【感想・ネタバレ】秋期限定栗きんとん事件 上のレビュー

あらすじ

あの日の放課後、手紙で呼び出されて以降、ぼくの幸せな高校生活は始まった。学校中を二人で巡った文化祭。夜風がちょっと寒かったクリスマス。お正月には揃って初詣。ぼくに「小さな誤解でやきもち焼いて口げんか」みたいな日が来るとは、実際、まるで思っていなかったのだ。――それなのに、小鳩君は機会があれば彼女そっちのけで謎解きを繰り広げてしまい……シリーズ第3弾。

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ネタバレ

今回も面白かった。小鳩が吉口さんの事を忘れていて笑ってしまった。私も忘れていたけど、「顔を見たことがあるお前は忘れるなよ!」と思った。
それまでは小佐内が何を考えているのか、何をしてるのか考えていたのに、最後の仲丸さんの情報に意識が全部持っていかれた。

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2025年11月29日

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ネタバレ

米澤穂信の<小市民>シリーズの第3弾が本作になる。前作で主人公である常悟朗と小佐内の互恵的関係が切れた後の展開を描く本作だが 初の上下感ということで登場人物が多くかなり大掛かりな話となっている。

前作までは2人が一緒に行動していたために基本的には1人称で物語を語ろうが、3人称で物語を語ろうがあまり違いはなかったのだが。本作では2人が別々に動くので それぞれの人間模様が交互に描かれという形をとっている。そして驚くことに 本作では冒頭から2人がそれぞれカップルになるということもあり、二人の恋愛模様も描かれると....期待したのだが,この小市民シリーズではそんな甘い話は全く起こらない。

常悟朗も小佐内も身体的にも精神的にも健康な高校生なのだから、それなりに甘い話があってもいいと思うのだが、常悟朗は物事の本質を暴きたいという性格を抑えるのに手一杯だし、小山内側と言えば何かを常に狙っているような「狼」と形容される雰囲気を常に醸し出している。
そしてその二人が接点を持つことになるのが、主人公たちが住む街で連続的に起こり続ける放火事件だ。これまでも登場してきた新聞部がこの放火事件を追うことになり、 二人の一度離れたはずの距離は少しずつ近づいていくところで、上巻は終わる。

作者のことだから下巻であっと驚くようなどんでん返しがあることは分かっており、上巻はそこに進むための長い助走という感じで、少しずつ緊張感が高まっていくところが 読んでいて辛いところである。

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2025年07月21日

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ネタバレ

小市民シリーズ第3弾の上巻。
アニメが始まっているが、常悟朗と小佐内さんのその後が気になってしまい、
さっさと原作を読んでしまうことにした。
そして予想どおりというか一気に読んでしまった。
小佐内さんの拉致に使われた車が河川敷で炎上。
また小佐内さんが暗躍しているのか??と思ってしまうよね。
そこからは一気に読むペースも上がってしまったな。
〈桜庵〉で小佐内さんが瓜野くんにマロングラッセの作り方を説明する場面。
「あなたがわたしの、シロップなのよ」なるほどね~と。
常悟朗が仲丸さんの「兄貴の家にドロボーが入った」話を聞く場面もおもしろかった。
小市民たらんとがんばる常悟朗だったが、あと少しのところであえなく崩壊。
2人とも自分なりにがんばってんなあ~と楽しんでいたら急展開きた。
瓜野くんの独断専行、堂島部長の引退、瓜野くんが部長に昇格。
さらにあろうことか瓜野くんが小佐内にキス???レシート挟まれたけれど。
僕は読んでて怒ってしまった(笑)。小佐内さんの唇は守られなければならないと思ったのだ。
瓜野くん、これこそおいたが過ぎるというものだよ。君はただのシロップなのだから。
そして、最後に吉口さん登場。そんなに情報屋だったんだね。
で、仲丸さんの二股情報を聞いて、「一切必要のない情報」とがっかりする常悟朗。おい!
おもろすぎる~

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2025年04月12日

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「夏期限定トロピカルパフェ事件」のラストを経た小鳩くんと小山内さんがどうなったのか気になっていたが、それぞれの人間関係に変化が訪れていた。しかしながら、互恵関係は解消されたはずなのに、多分に小山内さんの策略(?)によって、ふたりは間接的に関わり始めていく。その背後では、連続放火事件が次第にエスカレートしていて不穏だ。

