小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ表紙から猫好きの方にはたまらないでしょう。内容もめちゃくちゃハートフルで、愛猫ちゃんがきっと愛おしきなるようなストーリーでした。
家族も長い間過ごしていると、いろいろなことがあり会話も少なくなる。そんな折にやってきた猫(犬や小鳥などの場合も)を通じて、家族が絆を深める…そんなことをよく聞く。
この物語の主人公の青年、宗也は大学時代に脅迫神経症となり10年間引きこもりを続けていたが、保護猫として飼い始めた子猫(マリン)を世話することで外に出たり、家族とのコミュニケーションが復活できることになる。
さらに保護猫との日々を描いたブログ『ネコの手を借ります』を運営することにより、猫好きな方との交 -
Posted by ブクログ
Twitterの「名前、@、◎日前、〜〜」みたいに投稿が表現されてて、すごい面白かった。ここまで登場人物を具体化して、その人に沿ったツイートを表現できることに驚いた。
結局みんな「何者」かになりたくて、人生を生きている。みんなから見えるSNSでも、見えないSNSでも、現実の人間関係でも、「何者」かになるために演じている。
その表現にイライラしたり、見栄を張ることでも演じている。その演じ方がみんな違うだけで、結局「何者かになる」目的にむけてみんながむしゃらに頑張っていることを忘れないでいたい。
自分も、カッコ悪い自分を認めながら、理想の自分に向けてがむしゃらに生きる人でいたい。
相手が紡ぐ言葉 -
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率直に言って凄く面白く、感動するストーリーであった。
実際の箱根駅伝を想起させながら、しっかりと人間ドラマを分かりやすく且つテンポ良く表現されていた。
誰しもが注目していなかった学連選抜チームが快進撃を見せる中、同時に取材が薄かったことが浮き彫りになる。そこでみせた辛島アナの実況が温かく選手に寄り添った内容でとても良く、一気に辛島ファンになってしまった。
池井戸作品らしく、所々で嫌みな登場人物は出るものの駅伝の素晴らしさによって最後は良い終わり方になっていたのも良かった。
ドラマ化も控えているようだが、是非とも原作に忠実に制作してもらえることを期待したい。 -
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カフェ・ルーズを舞台にした短編集で『ときどき旅に出るカフェ』の続編。今回はパンデミックという社会現象を織り込んだ話になっている。続編はないと思っていたのでちょっとうれしい。
今回印象に残ったのは”感情労働”と”マンスプレイニング”。それに名前を付けると扱いやすくなる状況や現象があるが、どちらもそれに属する。こういったものを織り込んで小説にできるのが作家なんだな。そしてこの著者は短編でそれを入れるのがうまい。
今回は短編10話で、基本的に1話完結だが、最後の2つはつながっている。そしてそれとは別の、お客さんがメールのやり取りができないフランスのお姉さんを心配して渡航する話、そこで話は終わってるけ -
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ネタバレやだ、なにこれ面白い!
なのに泣ける!電車で後半は読むものではなかったー!涙を堪えるのがしんどかった。
家政夫のバイトをしている秋生が新しく担当についた鹿住家はただの貸本屋を営んでいる家ではなく祓い屋だった。
秋生自身、なにかあるんだろうなと思ったけどそんな悲しい展開とは!
本橋家の家族が本に吸い込まれるときと秋生自身の家族の残滓が吸い込まれる時は泣きそうだった。
おかしいと思っていても触れなくても、同じ事の繰り返しでもそこに家族がいるなら、どうかそのままでいてほしいと思ってしまうだろう。
2回も失くすのは辛すぎる。
でも、それだと前に進めない。大事な人の死を受けいれるのは時間がかかる。
透の -
Posted by ブクログ
いたたまれない物語。
主人公のミアは中学生ぐらいか。
依存症の母親のケア、次の食事、弟の迎え、学校で平然とすること、お金が足りていないこと、、、
そもそも「打つ手がない」と悩むこともできない
生命を維持することが直結する毎日。
その上、ソーシャルワーカーが来ると、ろくな目に遭わない。
偶然手にした「カネコフミコの自伝」
現実から離れるための本だったが、フミコの世界と自分が重なる。
という物語で、主人公ミアの壮絶な環境に胸が苦しくなるが、決して大袈裟ではない現実に気づかされ、惹き込まれます。
自分だったらミアを守るための手は打てたのか。自分が当事者になれるのか。ゾーイと同様、「引き取る」ことは -
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面白くて一気に読み切ってしまった。著者が拘束され、その後解放されたらしいことはツイッターを通じてうすうす知っていたが、この件に関してのツイートはいっさいなかったため、ご本人がどう思っているのか意図が分からなかったところにいきなりの出版予告、それも同人などではなくメジャーな商業出版社からということでおおいに驚き、発売日に即購入した。文章からは著者の聡明さがとてもよく伝わってくる。KGB相手になかなか突っ張った著者が、日本のSNSやらマスコミにはおびえているところなどはいかにもいまどきであると思った。今後もぜひわが道を進んでほしい。ただし独裁国家の官憲には気を付けてね。
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。いつも日付とか細かいことは覚えずに読むタイプなので、読み終えたときは?だったけれど、その後、いろいろ考えるのが楽しかった。おすすめです。
これネタバレ厳禁ってあるので、ネット上でググってもいまいち考察なんかも出てこなくて。でも、確実に誰かとアレコレ語りたくなるやつ。
読む順番自体は、あんまり関係ないかも。ポイントは、□年のところ。
読んでいると、作中で人は確実に何人も死んでいるので、「殺すか」「救うか」という帯はイマイチしっくりこないかも。死人の数という意味では違うけど。
読後感が「すっきりか」「どんよりか」の違いの気がします。
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