ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    日本史で学んだ時の石田三成や徳川家康に対する印象が揺れ動かされた。あまりにも勝てば官軍、負ければ賊軍である。現実は官軍が負けて賊軍が勝ったということであろうか。豊臣政権が勝利していたら日本はもっと明るい国柄になっていたのかもしれない。

    兎にも角にも賤ヶ岳の七本槍と石田三成をうまく絡ませておりとても面白い作品だ。

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    2026年04月16日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    面白くて、あっという間に読んでしまった!
    「シジュウカラ語の研究を通して、はっきりとわかったことがある。それは、やはり人間は“井の中の蛙“だということだ。人間だけが言葉を持つと決めつけていて、鳥たちの言葉の世界に誰も気づかず過ごしている。」
    新たに創設した「動物言語学」、素晴らしい! 今後の一層の活躍を期待しています。
    次はどなたか、植物の世界でも、「植物コミュニケーション学」といった世界をさらに深く追求して欲しいと思ってます。生あるもの、まだまだ未知なる能力を秘めていて、井の中の蛙の人間が気づいてないだけだと思うので。



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    2026年04月16日
  • ひな菊の人生

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    ひな菊の人生に持ち物は少ない。
    幼くして親を亡くし親戚に引き取られた彼女の人生に現実という言葉はどこか似合わず、浮世離れした雰囲気で纏われている。
    その達観した様な人生観と奈良さんの絵の相性がとても良く挿し絵と言うにはあまりにも強い存在感を放つ。
    この物語で彼女は様々な喪失を経験し、その度にそれが持つ意味や形を獲得していく。そうした失ったからこそ得たものは重みを持つ。

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    2026年04月16日
  • さよならジャバウォック

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    伊坂幸太郎先生らしい文章で、ユーモアもあり読みやすかったです。
    読んでいる中で感じた違和感が、終盤の種明かしで繋がるのは気持ちいい。
    こんなにヒントがあったのに気が付かないものなんですね。

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    2026年04月16日
  • 夏のバスプール

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    過去に読んだ時になんかいい青春小説だったなとだけ覚えていたので、もう一度読み返しました。

    「そっか。じゃあ、狸に化かされたとでも思って、忘れちゃえばいいんじゃないの? 夏休みになったら、何か楽しいことがあるよ」
    「何かってなんだよ?」
    「何かは何かだよ」

    こんな気持ちで読める、とても爽やかで刺激的な作品でした。

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    2026年04月16日
  • 幽民奇聞

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    あっという間に引き込まれて没頭。恒川光太郎さんの本は没頭感がここちよいよい。
    脈々とつながるものがあり、夢中。

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    2026年04月16日
  • 被告人、AI

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    AIシリーズ、第2弾。
    今回は、介護ロボットが殺人の容疑者に。

    円裁判官、犬養隼人刑事、またまた大活躍。

    AIはもうすでに世の中に無くてはならない存在になっている。
    人手不足の中で、介護ロボットの存在は、とても貴重だ。

    リタが様々な人と関わるごとに、どんどん学習して人間に近くなるところは、感動的。

    人とロボットの違いは、何か・・・
    3原則は当たり前として、
    「嘘をつかない」
    これが一番の違い。
    人間には感情はもちろん、欲望がある。

    ちょっとした違和感を逃さない犬養刑事、
    やっぱり最後にはどんでん返し、グッジョブ!
    AIには出来ない「刑事の勘」

    医療ロボット、自動運転、これから近未来

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    2026年04月16日
  • 新世界より(下)

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    続きが気になり2日で読み終えた
    「新世界より」シリーズは以前から気になっていたが、上中下巻と長編小説となっており、なかなか読む気になれなかった
    しかし読み始めると徐々に明らかになっていく不気味さに読む手が止まらなかった
    ここまで評価されている理由がわかる
    上巻のはじめ約200ページは世界観を理解するのにとても苦労し何度も読むのをやめようと思ったが最後まで読み進めてよかった

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    2026年04月16日
  • ガラスの街(新潮文庫)

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    ネタバレ

    売れない作家クインが残した手記をポールオースターが綴る、という混乱しそうな構成だけど、おそらく読み手の理解を混乱さえるのが目的でもあると思う。自分が信じている自己の輪郭の曖昧さを問うような小説だった

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    2026年04月16日
  • ザリガニの鳴くところ

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    普通じゃない境遇に生まれ育った主人公の純真さとしたたかさの相まった生き方が、良くも悪くも美しい自然の中で輝いている。

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    2026年04月16日
  • 木山千景ノ怪顧録 弐

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    帯刀とともに様々な怪異や人間と出会う中で変化していく木山だが、その足元では着実に歪みが育っていくこの感じが切なく、同時に堪らなくゾクゾクする。それぞれのエピソードや怪異もとても魅力的であっという間に読み切ってしまいました。

