あらすじ
空也が小夜子のスマホを拾ったことで、ふたりは運命的に出逢う。小夜子は学生時代の事故のせいで左目に義眼を入れていた。空也はその義眼に惹かれ彼女を愛しはじめたのだが、事故の原因がかつて自分が作った小さな爆弾であることを知る。そして小夜子もまた、人には言えない、ある秘密を抱えていた……。許されざる夫婦の絆を描く犯罪恋愛小説。第43回小説推理新人賞受賞作。
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Posted by ブクログ
5つの短編集かと思いきや連作でした
サスペンスでもあり、恋愛小説でもあった
恋愛小説を読まない私には、丁度良かった
ひなちゃんの物語が好みでした
Posted by ブクログ
読み進めていくうちに、ミステリー作品のように引き込まれていく感覚があったけども、謎は謎のままで終わってしまって拍子抜けた。でも、ヒューマンものとして捉えると凄く良かった
Posted by ブクログ
静かな筆致の裏で、不穏な真実が少しずつ浮かび上がる連作ミステリー。
初読みの作家さんです。タイトルの印象とは異なり、物語は終始淡々としたトーンで進んでいきます。しかしその静けさの中に違和感が積み重なり、「これはどこへ向かうのか」と不安を抱えたまま読み進めることになりました。
爆弾作りを趣味とする空也と、事故で片目を失い義眼となった小夜子を中心に、それぞれの関係者の視点から物語が描かれます。一見無関係に思えた出来事や人物が、最後に静かに繋がっていく構成が印象的でした。
登場人物たちはどこか歪でありながら、根底には確かな愛情や執着があり、その不器用さが物語に深みを与えています。派手さはありませんが、人の感情と罪の重なりを静かに描いた、余韻の残る一冊でした。