【感想・ネタバレ】秋期限定栗きんとん事件 上のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年12月02日

 気づけばこのシリーズの虜に。タイトルとあらすじから想像していた話とは全く違い、非常に面白い。3作目にして前作で互恵関係を解消した小鳩と小山内さんの別々の視点で物語は進むが、上巻は小山内さんもとい恋人の瓜野視点での進行が多い。新聞部部長・堂島も重要なキーマンだ。
 主軸の連続放火事件はもちろん、混雑...続きを読むしたバスの車内で、目の前に座っている2人のうちどちらが先にバスを降りるかの推理など、普通なら小ネタ過ぎるのに面白く読める。あぁ、また持病のシリーズ終わってほしくなくて読めない病が出てきそう…。

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Posted by ブクログ 2022年11月06日

小市民シリーズ第3弾。
前回から互恵関係を解消した常悟朗と小佐内のその後が描かれている。今回は常悟朗のデートパートと新聞部の瓜野の放火魔を追跡するパートが交互に描かれている。上巻だけでここまで引き込まれてしまい、この感想を書いている間も後編を読みたくてうずうずしています(笑)。デートパートでは常悟朗...続きを読むと十希子の新しい日常でを歩みつつあり、瓜野パートは小佐内と恋人となりつつも、放火事件の犯人を追うという物が交互に来るので飽きずに読むことができた。
瓜野が放火の真相に近づくにつれ記事がエスカレートしていき、小佐内が瓜野から離れていていく所がとても切なかった。やっぱり常悟朗のことが忘れられないのかなと思いました。常悟朗も十希子と付き合いながら小市民を目指そうとするも推理という呪縛からは逃れられていないという印象であった。そして、ミステリーとしてはその2つのストーリーが重なる瞬間が出てきてこれからどうなるかが楽しみです。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
小鳩常悟朗:福山潤
小佐内ゆき:黒沢ともよ
堂島健吾:日野聡
瓜野高彦:斉藤壮馬
門地穣治:河西健吾
五日市公也:広瀬裕也
岸完太:仲村宗悟
氷谷優人:内田雄馬
仲丸十希子:種田梨沙

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Posted by ブクログ 2022年08月11日

上巻最後の「誰だっけ、十希子って。どこかで聞いた名前だけど。」という小鳩くんの地の文が、らしさ全開で好きだな~。
仮にも付き合っている彼女の名前を聞いてこの反応…。やっぱり小市民シリーズはこうじゃないと面白くない。

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Posted by ブクログ 2024年03月17日

前作までと比べて話がなかなか陰鬱で、読んでいてそこまでハラハラドキドキする展開はなかった

個人的には、中丸さんの兄の推理みたいな話を沢山読みたかった

それを踏まえても面白いことは面白い
下巻に期待、、、

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Posted by ブクログ 2024年01月28日

前作までとは全く違った構成、瓜野の野心と危うさ、そして小佐内と小鳩の関係。作品によってはノイズになりかねる要素だが事件の裏で行われている何かにその全てが絡んでくる、そう思わせる演出がとても上手く、事件が膨張していく不安とサプライズ的展開への希望で先がとても気になる前編だった。

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Posted by ブクログ 2023年11月23日

春夏秋ときて、秋が一番おもしろかったかも。
新聞部の男の子の視点、小鳩の視点。2つの視点から物語を眺められることと、小市民を目指すふたりが別々に行動しながらお互いに新しい人間関係の構築に努めていることと、その2点が新鮮で読み応えがありました。

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Posted by ブクログ 2023年11月17日

小鳩と小佐内の関係性の変化から始まり、どのような展開になるのか楽しみです。
なんかスリリングな感じになってて良いですね。

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Posted by ブクログ 2023年11月16日

小山内さんとの関係を解消した秋、あの日の放課後に手紙で呼び出された小鳩は、女子生徒とお付き合いすることに?!それと時を同じくして新聞部では一年生の瓜野は、学外の話題を積極的に取り上げるべく主張するが、敢えなく撃沈し続けていた。しかし、小山内さんとの交流を深めていくにつれ、学外コラムの記事を書くことが...続きを読むできるように!瓜野は市内で頻発する連続放火事件に共通点を見つけ、記事にするとそれが大当たり。これは自分の名を残せるかもしれない!一年近くにも及ぶ放火魔追跡の過程を描く、小市民シリーズ3作目。

