小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
おもしろかった!!!!個人的に敬愛している杉原千畝さん、そしていつか触れてみたいと思っていた江戸川乱歩さんのコラボ、これは読むしかない!と思い、読んでみたら大ヒット!!!2025ベストブックかも?
古典はあまりなかなか手が伸びず、勝手に苦手意識持ってたけど、好きな作品に出てきたことで読んでみたいと思えた!史実的なことは参考文献がなかったからわからないけど、夢のコラボが自然に実現していて、2人の活躍やその裏の苦悩などが多様な登場人物と共に描かれていて、読み応えがものすごかった!!出会えてよかった!文庫が出たら必ず買います!
p.250
「男にとって、仕事とはなんだろうね」ため息をつくよう -
Posted by ブクログ
サナトリウム。
私が生まれた時にはもうなかった施設だから、何かの作品を通して知ったのだろうけれど、それが何だったかは思い出せない。
結核、消毒の匂い、死、孤独、別れ、見送る者と見送られる者。
避けたいものばかりのはずなのに、心の奥底に憧れの気持ちがあるのは何故だろう。
孤独と愛。
孤独への愛。
人は結局孤独なのだから、愛は全て独りよがりのもので。
それなのに人は人と繋がりたいと思ってしまうし、愛について深く考え込み、何がしかの他者への行動の理由に愛を据えてしまう。
人のもつ矛盾は全てここから来ているのではないかと思う。
この小説を読みながら、ずっとBUCK-TICKの櫻井さんのことを思っ -
Posted by ブクログ
ただの紀行本、外国生活ブックだと思って読んだら、いい意味で裏切られました。
とにかく深かった。紀行文みたいな軽く観光地紹介~みたいな内容ではなく、インドの実態を日本人の女子高校生という立場から冷静に見て、自らはどうすべきなのか考え、動き出した素晴らしい一冊でした。
インドはカースト制のなごりが未だに根強く残っていて身分差が大きい。あれだけの人口を抱えて、貧富の差が大きい。そうなると、家のない人間がたくさんいる。子供においても然り。日本の煌びやかな生活やトレンドを羨ましく思いながら、運転手つきの車で送迎してもらいながら高校に通う。その車の窓を物乞いの子供がコツコツとたたいてくる。
そういう生活 -
Posted by ブクログ
ネタバレ約2週間、端爪北斗と生活して沢山のことを学ばさせていただいた。
私の考えも交えて書いているので、お気に召さない方は、、うーーん、、頑張ってください、、、
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初っ端「端爪北斗は誰かに抱き締められた記憶がなかった。」一体全体、こんな衝撃的な始まりは無い。炊飯ジャーのご飯、自動販売機の温もり、帰宅までの遠い夕日、どれも人じゃない幸せ。人からの幸せ(愛)を代替出来るものを探していたのだろうと胸が痛くなった。
虐待の描写は、ページをめくる度に加速し、手が動かなくなって涙がこぼれた。小さな北斗に起こる有無を言わさない罰。
自分自身を愛せなかっ