ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 別れを告げない

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    忘れたくない読書になった。
    人間が人間でなくなること。
    どんなにかすかでも生命は生命であること。
    私たちの想いや存在は決して理屈でわかるだけのものでないこと。
    至高の愛の物語だし、鎮魂の物語だし、人の本質にどう触れるかという物語だし、死に限りなく近づく物語だった。
    最後の炎の表現は希望の明かりの例えのように思えた。

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    2026年06月18日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    再読。
    細かな部分は忘れていたものの犯人や使われたトリックは覚えていたにも関わらずやはり面白かった。
    改めて読んでみて、2つの地点から物語が進んでいく展開の面白さや所々にある伏線や暗示の多さに感動した。
    間違いなく国内ミステリー必読の書の一つだと思う。

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    2026年06月18日
  • アイギス

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    2026.6 まさに最近アンソロピック ミュトスで騒がれているような内容で、ハラハラしながら読みました。娯楽小説として純粋に面白いのと現実を見渡してちょっと背中が寒くなるようなストーリーでした。

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    2026年06月18日
  • ブーニン―天才ピアニストの沈黙と再生

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    今年の初め、池袋の東京芸術劇場でブーニンさんの演奏を聴き、その後ドキュメンタリー映画も観ました。
    力強さを競うような演奏ではなく、深みと温かさに包まれるような音色が印象的でした。

    天才と呼ばれていたブーニンさんが、病気で突然ピアノを弾けなくなったことを思うと、その苦しさは計り知れません。
    まだブーニンさんの闘いは続くと思いますが、これからもずっと応援していきたいです。

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    2026年06月18日
  • さよならジャバウォック

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    人の「本性」について考えさせられる、親子の話。
    著者の伊坂さん曰く「読者をびっくりさせるミステリが書きたかった」とのことで、思惑通りラストにはびっくりさせられた。
    そのびっくりも、「え~!?」という驚愕というよりは、「あ~!!」という納得が強く、心地の良いびっくりだった。
    私の世界にもジャバウォックが在ってほしいような、やっぱり在ってほしくないような……。

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    2026年06月18日
  • 星を編む

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    ネタバレ

    この作品は「汝、星のごとく」のキャラクターたちが小説世界に生きていることを証明した。「春を翔ぶ」では北原先生の過去について描かれた。知るほどに株が上がるのが北原先生という人物だ。人は守るために自分の何かを失わなければならない。そして自由になることは難しく、幸せになれるとも限らない。それでも守るために、自由になるために、動き続けなければいけない。やはり彼らは作品の中に生きている。「星を編む」では生前の櫂を支えた植木と二階堂の2人に焦点が当てられる。櫂の残した「汝、星のごとく」は、彼らの助け無しには成立しなかっただろう。そして「汝、星のごとく」は間違いなく暁海にとっての「星」となった。その後も彼ら

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    2026年06月18日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    起こった事は同じでも、どの立場で語るかによって物語ってこんなにも変わるんだなぁという面白さ。
    人間はややこしいな…

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    2026年06月18日
  • 今日もごちそうさまでした

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    角田さんの描く食べ物って、本当においしそう!いろんなおいしいものを実際に食べたような気になる、幸せいっぱいなエッセイだった。

    肉好きだという角田さんの愛する「塩、胡椒してグリルした」羊や、あまりのおいしさに仰天したという「サイボクのゴールデンポーク」はもちろん食べたくなるし、来る夏に茄子やトマトやオクラを食べるのが楽しみになる。
    食べたことないかもしれない鱧も味わってみたいなあ。「鱧を湯に落とし、十五秒で引き上げて食べるのがいちばんおいしい」らしい。ぱっと引き上げ、タレにつけて食べると、「やさしく、やわらかく、ゆたかな味」がするなんて、なんて素敵なのでしょう。

    いくらの醤油漬けを作ったり、

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    2026年06月18日
  • 普天を我が手に 第一部

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    本当に読んでよかった!…ただ日本近代史の知識がないと、なかなか大変。スマホで調べたり、詳しい人に聞いて学びながら読み進めた。

    向学心のない学生時代だったせいもあるだろうけれど、近代史って習うのが学年末近くだからなんだか適当に教科書を読んで終わりって感じだった記憶。
    詳しく説明されるのは原爆と東京大空襲くらい。
    これってどうなんだろう。
    そんな授業だったから【日本=被害者】っていうイメージでいた。
    だけど読んでみたら、客観視できていない外交と、うまく言えないけれど他国に対してあまりに偉そうな態度で、引き返すチャンスなんてこんなにたくさんあったのかと驚きしかない。

    登場人物はみんな一般庶民から

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    2026年06月18日
  • 料理の四面体

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    ネタバレ


    料理の本質を見出せば、無限にレパートリー増えるのでは?
    料理を理屈っぽく分類

    I 料理のレパートリー
    ソテー&ソース
    油で肉or魚を焼く→鍋から出して、残り汁に具材と汁を入れて伸ばす(デグラッセ)→かける
    煮込み
    酒に漬け込んだ油で肉or魚を焼く(リソレ=旨みが後述のスープに逃げすぎないように)→具材と汁を入れて煮込む→味付け
    →上記二つは本質的には同じ調理法。パラメータを変えるだけで無限のレパートリー
    「ひとつの本質が時と場合に応じてさまざまに異なる姿を見せるだけ」

