ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 夜行

    Posted by ブクログ

    夜の闇が持つ、根源的な恐怖と抗いがたい魅力という二面性。その二つともを強烈に感じられる作品だと思う。読み進めていくにつれ、自分も夜の世界へと引きずり込まれていくような感覚になった。

    0
    2026年01月02日
  • イクサガミ 神

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「イクサガミ」シリーズ最終巻となる本作では、ついに蠱毒の結末までが描かれる。生き残った八人と双葉は、それぞれ異なる立場や思惑を抱えながら関わり合い、守りたい者や果たすべき目的のために命を懸けて戦う。その生き様の一つ一つが、かっこよかった。
    中でも、四蔵が京八流の兄弟、そして双葉のために剣を振るう姿には強く心を打たれた。

    そして最終的に、愁二郎が兄弟全員の想いを背負い「イクサガミ」となる展開は圧巻だった。愁二郎が「双葉がいなければ天龍寺でやられていた」と呟く場面も印象的で、彼らが双葉を守ってきたのと同時に、双葉自身にも何度も救われながら旅をしてきたのだと実感させられる。
    最終局面で、これまで助

    0
    2026年01月02日
  • リバース

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    友人の死の責任を自分はそんなに感じる必要はないだろう。友人にとって自分は無二の親友ではなかったんだろう。ずっとそのことを心の奥底で感じ続けている話。それがきれいに覆ってしまう。感動と恐怖…。

    すごいラスト!ラストページで星2個プラス
    書き逃げ!?
    その後はどうなるだろう。
    深瀬の性格を考えたら。両親に打ち明けられるだろうか?
    口を閉ざせば今度は誰にも知られない。
    知らなければよかったのに。
    しかし殺したかもしれないが殺意はない。
    意図せず殺した。
    結果殺した。
    話しても話さなくても地獄。
    彼ならすべての関わりのある人の前から消えてしまうのかもしれない。誰も知らない場所に行って誰とも関わらず、

    0
    2026年01月02日
  • 冒険者たち ガンバと15ひきの仲間

    Posted by ブクログ

    ある島に住むネズミがイタチのノロイたちにより壊滅状態にあると知り、町と港と船乗りネズミが解決に乗り出す冒険譚。
    町ネズミのガンバを中心に個性的なメンツが喧嘩をしたり、協力したりしながら話が進む。
    登場人物は多めだが、名前が個性に由来しているので覚えやすい。

    全編を通してガンバが海を初めて見て感動するシーンと、残りのネズミに対して明らかに多い数のイタチたちが登場するシーンが心に残った。
    イタチの頭領であるノロイも力のみで押してこない辺りが良かった。

    audibleで聴いたが、ナレーターが野沢雅子氏でちょっと驚いた。
    文書は昭和弁というか今の時代とは色々と違うノリなのだが、それがピッタリくる抑

    0
    2026年01月02日
  • フキサチーフ

    Posted by ブクログ

    心があったかくなるスープのようなエッセイ集。
    とても読みやすくオススメです。
    36の中で私のベスト3
    ・ハイエース
    ・笑顔のバトン
    ・じいちゃん
    (あとがきも好きです)
    表紙(裏表紙)、挿絵ともにご本人が描いてます。

    松下洸平さんのファン。
    FCに入ったきっかけは、ご本人のインスタやインタビューなどを通して、誠実さや謙虚さ、真っ直ぐで柔らかで豊かな感性から紡ぐ言葉がとても心地よいと感じたから。雑誌『ダ・ヴィンチ』の連載が毎週楽しみで念願のエッセイ本はわたしの宝ものになりました。

    0
    2026年01月02日
  • 大河の一滴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「人間はただ生きているというだけですごいのだ」という言葉は、戦後の混乱の時代を生き抜いてきた著者だからこそ実感を持って語れる言葉だと思う。私のようにのほほんと生きている人間にはなかなかそのように考られない。

    一番心惹かれたのは「私たちは死んで地獄へ堕ちるのではない。人はすべて地獄に生まれてくるのである」という言葉。これは究極のプラス思考ではないだろうか。自分がいま置かれたところが地獄だと考えれば、あとは上を目指すだけなのだから。

    これに関連して、「極楽はあの世にあるのでもなく、天国や西方浄土にあるのでもない。この世の地獄のただなかにこそあるのだ。極楽とは地獄というこの世の闇のなかにキラキラ

    0
    2026年01月02日
  • 火花

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    すばらしかった、熱、熱だ
    熱海の花火で始まり、熱海の花火で終わる。なんとなく、タイトル「火花」を想起してしまう。そんな構成も文体もずっと素晴らしく美しいものだった。関西弁の、甘美な響きがうらやましい。

    0
    2026年01月02日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

    Posted by ブクログ

    海外SFを読むのは初めてだけれど、語り口が軽やかですいすい読める。事前に宇宙物理学に触れる本を読んでいたので、知ってる単語や知識があると嬉しい。目の前の現実に向き合いつつ、記憶を辿っていく構成なので、確かにどんな感想を書いてもネタバレになる。具体的な感想は差し控えつつ、下巻では主人公にどんな結末が待ち受けているのか、不安と期待で胸がいっぱいである。

    0
    2026年01月02日
  • さよなら、私の愛した世界

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かったです。
    ほんのちょっとずつずれていた気持ちが明らかになったり、すっきりできるようでいて結局はもう過去のことになっちゃうのがやるせないけど、マルくんと両想いでよかったなって心底思いました。
    ありきたりじゃないラストもリアルでさわやか。

