかったのだが。本作では2人が別々に動くので それぞれの人間模様が交互に描かれという形をとっている。そして驚くことに 本作では冒頭から2人がそれぞれカップルになるということもあり、二人の恋愛模様も描かれると....期待したのだが,この小市民シリーズではそんな甘い話は全く起こらない。
常悟朗も小佐内も身体的にも精神的にも健康な高校生なのだから、それなりに甘い話があってもいいと思うのだが、常悟朗は物事の本質を暴きたいという性格を抑えるのに手一杯だし、小山内側と言えば何かを常に狙っているような「狼」と形容される雰囲気を常に醸し出している。
そしてその二人が接点を持つことになるのが、主人公たちが住む街で連続的に起こり続ける放火事件だ。これまでも登場してきた新聞部がこの放火事件を追うことになり、 二人の一度離れたはずの距離は少しずつ近づいていくところで、上巻は終わる。
作者のことだから下巻であっと驚くようなどんでん返しがあることは分かっており、上巻はそこに進むための長い助走という感じで、少しずつ緊張感が高まっていくところが 読んでいて辛いところである。
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おもしろいなー。アニメの緊迫感もすごかったけど、ぜんぶ見終えてから原作を読んでもちゃんと面白い。肩に力が入りまくりの瓜野、小鳩ちゃんのことけっきょくわかってない仲丸さん、別れたのにやっぱり最大の理解者同士である小鳩くんと小佐内さん。
アニメが拾わなかった小さな謎解きもあったりしつつ、小市民的であろうとしながらどうしても謎解きに喜びを見出してしまう(そしてそれがとてもうまくできる)小鳩の自己嫌悪を照らしだしながら、やはりそういうふうに生きるしかないんだという自己理解へ向かっているように見える。
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前作の最後では小鳩くんと小佐内さんは袂をわかったため、今作は他の登場人物に焦点を当てた展開
小鳩くんから見る小佐内さんの行動は普通の人だと気づかないやろうという気持ちで読んでたから、今回は小佐内さんの人を操る上手さを他人の視点から描いているのが面白かった
上巻ではあまり行動の意味などが描かれてなかったから下巻が楽しみ
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現在 NUMAnimation枠で放送している小市民シリーズの秋期限定栗きんとん事件が面白かったので読み返しました、
楽しい ちょっとわからないこともありますが
やはりこう云う作品が好きですね
栗きんとんとマロングラッセの作り方の説明は小説とアニメでは異なるようですが枝葉のこと
勘違いというか合っているというか
マロングラッセの作り方は2回(下巻でも)出てきます、
常悟郎くんは上手くかたをつけられるのでしょうか?
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小市民シリーズ第3弾の上巻。
アニメが始まっているが、常悟朗と小佐内さんのその後が気になってしまい、
さっさと原作を読んでしまうことにした。
そして予想どおりというか一気に読んでしまった。
小佐内さんの拉致に使われた車が河川敷で炎上。
また小佐内さんが暗躍しているのか??と思ってしまうよね。
そこからは一気に読むペースも上がってしまったな。
〈桜庵〉で小佐内さんが瓜野くんにマロングラッセの作り方を説明する場面。
「あなたがわたしの、シロップなのよ」なるほどね~と。
常悟朗が仲丸さんの「兄貴の家にドロボーが入った」話を聞く場面もおもしろかった。
小市民たらんとがんばる常悟朗だったが、あと少しのところであえなく崩壊。
2人とも自分なりにがんばってんなあ~と楽しんでいたら急展開きた。
瓜野くんの独断専行、堂島部長の引退、瓜野くんが部長に昇格。
さらにあろうことか瓜野くんが小佐内にキス???レシート挟まれたけれど。
僕は読んでて怒ってしまった(笑)。小佐内さんの唇は守られなければならないと思ったのだ。
瓜野くん、これこそおいたが過ぎるというものだよ。君はただのシロップなのだから。
そして、最後に吉口さん登場。そんなに情報屋だったんだね。
で、仲丸さんの二股情報を聞いて、「一切必要のない情報」とがっかりする常悟朗。おい!
