あらすじ
原生林で5歳のASD児が行方不明になった。1週間後無事に保護されるが「クマさんが助けてくれた」と語るのみで全容を把握できない。バッシングに遭う母のため義弟が懸命に調査し、4人の男女と一緒にいたことは判明するが空白の時間は完全に埋まらない。森での邂逅が導く未来とは。希望と再生に溢れた荻原ワールド真骨頂。
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Posted by ブクログ
小樹海と呼ばれる神森で5歳の子供が行方不明になる。自閉症スペクトラム障害と診断された男の子だという。だが1週間後に無事に保護された。その間子供はどうしていたのか。
悩みを抱えた人たちが迷い込む自殺の名所か、今どき流行りのソロキャンプに最適な場所か、表には出せないいわく付きの金を巡る争いの末に逃げ込むところか。次々起こる事件を追っていると森というのは本当に人の姿だけでなく、心も包み込んでしまうような場所なのだなぁと思わされた。そしてそこで何が起こったのかを解きほぐしていくストーリーは、樹海の中を彷徨うようなところから、少しずつ道が見えてくる感じ。それは物理的な道だけでなく、心の中の迷いを解き明かしていくような道だったりしたのかもと感じた。
何で無事に戻ることができたのか、それは森の中に入って来た者たちが、森の力によってなすべき事を知らされたからなのだろう。それは人間だけでなく全ての生き物において。
久しぶりに読む荻原浩氏のサービス精神溢れる物語展開は、これまで以上に優しさに溢れている感じがあり、450ページの長編を読み終えた時に本当に満たされた気持ちになった。
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さいっこうに面白かった。
結構な厚さの単行本なので、日曜に読み始めたものの、結構な厚さなのでこれは月曜からこの結構な厚さの単行本と同伴出勤か、と、思ってたのに、日曜に一気読みよ…。
めちゃくちゃ面白かった。これはまた…全力でおすすめしたい本やなあ。
ページをめくる手が止まらんかったもん。
著者はイチゴ農家の話を最初に読んだもので、どうしても人生やりなおしほのぼの小説の印象があるけど、ちゃうよな。
わりと、こっちの雰囲気のほうが強そう。
この小説をひとくちで言うなら何やろう。
とにかく面白いので、わたしが今書いているこの文章よりもこの本を読んでくれと言いたいくらいやけど(何やねん)
作中にシンクロするとか、気持ちがこたえるとか、情況のグラデーションに目を奪われるとか、そんなんちゃうねん。
そんな、抽象的なことちゃうねん。
ひたすら、たくましい本。
でもって、せやなあ、エンターテインメントやな。
展開が気になって本を置けない。休日に一気読みしたわたし、グッジョブ。
他がどうとかではなく、これぞ小説、て感じやな。
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タイトルから不気味な話だと思いきや、5歳の子どもの冒険物語でした。
真人くんがとにかく可愛いし、くまさん達がみんな愛すべきキャラクターばかりで、皆保身のために通報はしてくれないものの、事情を抱えながらも真人くんのために奮闘する様子が、人間味があって良かったです。
面白くて読みやすく、先が気になって一気に読めました。
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最初は「どんな話なんだろう?」と不思議な気持ちで読み始めたけれど、気づけば物語の世界にどんどん引き込まれていた。
森を舞台にしたミステリアスな展開の中にも、人の優しさや弱さが丁寧に描かれていて、最後まで夢中で読めた。
読み終えた後は、じんわりと温かい気持ちになれる一冊だった。
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ひさびさに読む手が止まらない本に出会った。
ASDの真人が7日間、森の中で迷子になるが奇跡的に命に別状がなく発見される。真人のクマさんに助けてもらったという言葉を頼りに7日間をどのように耐え抜いたかを真人の叔父の冬也が解明していく話。
想像よりも濃くて波乱万丈な7日間を過ごしており、読んでいて刺激的であった。また人の温かさ、矛盾、真人の成長といったいろんな要素が含まれており、読んでいて飽きなかった。
とても面白い本でした。
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最近読んだ素人に毛が生えた様なお葬式ホラー小説とは全くの別物、さすが私が30年間追いかけている荻原さんの作品、これぞプロの小説でした。1ページ目から引き込まれ、予想もつかない展開、笑いあり涙ありで素晴らしい読後感の感動小説でした。心優しい少し抜けたヤクザや腕っぷしの強いカッコいいお母さん、根は素直な不良少女や思い込みの激しい個性派など、荻原さんお得意のキャラクターが勢揃い、そして主人公の5歳の男の子、気がつけば物語りの世界にどっぷりと浸かっていました。笑顔の国の王子様の真人くんの健やかな成長をお祈りしています。
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正直途中長くて読むのだるくなったけど、終わり方がすごく好きだった!くまさんって本当にくまさんだったのか〜笑 やられた!岬さん、真人、冬也の未来に幸あれ!
