ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 透明な夜の香り

    Posted by ブクログ

    香りをテーマにした物語だけど、文章からは色もよく感じ取れた。前半、とても静かな本だなと思っていたらちょうど中盤でガラッと雰囲気が変わり、本から香りと色が湧き立つように感じた。朔の紺色の声が本全体に静かに漂っていて、洋館での生活や出来事の香りと色がぽつぽつと浮き上がってくるようだった。朔の孤独と主人公の後悔が、決して忘れることのできないもので終わらずに静かに終われていく様が美しく、固い蕾が開くような変化だと思った。
    変化は恐ろしく、変わらずにいることはとても心地よいぬるま湯だけれど、停滞を破るきっかけを掴んで少しずつ変わって生きていく。
    2人を見守る周りの人達も温かく癒された。

    0
    2026年09月25日
  • ちょっと不運なほうが生活は楽しい(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    面白い!

    テレビで拝見している著者も結構好きだけれど
    この本を読んでさらに興味がわいた

    同じことが起こっても面白く表現できるというのが才能

    お母様とのお互いの愛情が感じられた

    0
    2026年09月25日
  • 流浪の月

    Posted by ブクログ

    更紗と両親がお酒とソーダを作って飲んでいるシーンが大好き
    この作者は本当に情景描写が上手くて自分もその中で飲み物を飲んでいる気分になれる
    更紗とおなじ感覚で微睡むことができる

    自分しか知らない一面で人を判断することの残酷さ、身勝手さが書かれていて、またもこの作品は人生のままならなさを訴えてくる

    記憶に残る一冊

    0
    2026年09月25日
  • ミトンとふびん

    Posted by ブクログ

    大切な人と別れた人を主軸にした小説集。
    出会う人や環境に支えてもらいながら生きて行く物語がすごく印象的で心に残る一冊だった。
    自分が歳をとった時に読み返したいと思った。

    0
    2026年09月25日
  • なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?

    Posted by ブクログ

    題名から見ると、公文式の良いところばかり書いてあるのかと思いきや、メリットはもちろんデメリットも書かれており、非常に興味深い一冊。
    下の息子(当時年中の終わり)が街でよく見かける公文式の顔のマークが気になり、「小学生になったら100点いっぱい取りたい」とのことで体験することに。当時小4の娘も体験だけでもやってみたらと勧め、2人とも続けたいとのことで入会。
    1年半経って、息子は自分からはなかなか宿題をしないので、親が声かけしつつ伴走しているが、この本を読んでそれでいいとわかった。私自身、小学生の頃1年ぐらい公文式に通ったが、結局宿題をためてイヤになりやめた。もし、親がもうちょっと関わってくれていたら続けられたのだろうかとも思った。娘は自分のペースで取り組んでいるが、もっと早く始めていたら3学年とか先取り学習できてたのかもと思う。
    学校の一斉授業とは違う、自分に合った「ちょうど」の学習は、やっぱり魅力的だと思う。

    0
    2026年09月25日
  • 何者

    Posted by ブクログ

    若者たちがそれぞれの生き方を模索しながら、それまでに積み上げてきた経験、培ってきた性格、未来への想い、友人との確執や 時に嫉妬。
    そんなものをとても巧みに操って、一人一人の生き方を描きだしている。地下鉄で語り合うみずきとタクトの様子は、東京の地下鉄の情景と、二人の思い、会話を巧みに混ぜ合わせていて、その風景が浮かぶ。うまいなあ、思わずつぶやいた。

    就活という一斉に飛び出して、まるで玉入れ競うような勢いと共に、だんだん方向が変わっていき、時に大きく息を吸ったり、吐いたりしながら、SNSやパソコン、携帯の上だけで、自分を隠すように飾る。友人との溝、本音を言えないままに、離れていく心と心ーひりつくような感覚がわかる。

