小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
連邦捜査官サンチェスの妹が殺されかけたことをきっかけに、サイバー犯罪専門家のヘロンとともに、クモの刺青のある犯人を追うというお話し。
600ページを超える長編ですが、冒頭から面白くて一気読みでした。犯罪捜査ものですが、犯人の視点も描かれており、それぞれの状況と心情が読めるので、物語の展開が理解しやすかったです。ただ、警察側の事情が細かくて、やや読みにくい部分も。
サンチェスとヘロンの背景が、物語の展開を邪魔することなく語られていくので、そこはさすがだと思いました。正義感のかたまりのサンチェスと、犯罪行為ありきでマイペースのヘロンが、今後どのような関係になっていくのかも楽しみです! -
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「ミステリーといえばこれ」と評されるにふさわしい、まさに原点にして頂点とも言うべき作品である。なぜこれほどの名作を今まで読まずにいたのかと、不思議に思わされるほどの完成度を誇る。
物語は孤島と本土という二つの舞台を往還しながら進行し、それぞれの視点が巧みに絡み合うことで、終盤に向けて一気に収束していく。その瞬間に訪れる衝撃と感動は非常に鮮烈であり、読後も長く記憶に残り続ける。
ミステリー初心者はもちろんのこと、海外ミステリーに親しんできた読者、あるいは本作を未読のままにしている人にこそ手に取ってほしい一冊である。とりわけそうした読者ほど、本作が用意した“真の驚き”をより深く味わうことになる -
Posted by ブクログ
ネタバレクローンとは言えど、提供者という抗えない運命に生まれた彼らを思うと、どうしても「最初から真実を伝えるべきだ」というルーシーの考えに共感してしまう。でも同時に、「せめて子ども時代だけは普通の幸せを」というエミリ先生の想いも否定しきれない。どちらも人間的で、だからこそ苦しい。
キャシーとトミーも、もっと早く愛し合ってほしかったと悔やんでしまう。気づいたときにはもう遅い残酷さが胸に残る。
しかし結局、彼らと我々は与えられた時間の長さと扱いが違うだけで、誰もが終わりに向かっている。だからこそ、日々の中で大切なことや想いを分かち合いながら生きたい。何も知らない、伝えないまま終わるのではなく、不完全で -
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誰か解説してほしいくらい。
一緒に誰か読み手がいればいいのに。と思う。
多分、読み終わった直後にまた読み返したくなる。
伏線あったか?、え?意味がわからん?
え?どういうこと?????
という結末が待っています。 あ、ハッピーエンドです。
私は島は僕らともとても好きなので、
話がつながっていてホカホカしました。
うわぁとなりました。
芹沢ひかるさんも出てきます。
彼女の描写が客観的にどんなのか知れて良かったし、環と仲良くなれるのも納得です。
辻村先生の小説は所々繋がってて嬉しくなります。
あと
辻村先生は、ダメな男にハマる女、その女がなぜハマっているか、それによっておこる状況、情緒をめっ -
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とても良かったです。
まっすぐな恋愛ものを好まないので「ファーストラヴ」というタイトルから読まず嫌いをしていましたが、「解説・朝井リョウ」を信じてよかった。
途中ヤキモキさせられる場面も長いですが、法廷〜ラストシーンの読後感が良く、爽快感さえ感じる小説でした。
なんでファーストラヴなんだろう。ファーストラヴってなんなんだろう。「ラヴ」の種類についても考えさせられる、家庭で子供が受ける親からの無償の愛がファーストラヴなのだとしたら、それを受けられなかった子供達は、歪な形で受けてしまった子供達は、どんな人生を生きるのだろう。。。
島本理生、おもしろい。もっと色々読もう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1日で読破。
とても10年前の小説とは思えないほど日本社会には変化がない、むしろ悪化しているとさえ...。
人間社会の外側に立って、無機質に観察する主人公の古倉がとても好き。
社会の「普通」からは外れつつも、それを自覚して学習して、苦手ながらも適応しようと努力したり、自分なりの美学を持って真面目にひたむきに働き続けるのは人として尊敬できる。
「普通」ではなくとも、彼女は何も悪いことはしていない。
30代後半で彼氏や夫といったパートナーが居ないこと、正職ではなくアルバイトとしてコンビニ店員を18年間続けていること、結婚、妊娠、出産、あらゆるプライベートなことに他人に土足で踏み入られても一切揺 -
Posted by ブクログ
本屋さんでふと惹かれて購入していたのですが、なんとなく、古本=固いお話なのかな?と思い、読み始めたら、面白くてサクサク読んでました。
兄の古本屋をどうするか…という所から始まり、そこから、親戚の娘との出会い、繋がり…
周りの人たちとの繋がりや出会い。
この古本屋さんどうなるんだろうと覗いているような、そわそわ…気になる。といった気持ちで読みました。
古本と食べ物とのお話で、必ず食べ物と古本が出てくるのですが、食べ物も美味しそう…
夜読むとお腹空きます。笑
あと、本にも本当に沢山のジャンルがあるんだなぁと。本とは奥深いとつくづく感じました。
話にも出てきますが、輪を1つずつ繋がっていく -
Posted by ブクログ
個人的に本作との出会いは、多くの場面で話題に上がっていて、興味を惹かれて映画を鑑賞したところ、その内容に強く心を動かされ、鑑賞後すぐに書店へ足を運び、本作を手に取った。
映像で受けた衝撃や感動を、そのまま言葉で確かめたくなったことが、読書へと繋がったのだと思う。
上巻は、「理解していく物語」であると感じた。
物語は、記憶を失った主人公が目覚めるところから始まり、読者もまた主人公と同じように状況を一つひとつ把握していく構造になっている。そのため、最初は断片的で掴みどころのない展開に思えるが、読み進めるにつれて情報が繋がり、「何が起きているのか」が少しずつ見えてくる。この“理解の積み重ね”が
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