これを一言で言うとしたら、「小山内さん何を企んでるの?!」だと思う。春期限定を読んだ時は、ヒロイン枠だと思ってたのに、今ではもう立派なヴィラン認定ですね…。逆の意味で小山内さんは絡んでくるという実家のような安心感があるというか。小鳩君にいたっては彼女そっちのけで、バスの席「どっちが早く降りるか」問題に夢中になっている。これも実家のような安心感。彼女を座らせるためだからまぁいいのか?

ここまではそれぞれの行動が別々に描かれていて、下巻で何らかの結末に落ち着くのかなぁ?
まだ栗きんとん出てきてないし、本作の中で一年も経ってしまっているし、小山内さんと小鳩くんは元の関係に戻れるのだろうか?下巻に期待。

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Posted by ブクログ 2023年09月12日

「春」でただのおとなしい子でないとわかり、「夏」で危ねぇやつだとわかった小佐内さん。
「秋」の上巻では「絶対に何か裏でやっている」と読者がわかっているだけに、そんなに登場しなくても、その存在だけで物語が引っ張られていくから、続きが気になりスピーディーに読める。そのまますぐに下巻へ。

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Posted by ブクログ 2023年09月10日

メイン2人にそれぞれ別の恋人ができるというレビューを目にしていたので、何事か!?と構えて読んでみると、小鳩くんは「断る理由がない」と自然なノリで受け入れ、小市民らしくデートを楽しむ。小佐内さんは新聞部の瓜野に一目惚れされて付き合いだす。
新聞部・瓜野は、高校生活で何か名が残ることを成し遂げたい!とい...続きを読むう目的のもと、たまたま起こっていた市内連続放火事件を調べ、毎月発行される学校新聞にて連載していき、評判を得る。
この事件こそ、今作の軸になる話のようだ。その間、小鳩くんはデートに際し、次にバスの座席が空くのはどこか、当てて彼女にプレゼントしよう、などと囁かな謎解きをしていた。
小市民らしく過ごしていたものの、新聞部の連続放火魔の件は耳に入っており、小佐内さんとの関わりを発見し、首を突っ込むことになる。
そこで上巻は終わり。
誘拐事件然り、どんどん小佐内さんが恐ろしい女に思えてくる。

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Posted by ブクログ 2023年02月04日

小市民への道が分かれて、二人の互恵関係が消えた。
それぞれの新しい出会いで、二人の運命また絡み合う。
やっぱり健吾っていい人だな。

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Posted by ブクログ 2022年10月29日

栗きんとんはさておき、そもそもあまりスイーツが出てこないように思われ、これまでよりもビターな感じを受けましたが、展開楽しみに下巻に移ります

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Posted by ブクログ 2022年06月02日

上下巻感想。
上下巻に分かれてるだけあってシリーズで1番面白かった、今までで1番ミステリーしてたと思う。
前作ラストの流れのおかげで今までと違う展開になってたのも良い、結局既定路線に落ち着いた感はあるけど。
冬期限定も早く読みたい。

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Posted by ブクログ 2022年04月07日

1作目、2作目が面白く勢いで3作目を読んだ。2作目の終わりが終わりなだけにどうなるか心配してたけど、The青春を送る2人にちょっとした違和感を感じつつ、早く絡み合わないかな〜とソワソワしてました。
気になるところで上巻が終了したので勢いのまま下巻を読みます。 にしても、瓜野くんの思春期!て感じが懐か...続きを読むしかったです。小鳩くんの相手は小佐内さんがピッタリだと思うよ…。