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    2026年04月16日
  • カフネ

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    大切な人たちを思い浮かべながら読んだ一冊。
    自分のことを1番自分が理解しているなんて、本当は嘘なのかもしれない。
    1人で生きていくことができないこの世界で、他者という存在を通して初めて自分を見ることができるんだろうな。
    それがもし自分にとって受け入れがたい事実でもそうでなくても、言葉にして、行動にして、形にしなければ、無かったことになってしまう。
    それは自分という存在を否定してしまうことになるし、あまりにも可哀想だから、そんな想いの切れ端を少しでも良いから吐き出せる場所があれば、人は幸せと感じられるのかもしれない。

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    2026年04月16日
  • 一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。

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     未来がない重病のヒロインと人を撮ることに抵抗がある主人公がカメラを通して心を通わす物語。明るく若干の破天荒さがあるヒロインが弱り甘える姿が辛くも心動かされました。
     残酷なリアルに立ち向かう、支え合う2人。関係が移り変わりながら、それでもその先のない物語が本当に読んでいて心苦しかったです。
     主人公の心の変化も見どころですっ
     タイトルが写真はなんたるかを表現しているようで、瞳潤んじゃいました笑

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    2026年04月16日
  • 薬も過ぎれば毒となる 薬剤師・毒島花織の名推理

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    薬にも薬剤師という仕事にも興味があるのですごく面白かった。毒島さんの真面目過ぎるが故の鈍感さ等のキャラクターがとても良い。続きと思われるこの作者の他の本も積読してあるので、また読むのが楽しみな作品が増えた。

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    2026年04月16日
  • 晴れの日の木馬たち

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     2年ぶりの原田マハさん作品は、明治末期、自分の意志で道を切り拓くことが困難だった時代に、作家になるという道を追い求めた少女・すてらの人生が描かれます。マハさんらしい胸が熱くなる良質な物語でした。

     原田マハさん自身、アートに携わる仕事の後に作家デビューしているので、本作の主人公は、原田マハさん自身を投影したかのようです。また、芸術や文学普及の功労者である実在人物も登場させ、その想いもうまく散りばめて、多層的で深みのある読後感につながっていると思いました。大きく3つのメッセージを受け取りました。

     〈好きなことを追求し挑戦し続ける意義〉
     この意義を感じることは、主体性が向上し、自分が納得

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    2026年04月16日
  • 図書館島

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    この終わり方は全く予想できなかった。
    文字を持たない島で育ったお坊ちゃんは、父が連れてきた教師から文字をならい、本を読むようになる。
    父が突然死んだため、商売のために都に行って幽霊に取り憑かれる。幽霊が見える、と言うことが宗教と結びつき、その争いに巻き込まれる。争いの中で友人が死にかけ、友人を助けるために幽霊と交流を始める。
    幽霊の話を聞き、人生に寄り添い、深い愛情を抱くようになるが、成仏して別れが来る。
    幽霊の話が切なくてやるせない。恵まれない環境で傷ついた話、若くて幼くて危うい思い出、語られる美しい風景は、読んでいる自分が泣きたくなる。主人公と同じように幽霊に恋をし、失恋する。
    そこそこ恵

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    2026年04月16日
  • 容疑者Xの献身

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    どういう結末になるのかわくわくしながら最後まで読んだ。愛情が深いとはこういうことを言うのだろうか。愛情の深さゆえ執着に繋がりこういうことになったのだろうか。人間の行動は不思議が多い。

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    2026年04月16日
  • 本が生まれるいちばん側で

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    本は中身だけが大切なんじゃない。

    手触り、重さ、匂い、デザインなどなど、すべてが合わさって、本の魅力。その辺が電子書籍では得られない充足感だ。

    近年、電子書籍も一般的になり、たしかに便利ではある。しかし、「読んだ感」がない。どうしてか?よく考えていた。

    この『本が生まれるいちばん側で』を読んでいて分かった。

    本には、物体としての魅力があるのだ。

    手触り、デザイン、重さ、匂い、どこでいつ買ったか。そんな色々が合わさって、本という物体の魅力になっている。

    だから中身だけを抽出して読めるようにしてある電子書籍は味気なく、「読んだ感」に乏しいのだ。

    紙の本は面倒だ。重いし、ページをめくる

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    2026年04月16日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    映画よりも深みがあった。登場人物それぞれに芝居小屋に流れつく前の人生があり、いつまでも心の中に残る人がいる。その経験によって彼らは菊之助と作兵衛を助けることを決める。映画では、ここが割愛されているような雰囲気でもの足りなかった。
    モノローグ形式なので、主人公というか、物語を中心になって追いかけている人物の影が見えない。映画では柄本佑が演じていた。何かを隠している芝居小屋の者たちの独白がパズルのようにハマっていって、最後はあだ討ちを成し遂げた菊之助本人の口からことの顛末が語られる構成も面白かった。

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    2026年04月16日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    甲斐監督の素晴らしさがよく分かる巻だった。選手への声掛けの効果が他の監督との対比で際立っていた。自分もそのような監督の元で頑張りたいと思えた。学生連合チームの頑張り、団結力、自チームとの関わりに胸を打たれた。

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    2026年04月16日