    私は私との対話の中で、自分を丸ごと受け止めて、飾ることなく、自分のことを丸のまま受け止めて生きたい。とふと思った。

    途中まで読んで感想書いてたら、どんでん返しが。
    観察者たくと、ではなくて、自分のカッコ悪さわかつていても、そのまま、自分は自分でいるしかないと、必死な、りかの言葉に、私は言葉を失う。観察者である限り、当事者としての苦労も成長もできない。他人の物差しではなく、自分の自分による自分の物差しで、考え、行動し、そして、生きていくことが大切なのだと思わされた。

    何者を読んで、みずきのように、静かに自分を見つめながら、地に足をつけながら、目の前の流れにきちんと乗っていきたい。りかのように、自分軸を忘れて、他人のキラキラした物差しばかりを追うのはやめよう。

    何者になるための、何か。あがきはみせたくない。見透かされているようで、心がざわざわする。想像力使って考えなよ、と自分につぶやいた。

    0
    2026年09月25日
  • ハヤブサ消防団 森へつづく道

    Posted by ブクログ

    ハヤブサ消防団、続編。
    多くの都市生活者が憧れるいなか暮らし。
    ただ、円滑にそれができる人は多くない。
    現役生活しながらでないのもその1つ。自然は好きでもその地域に暮らしに馴染めない。

    ただ、三馬に限ってそれはなく、消防団に入って八百万町にすっかり馴染んでいる。
    ただ、そんな町でも多かれ少なかれトラブルは付き物で、革新派の新町長の就任、女性の不審な事故死に不審火…。

    小さな集落に限らず、国家政策に振り回された方の過去も明らかになっていく‥。

    続編なのに、1作目より深く、楽しめました。

    0
    2026年09月25日
  • 夜は短し歩けよ乙女

    Posted by ブクログ

    京都の街並みの中で描かれている物語で、あくまで現実世界と並行しつつ幻想的な描写が随所に散りばめられていてとても面白かった。文体も一癖あって、読み始めると途端にこの独創的な世界観に入り込むことができる。華やかで奇怪的な雰囲気が魅力的。お気に入りの1冊になった。

    0
    2026年09月25日
  • カナエトメイ 怪奇専門探偵事務所3

    Posted by ブクログ

    人の業としてそこらに見え隠れする呪いというより、ある個人が、意図的に、ターゲットを中心に呪いを撒き散らす純粋なまでの悪意に背筋が凍る。
    その反面、ひとつずつ自らの呪いを振り払いながら前を向くかなえと冥の姿が眩しく胸にくる。

    0
    2026年09月25日
  • ファイア・ドーム 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    地方都市で男児が行方不明になる事件が起こり、実は25年前に起きた事件との関連性が見えてくる。どちらも事件でも様々な噂が飛び交い、担任教師や被害者家族も追い詰められる展開はリアリティがあって読んでいて苦しくなるが、その先が気になり、気付けば読み終わっていた。どんどん加速していくストーリーに夢中になる中で、自分もこの事件の悪意や好奇心に巻き込まれた1人だなと思った。噂というか人間の怖さが詰まっており、圧倒された。

    0
    2026年09月25日
  • 月下の盤

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった!!!詳しく説明されないからこそ余韻が残るタイプの面白さ。主人公については名前、風貌、年齢、刑事時代、奥様の死の詳細などは明かされない。とあるリストについてもなぜ満州から持ち出されたのか、なぜその人物が継承者に選ばれたのか、本当に今も継承されているのか、など謎が多い。読後に考えられる余白がたくさん残されている。
    殺人事件の謎が解明された後も驚く事実、展開があって何度も湧いた。最後の方に平と広川が互いにチェス盤を贈り合おうとしていた描写があってとてもよかった。この季節に読めてよかった。

    0
    2026年09月25日
  • カフネ

    Posted by ブクログ

    一週間かけて読んだが、読むたびに荒んだ心が落ち着く。重たい話ようでとても落ち着く。
    料理を作る描写が度々出てくるが、どれもしっかりイメージできておいそうだなーーと。
    本屋大賞!