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Posted by ブクログ 2022年02月12日

おー、なんだか人間関係が混み入ってきたなあ。
小市民を目指す2人にそれぞれ異性のパートナーが出現。
日常生活ミステリーからその範囲を広げて謎解きは犯罪にまで広がっていくようだ。

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Posted by ブクログ 2022年02月02日

小鳩くん、あっという間に告られて彼女できました。そして、小佐内さんにも。
上下巻を通じて、放火犯を新聞部が追っかける大きな謎解きと、小鳩くんが彼女とデートしながら解く小さな謎があります。今回、シリーズで一番面白く感じました。一気に読んで下巻へ。同時に借りといて良かった~。

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Posted by ブクログ 2022年01月25日

今までの関係性が無くなったことで作られた今回の新たな展開は不穏な雰囲気と今まで出てきた登場人物の見方を変えた視点がみられるの所など見所が多く面白かった。

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Posted by ブクログ 2022年01月16日

小鳩くんのケータイが写真を受け取れるようになっている…! と、そこはどうでもいいんだけど。夏期で別れてしまった2人がそれぞれ別の相手とお付き合いを。これはちょっとびっくりな展開。小佐内さんのお相手瓜野くんは目立ちたい?新聞部で連続放火事件を追うが。 どうにも小佐内さんが怪しく見えてしまう…そんな...続きを読むことはないと思うけど、あり得そうに思えてしまうのも術中に嵌っているなぁ。

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Posted by 読むコレ 2013年12月19日

テンション上がってきたー!
今までの二冊はプロローグだったの??
小山内さんは一層手強い感じだし、下巻は小鳩くんの推理に期待せざるを得ない!
今晩は寝ません!

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Posted by ブクログ 2023年07月16日

小市民を目指していた二人、小鳩常悟朗くんと小山内ゆきさん。
謎解きが好きで知に走りがちな小鳩君。
大人しそうに見えて実は復讐を練るのが好きという小山内さん。
恋愛関係ではない共犯関係だったが、一時つきあっていた。
別れたと評判が立ち、それぞれ別な相手をつきあい始める。
折りしも町では小さな放火事件が...続きを読む相次いでいた。
船戸高校の新聞で取り上げたいと張り切っている部員・瓜野高彦が、小山内さんの交際相手。
小鳩君に交際を申し込んだのはけっこうかわいい仲丸十希子。いかにもな交際がほのぼの続くのだが…?

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Posted by ブクログ 2024年03月24日

前作の苦い終わり方から、さあどう来る!と思いきや、こういう展開か…!苦手な種類のやつだ。
でも、だからこそ、下巻のカタルシスに期待!
さ、下巻読も。

(小佐内さんがスイーツを好きな理由には驚いた。だから、このシリーズはスイーツの名前を冠するのか。私は、スイーツ大好きです。)

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Posted by ブクログ 2024年02月29日

夏にアニメ化される「小市民」シリーズの3作目。本作はシリーズの主役である小鳩くんと、一学年下の瓜野くんの視点で描かれる。

連続放火事件を追っていくプロットや、日常の会話は面白かった。

ただ、高校生ってこんなにもあっさりと付き合ったりするものなのか(キャラクター的に即決しそうなのは分からなくはない...続きを読むけども)とか、瓜野くんが語る際に、年上である小山内さんを「小山内」と呼び捨てにするのがどうも気になってしまった。あと小山内さんの登場シーンがあまり多くないのが残念。裏でこそこそ動いてはいそうだけども。

とは言え、読み終えてみると下巻が早く読みたくなる展開に。続きに期待。

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Posted by ブクログ 2024年02月13日

読み始めは盛り上がらなさそうだなって思ってたけど、これはなかなか面白くなりそう。こういう別視点で進んでいくストーリーは緻密であればあるほど楽しい。

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Posted by ブクログ 2024年01月31日

瓜野くんという新しい語り手が、なんだか危うく青い感じがしてハラハラする。
堂島や小鳩くんが出てきたときの安心感たるや…
米澤先生のこういう人物を語り手にした文章を読むのはけっこう新鮮だった。
小鳩くんも青いっちゃ青いけど、その行動は信頼できるので、余計に危うくみえたのかも。