おもろすぎる~
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「夏期限定トロピカルパフェ事件」のラストを経た小鳩くんと小山内さんがどうなったのか気になっていたが、それぞれの人間関係に変化が訪れていた。しかしながら、互恵関係は解消されたはずなのに、多分に小山内さんの策略(?)によって、ふたりは間接的に関わり始めていく。その背後では、連続放火事件が次第にエスカレートしていて不穏だ。
頑張って小市民に「擬態」しようとするけれど、魅力的な謎が彼らを離さないみたいである。小鳩くんがデート中に思わず謎解きをしてしまうのには呆れるし、小山内さんは相変わらず読めなさ過ぎて怖いし⋯
新キャラの瓜野くんも推理力(を補強する取材力)が高くてすごいが、気負い過ぎて暴走して危険に自ら足を踏み入れそうなのがかなり心配だ。小山内さんに操られている節もある。つまり、続きが気になる。
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新しい登場人物が出てきて、小市民を目指す2人登場機会は少なくなってしまった。
だがそれでも面白くやっぱり小市民シリーズは好きだなと思う。
下巻に向けての上巻で十分に面白いので、下巻がさらに楽しみになった。
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まだ、冬期限定を読み直してないけど、小市民シリーズの中で1番好きな回だと思った!
夏期限定の時に小佐内さんと小鳩くんは小市民のパートナー関係を解消しており、今回の秋期限定では2人は別々の日々を送っている。
その別々の日々の中で2人それぞれの特徴的な行動や言動を感じられたり、別々で行動してたことが最終的に2人が交わる終わり方になっていて、後編が楽しみになったところが、1番好きだと感じた理由である。
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小山内さんの年下彼氏がいいとこ見せようと頑張ってるけど、結局無自覚に小山内さんの思い通りに動かされてるんだろうなあ、と読者には気づかせていく展開が面白い。小山内さんの暗躍っぷりがもう怖すぎる。
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小市民シリーズ続きになります。
前作とは人間関係などの変化点は大きいものの相変わらず小佐内さんが何かを企んでいるかもというところで話が終わり次が気になります。
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小市民シリーズと古典部シリーズは、同じく主人公達が高校生であり、日常の謎解きをする面は類似している。
しかし、小市民シリーズは、主人公の小鳩君の相棒にあたる小山内さんが、食えないキャラクターで、
闇を抱えている
春、夏のシリーズでの関係性が秋では破綻してしまい、一転して連続放火事件に絡む高校の新聞部と、
小鳩君のそれぞれの動きも怪しい
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再読!はぁ〜面倒臭いふたりだこと 愛おしいな
小鳩くんの鬱陶しさほどテンションの上がるものはないよ、メディア化されてモノローグ全カットはさすがに泣くよ アニメ勢に絶対読んでほしい…印象変わると思う…
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現在アニメがやっているので同じようなペースで読んだ。春・夏と読んだから、小佐内さんと小鳩くんが一緒にいない事になかなか慣れない。
連続放火事件に小佐内さんが関わってるなんて事になったら犯罪ではないか。真相はどうなのか?下巻も楽しみに読みます。
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読みやすかった。前2作を読んでないと全然面白くないと思うけど、私は読んでいたので結構引き込まれた。上下巻は一気読みしないとならない。間を置くと下巻を読むモチベーションを維持するのはきつい。
Posted by ブクログ
春、夏とは違って今回の主人公は小鳩くんたちの後輩にあたる瓜野くん。
主人公が代わるにあたって、既存のキャラへのイメージも変わってくる。小鳩くんにとっては、互恵関係にあり、甘いものと復讐が大好きで、狼な部分を隠している小山内さん、は瓜野くんから見れば謎多き年上彼女だし、大雑把で義理堅い堂島は、威厳ある新聞部長。主観によってイメージが大きく変わるキャラたちは見ていて面白かった。