    0
    2026年09月25日
  • 楽園のカンヴァス

    Posted by ブクログ

    美術の知識は乏しい私でも、非常に興味深く読み進められました。

    この小説家がキュレーターの経験を活かして、アンリ・ルソーの魅力をドラマチックに表現し作り込まれた作品です。話しの構成のアイデアは読み手をひきずり込んでしまいます。

    日本人のルソー研究者とMoMaのキュレーターが、鑑定をする中で、人の欲とルソーへの思いの狭間で翻弄されてしまう。最後にはルソーへの想いが。。。

    この作家の美術史小説を読むと、美術館に足を運びたくなります。
    またまた素晴らしい作品に出会えた。ありがとう。

    0
    2026年09月25日
  • フジコの十ヶ条

    Posted by ブクログ

    フジコは処刑されたはずなのに、「フジコの十ヶ条」の噂が広まる
    もしかしてフジコが生きているのでは、、と

    途中誰が誰か分からなくなりつつも(いつものこと)ラストに近づくにつれ理解が進むと急激におもしろくなる

    このシリーズの中でも自分は結構好きなほう!

    0
    2026年09月25日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    面白かった!!!
    上下巻ある作品のなかでは一番好きかも。
    カフカの冒険、佐伯さん、さくら、謎の老人ナカタさん、星野さん等どの登場人物も良いキャラだった。
    死と儚さ、若い頃の葛藤等がバランス良く配分されており、カーネル・サンダースや星野さん、ナカタさんのギャグのような言葉の掛け合いも滅茶苦茶良かった。
    ねじまき鳥「井戸」のように、今回は森の中の倉庫が出てきて、孤独との向き合い方を描写していて良かった
    読んで自分にも思い当たるところがあって…と共感するような作品が村上作品には多いのかなと思っていたが、カフカはもちろんそのように感じるところもあったが、奇妙な石、謎の老人ナカタやカーネル・サンダース、猫の喋り方、カフカの初々しさや心情の変化や、15歳から見たサクラの色っぽさなど、テーマや物語として面白い点がいっぱいあった。

    0
    2026年09月25日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    語り手が作者の小川哲さんの短編小説。作者本人の視点から周囲の友人で起こった珍事を語る体裁をとっており、一人称視点のように描かれながらも三人称小説であるような容赦の無さも感じる。SNSでよく見るようなうっすら嫌悪感を抱くような人達が断罪される話も含まれており、カタルシスを得られつつも読後感としてスッキリしない話が多かったです。読み終わった後は微妙にスッキリしないモヤモヤ感がいいスパイスになっていると思いました。

    0
    2026年09月25日
  • 横道世之介

    Posted by ブクログ

    吉田修一さんの青春小説。
    大学進学のために上京した横道世之介の物語。
    上京する際に、カバンに入れてきた高校の卒業アルバムや、土台が大理石でできた置き時計。この冒頭で、すでに世之介がどんな人物なのかわかってしまう描写がさすがです。割と平凡な大学生なのに、なんだか憎めなくて愛らしい世之介。
    特に好きなシーンは、祖母が危篤になり、実家に帰省するため飛行機のチケットを取るときの電話。
    「ばあちゃんが死にそうで。長崎までの今日の便で空席はありますか?」と見ず知らずの係の人に伝える世之介の純粋さに泣いてしまいました。
    あと、実家に帰っているときにスナックで正樹とケンカになったときの、世之介の妙な敬語には笑ってしまいました。
    世之介の20年後が明かされていきますが、だからこそ世之介の人生が輝かしく思える作品です。

    0
    2026年09月25日
  • この嘘がばれないうちに

    Posted by ブクログ

    何も変えられないとしても例え一瞬でも会いたい人に会えれば心が救われる。何も変えられないからこその切なさが涙を誘う。ワンピースの女の正体が分かって更に泣けた。

    0
    2026年09月25日
  • バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ

    Posted by ブクログ

    主人公は行動力があり、周りにいる人も優しく温かい人ばかりでみんなでアカナナ洋菓子店を支えているところが感じられてよかった。

    0
    2026年09月25日
  • ファイア・ドーム 下

    Posted by ブクログ

    上巻は美冬メインで事件に巻き込まれていく話だったが、下巻は透真メインで解決編みたいな感じ。
    張られていた伏線がどんどん回収されていく。
    面白かった。

    0
    2026年09月25日