あと小佐内さんってこん...続きを読むなキャラだっけ…と思うのは、小鳩くんといたときの小佐内さんしか知らないからかな?
今までのかわいらしさは鳴りをひそめて、ミステリアスな美女感がすごい。

なんだか今回は登場人物たちに目がいってしまったけど、放火事件と小佐内さんにどんな関係があって、小鳩くんがどのように関わっていくか楽しみ。

小佐内さんはやっぱり、(小市民になろうと頑張ってる)小鳩くんが好きなんだよね!?

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Posted by ブクログ 2024年01月03日

『小市民』シリーズ第3巻。女性版半沢直樹こと、小佐内 ゆきの『やられたらやり返す』という策略はまだ明らかになりません❗

前半の高校生らしいほのぼのとした明るい男女交際とは打って変わって、後半の何やら不穏な雰囲気は、ミステリーというよりも少しホラーチックな感じさえします❗

好きな話しは、『第二章 ...続きを読むあたたかな冬』です♫謎解きは、誰が何処のバス停で降りるか?ぐらいのライトミステリーの方が個人的には好きなのですが、ちょっと『小市民』シリーズが、癖になってきている自分がいます❗

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Posted by ブクログ 2023年10月24日

前作の高校2年の夏の事件後から3年生の春までのお話。

互恵関係を解消した2人は各々恋人がサクッとできお付き合いが始まる。

小鳩くんと、小佐内さんの彼氏瓜野くんの2つの視点から放火事件を中心に物語は進んでいきます。

小佐内さん、貴女は裏で何をやっているのでしょう?小鳩くんの彼女、三股ってマジです...続きを読むか?栗きんとん、いつ出てくるの?

下巻だよな~。読まないと。

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Posted by ブクログ 2023年10月16日

小市民シリーズ3作目。纏めて購入していたが、前作から7ケ月以上空いてしまった。
前作で小山内さんの犯した事件で、小鳩君との互恵関係は解消されたようだ。二人の付き合う相手が別々に早々とできてしまった。
小鳩君は相手に気づかれないように推理力を発揮するが、満員のバスで次に空く席を推理するため10ページ以...続きを読む上使うという、何とも不思議な推理小説。確かに高校生達の事件なので、身近と言えばそうなのだが。
小山内さんは交際相手を助けるため、何やら裏で暗躍。この行動を危惧する小鳩君は、徐々に連続放火事件の真相に迫って行く。下巻では二人のコンビも復活しそうな予感。

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Posted by ブクログ 2023年06月05日

うー、中々常吾朗が活躍しない!

シリーズファンは良い意味で
フラストレーションが溜まっているはず!

否応なしに下巻に期待だね!

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Posted by ブクログ 2022年02月19日

小鳩と小山内以外の人物が絡んできてなかなか面白い。小鳩以外の視点から見る小山内さんやっぱりミステリアスでなんだか怖い雰囲気醸し出してていい。小鳩が小市民らしくいるために仲丸さんにバレないようこっそり推理するのが面白い。

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Posted by ブクログ 2021年12月25日

目の前に謎があるのが悪いんだ、たぶん。

【感想】
あいかわらず小佐内さんが怖い。

【一行目】
 約束の時間まで、図書室で本を読んでいた。

【内容】
・小市民互助会の再結成はあるのか?
・語り手が二人になった意味は?
・小鳩くんと小佐内さんはそれぞれ別の相手とつきあうことになったのだがいつまでも...続きを読むつの?
・悪戯のような連続放火犯について小佐内さんはどう関わっている?
・小鳩くんは放火事件解決に参入するのか?

