ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 悪徳の栄え 下

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    この小説をそのまま丸飲みすると、二度と社会復帰できなくなる。残虐非道を尽くす登場人物に最初の方は、読み進めるのに時間はかかったが、中盤になると喜劇にしか感じなくなる。自然はいつだって不条理で情け容赦ない。自然を模倣するのだ。民は無知蒙昧であるゆえに、宗教が必要。騙されるよりも騙せるようになれ。大概甘い話は嘘。金持ちであれ、貧乏人であれ、暇を持て余す人に近づく勿れ。本音を語ること勿れ。

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    2025年12月11日
  • 「また、必ず会おう」と誰もが言った。

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    面白い本に出会えた。旅を通じて出会う人から色んな事を学び、成長していく物語。出会う人が色んな人だけど、いい人なのは本当は主人公がいい人だからかなと思った。実際に学生時代にこんな経験ができる人はほとんどいないだろうけど、いくつになっても成長できるのかもと思えた。

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    2025年12月11日
  • 裁判官はなぜ葬られたか 絶望の弾劾裁判

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    一般的な知識しかない方でもわかりやすい文章で書かれており、何より岡口さんの言葉選びにパンチが効いていて笑いながら読んでしまう箇所もあるほどでした。
    社会から隔離された統制された裁判官よりも、一般市民的な感覚を持つ岡口さんのような裁判官を信頼したいと強く感じた。

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    2025年12月11日
  • 永遠をさがしに

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    ネタバレ

    心が暖かくなる作品。
    文字から伝わるバッハのアリア。
    母と娘の愛が真弓と和音それぞれで描かれる、3つの愛。和音が永遠を見つけられて良かったと思う。
    家族の話はどうしても泣いてしまう!

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    2025年12月11日
  • 羆嵐

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    大好きな作品。何度も読み返しています。
    かなり残虐な描写もありますが。。
    最近の熊被害もあり、昔の話だと思わずに
    今の人にも読んで頂きたい小説です。

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    2025年12月11日
  • 難聴を生きる 音から隔てられて

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    なんといっても、当事者の声がよかった。
    リアルだし、思っている以上に大変そうと気付かざるえなかった。

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    2025年12月11日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    ネタバレ

    スズキタゴサクが気持ち悪くて読むのが大変!
    という意見が多いが、私は真逆で、こういう気色の悪いキャラクターは好物なのでサクサク読めた。
    彼の発言には社会の不平等、命の重さについて一見正しい内容が盛り込まれている。それは、登場人物同様、読者の私の価値観にも疑問を投げかける。たとえ絶望したとしても我々がテロリズムのような暴力に陥ってはならないのはなぜかという疑問。その答えを、登場人物たちがミステリーの進行と共に導いていく様子は読み応えがあり面白かった。

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    2025年12月11日
  • 自由研究には向かない殺人

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    前々から気になっていたが、厚さと登場人物の多そうなところに気が引けて先延ばししていたところ、ちょうど気が向いたので挑戦。

    いわゆる青春ミステリーと呼ばれるものにはなるんだろうけど、大きな謎やトリックなどはなく、ミステリーの部分は薄い。
    しかしながら視覚的に工夫を凝らした記載で主人公と共に調査を進めていくような気になる構成は、映画「search」にも通じる印象で、現代らしくも上手い見せ方。
    また翻訳家が合っているのか読みやすい筆致ですいすいと読み進めることができた。

    人種問題や小さな町でのドロドロ、重めのストーリーを主人公のキャラクターでカバーしているのも良い。最後の方の選択には賛否もあるだ

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    2025年12月11日
  • 実家じまい終わらせました!大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方

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    実家じまい。今、私がやりつつあります。

    感想は、本の内容に全く触れていません。
    私の記録です。

    今年の8月に母が倒れ救急搬送されて、3週間入院、有料老人ホームに入居しました。
    倒れた翌日から、実家へ行き、ゴミ屋敷の実家の片付けをしつつ看病。その後、どうするか相談して、有料老人ホームへ入居しましたが、母は1ヵ月で出る!と言いだすし…。冬の間はいようよと、3月まではいる気持ちにはなりました。

    4年ほど前に、母がインターネットの契約を新規でするのに、別居の家族の承認がいるという話がありました。インターネットは、すでに引いていて、なぜ、別な会社に乗り換える?
    ボケた?と思い、コロナ禍の隙間をぬっ

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    2025年12月11日
  • 少年と悪魔

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    母親が酒とギャンブルで仕事をしない要さんに愛想を尽かして出て行った。

    僕は、小学5年から学校も行かずに住所不定で借金取りから逃げている要さんと公園とか高架下とか、どこかの女の人の家を転々としながら生きている。

    要さんは、本当の父であるはすだが、認知していないから苗字が違うようだ。

    逃げた女の子どもだが、不憫だから一緒に居ると同居させてもらっている女の人に言う要さんに置き引きをして来いと言われるのは嫌だった。
    ある日、当たり屋をしろと言われ…。


    学校に行きたいけど言えないことやしてはいけないことを強要される辛さに嫌になる毎日だろう。

    だが、財布を落としたおばあさんやラーメン店主は、少

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    2025年12月11日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    なぜかこれまで読んでなかったので新装版を気に。

    まるごと「そして誰もいなくなった」のオマージュのようなので、先にそちらを読んでからの方が楽しいかも。

    今から35年ほど前の作品と言うこともあり、その後似たようなトリックも出てきているような気がするし、読んでて怪しむところもあったけど、それでも衝撃を受け、やっぱりミステリーって良いなと再認識。
    そして何より、これの醍醐味はやはり活字本ならでは。

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    2025年12月11日
  • ミカエルの鼓動

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    エンディング、凄く感動しました。私もサラリーマン人生、残りの時間が見えてきた。子育ても今年で終わる。サラリーマン人生の終焉、踏み出して、頑張るぞ!