    0
    2026年01月02日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    主人に勧められて読みました。最初はなかなか進まなくて…。気づいたら夢中で読み進めていました。

    いろいろな感情が心を締め付けて、苦しかった。
    読後感も辛かった。
    それなのに、本当に良い本だなぁと思いました。言葉で説明するのは本当に難しい。ぜひ読んで欲しい1冊です。
    何かを語らずとも、それぞれの心の中に言葉にはならない何かが必ず生まれると思います。それを大切に生きていきたい。そう思った1冊です。
    2026年の読書は、アルジャーノンからスタートしました。素敵な本に出会える1年になりそうです。

    0
    2026年01月02日
  • お探し物は図書室まで

    Posted by ブクログ

    小町さんのキャラクターと語りかける言葉が好きだった。短編のような5編が繋がっていて読み進める毎に面白くなる。読みやすく温かい、前向きになれる物語。

    0
    2026年01月02日
  • AX アックス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いやぁ、よかった。本当に良かった。
    あの強靭な兜が、きちんと妻を恐れて怖がっているのにも関わらず、そこに愛があることがきちんと読み手に伝わってくることが嬉しい小説でした。

    0
    2026年01月02日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」をポリシーとする筆者・高野秀行は、幻獣ムベンベを追い求めてコンゴへ行き、幻覚剤を求めてコロンビア周辺の南米を旅し、ケレン味たっぷりの野望をもってタイの大学で日本語講師になり、ゴールデントライアングル(タイ、ラオス、ミャンマーの国境にかつて広がっていた麻薬地帯)でケシ栽培をする。目的を達成するためには、現地住民との交流が必要で、そのためになら辺境言語だって学ぶ。相当トリッキーな人間だ。そしてそれらの経験に基づいた、言語習得論もたいへんに面白い。

    印象に残ったのは「言語は能だけでなく、目、耳、口、手を駆使する身体的な技術体系

    0
    2026年01月02日
  • コンビニ人間

    Posted by ブクログ

    部品として生きることで安心する
    1人の人間として評価されるより、コンビニ店員として評価される方が安心する
    主人公マジでやばいやつだけどでもなぜか共感できる気もする

    0
    2026年01月02日
  • 暁星

    Posted by ブクログ

    ただ、星を守りたかっただけ
    この星が一体何を指すのか、それがわかったときにこの事件の真相が見えてくる。
    暁と金星、お互いがお互いの拠り所で居続けるために必要だったものは、一体なんなのか。そればかり想像してしまうけれど、でもまだ2人は生き続けるから。だから、どうかこの先はお互いの星をどうか守り続けて欲しい。半分こして。

    0
    2026年01月02日
  • 孤島パズル

    Posted by ブクログ

    絶海の孤島に取り残されたクローズドサークル!
    クローズド好きとしては、外部との連絡ができなくなる定番をきっちり押さえた展開はたまらない。やっぱりスマホもパソコンもない時代のクローズドサークルが好きだ。
    特殊な島の地形図を見ただけでも、あれこれ想像させてくれてワクワクする。

    〈推理小説研究会〉に、紅一点のマリアが登場する。男子校のようなノリも好きだったけど、マリアが加わったことで前作以上に登場人物たちが生き生きしている。
    アリス、マリア、江神の関係性と、甘酸っぱい青春も良い。
    『月光ゲーム』の女性陣はあまり好きになれなかったけど、マリアは魅力的。

    そして、前作よりもアリスがワトソン役に徹して

    0
    2026年01月02日
  • 野犬の仔犬チトー

    Posted by ブクログ

    チトーやクレイマーの話にうちの秋田犬と似てると思い、繰り返しのようで少しづつ行ったり来たりの毎日が分かりやすくないけど幸せなんだよなって感じる。ニコの出てくるシーンで毎回泣いてしまう。欲求するとこが可愛くて堪らない。最後の一文は犬を飼っている人はみんなそう思っているはず。

    0
    2026年01月02日
  • 人生最高ごはん

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    辛いときこそ美味しいご飯を食べないとって
    本当にその通りだと思う。

    落ち込んだときの温かいごはんは
    驚くぐらい美味しくて身に染みるし
    不思議と力が湧いてくる感じがするから。

    そして
    「腹が減っては戦ができぬ」って
    ことわざもあるくらい食事は大事だと思う。

    他の人とそれぞれの最高ごはんを
    共有して語り合えたら素敵だろうなぁ。

    0
    2026年01月02日
  • 巴里マカロンの謎

    Posted by ブクログ

    面白かった。サクサク読めるのにトリックが秀逸。一番好きなのは「花府シュークリームの謎」。小山内さんのスイーツ講義も満載で楽しかったな。小鳩くんのツッコミが厳しくてよい。

    0
    2026年01月02日
  • そして、バトンは渡された

    Posted by ブクログ

    気取った表現がないからこそ素朴に話が入ってくる感じ。タイトルとかもすっと入ってくる。不穏な空気(いじめ予兆)みたいなのも優子の人柄や強さでハラハラしすぎず読める。梨花も出ていった描写あるけど、これまでの尽くした経緯を考えてただの家でとは考えずらかった=考察の余地。違和感はもたない。家族の形を考えさせるけど、そこまでのメッセージ性を詰め込みすぎてないというか、前面に出てないからこそ話がより入ってきた。

    0
    2026年01月02日