    ・カツレツ=コトゥレット(仏côtelette)。元々の意味は「骨付き肉」
    ・「ソース」の語源は「ソルト」。塩は

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    2026年06月18日
  • 神様のカルテ2

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    素晴らしい本でした。
    死生観と仕事に対する哲学があり、医師の大変さと素晴らしさがわかる本です。涙なしには読めません!
    はやく続編が読みたくなります。

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    2026年06月18日
  • 心霊探偵八雲6 完全版 失意の果てに

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    ネタバレ

    悲しい事件だった。
    まさか、一心さんが亡くなるとは…
    途中まで。七瀬美雪(と両眼の赤い男)の思惑通りに
    騙された。
    その後読み進めていくうちに、移植が目的かとわかっていったけれど。真央先生が共犯じゃなくてよかった。
    一心は、奈緒ちゃんにとっては悲しいけれど、新しい家族もできたし安心してるかな。八雲にも晴香がいてるし。

    七瀬美雪は本当に死んだのか?本当に居眠り運転?

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    2026年06月18日
  • 生活という名の愛おしい試練

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    ネタバレ

    ーひとりでも大丈夫だけど、誰かと大丈夫になってみたい。
    ー居場所は自分の感覚の中にあると捉えること
    誰かとの関係性の中に求める居場所は脆い
    ー他人に言われる価値観は、タイムワープしている人出ない限りみな人生1回目の感想なのだ

    言葉選び遊びが、朝井リョウに近いおもしろさで(お腹弱いし笑)、しかも丁寧な暮らしなのか壮大な暇つぶしなのか、この1日をめいっぱい生きるひたむきさを感じた!
    かわちぃとか若者言葉使ってるのもいい笑
    「自意識」と向き合う、抱きしめることでセルフラブを貫くことができる。

    自分の生活を無条件に愛そうと自信をくれる文章だった。

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    2026年06月18日
  • ボタニストの殺人 下

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    ネタバレ

    上巻のスピード感をそのままに風呂敷が閉じられた
    下巻に入っても謎は減るどころか増えていき、物語が無事に大団円を迎えたあとも一悶着ある、というのはこのシリーズらしいと思った
    物語冒頭から、読者をぐっと惹きつける要素が切らすことなく、テンポよく、適切な量で記述されることで、ダレることなく最後まで気を急きながら読んでしまった

    第5作にして新たな関係性が見えてきたのは面白かった。ドイルってそういうことと無縁だと思ってたから意外

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    2026年06月18日
  • あなたの人生、片づけます

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    自分の部屋を片づけたいが、ハウツー本は読む気がしない。ところが、偶然、手にした本書は、片づけることで生き方が変わることを、小説で教えてくれる。4編のまったく異なるストーリーに接して、片づけをしたくなった!

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    2026年06月18日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    今まで読んできた小説とは一線を画す技巧を凝らす作品である。物語展開で作品に引き込まれるのでなく、小説の表現方法で心つかまれる体験は初めてかもしれない。

    たった二日間の出来事を登場人物たちの内省を中心に物語を組み立てる手腕はさることながら、ある人の心理描写がいつの間にか他の人の思考に置き換わり、溶け合う。さながら、長尺一本撮りの映画を観ているよう。しかし、読者が触れるのは登場人物たちの発話や表情ではなく、内なる独白なのである。この奇妙な感覚は本作との出会いに感謝せざるを得ない。

    各主要人物たちは総じて魅力的だが、個人的なベストはラムジー。なんといっても女々しい。「同情を強いてくる飽くなき欲望

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    2026年06月18日
  • 人魚が逃げた

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    青山先生の本はリカバリー・カバヒコが初めてで本書が2冊目になります。カバヒコ同様、暖かい気持ちになれる作品です。銀座の歩行者天国歩きたくなりました。

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    2026年06月18日
  • ヨモツイクサ

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    グロい表現が苦手な方は注意かも...
    とても面白い小説でした。読み進める手が止まらなくなり気づいたら3日で読み終わってました。
    映画化して欲しいくらいです笑

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    2026年06月18日
  • 国宝 下 花道篇

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    凄まじかった。
    再読ながら、読み終えた後にくる衝撃は
    1回目に読んだ時より
    今回の方が上回っていたと思う。

    喜久雄は狂人になったのではなく
    舞台のあちら側へと行けたんだろうな。
    あちらの世界と一体化し、永遠に終わらない、幕が引くことのない美しい世界へと行けたのではないかな。

    それが幸せな事なのか、はたまた不幸せなのかは
    きっと現実の世界を生きている私には分かりようがない事なんでしょうね。

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    2026年06月18日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    問題
    次の文章を読み、家族の幸せの形を、文章中の言葉を使って40字以内で答えなさい。

    通っている塾のテストで出てきた問題を前に、小学6年生の長谷川十和は固まってしまう。
    優しい父と楽しい母、可愛い妹。周りから見れば「幸せな家族」に見えるはずの長谷川家だが、どうしてか十和は理由もわからずイライラと心の荒みを感じる毎日を送っていたからだ。

    小学生最後の夏を前に、十和の感情が爆発。
    今の状況から逃げ出すため、地元の東京ではなく、あえて大阪の私立中学を目指す決意をする。
    最初はひねくれた動機だったものの、だんだんと真剣に合格を目指し努力を重ねていく十和。
    特に関係がギクシャクしていた父とも、受験勉

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    2026年06月18日