今回は小山内さんがさらに謎めいた人物になっている。小鳩くんはよく小山内さんを観察していたため、小山内さんの感情が読み取れる描写も少しはあり、人間として扱う(?)ことが出来ていた。しかし、今回は完全に瓜野くんが小山内さんの手のひらの上。謎めいた部分に拍車がかかり、小山内ゆきという人物がさらに分からなくなる。3冊目に入ってもまだ新たな魅力を見せてくれる小山内さん、私は結構好き。
あと見れば見るほど堂島健吾が好きになっていく。
最初は脳筋タイプだと思っていたが、春、夏を経て実は理性的な人間だと分かっていき、今回に至っては見事な部長っぷりを発揮してくれた。部長に向いていすぎる。物事を多面的に捉えることも出来、人々をまとめる力もある。さらに義理堅いとなれば魅力たっぷり。付き合ってほしい。
放火事件がどのように収束するのか、小山内さんの思惑はなんなのか、ついでに浮気された小鳩くんがどうなるのか、下巻を読んで見届けたいと思う。
Posted by ブクログ
前回から変わったことは、相変わらず小市民という皮を被りたい2人に、それぞれ隣を歩く相手ができたことだ。
1人は、ちょっと鈍いけど、楽しい高校生活を与えてくれた仲丸さん。
もう1人は、功名心に駆られ思慮に欠けるところはあるけれど、突き進んでいく瓜野。
瓜野の一人称で話が進む部分は、何故かもどかしく、ちょっと苛立ちを感じた。
決定的に推理力や洞察力が欠けているのは仕方がないことなのだが、何かが足りないと感じながら読んでいた。
特に部長交代以降の増長振りには、落とし穴が待ち受けているようで、2人の影響なのかな、妙な期待感があったりしている。
仲丸さんは、ふわふわしていて、いかにも女の子って感じだ。
ただ仲丸さんといる小鳩くんは、たまらなくつまらないし退屈だ。
一人称の書き方が、小鳩くん、健吾、瓜野、小山内さん、仲丸さん等、それぞれの個性を表していておもしろい。
どう収まるのか、2人はどう向き合うのか、下巻が楽しみだ。
2025/03/20 00:52
Posted by ブクログ
小市民シリーズ3作目。
前作のラストで"互恵関係"を解消した小鳩くんと小佐内さん。
今回は2人の絡みがほとんどなく、新しいキャラクターも登場して、前作までとはまた違った新たな展開に。
お話の大部分が、新聞部1年生の瓜野くんの視点で進み、彼が追いかける連続放火事件が今回のストーリーの軸となります。
そして、この連続放火事件を巡って、小鳩くんと小佐内さんは再び関わりあうことになりそう…なところで上巻は終了。
小佐内さんがどんな思惑で瓜野くんと付き合ったり、新聞部に働きかけたりしているのか、放火事件は夏休みの誘拐事件と関係しているのか、気になります…。
下巻も楽しみに読みたいと思います!
Posted by ブクログ
前作で別れた2人。接点がないまま時が流れ、各々にパートナーができるも、それぞれつかず離れずの展開。布石をうちつつ、後編に続き内容がとても気になる。
Posted by ブクログ
春、夏と空振り続きだったので期待値はかなり低かったが、まだまだ上巻で物語半ばだけれどこれが非常に面白い。常悟朗くんと小佐内さんにそれぞれのパートナーがいて別々に物語が進んでいくのも興味を深いし、上巻の主役に近い瓜野くんの奮闘も存在感もとてもとても気になる。混沌としたままに終わったが下巻でどういった回収がなされるのか楽しみ。
Posted by 読むコレ
テンション上がってきたー!
今までの二冊はプロローグだったの??
小山内さんは一層手強い感じだし、下巻は小鳩くんの推理に期待せざるを得ない!
今晩は寝ません!
Posted by ブクログ
表題と違い、秋限定の話でもなく、栗きんとんもでてこない。
町で起こる連続不審火。
小山内さんの言動に、いつも言い表すことができない闇を感じる。
Posted by ブクログ
小市民シリーズ三作目の上巻。
前作からまたガラッと雰囲気が変わった印象でした。
小鳩との距離ができたせいか小佐内のキャラクターが少し違って見えて
前作からさらにダークさが増したように感じました。
それだけで物語全体の雰囲気が違ってくるのも凄いです。
最後の終わり方も読者をしっかり惹きつけていて
上下巻になっているから出来る構成だなあ、と感激。
あまりにも気になる物語構成だったので
読み終わってすぐ下巻を取りに行きました。
相も変わらず読みやすい文章構成と物語に
米澤穂信さんへの絶大なる信頼と安心感を感じました。
Posted by ブクログ
それぞれ別のパートナー出来るんだ!?やっぱり小市民同士が合うようなと思いつつ読んでて。伏線だらけで、答えが出てないから下巻でどう答えを出して来るのか楽しみ。そして、小市民同士元に戻って欲しい。
Posted by ブクログ
<目次>
略
<内容>
新しいキャラクター灰野君と仲丸さんが出てきたよ。これは上下巻の長編なので、面白くなってきたところで、上巻が終わってしまった…。放火事件と小山内サンの誘拐事件がどう結びつくかだね…