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深い森のなかで1週間も行方不明でいた幼児の、現実にあるのかもしれない境遇の人達と偶然の連続で出会って過ごした、メルヘンとも言える出来事の物語。荻原浩さんの描く人々、特に幼児は表情が生き生きと生々しくすごく可愛らしくて大好きです。状況だけ考えればすごく辛い話なのに読後感は爽やかでとても良かったです。
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真人が行方不明の間にたくさんの人に出会い生きるために本能で受け入れたものや学んだことそれらが解放された瞬間を見れて最後は涙が止まらなかった
またお母さんもとても強くてかっこいい
最高の小説だった
Posted by ブクログ
ASDの5歳児が樹海で迷子になり生死を彷徨うという、子供を持つ親だと考えたくもないシチュエーションを描いた本。でも最初に子供は無事ということがわかるので安心して読める。
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面白かったです。思いがけない展開の連続でした。特に真人君のasd傾向の設定がとても良かったです。真人君のファンになりそうです。真人君だから5日6日目を乗り越えられたのでしょうね。
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うっかり寝る前に読み始めて、徹夜で読んだ。
装丁からなんとなく難解な内容なのかな?と思っていたが、個性ある登場人物が複数出てきて、森の中でのいろいろな物語が時系列を移動しながら語られるのが面白くて、読むのがやめられなかった。キャラクターもみんな魅力的。
冒頭で結末がわかっているのも、読んでいて悪い意味でハラハラせずに済んだし(かといってそのせいで物語がつまらなくなるわけでないところが上手い)最後の物語も、好き嫌いはありそうだけど個人的にはめちゃくちゃ刺さった。こういうの大好き。
久しぶりに時間を忘れて最後まで読み切れる本に出会えてうれしい。睡眠不足だけど。
Posted by ブクログ
人間は、完全に善良でなくても、誰かを少しだけ助けることができる。
登場人物たちは皆、弱さや罪、身勝手さを抱えている。誰も完璧な善人ではなく、差し伸べる手も途中まで。それでも、その不完全な善意が少しずつつながり、ひとつの命を森の外へ連れ戻していく。
そして、森から生還したのは真人だけではなかった。
真人に出会った大人たちもまた、罪悪感、虚勢、絶望、過去への後悔という、それぞれの暗い森の中で立ち止まり、少しずつ出口へ向かい始める。
誰かを救おうとした小さな行為が、結果として自分自身を救うこともある。人間の弱さを否定せず、それでもなお人を信じたくなる物語だった。
Posted by ブクログ
1/3ぐらいまでは読み進めるのがしんどくて、、主人公以外の登場人物たちに魅力を感じず、また本筋以外のエピソードが長くて、、だけどそれを過ぎたあたりからは引き込まれました!
