ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 作家の収支

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    「すべてがFになる」で一躍有名になった、
    工学博士で小説家である、森博嗣さんの、
    なんと収支が暴露!

    印税やら講演会謝礼やら、原稿料やら雑収入まで、細かいお金もすべて書いてくれている。
    小説家を目指している方はとても参考になると思う。
    小説でなくても、個人事業主の方も。
    わかりやすい文章で楽しいエピソードもあり、
    確定申告の事や税金の話しも面白かった。

    ご本人は、おおらかに趣味を楽しみたい方だが、
    仕事に関しては多作で締め切りを守る真摯な方。
    人としても、素晴らしい。

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    2025年12月11日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    最高だった!
    こんなにもわくわくするなんて。
    研究者の研究対象への純粋な興味とひたむきな努力に感服する。
    緻密に検討された研究を分かりやすく楽しく教えてくださったことに感謝。
    動物言語学の今後を追い続けたい。

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    2025年12月11日
  • 乱歩と千畝―RAMPOとSEMPO―

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    おもしろかった!!!!個人的に敬愛している杉原千畝さん、そしていつか触れてみたいと思っていた江戸川乱歩さんのコラボ、これは読むしかない!と思い、読んでみたら大ヒット!!!2025ベストブックかも?

    古典はあまりなかなか手が伸びず、勝手に苦手意識持ってたけど、好きな作品に出てきたことで読んでみたいと思えた!史実的なことは参考文献がなかったからわからないけど、夢のコラボが自然に実現していて、2人の活躍やその裏の苦悩などが多様な登場人物と共に描かれていて、読み応えがものすごかった!!出会えてよかった!文庫が出たら必ず買います!

    p.250
    「男にとって、仕事とはなんだろうね」ため息をつくよう

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    2025年12月11日
  • 草の花

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    サナトリウム。
    私が生まれた時にはもうなかった施設だから、何かの作品を通して知ったのだろうけれど、それが何だったかは思い出せない。
    結核、消毒の匂い、死、孤独、別れ、見送る者と見送られる者。
    避けたいものばかりのはずなのに、心の奥底に憧れの気持ちがあるのは何故だろう。

    孤独と愛。
    孤独への愛。

    人は結局孤独なのだから、愛は全て独りよがりのもので。
    それなのに人は人と繋がりたいと思ってしまうし、愛について深く考え込み、何がしかの他者への行動の理由に愛を据えてしまう。
    人のもつ矛盾は全てここから来ているのではないかと思う。

    この小説を読みながら、ずっとBUCK-TICKの櫻井さんのことを思っ

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    2025年12月11日
  • 暁星

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    「暁闇」と「金星」の物語は、「暁星」となり完結する。
    この一文を読んだ瞬間涙が溢れてきた、そして二人の未来が見えた気がした

    とてもいい作品でした

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    2025年12月11日
  • スピノザの診察室

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    京都にある小さな病院、原田病院に勤務するマチ先生や、その回りの人々の物語。

    夏川草介さんの描く先生たちは、なんて温かいのだろう。こんなお医者さまに診てもらって、旅立つときも温かく見守ってもらえたら、幸せだなぁ。
    「がんばらなくても良いのです。ただ、あまり急いでもいけません」

    マチ先生が好きな京都のお菓子も、かなり気になる。美味しそう。

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    2025年12月11日
  • いのちのスタートライン

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    今年読んだ中で一番感動した本です。

    下記の言葉が今の自分自身に当てはまる言葉だと思いました。人生一度きり、精一杯生きたい。

    ・今後のキャリアの青写真は描けていないが、とりあえず今年1年、今の勤めを頑張って続けるといったキャリアの延命措置みたいな生き方はしたくなかった。

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    2025年12月11日
  • 最後の一色 下

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    ネタバレ

    上巻から下巻へ、気持ち高ぶり焦燥気味に駆け抜ける
    ヤバい、面白すぎる

    日和見の時代にあって、命令に従うだけではなく、忠信とも忠心とも呼べる思いが人を突き動かす
    敵味方を超えて人間関係が築かれ、立場を越えた信頼や尊敬が途轍もない力でこちらに迫ってくる
    生きた刹那に抱く「一瞬の心」の尊さを描き出し、時代を超えて人間関係の可能性を示して

    筆者自身が度々登場するユーモアや、死の間際に浮かんだのが敵ではなく妻の面影だったというディテール――そこに作品への多大な愛が込められていて、読者はそれを受け止め必死になり、「むぅ」と呻り倒す

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    2025年12月11日
  • ぼくのメジャースプーン

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    復讐って難しいですね。
    他の作品のキャラ達が出てきて、謎だった部分が分かったりと再度読みたくなりました。

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    2025年12月11日
  • キネマの神様

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    インスタに多くの人がアップしていたので読んでみました。
    映画を知る人は元より、知らない人でも十分楽しめる内容でした。サラっと読めるので一気に読みきりましたが、大満足でした。