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    2025年12月11日
  • 相棒は犬 2 転生探偵マカロンの事件簿

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    今回も笑いながら読みました。元刑事の三上が生まれ変わった姿はトイプードル。その名もマカロン・チョコレート・若林。ヤクザの若頭で強面の若林に溺愛されている姿が面白い。
    2作目の今回は主人公の甲斐の友達(インド人風イケメンの)林が殺人事件に巻き込まれます。
    サクッと読めるし、今月には第三弾も発売なので楽しみすぎる。

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    2025年12月11日
  • 星を編む

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    汝星の如くの続編

    読み終わりたくなかった。前作同様、美しい情景描写と切なくてそれでいて温かい世界観、本当に良かった。
    汝星の如くもどちらも周りの目を気にするなっていうメッセージが強く現れてると思う。北原先生が好きすぎて、北原先生にフォーカスされた春に翔ぶはまじで印象的やった。淡々と自分の軸を持ってて、先生のような印象が最初は強いけど、物語が進むにつれて実は内面にさまざまな葛藤を抱えていて、それでも守るべきもの守りたいものを守る大人って感じ。
    多分これから先も尊敬する人、すごいなって思う上司、感情のブレが一切ない天才肌の友人、たくさんの人に会うだろうけど北原先生がそうだったように自分が凄い完璧

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    2025年12月11日
  • 墨のゆらめき

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    他人から話しかけられやすいという特技を持ったホテルマン続力は、書家・筆耕士である遠田薫への宛名書き依頼のため書道教室を訪れた。
    成り行きで力が文案、遠田が代筆という代筆業を手伝う事になる。
    関わりを深くする中で、ある日遠田の過去が判明する。

    ・感想
    Audibleで視聴。
    三浦しをん作品に初めて触れたけどめっちゃ良かった。
    さらっとした感じの作品描く人なんだなー結構好みだし他の作品にも興味でた。

    こういう相棒的関係の成人男性二人組っていい。
    愛とも友情とも違うこの絶妙な按配が1番好みです。

    いやでも、遠田から拒絶された時に力が過去の恋愛遍歴を語るシーンの伏線回収?してたし、な

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    2025年12月11日
  • 獣の奏者 I闘蛇編

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    久しぶりの上橋菜穂子さんの作品!!
    やっぱりすごいですね。
    ファンタジーってその世界観を理解して入り込むまでに時間がかかるのですが、
    上橋さんの作品はスッと入り込める。
    登場人物が巻頭にまとめて書かれているのも助かります。(よく見返すw)

    あと、物語の展開が速くてぐんぐん読めちゃいます。
    闘蛇編はエリンと母親の話~ジョウンとの出会い、別れのシーンまで。
    壮絶な物語ですが、この先どんな風に物語が進んでいくのか楽しみです。

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    2025年12月11日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    どわーーー面白かった。一気読み。

    推しがある人が昔から羨ましかった。
    視野を広げたり狭めたり…
    感想後日書く。

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    2025年12月11日
  • さあ、気ちがいになりなさい

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    正気と狂気をテーマに選ばれた作品集。いくつかは前に読んだ「真っ白な嘘」に収録されたものもあったけど、今作は全編ショートショートの神様星新一訳ということもあってか、癖の少ないような、また違った読み口も感じられて楽しめた。

    「電獣ヴァヴェリ」はこれだけで長編が作れそうだし、なんなら長編で読みたいくらいの話。思ってもみない形で今ある文明が崩壊していく様、その後の余韻を残す文字通り静かなラストは印象的。
    世界を救ったのにある意味報われない可愛らしい「おそるべき坊や」や、メタすぎる「ユーディーの原理」なども面白かったが、白眉は表題作。
    明らかに口に出すのも憚られる不穏なタイトルだけど、設定からのひねり

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    2025年12月11日
  • 真っ白な嘘

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    ミステリーとSFで知られるフレドリック・ブラウンのミステリー短編小説集。

    1950年代の小説ではあるもののさほど古さも感じず、空いた時間に少しずつ読もうと思ってたのに、どの話も広げ方と畳み方が上手く次はどんな話なんだろうと途中から止まらず。

    「叫べ、沈黙よ」はアンソロジーなどにも収録されている名作だけど、「世界が終わった夜」「背後から声が」「闇の女」なども面白く、表題作の「真っ白な嘘」は個人的に大好きなクリスティの「春にして君と離れ」を思い出す既視感も。
    一番最後に読むようにと帯に書いてあった「うしろを見るな」は期待の割に驚きは少なかったけど、読者を巻き込む仕掛けがあり、短編集の最後の話に

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    2025年12月11日
  • カフネ

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    読んでからかなり時間が経ってしまった。
    せつなと薫子がチケットで家事代行をしていく中で、色々な社会問題が提起されていたりしていた。

    特に、双子のお母さんの家に家事代行に行く場面は、同じ双子の母として涙涙で読んだ。電車じゃなかったら多分もっと泣いていた。
    双子にここまでスポットが当てられてるお話は初めて読んで、作者さんの身近にも双子がいらっしゃるのかなぁと思ったりもした。

    せつなと薫子のやりとりが本当の姉妹のようで微笑ましく思う場面もあり、せつなの料理がとっても美味しそうだなぁと思ったり。
    これからも2人で仲良く生きていってほしいと思った。

    この本を読んで、やっぱり食べることは生きることな

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    2025年12月11日