意外と水戸黄門的な痛快な成敗劇もあり、読後感はとても良かったです。
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途中までは「?」だったけど中盤ぐらいから面白くなってくる。
リレー形式で真人がどう過ごしていたのかが徐々に明らかになっていくのが面白い。
ヤクザの人がいい人。
SNSで特定をして追い込んでいく流れは面白かった。
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ここ数ヶ月で読んだ本の中で1番面白かった。
たくさんの人に助けられ、最後には本当に本人が話していたことと辻褄が合う出来事もあった。
人間味と生命力を感じた一冊だった。
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真人が神森で行方不明になりクマさんに助けてもらった1週間。助けてくれたクマさんとは…
真人が救出後に覚えた謎の言葉や歌、真人が神森で出会った人たち、あたかも関係ないそれぞれのピースがひとつずつはまって少しずつ明かされる空白の1週間にどんどん引き込まれページがすすんだ
お尻しー拭こうがかわいかった
Posted by ブクログ
装丁に引き込まれて読み始めた作品。
樹海と呼ばれる森から救助された真人くんの空白の1週間を追う事で、そこに関わった人々の人生を垣間見ることができるストーリー。
そして、人はいかに自己中心的な生き物かという事も。
関わる人全てがキャラ濃すぎるのは、エンタメとして飲み込む。
人間のドロっとした部分が沢山感じられる一方で、真人くんの愛おしく癒しとなる言動が良い塩梅となっている。
そのため、設定としては重苦しい物語になりそうだが、所々息抜きができ一気に読むことができた。
とても楽しい作品でした。
Posted by ブクログ
現実には難しそうな出来事が連続して起こるけれど
こんなことがあるなら世の中も…生きにくくはあるけど捨てたもんじゃないよね
童謡の「森のくまさん」が現実に起きたら…という感じ、少しほっこりした
最後の答え合わせは蛇足というか
結局真相は分からないけど今があるからいいよね
不可思議で理解不能な力にニンゲンは生かされてるものね、と締めてもよかったのではと個人的には思う
真人くんを助けようとした二人と結果的に置き去りにした二人、明暗が分かれたのが皮肉というか
世の中そう上手くは行かないなぁという気がして、残念だけど仕方ないのかな、とも思ったり
全編通じて真人くんの可愛さに救われた思いでした
Posted by ブクログ
森で行方不明になったASDの男の子が1週間後無事発見された。クマさんが助けてくれたと語る男の子。その1週間に何があったのか、どうやって生き延びたのか、その謎を追う物語。
いろんな人の視点で話が進んで行くけど混乱することもなく楽しく読めた。
Posted by ブクログ
いろんなことが現実離れしてるなあ
実際はそうはいかないよ
読んでてそう思いつつも、
読んでよかったって
なんかほっこり嬉しい気持ちにさせてくれるのが
荻原作品
完全な親切ではないけれど
ちょっとずつ集まった優しさで
誰かの人生がちょっとよい方向に向かう
新年なので、今年の抱負を考えたときに
いつも自分でいっぱいいっぱいで
私こんなにがんばってるんだから
みんなちゃんと認めて!
私をもっとちやほやして!
っていう昨年度だったから
今年は誰かのために動ける人になる
というのを目標にしたいと思った
Posted by ブクログ
多少無理がある展開はあったけれど、どうしようもない大人達が真人と話したり守ったりすることでちょっとだけ善性を取り戻すストーリーは面白かった
けして皆、善人ではなく他責思考だったり犯罪者もいる
生きづらさや諦念を感じているその人達が真人を通じて自身の本音と向き合ったり少し人助けしてやるかと思える
その事がほんのちょっと生きてみようか、やり直してみようかと背中を押している
劇的になにかが変わるわけではないし改心したわけでもないが彼らの行動や言葉が真人には残っていて助けたのだと思うとほんの少しこの世界も悪くないかもと思える話だった
Posted by ブクログ
森で行方不明になった幼いASD児が、いかにして生き残ったのか。
森の中の表現が素晴らしいと思った。悠久の時を生きる神秘的な森、光を拒むように伸びる枝々が容易く想像できる。
鬱蒼とした暗さと不気味さに反して、優しいストーリーだった。
可愛い子には旅をさせよってこと?違うか。
行方不明児が発見されるところから始まるのでハラハラはせず、安心して読んでいられた。
最後のくまさんはさすがに現実味がなさすぎるが、創作だからまあいいか。
Posted by ブクログ
発達障害のある真人が森で出会う人たちはみんな訳アリでその事情で読まされる。みんな目の前の子どもの命を守ろうとするところは人として真っ当だけど、全部都合良すぎて何だかなぁ。