小説・文芸の高評価レビュー
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望遠ニッポン見聞録
著:ヤマザキ マリ
出版社:幻冬舎
幻冬舎文庫 や 35 1
外国から、日本を遠目で見るというのでしょうか。
体験記と称していないのは何故?
ヤマザキマリは、昭和42年生まれで、高度成長期のウォークマンやら
兼高かおるの「世界の旅」とか、ポケモンカードゲームとか、けっこうかぶっていて、あるある感が。
「おしん」あったなあ、という感じです。
TVなどで、耳どしまになっているところに、彼女がぶつけてくる生のエピソードは違和感と臨場感とで、抱腹絶倒のかぎりです。
外国からニホンを見た世界と、それにかぶって、漫画が挿絵としてはいっています。
日本人と、外国人も、滑稽なほど、 -
Posted by ブクログ
残酷描写といえば、で、もうひとつ。
オーソン・スコット・カードの短編集。ジャンルはSF。
作者自身があとがきで「これらの短篇すべてで繰り返されているモチーフがある──残酷なまでの苦痛と、グロテスクなまでの醜悪さだ」というだけあって、そういった描写はかなり多いです。
一方、1970年代までに書き上げられた作品群(寄稿の序文が1980年)は、心理的に歪んだところが少なく、凄惨であってもどこか素直で、不思議と読みやすいです。複雑なコード進行やアレンジに頼らなくても名曲は名曲、そんな感じ。
好きな作品
「エンダーのゲーム」
良く出来てる!同じタイトルの長編もある(映画にもなった)のは知ってる -
Posted by ブクログ
さまざまな夫婦の物語が描かれている。
それぞれ個々の物語かと思いきや、意外なところで繋がっていて、誰かの心に響いている。
夫婦という小さな社会から少しずつ綻びが生じ、それらが他の小さな社会(夫婦)に絡んでいき、結果として繋がって、周り回って自身の綻びを修復していく。人は人と、社会と、繋がり無くしては生きていけないのだと無意識のうちに知らしめられる。
自分のことのように感じる夫婦間の綻びやほつれが、時に苦しく時に清々しく、また懐かしくもあり涙が出た。
私は私の小さな社会で、生涯共に過ごすであろう人と、きちんと向き合って受け止めて生きていこうと思わされた作品。 -
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爽快な妊婦コメディ。もう最高。めちゃくちゃ笑った。
主人公の俊貴は、控えめで笑顔が可愛い由依と結婚し、仲良く暮らしていたのだが、二人には子供ができないという悩みがあった。そして不妊治療を4年続けた末、子供を諦め、夫婦2人で生きていくと決めた。
そんな矢先、俊貴が仕事から帰宅すると、由依は窓ガラスが震えるほど絶叫しながら、珍妙な格好で踊っていた。
「ヨウセイダーーーーッ!」
頭には妊娠検査薬を二本差している。なんと、陽性。自然妊娠していたのだ。一緒に喜びたい俊貴だが、由依の様子がおかしい事に気が付く。
髪型はデニス・ロッドマンのように紫の坊主に、喋り方は『ドラゴンボール』の孫悟空のように、性 -
Posted by ブクログ
ネタバレ高校生がただ歩くだけの行事を舞台に、ほとんどが会話劇で構成されており、大きな事件が起こるわけではない。それなのにこんなにも面白いのはなぜだろう。
人物や情景の描写が丁寧で、その人や風景が目の前に浮かび上がってくるようだった。自分もこんな風に繊細に世界を感じられたらいいのにと思った。
学生時代の行事では、いつもはあまり話さないような人とも楽しく話せるような浮き足だった雰囲気がある。この本を読んでいる時、そういった独特の気持ちを思い出して、懐かしくもあり、もう体験することはないのだと思うと切なくも感じた。
今ここにいない人の優しさとか愛を実感するような、あたたかくて素敵な物語だと思った。 -
Posted by ブクログ
もっと感覚的な、スピリチュアルなものかと思ってた!本格的なガチンコ研究を経て、いくつもの偉業を成された、すんごい話やった。そして読みやすい!すぐ読み終わった。
確かに考え方も、見える世界も変わるなぁ。生き物がとことん好きで好きで愛を感じたし、すごいことばかりされてきてるのにそのエピソードが全く嫌らしくなかった。そう、著者の人の良さが滲み出てた。研究の苦労話も何かワクワク感を醸し出すような、そんなポジティブな語り方で、本当はもっとたくさん苦労があったはずなのにそこの年月もさらっと流してて、研究に辛かった思い出しかない自分にとっては純粋に尊敬した。
単純にすごいなぁっていう話なんやけど、それを読者 -
Posted by ブクログ
くそ最高の筋肉ミステリー。
主人公のひたむきさ、機転、間抜け感、そしてストーリーの面白さ、最後までわからない謎、とても楽しく読んだ。何より文章がうますぎて、リーダビリティMAX。物語そのものが面白いから余計なことをしてない。説明するとこ、しないとこ、無駄の削ぎ落とし方が絶妙だと思う。いやー、すごい。言葉やセリフを読者の心に残してやろう、みたいな邪念がいっさいなく、ただただ面白い物語を書くことに集中していて素敵すぎる。僕が読書で得たいものは興奮であり、気分の高揚であり、ドキドキ感なんだと再認識させてくれた。
ストーリーで言えば、週刊誌の記者を人生で初めて応援できた。小説ってすごい。
あらすじ -
Posted by ブクログ
ネタバレ連作短編集でサクッと読めるんだけど、優しさと温かさが後を引いて最後まで一気に読んだ。
不穏になったりハラハラしたりせずに終始優しい雰囲気で話が進んでいくのが心地よかった。
すごく泣ける表現をしているわけではないのに、その優しさが心に沁みてきて涙が出た。
わたしは蕗ちゃんよりの性格をしていると思う。
笹ちゃんみたいな人は好きなのに、自分と比べて落ち込むこともあるし、素のままで周りに慕われていることを羨ましくも感じる。わたしは笹ちゃんみたいに生きられないからすごく眩しく思えた。
最後の章で笹ちゃんの淋しさに触れた時、笹ちゃんと蕗ちゃんが姉妹で本当によかったと思ったし、この姉妹をすごくリアルに感
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