 頑張って小市民に「擬態」しようとするけれど、魅力的な謎が彼らを離さないみたいである。小鳩くんがデート中に思わず謎解きをしてしまうのには呆れるし、小山内さんは相変わらず読めなさ過ぎて怖いし⋯
 新キャラの瓜野くんも推理力(を補強する取材力)が高くてすごいが、気負い過ぎて暴走して危険に自ら足を踏み入れそうなのがかなり心配だ。小山内さんに操られている節もある。つまり、続きが気になる。

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2025年11月23日

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新しい登場人物が出てきて、小市民を目指す2人登場機会は少なくなってしまった。
だがそれでも面白くやっぱり小市民シリーズは好きだなと思う。
下巻に向けての上巻で十分に面白いので、下巻がさらに楽しみになった。

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2025年11月22日

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まだ、冬期限定を読み直してないけど、小市民シリーズの中で1番好きな回だと思った!

夏期限定の時に小佐内さんと小鳩くんは小市民のパートナー関係を解消しており、今回の秋期限定では2人は別々の日々を送っている。

その別々の日々の中で2人それぞれの特徴的な行動や言動を感じられたり、別々で行動してたことが最終的に2人が交わる終わり方になっていて、後編が楽しみになったところが、1番好きだと感じた理由である。

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2025年09月09日

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小市民シリーズ続きになります。

前作とは人間関係などの変化点は大きいものの相変わらず小佐内さんが何かを企んでいるかもというところで話が終わり次が気になります。

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2025年08月28日

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春、夏とは違って今回の主人公は小鳩くんたちの後輩にあたる瓜野くん。
主人公が代わるにあたって、既存のキャラへのイメージも変わってくる。小鳩くんにとっては、互恵関係にあり、甘いものと復讐が大好きで、狼な部分を隠している小山内さん、は瓜野くんから見れば謎多き年上彼女だし、大雑把で義理堅い堂島は、威厳ある新聞部長。主観によってイメージが大きく変わるキャラたちは見ていて面白かった。

今回は小山内さんがさらに謎めいた人物になっている。小鳩くんはよく小山内さんを観察していたため、小山内さんの感情が読み取れる描写も少しはあり、人間として扱う(?)ことが出来ていた。しかし、今回は完全に瓜野くんが小山内さんの手のひらの上。謎めいた部分に拍車がかかり、小山内ゆきという人物がさらに分からなくなる。3冊目に入ってもまだ新たな魅力を見せてくれる小山内さん、私は結構好き。

あと見れば見るほど堂島健吾が好きになっていく。
最初は脳筋タイプだと思っていたが、春、夏を経て実は理性的な人間だと分かっていき、今回に至っては見事な部長っぷりを発揮してくれた。部長に向いていすぎる。物事を多面的に捉えることも出来、人々をまとめる力もある。さらに義理堅いとなれば魅力たっぷり。付き合ってほしい。

放火事件がどのように収束するのか、小山内さんの思惑はなんなのか、ついでに浮気された小鳩くんがどうなるのか、下巻を読んで見届けたいと思う。

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2025年04月04日

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前回から変わったことは、相変わらず小市民という皮を被りたい2人に、それぞれ隣を歩く相手ができたことだ。
1人は、ちょっと鈍いけど、楽しい高校生活を与えてくれた仲丸さん。
もう1人は、功名心に駆られ思慮に欠けるところはあるけれど、突き進んでいく瓜野。

瓜野の一人称で話が進む部分は、何故かもどかしく、ちょっと苛立ちを感じた。
決定的に推理力や洞察力が欠けているのは仕方がないことなのだが、何かが足りないと感じながら読んでいた。
特に部長交代以降の増長振りには、落とし穴が待ち受けているようで、2人の影響なのかな、妙な期待感があったりしている。

仲丸さんは、ふわふわしていて、いかにも女の子って感じだ。
ただ仲丸さんといる小鳩くんは、たまらなくつまらないし退屈だ。

一人称の書き方が、小鳩くん、健吾、瓜野、小山内さん、仲丸さん等、それぞれの個性を表していておもしろい。

どう収まるのか、2人はどう向き合うのか、下巻が楽しみだ。


2025/03/20 00:52

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2025年03月21日

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ネタバレ

え!
2人とも恋人作るの?!
やっぱりいつもの2人がいいな〜
でもブラック小山内さんもいい...
健吾部長頼もしいかっこいい

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2025年06月25日

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ネタバレ

下巻でまとめて書こうと思いますが、今の時点では小山内さんこわい…そして三股?!今回は小鳩くんが小山内さんに振り回されてるようだ。

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2025年10月18日

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