▼小市民についての簡単なメモ


【尼そぎ】小佐内さんの髪型。ボブカットで少し古風。
【アリス】マンションの一階にある小さなケーキ屋。小佐内さん御用達?
【石和馳美/いさわ・はせみ】小鳩くんや小佐内さんが中学生のときドラッグ騒動で補導された。
【おいしいココア】健吾はおいしいココアを淹れられる。って、ぼく的にはこの方法が普通の淹れ方なんやけど。
【五日市公也/いつかいち・きみや】新聞部員。健吾の一年下真面目で気弱。
【瓜野高彦/うりの・たかひこ】新聞部員。健吾のイッコ下。部の方針について部長の健吾とは意見が合わない。
【大浜】卒業した美術部員でとある絵を描いた。高橋由一が好きなんだとか。
【小佐内ゆき/おさない・ゆき】主人公の一人。ちっちゃくて童顔で小動物っぽい。小動物っぽいという表現はご本人も気に入ってるらしい。甘いものが好き。小鳩くんとは同じ中学で小市民になりたい互助会の同志らしい。「いいよ、わたし、待つのは好きだから」いちごp.41。気配を殺して小鳩くんの背後に立つ特技を持っている。正座をしたまま後ずさるという特技を持っている。小市民化計画以前はちょっと怖い女の子だったフシがある。つきあっているとケーキ代で財布が軽くなってゆく。
【小佐内ゆきの母】すごく若く見える。大学生くらいに見えないこともない。小佐内さんの童顔は母親ゆずりのようだ。
【小佐内スイーツセレクション・夏】小鳩くんが小佐内さんから渡されたご近所のスイーツランキングリスト。その夏小鳩くんは小佐内さんのスイーツ巡礼につきあわされることとなった。いくらか自業自得で。
【夏期限定トロピカルパフェ】セシリアというスイーツ屋の商品。「小佐内スイーツセレクション・夏」というリストの堂々一位に入っている。おそろしく背が高いパフェ。果物の美味しさとほぼ等価。
【勝部】美術部の三年。穏やかな丸顔の女子生徒。性格まで丸いとは限らない。
【川俣さなえ】薬物がらみのなにかに巻き込まれているかもと妹のかすみが健吾に言ったらしい。ちなみにかすみは健吾の彼女である可能性もなきにしもあらず。
【岸完太/きし・かんた】新聞部員。健吾の二年下。いい加減な奴らtdt
【月報船戸】新聞部の出す新聞。小佐内さんいわく「うん。普通の中の普通。類希なる普通。わたし、『月報船戸』を読むといつも、これってただごとでなく普通だなって思うの」栗きんとん上p.45
【健吾/けんご】堂島健吾。船戸高校に合格した。小鳩くんと同じ小学校で旧知ではあるが友人ではない。粗野っぽくてがっちりした男。裏表のない性格。正義感の強いいいヤツではあるがお節介。とはいうものの、すごく押しつけがましいわけではない。いちごタルトではできごとを運んでくる役目。新聞部に入り、後に部長になりちゃんとやってる。
【小鳩常悟朗/こばと・じょうごろう】主人公の一人で語り手。健吾いわく《頭を使うことで、お前がしくじるとは思っていないがな。》いちごp.21。賢いようだ。健吾によると以前は言いたいことがあったら全部口に出さないと気がすまなかったタイプだが今は腹に一物あるタイプに見えるとか。小市民計画はなかなかうまくいってないようだ。健吾いわく「泣き言を聞かせるにはお前が二番目に適している」トロピカルパフェp.113。適当に聞き流してくれるだろうから。ちなみに一番目は穴掘って埋めとくこと。
【サカガミ】水上高校の生徒と思われる。小佐内さんの自転車を乗り逃げした。春限定いちごタルトももろともに。どうやら所属するグループの下っぱで悪事に荷担する予定だったからと思われる。
【里村】瓜野のクラスメート。キツいタイプ。園芸部員。
【三夜通り/さんやどおり】「ベリーベリー」というケーキ屋があり、毎夏祭りが行われる。
【シャルロット】「ジェフベック」という店のシャルロットはめちゃくちゃ旨かったらしい。
【春期限定いちごタルト】「アリス」という店のいちごだらけのお菓子。小佐内さんがとても楽しみにしている。毎年どこかしら異なる仕様のようだ。