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    2025年12月11日
  • JK、インドで常識ぶっ壊される

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    ただの紀行本、外国生活ブックだと思って読んだら、いい意味で裏切られました。
    とにかく深かった。紀行文みたいな軽く観光地紹介~みたいな内容ではなく、インドの実態を日本人の女子高校生という立場から冷静に見て、自らはどうすべきなのか考え、動き出した素晴らしい一冊でした。

    インドはカースト制のなごりが未だに根強く残っていて身分差が大きい。あれだけの人口を抱えて、貧富の差が大きい。そうなると、家のない人間がたくさんいる。子供においても然り。日本の煌びやかな生活やトレンドを羨ましく思いながら、運転手つきの車で送迎してもらいながら高校に通う。その車の窓を物乞いの子供がコツコツとたたいてくる。
    そういう生活

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    2025年12月11日
  • 星を編む

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    ネタバレ

    前作に引き続きスラスラと読めた。女性が人生で自由を得るためには経済的自立をしないといけないところを書いているのが信頼できる。とてもロマンチックな小説でありながら、現実的。血が繋がらなくても、世の中の呼び方に収まらない関係でも、間違いなくかけがえのない人であることこそ、100%自分の意志で大切な存在なのかなと思った。

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    2025年12月11日
  • 遊園地ぐるぐるめ

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    遊園地ぐるぐるめを舞台にした短編集。
    最後にそれらがひとつに繋がってゆく。
    また、田中達也さんの作品を見て、青山さんが小説を書き、また田中さんが小説に合った作品を作るというところがポイント。田中さんファンも楽しめそう。

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    2025年12月11日
  • 珈琲怪談

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    喫茶店をハシゴして珈琲や紅茶、甘いものや時にワインなど飲食しながら怪談というか、不思議だ⋯と思う話をする会を4人の男がやってる、というただそれだけの本。
    主人公は必ず怪談的な体験をするところがポイント。

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    2025年12月11日
  • 湯気を食べる

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    食にまつわる話が満載で美味しそう、食べてみたいと思わず顔がにやけてしまう。
    また読んでいると料理を丁寧に作りたくなったり、新しい料理にチャレンジしたくなる1冊。

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    2025年12月11日
  • 犯罪者 下

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    非常におもしろかった!
    あっという間にストーリーに引き込まれ、気がついたら下巻に入ってました。

    登場人物の個性、物語の深さ、心理描写、
    どれをとっても圧巻の仕上がりでした。

    映画化されたら是非みたい作品。

    【覚書】
    通り魔殺人
    メルトフェイス

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    2025年12月11日
  • 言語化するための小説思考

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    小川哲先生なのに、珍しく薄い本がある!!と驚き、手に取りました。僅かな自分時間の中でも読みきれそう、と思い。
    伏線の話、好きです。
    あと、小川先生は知識豊富で理性的で高学歴なのに、文中では低めな自己評価を恥ずかしげなく曝け出してる点が素敵だなと思います。もしかして、読者はこういう書きっぷりが好きそうだ、というとこまで想定して書かれたのかな。恐ろしい

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    2025年12月11日
  • 北斗 ある殺人者の回心

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    ネタバレ

    約2週間、端爪北斗と生活して沢山のことを学ばさせていただいた。
    私の考えも交えて書いているので、お気に召さない方は、、うーーん、、頑張ってください、、、
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    初っ端「端爪北斗は誰かに抱き締められた記憶がなかった。」一体全体、こんな衝撃的な始まりは無い。炊飯ジャーのご飯、自動販売機の温もり、帰宅までの遠い夕日、どれも人じゃない幸せ。人からの幸せ(愛)を代替出来るものを探していたのだろうと胸が痛くなった。

    虐待の描写は、ページをめくる度に加速し、手が動かなくなって涙がこぼれた。小さな北斗に起こる有無を言わさない罰。

    自分自身を愛せなかっ

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    2025年12月11日
  • リバース

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    個人的に『告白』がイヤミスの頂点すぎて、それを超す作品に出会えるのかと思っていたんですけど、『告白』と同じくらい最高でした。
    今回の主人公はみんな共感したくないし、分かりたくないしイライラするんじゃないかな。でも、そんな反抗心を抱いちゃう時点で自分と重ね合わせちゃってない?っていうチクっと刺される感覚をたくさん味わえます。
    みんなが、正しいと思いたいと願って縋る倫理観を抉ってくる感じ大好きです。

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    2025年12月11日
  • 坂の上の雲(一)

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    NHKのドラマを観て、復習のために読みました。松山の坂の上の雲ミュージアムや秋山兄弟生家なども行きました!松山城の案内役の方曰く、松山ではあまり秋山兄弟のことをそこまで取り上げて習ったりしなかったとのこと(近現代史は授業では深く扱われないですもんね) 近代日本の礎に秋山兄弟の功績があったことは脳裏に刻んでおきたいです。

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    2025年12月11日