【鷹羽中学校/たかばちゅうがっこう】小鳩くんや小佐内さんの出身中。
【小市民化計画】小鳩くんと小佐内さんは小市民になろうと決心しいわば互助会をつくった。しかし、小市民に「なろうとする」という段階ですでに小市民になるのは難しい。小市民には自然になってしまうものだものね。
【小市民とは】探偵ではない。《あんまり人情派ではない。けれど、冷血でもないのだ。》いちごp.92。《冷淡とかクールとかは小市民的徳目ではない。》いちごp.93。《理不尽を受け流すのは小市民心得の筆頭といっていい。》いちごp.177。私有財産は大事にする。一番大事なのは《現状に満足すること》いちごp.190。レゲエっぽい格好やロックっぽい格好をしている連中には近寄りたくない。荒事には近寄らない。
【知里/ちさと】健吾の姉。船戸高校の先輩のようだ。姉弟そろってくっきりした顔立ちは知里さんの場合「目鼻立ちの派手な人」という印象になっている。
【堂島健吾】→健吾
【仲丸十希子/なかまる・ときこ】小鳩くんに交際を申し込んだ女子生徒。ちょっと遊んでるふうの外見だが気立てのいい子。小鳩くんにリア充を与えてくれた。小鳩くんのことを小鳩ちゃんとか崩して「こばっちゃん」とか呼ぶ。つきあっていると衣装代で財布が軽くなってゆく。
【新田】生徒指導の教師。パンチパーマにヒゲにグラサン。知らなければヤクザ屋さんに見える。離婚したそうだ。
【ハンプティ・ダンプティ】ケーキ屋さん。おいしすぎるので小佐内さんは封印中。
【氷谷優斗/ひや・ゆうと】瓜野くんの友人。頭脳優秀だがあまりやる気を出さない。《冷谷が来るだけで場が和み、話が弾む。》栗きんとん上p.98
【船戸高校/ふなどこうこう】とりあえず公立の難関校。小鳩くんも小佐内さんも受かった。床も廊下もリノリウム張り。
【水上高校/みなかみこうこう】近くに「アリス」がある。
【三好】新聞部顧問。
【むらまつやのりんごあめ】三夜祭りだけでゲットできる絶品のりんごあめ。と小佐内さんが言っている。
【メモ】《本当に大事なことはたいていの場合、一枚のメモ用紙でも伝えられることを、おれは知っている。》栗きんとん上p.89
【モットー】小鳩くんと小佐内さんのモットーは「小市民たれ」。
【門地譲治/もんち・じょうじ】新聞部員。健吾の一年下。教養系の新書ばかり読んでいる。
【約束】小市民になるため小鳩くんと小佐内さんの約束は「互いに互いを逃がすこと」
【誘拐】小佐内さんが誘拐されたらしいとき小鳩くんは推理できると高揚している自分に気づき愕然とした。
【吉口/よしぐち】ポシェットを盗まれた一年女子。ぼぉっとしていてはかなげ。本人に自覚はないが学校の情報通。誰と誰がつきあってるとか別れたとか。

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Posted by ブクログ 2021年09月04日

小山内さんと距離を置いた小鳩君に、彼女が出来た。
そして小山内さんも、年下の男子から交際を申し込まれたらしい。
絵に描いたような、高校生の男女交際イベント。
けれど2人の住む町では、連続放火事件が。
ついつい、また謎解きで頭がいっぱいになりがちな小鳩君。
そして、間違いなく、既に何かに気付いてしまっ...続きを読むている小山内さん…


『夏』からのこの展開。
ふたりとも『一見平凡な高校生』ともなれば、イケメンや美少女ではなくても、こういうことは起こるのだった。
それどころか、相手がイケメンすぎたり美少女すぎたりすると気後れするようなタイプの高校生からは、隠しきれないふたりの何かが、スパイスのように謎めいて魅力的にうつるのだろう。

読んだのに登録し忘れたシリーズ、ようやく『秋』まできた。

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